2016年4月27日水曜日

タイトルに騙された!

・だってタイトルに「立志伝」って入っているんだもの。そりゃどうしたって『太閤立志伝』を思い浮かべるわけでね……って、何のことかといえば『信長の野望・創造 戦国立志伝』のことですよ。オープンワールドゲームのはしりとでもいうべき大傑作『太閤立志伝5』を期待して、9000円払ってみたら、遊べるのがブラウザゲーム――フルプライスで1200円くらいのやつ――レベルのRTSでしかないというね。まぁ、値段分遊ばなきゃ損だからと思って、里見家の宿老として天下統一しましたよ。ええ。でも、もう一回プレイしたいとは思わないなぁ。

・と、愚痴っているのは、今年に入ってから『Winingpost8 2016』(フルプライス)、『ブレイドストーム』(半額)とコーエーテクモのゲームを購入して後悔したにも関わらず、「ま、今月は還付金が振り込まれて懐がホカホカだし」と、発売日に購入してしまったからです。あわせて3本、2万1000円弱。これだけのお金を支払ったのに、得られた満足度は『デアデビル』(Daredevil)シーズン2を通し見したときより低かったんだから。文句の一つくらい言ってもいいでしょうよ。個々のゲームのダメな点については、敢えて言いませんよ。100%悪口にしかならないからね。それに言ったところで直るとも思えないし、よしんば直っても『Crusader Kings2』みたいに面白くなるとも思えないし。

・タイトルに騙されたといえば、『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』(Batman v Superman: Dawn of Justice)。いえね、手前は値段分くらい楽しんだんですよ。冒頭10分時点では、「ザック・スナイダーやるじゃんか。『マン・オブ・スティール』(Man of Steel)より遥かにイイじゃん!」と思ってたし。バットマン&バットモービルのアクションは、ティム・バートン以降のバットマン映画と比べても段違いに素晴らしいし。ベン・アフレックはベン・アフレック史上最も渋いし。ワンダーウーマンも心底良かったし。でも、お話しの進め方が……ね。残念ながら「アメコミ界二大巨頭の決斗」に対する尋常じゃない期待値の高さに、十分応えられるような作品じゃなかった。

・ヤングスーパーマンを通しで2回見て、昨今のDCコミック原作ドラマを全部フォローして、かつ、『キングダム・カム』と『バットマン:ダークナイト・リターンズ』を読み、『インジャスティス:神々の激突』をプレイしているような人(=手前)であれば、「いろいろダメなところはあるけど、面白かったよ!」というポジティブな感想を残せます。でも、↑以外の圧倒的大多数の観客は、鑑賞中「何このキャラ?」「どーしてこーなるの?」というノイズにまみれるのだろうなぁ。

・映画といえば、今年ここまで見たなかでは『キャロル』(Carol)が最高だった。30歳なのに20歳にしか見えないルーニー・マーラもさることながら、ケイト・ブランシェットがハンパない。レディ・ゴダイバじゃないけど、あまりにも素晴らしすぎて目が潰れるかと思った。ホント、手前が思うにケイト・ブランシェットは、多分、演技のために悪魔に魂を売ってますよ。『ブルージャスミン』(Blue Jasmine)も凄かったけど、本作はそれを一周り上回る感じだもの(ギターのために悪魔に魂を売った例)。

・次点は鼻差で『クリード チャンプを継ぐ男』(Creed)。そこから3馬身差で『ボーダーライン』(Sicario)、『ルーム』(Room)かなぁ。

・最後に恐らくこの夏にDVDレンタルが解禁されるであろう『SUPERGIRL / スーパーガール』(Supergirl)について。1話が無料で見られるDVDってのがTSUTAYAでレンタルされていたので、早速借りて視聴しました。感想は「メリッサ・ブノワかわええ!」 続きが気になったので違法動画サイトで見てみたのだけど……。何とも物足りない。そんな感想を抱いてしまうのも、あまりにも出来が良くて面白かった『THE FLASH / フラッシュ』(The Flash)を見て以降、ヒーローモノの連続ドラマに対するハードルがグンと上がってしまったからなのだろうね。