「いまの野球は昔に比べて、確実にレベルが上がっています」ってことは、14年も前にキッチリと論証されていたんだねぇ。
スティーヴン・ジェイ・グルードの『フルハウス:生命の全容~四割打者の絶滅と進化の逆説』を読んだんだけど、その第三部「妥当な打者――四割打者の絶滅と野球技術の向上」で、なぜ、メジャーリーグから四割打者がいなくなったのか? という疑問について最高打率と最低打率の標準偏差の変化を始めとする統計分析により、鮮やか過ぎるほど鮮やかに解き明かしているわけですよ。
結論からいえば、「野球技術が向上したから突出した才能が突出しにくくなった」ってこと(詳しい話は後日書くつもり)。いわれてみれば至極当たり前のことで、つまるところ、古手のOBが語る「昔の野球はレベルが高かった」という言葉は大嘘ってことだね。
そりゃ来年にもタイムマシンが出来て、過去から沢村栄治を連れてきて、そのストレートを計測してみたら「177km/h」だった――なんて可能性もなくはないので、この意見が100%正しいとはいわないけど。
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