2010年3月29日月曜日

落合博満×落合福嗣の親子対談

週刊プレイボーイの連載コラム『落合福嗣の腹式呼吸』最終回スペシャル対談、「涙の独占3時間!! ボク×オレ」が面白かったので、以下、概要を紹介。全体通して落合博満の著書、TV番組などで言及されていたことが多かったので、ものすごい新味はなかったのですが……。

~~中高時代のイジメ~~
フクシ:中学時代のイジメに遭う。高校時代、1対7でケンカしてボコボコにされたことをキッカケに登校拒否。家にいるととーちゃんが心配するので、とりあえず外に出ていろとかぁちゃんに言われ、公園で時間を潰す。
博満:あの頃はそういうこと全然、知らなかった。オレの高校時代そっくりそのまま。オレの場合、公園じゃなく映画館で時間を潰してた。

~~2ヶ月だけの反抗期~~
フクシ:とーちゃんに「おまえ」って言い放った時、「おまえとはなんだ!!」って激怒りして一触即発。でも、実際に殴り合いはしなかった。かぁちゃんが止めるから。かぁちゃん、いいとこで止める。怒りは壁にぶつけてた。
博満:だからウチの壁にはボッコリとアナが開いてる。名古屋が1ヵ所、東京が3ヵ所くらい。それらはあえて直さずに女房が大事にとってある。カレンダー張ったり、人形置いたりして隠してはいるけど。
フクシ:最終的に、かぁちゃんが仲立ちして、とーちゃんと話し合いをした。その時に「おまえは野球が下手でいじめられたけど、オレは野球が上手すぎていじめられたんだぞ」みたいな話をしてくれた。
博満:「オレもいじめられて、何回も野球やめて、それでもまだ野球で食ってるんだぞ」という意味。あと、「落合博満って名前を利用しろ」つったんだよね、あの時に。
フクシ:そうそう。あの言葉で、とーちゃんの子供でよかった部分もかなりあるってことに気づいた。そうやって2カ月くらい続いたボクの反抗期は終わった。

~~人生の分岐点~~
博満:オレは「東芝府中」に入ったのが人生の分岐点。それまでのオレが変わったから。とにかく大学の時、体罰がイヤになって寮から逃げ出した。なんの連絡もしなかったから捜索願まで出された。あの時は上野公園とか日比谷公園で過ごしていた。2週間以上、そういう生活してたんだよ。最終的にお金がなくなって品川の交番で10円借りて電話して、秋田から捜索しにきてた兄弟に助けてもらった。それから大学を中退して、秋田に帰って工事現場のアルバイトで過ごす。そんなオレが変わったのが東芝府中に入ってから。あの時代、女房にも出会ってるし、オレの分岐点はやはり東芝府中に入った時だと思う。

~~フクシの将来~~
博満:だからオレらがおまえの面倒見られる間に、自分でなりたいものを探してなればいい。オレはそう思っている。そこの部分に関しては一般家庭とウチとの最大なる違いだ。
オレはおまえに「25まではちゃんと面倒見てやるから」って言ってるもんな。ウチの場合、成人は25歳って考えだから。
博満:結局、親がとやかく言っても、やらない時は絶対やらない。言わなくてもやれるようになれば自分でやる。おそらく、あと2~3年のうちには、この子も何事も自発的にやるようになる。それがオレの言う「25歳=成人」だと思う。とにかく、おまえが所帯持つまで…いや、所帯持ってもオレが面倒見ると思う。ある日突然「子供できちゃった」っていうんだったら一緒になったらいい。ひっくるめて面倒見るから。それが親の責任だと思うんだ。それが世間からどういう見方されるのか知らんけど。
フクシ:だって、それが落合家の方針だもんね。
博満:そう。親として当然だと思う。それができる環境にあるだけに。それを世間にとやかく言われる筋合いはない。

~~最後に一言~~
博満:あれだな、書籍化する時は、オレ、もう一回なんかやってやるよ。
――おおー!! マジでございますか!?
博満:どうせページ数が足りないだろ? 何をするか知らんけど、やってやるよ。え、本が売れない時代? 面白いやつなら売れるんだよ!!
フクシ:ボクもそう思う。もし本が出るなら、もちろん、かぁちゃんも…落合家総動員だよ。バーンと派手にやったらぜ~ったいに面白いのできるって!!

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