2013年1月31日木曜日

女を殴る日本の国技

こうして文字にすると恥ずかしさが身に沁みるね。

園田監督の留任明言 全柔連会長「未熟さゆえ」

パワハラだけでも恥ずべきことなのに、女を平気でぶん殴る。それもサシじゃなくて集団でだからね。手前が30余年に渡って身につけてきた常識に鑑みれば、彼が従前通りの地位を確保するってことはあり得ないんだけどね。協会は↑のような寝言をいってるけど、こんなことがまかり通るのであれば、日本はソマリアやスーダンを笑うことなんてできないですよ。

アイヒマン実験で示されたように、権威をバックに地位が保全されるのであれば、人間、どんな残酷なことでもするからねぇ。コイツを続投させた結果、さらに酷い“かわいがり”が起き、より痛ましいことになる可能性は極めて高い――と、ここに断言しておきます。

えっ?「選手や生徒一人殴れないようでは、指導者が舐められてしまう。結果、厳しい指導ができず、選手を強化することができなくなってしまう!」って?

そういう人は、「一人の女の子を集団で殴る蹴るような指導」(今回のケース)とか、「往復ビンタの連発&性的関係の強要」(かつての女子バレーボール)みたいな、アタマのおかしい指導を敬遠した結果、大成する前に競技を止めてしまい、一般社会に埋もれていった数多の才能のことを想像したことが、一度でもあるのかね? そもそも、選手は人間であってサーカスのライオンじゃないのにねぇ。

2013年1月30日水曜日

*読書メモ:これだけは知っておきたい史的イエス

◆目次
・第1章:探求なしの時代、古い探求の時代、新しい探求の時代、そして第三の探求と呼ばれる「イエス研究」の時代
・第2章:イエス研究と信頼に値する情報を得る方法
・第3章:諸資料、特にヨセフスについて
・第4章:イエスのユダヤ教
・第5章:イエスの誕生と青年期
・第6章:イエス、洗礼者ヨハネ、そしてイエスの公生涯の初期
・第7章:イエスと考古学
・第8章:イエスによる神の支配(神の王国)の宣教と彼の譬え話
・第9章:イエスの十字架と復活
・第10章:結論

以下、第9章より。

・復活に反対する7つの理由
①ニュートン的物理学を前提すれば、それは不可能である
②イエスはすでに彼を信じていた者たちにのみ現れた
③その望みが復活思想の源となった
④イエスの弟子たちが彼の遺体を盗んだので、イエスの墓は空であった
⑤復活信仰はキリスト教から始まった
⑥原理主義的なキリスト者だけがなおイエスの復活を信じている
⑦イエスは死んだのであって、死者の中から復活してはいない

・復活を支持する6つの理由
①’一つの開かれた宇宙において復活は可能である
②’イエスは彼をすでに信じていた者たちだけに現れたのではない
③’望みも希望もない。イエスが息を引き取った金曜日にパレスチナ・イエス運動は死滅
④’空の墓が復活信仰の源ではなかった
⑤’イエス以前の数世紀にわたってユダヤ人たちはすでに復活信仰を展開していた
⑥’何かがパレスチナ・イエス運動を生き返らせた

・⑥’について。歴史家たちは、イエス運動は失敗に終わったと理解している。会計係(ユダ)が裏切り、グループの指導者(ペトロ)が三度もイエスを否認した。イエスの墓が空になっていたとき、弟子たちはイエス運動を見捨てていた。

「何がイエス運動を生き返らせたのか? イエスの弟子たちは一致している。すなわち、彼らは、思いがけない仕方で復活したイエスを目撃した」(326~327頁)

・イエスの復活は、多様な資料によって証言されている。すなわちパウロ、マタイ福音書およびマタイの特殊資料、ルカ福音書およびルカの特殊資料、ヨハネ福音書、使徒行伝、マルコ福音書に暗示されている個所である。これらの資料は、明らかに互いに独立しているもの。なお、ある復活顕現はエルサレムで起こるが、他の顕現はガラリヤに位置づけられている。

・最初期の復活記事の起源は、第二神殿時代ユダヤ教では信頼に値する証人とは見なされなかった女性(の弟子)たちに由来するようだ。彼女たちが、信じようとしない男性(の弟子たち)に報告した。イエスが復活したと主張することは、2つの理由から「つまづき」を与えるものだった。第一に、イエスが奴隷あるいは犯罪人として死んだことを否定し得なかったこと。第二に、誰かが復活したと言明することで、語り手が嘲りの対象になり得ること。以上の「つまづき」があってもなお、復活の記事はリアルタイムで報告された。

・復活信仰は、紀元30年以前の数世紀間にわたる第二神殿時代ユダヤ教において、ハッキリと現れている。しかし、イエスの復活への信仰の基礎は、(復活に出会って)驚いた目撃証人たちである。

「問27 イエスは死者の中から復活したのか?」
「歴史家たちは、この神学的問いに答えることができない。歴史家にできることは、イエスが再び生きているのを見たがゆえに、彼が復活した、と主張する最初の弟子たちの証言を指し示すだけである」(331頁)
「しかしながら、歴史家は、イエスの十字架後まもなく、イエスの復活を経験した、とあるユダヤ人たちが主張した事実について述べることはできる。新約聖書神学の学者たちはさらに、新約聖書がイエスの復活を一貫して証言している事実を付け加えるであろう」(338~339頁)

――イエスについて、最新の成果を基に実に慎重、かつ実証的に研究した本。まえがきに「本書は、ナザレ出身で、紀元一世紀のある時期にエルサレムの西壁の外で死んだイエスの生涯と思想へのガイドブックの決定版である」(3頁)とあるが、手軽なガイドブックを期待して読み始めたら、よくも悪くも期待を裏切られる。タイトルに相反して中身は物凄く硬派。わかりやすさは皆無だが、面白さは格別。

2013年1月29日火曜日

続・当blogの“オレルール”に改定ついて

2011年末に設定した“オレルール”。その条文は以下の3条です。

・第1条――なるべく毎日更新する。
・第2条――月1回は「野球本」を紹介する。
・第3条――「野球本」紹介は読書メモ風でOKにする。

これを今回、全面的に改訂することにしました。新たな“オレルール”は以下の3条です。

・第1条――なるべく毎日更新するが、原則的に土日は更新しない。
・第2条――「野球本」を紹介する努力をする。
・第3条――「読書メーター」の更新は停止する。

「野球本」については、週1、月1という縛りは設けません。また、blogと同時並行で更新してきた「読書メーター」は更新せず、読んだ本のちょっとした感想はblogで更新することにします。

2013年1月26日土曜日

明日、明後日はblogの更新を休止します

週末にどうしても片付けなければならない用事があるので。

以下、あまりにもありすぎて膝打ちすぎのスレ。

糸井がオリファンにあまり歓迎されてない件

17:風吹けば名無し:2013/01/26(土) 13:15:53.55 ID:bTaKG5om
八木はどうですか?(小声)

75:風吹けば名無し:2013/01/26(土) 13:26:19.56 ID:UdLET/dg
>>17
意外と八木の方が素直に歓迎されとる感じ
ハムファンからも寂しいけど頑張ってや~って感じやし

64:風吹けば名無し:2013/01/26(土) 13:22:49.81 ID:ERNA6Ld/
なぜかハムファンは大引と木佐貫歓迎してるよな
糸井を貶し始めたけど

86:風吹けば名無し:2013/01/26(土) 13:29:03.97 ID:R0/Vzlga
>>64
道民ハムファンは選手も好きだけど
それ以上にファイターズに所属している。ということが重要だからな
そら糸井ももちろんオリで活躍して欲しいが、来た選手を歓迎しないわけがない

赤田?知らん

83:風吹けば名無し:2013/01/26(土) 13:28:01.20 ID:1/Qu+kHr
八木はオリベンチにいる姿が容易に想像できすぎる
オリ顔

85:風吹けば名無し:2013/01/26(土) 13:29:03.02 ID:jwja7GVK
>>83
構成員とか平野と仲良さそう

88:風吹けば名無し:2013/01/26(土) 13:29:12.19 ID:uPuG2Y0V
>>83
わかる

2013年1月25日金曜日

最下位あるで

オリ・糸井獲ったァ~馬原に続きV補強完成や!

ローテの軸が一人もいないのでは、さすがに優勝は無理。“落合中日”も日替わりローテをやってたことがあったけど、それだってイニングイーターであるネルソンという軸がいたから実現可能だったんであって。金子投手が1年持てばいいけど、彼にそれを求めるのは多村選手にフルイニング出場を求めるくらいの夢物語だし。てか、ハムにしたって糸井選手なら金子投手を釣ることだって不可能じゃなかったのに、敢えて木佐貫投手をチョイスしたのは、スキル以上に「1年通して6~7イニング食ってくれる」というイニングイーターとしての役割に期待したからなのにね。

新戦力である東野投手は「5回100球降板」、八木投手は「一巡目は抑えます。でも二巡目以降は責任持てん」がデフォな感じで、先発5~6番手なら優秀としてもローテの軸にするには……ねぇ。だいたい1年通してスペック通りの仕事をするためには、ある程度の経験(寺原投手、木佐貫投手にはあった)か、圧倒的な天性(松坂投手や中田賢投手のような生まれ持った“肩のスタミナ”)が必要だけど、いまのオリの先発陣に↑を持っている人っていないでしょ。おまけに今年から3時間半ルールがなくなるんだから、先発が5回降板デフォみたいなことになったら、リリーフ陣のパンク待ったなしなわけで……。

って観点から見れば、DeNAよりヤバイ投手陣ともいえるわけで、下手したら最下位もあるんじゃないかと。

2013年1月24日木曜日

にわかハムファンの率直な感想

実のところ今回のトレードは大歓迎だったりする。もちろん、根っからのハムファンにしてみれば許せないだろうねぇ。手前の中では、様々な意味で「中日による田尾放出」――4年連続3割、3年連続最多安打の実力者にしてチーム屈指の人気選手だったものの、フロントとの関係が悪く「オーナーの言う通り二位になりましたよ」と啖呵を切った結果、西武へと懲罰トレードされた――と同じようなトレードと位置づけているので、ファンであればあるほど絶対に許せないだろうと思うもの。

でも、純粋にハムの現状を考えてみれば――

・田中選手の海外FAにより二遊間がポッカリ空いている
・イニングを食えない斎藤、多田野投手を使わざるを得ないほど、ローテの層が薄い

――という課題が残されていたので、「レギュラークラスの二遊間の選手」と「1年通してイニングを食える先発投手」の補強は急務だったからね。で、これだけの穴を埋めるには、外国人を獲る(=バクチを打つ)か、出血覚悟のトレードをするしかないわけで、大引選手、木佐貫投手という“目玉”を獲るには、糸井選手クラスの大物が必要だったと。

西岡選手? コスパ悪すぎでしょ。川崎選手? AランクFA選手扱いだから補償選手で誰を連れてかれるかわからんしね。それによしんば彼らを獲れたとしても、課題の一つしか解決できないわけだし。

「いやぁ、それにしたって4年連続3割、統一球でも成績が落ちなかったパ・リーグ最高の外野手を出す必要はなかったんじゃね」って?

もし糸井選手が田尾みたいに「技術で野球をする」タイプの選手なら、手前も大反対ですよ! でも、糸井選手ってどっからどうみても「身体能力で野球をする」タイプの選手でしょ? この手のタイプって34~5歳でガクッと成績が落ちたまま引退することが多いのよ。糸井選手って今年で32歳でしょ? この経験則から言えばもってあと2~3年だから、今が最も高値で売り抜けられる“売りどき”だからね。ハムのフロントとしては、1~2年後ではトウが立ってトレードの駒にはならない――なったとしても二線級の若手しか穫れない――し、どうせポスティングで出すなら、最高値の時に現状の課題を解決し得る選手と交換しておこうと判断したんじゃないでしょうかね。

ともあれ手前的には、にわかとはいえファンをやっている球団に一番好きな選手がやってきたことが嬉しい。木佐貫投手の投手としての肉体的才能は、松坂世代で最強だもの。堅守のスタメン&投手にやさしい球場という環境で伸び伸び投げれば、2ケタを勝つのは練馬の大根畑から大根を引き抜くよりも易しいはず!

というわけで今シーズンは、DeNAと木佐貫投手に注目ですよ。

……って、ここまで書いてようやく赤田選手も来るってことに気づいた(・ω<)

2013年1月23日水曜日

ファッ!?

このニュースを見て、思わずタイトル通りの言葉を口に出してしまった。契約がこじれたし、大谷選手も入ってきた――二刀流とか言ってるけど、結局、強肩強打の外野手として育てると思う――から、いらねぇや! ってことか。まぁ、日ハムの見切りの上手さは伝統芸だから、糸井選手に伸びしろがないことは確かなんだろう。それにしてもオリは寺原投手が抜けて先発がいないのに大黒柱の木佐貫投手を出してどうするのよ? 補強補強いうけど、いうほど補強になっていないような……。

追記:2ch芸スポ板のトレードスレを見ていて、思わず膝を打った流れ。

748 名前:名無しさん@恐縮です[sage] 投稿日:2013/01/23(水) 17:33:30.85 ID:WoE7xeT4P [1/3]
ポスティングってハムもお金もらえるんだろ?
何故嫌がる?

775 名前:名無しさん@恐縮です[sage] 投稿日:2013/01/23(水) 17:35:53.52 ID:/WVTjM6t0 [9/9]
>>748
せいぜい1億、2億もらうのと、先発投手と若いショート同時にもらえるならどっち選ぶ?

786 名前:名無しさん@恐縮です[] 投稿日:2013/01/23(水) 17:37:13.26 ID:5BCRdk6l0 [1/2]
>>775
先発とショート

裏金及びリベートその他の利権排除が目的なのでは?

「部活顧問による暴行に伴う部員自殺事件」で有名になった桜宮高校の体育科入試中止問題について。実は手前、この“暴挙”に賛成しています。てか、拙速だの何だのという人はニュースをよく見ていないのでは?

体育科の入試は中止されるけど、その定員120人は普通科として募集するわけで、その試験だって「国語」「数学」「英語」と「体育実技」という、事実上の体育科入試だからね。要するに体育科から普通科に看板を掛け替えただけのこと。桜宮高校の体育科に入学しよう! と向学の精神に燃えていた中学3年生の各運動部のエースにとって、“額面”上の影響はほとんどないといっていいわけですよ。普通に体育科の試験で相応の点数を出せばいいだけのことだから。

そう。“額面”上の影響はほとんどないってことは、“額面”下の影響は大アリってことでもあって、甲子園常連校のケースで例えるなら、「名門中学の桑田君が、監督の意向によりU高校に入学するというハナシが決まったものの、桑田君は自らの意思でP高校への入学を断行。U高校からリベートを貰うはずだった監督が激怒」的なハナシ――中学の部活監督&親及び後援会と、名門高校との裏金及びリベートその他の利権――で入学が事実上決まっていた中学3年生の各運動部のエースにとっては大問題ってこと。だって、本当なら学科試験で名前さえ書いていれば入学できたのが、今回の問題で相応の点数をはじき出さないとならなくなったわけだからね。でもまぁ、高校入試ってのはそういうものだからね。

というわけで、運動部の脳筋生徒(=金づる)とそれに群がる親や監督の利権を排除できる可能性がある――という一点で、手前はこの“暴挙”に賛成していますですよ。

2013年1月22日火曜日

他人の悪口は好きじゃないけど、コイツのは別腹

ワタミ・渡邉美樹会長「人間が働くのは金を儲けるためではない。人間性を高めるため」

いじめはかっこわるいと思うし、悪口で喜ぶのはガキの頃までと思っているので、ゴリ押しされている人やモノへの悪口とか、twitterでの炎上とかについて尻馬に乗るつもりは全く無いけど、コイツのは別腹だなぁ。実際に他人をいじめ殺すだけじゃなくて、いじめる根拠や正当性を布教するような品性下劣な男だから、なんというか「いじめかっこわるい」という倫理や法規や理性の枠を超え、本能が「コイツは危ない!」と命令しているように感じてしまうのですよ。

もちろんコイツをいじめたところでどうにかなることじゃない――ってことは重々承知しているのだけどね。それにしてもコイツに対する2ch民のツッコミは、いつもながら秀逸だわ。

~~~~~~~~~~~~~~

8 : アビシニアン(埼玉県) 2013/01/21(月) 22:09:13.57 ID:cBxB9nzq0
ワタミ「だから給料は払いません」(キリッ

11 : ウンピョウ(東京都) 2013/01/21(月) 22:10:18.03 ID:v4KxByRe0
>>8
そういいたいとしか思えないよなww

21 : アジアゴールデンキャット(東京都) 2013/01/21(月) 22:12:25.35 ID:C+cJhzsV0
「過ちて改めざる、是を過ちという」

会長は論語のドコを読んでるのか?

23 : アメリカンワイヤーヘア(大阪府) 2013/01/21(月) 22:12:34.51 ID:tOKl/Oke0
で、大阪市の教育アドバイザーとして顧問契約してるこの人は、今回の桜ノ宮高校の
一件で、橋下にどんなアドバイスをしたの?

38 : イエネコ(千葉県) 2013/01/21(月) 22:14:06.44 ID:+apA4Vja0
>>23
「収支的にはプラスなのか?」

44 : ヒョウ(チベット自治区) 2013/01/21(月) 22:15:56.52 ID:uJu8MeP40
行動と言動がここまで伴わない人間も珍しわw
人を騙し過ぎて、自分も根っから騙しちゃったとしか思えない。

これで正気なら理性がないし、狂気なら人の心がないよね

75 : ギコ(東京都) 2013/01/21(月) 22:21:10.12 ID:Xoh2ZREi0
直訳:
何も考えないやつほど社畜になるからぜひ増やしたい。
俺はお前らに仕事という自己を高める試練をくれてやってるんだから給料という見返りを求めるな。

86 : 白(関西・北陸) 2013/01/21(月) 22:23:40.10 ID:1w/Ugy8rP
最後に「全部悪いのはお前自身だ」に帰結させる典型的な論法

118 : ギコ(庭) 2013/01/21(月) 22:32:07.16 ID:/VMrgAHMT
>>107
そりゃそうだ
大きな金のために契約を結ぶ人間が一番信用できる

2013年1月21日月曜日

大前提が間違っている

忙しいのでごく簡単に。

石橋湛山に学ぼう――弱腰外交の強みとは

満州は同盟国であり外国の土地だった。もちろん傀儡政権であり属国であり事実上の日本領ではあったけど、外国は外国。日本の領土ではなかったし施政権下にはなかった。

尖閣諸島は日本。日本領土であり施政権下にある土地。そんな土地について、「オレっちの土地だから寄越せ」という中共の言うとおりに渡すってことは、いってみれば皇居前の土地を渡すのと全く同じこと。

尖閣諸島を渡さない、この問題で妥協しないということは強面外交ではない。当たり前のことを当たり前にしているだけのこと。

尖閣諸島について棚上げしようとか、中共に渡しちゃおうとかいうのは弱腰外交ではない。それは中共の施政権下に入るってこととほぼ同義。

つまり、このハナシは大前提が間違っている。

2013年1月20日日曜日

*読書メモ:2100年の科学ライフ(その2)

・「テクノロジーの四段階」。大衆テクノロジーは、たいてい4つの基本的な段階を追って進化する。この進化は紙、水道、電気、コンピュータにおいて見られる。第1段階では、テクノロジーの産物が貴重なので、厳重に守られる。紙について見ると、発明されたばかりの第1段階では、エジプトにおいても中国においても一本の巻物を祭司が厳重に保管し、一般には流通しなかった。

・グーテンベルクの印刷術が考案された第2段階では、「個人用の本」が生まれた。グーテンベルクの登場まで、ヨーロッパ全土にあった本は3万冊だけだった。それが1500年には900万冊に増え、盛んに知の発酵を促し、ルネサンスを触発した。

・1930年頃、紙の進化は第3段階に突入し、1枚当たりのコストはごくわずかになった。こうして「個人用の書庫」が実現し、一人で何百冊も本が持てるようになる。紙はありふれた品物となった。現在は第4段階にあり、紙は装飾的な表現をするものとなっている。都会のゴミで最も多いのは紙だ。つまり紙は、厳重に守られる品物からゴミへと進化したのだ。

・同じことが水道にも当てはまる。第1段階にある古代、一つの井戸を村全体で使うほど貴重だった。この状態が数千年続いたが、1900年代初頭になると家庭に水道が導入されはじめ、第2段階に入る。第二次大戦後には第3段階に突入し、安価になって中産階級にも普及した。今日は第4段階にあり、噴水やディスプレイとして世界を飾り立てている。電気も右に同じ。そして現在、第4段階にある水と電気は、ともに公共サービスとなっている。どちらも安価でたくさん消費され、家に届いて使われる電気や水道の量がメーターで計測されている。

・コンピュータも同じ段階をたどっている。50年代は一台のメインフレームを100人の科学者や技術者が共有していた。80年代にスタンドアローンのPCが普及して第2段階に突入。現在はインターネットによりひとりの人間が無数のコンピュータとやりとりできる第3段階にある。

・したがって、将来コンピュータは第4段階に入り、世界がコンピュータで飾り立てられるようになり。コンピュータという言葉そのものが消え、都会から出るボミの大部分がチップになる。PCやスマホはチップとして空気のような存在になり、計算はクラウドで行われるようになろう。だからコンピュータの進化は謎ではない。すでに紙や水道、電気などが歩んで踏み固めた道をたどっているのだ。

・ただし、全ての技術が第3、第4段階に到達するとは限らない。たとえば機関車。19世紀に機関車の登場で第1段階に入り、20世紀に自動車の登場で第2段階に入ったが、電車や自動車自体、ここ数十年であまり変わっていない。変わったのは細かい点で、エンジンパワーの向上やインテリジェント化などだ。このように第3、第4段階に到達できないテクノロジーは、細かい改良が施される。

・テクノロジーの進化は、われわれの働き方をどのように変えるのだろうか? 答えは単純な問いかけにより、部分的に明らかにできる。ロボットの持つ制約は何だろうか? 人工知能には少なくともふたつ、基本的な障害がある。パターン認識と常識だ。だから未来にも残っている仕事は、主にロボットにはできない仕事――このふたつの能力を必要とする仕事――となる。

・ブルーカラーの仕事の多くはなくなるかも知れないが、一方で盛んになるものも多くある。パターン認識を必要とする、反復的ではない作業を行う労働……例えば、ゴミ収集員、警察官、建築作業員、庭師、配管工は、将来も仕事があるだろう。一方、ホワイトカラーの仕事では、在庫確認や計算に携わる仲介的な仕事は、全てロボットに奪われる。下級公務員、仲介業者、経理、銀行の窓口係などだ。

2013年1月19日土曜日

*読書メモ:2100年の科学ライフ(その1)

◆目次
・はじめに――来る100年を予言する
・1.コンピュータの未来――心が物を支配する
・2.人工知能の未来――機械の進歩
・3.医療の未来――完璧以上
・4.ナノテクノロジー――無から万物?
・5.エネルギーの未来――恒星からのエネルギー
・6.宇宙旅行の未来――星々へ向かって
・7.富の未来――勝者と敗者
・8.人類の未来――惑星文明
・9.二一〇〇年のある日

・今までに調べられた全ての生物――酵母菌、クモ、昆虫、ウサギ、犬、最近ではサル――で、摂取カロリーを30%以上減らすことにより、寿命を30%延ばせるという現象が確認されている。カロリー制限は、延命効果が保証されている“唯一”の手段。動物界のほぼ全体で繰り返し追試され、必ず成功しているから。最近までカロリー制限の研究結果が出ていなかったのは主要な種ではヒトを含む霊長類だけだった。元々長生きだったからだ。

・2009年、アカゲザルに対するカロリー制限の研究結果が明らかになった。20年にわたりカロリー制限されたサルは、糖尿病やガン、心臓病などに罹りにくくなった。総じて、通常の食事を与えられた仲間よりも健康だった。

・「穴居人の原理」。遺伝子と化石の証拠によれば、われわれとそっくりの見かけをした現生人類が10万年以上前にアフリカに現れたことを示しているが、以後、人類の脳や人格が大きく代わったという証拠は見つかっていない。

・その時代の誰かを連れてきて、風呂に入れて毛を剃り、三つ揃いのスーツを着せてウォール街に立たせたら、身体的には他の人間と全く区別できないだろう。ならば、われわれの望み、夢、人格、欲求は、この先10万年はきっと変わらないだろう。また穴居人だった祖先と同じような考え方をしているに違いない。

・問題は、現代のテクノロジーと原始的な欲求との軋轢があるところでは、必ず原始的な欲求が勝っているということ。それが「穴居人の原理」。例えば、穴居人は常に「獲物の証拠」を要求した。逃した獲物を自慢してもダメなのだ。逃した獲物のハナシをするより、獲ったばかりの動物を手にしているほうが良いに決まっている。今の我々も、資料というと必ず、プリントアウトしたコピーを欲しがる。モニターの中の文字では満足できず、不必要なときでもメールやレポートを印刷してしまう。だからオフィスのペーパーレス化は完全に実現していない。

・また、我々の祖先はいつでも直接会いたがった。そうすれば他人と親密になり、表に出ない感情を読み取ったりしやすくなるからだ。だから無人の街は現実にはならない。たとえば部下を慎重に評価したい上司が、オンラインで部下を評価するだろうか? 直接会えば、仕草を読み、無意識にさらけ出している貴重な情報が得られる。サルに近い祖先も、発話を産み出す何万年も前に、ほとんど仕草だけで思考や感情を伝えていた。

・我々は捕食者の子孫でもある。だから他者を観察したがり、何時間もテレビの前に座って仲間の愉快な振る舞いを飽かずに眺める。しかし、自分が他人に見られていると気づくと、途端に落ち着かなくなる。科学者の評価によれば、われわれは見知らぬ人に4秒以上見つめられると落ち着かない気分になるという。およそ10秒経つと、気分を害して敵意を抱く。最初のテレビ電話が失敗に終わったのはこのためだ。

・超遠心分離法よりも安価にウランを精製できる可能性を持つレーザー濃縮法は、2006年、オーストラリアで実現。2008年、GE日立ニュークリア・エナジー社は、2012年までにノースカロライナ州ウィルミントンに最初の商用レーザー濃縮施設を建造する計画を発表した。今後数年で、濃縮ウランのコストは大幅に下るだろう。なにしろウラン燃料にかかるコストの30%は濃縮プロセスにあるのだから。

――特に興味を覚えたところをアトランダムに抽出してメモ。正直、全ての内容をあまさず紹介したいくらい超絶面白い本。

2013年1月18日金曜日

反転攻勢のカギは社長交替しかないのでは……

マクドナルド、福岡などでのハンバーガー類値上げについて社長がコメント

三洋電機もシャープもパナソニックも、実際に大規模なリストラを敢行するまで、世間の大多数は「なんだかんだで大丈夫じゃね?」と思っていたはず。そのくらい大企業というのは、安定しているものと世間の目には映っているし、実際、安定しているものだから。今となっては3社とも凋落しているけど、その過程をリアルタイムで感じていたのは、多分、インサイダーと業界関係者くらいでしょう。

でも、日本マクドナルドについていえば、致命的なスキャンダル(例えばオリンパスの粉飾決算騒動みたいなやつ)を起こしていないにも関わらず、リアルタイムで「あ、この企業は今まさに凋落してる!」と感じざるを得ないくらい、その凋落&迷走っぷりが凄い。無能な社長ががんばりすぎた結果、凋落のペースを早めているからなんだろうか? そう考えると、典型的な日本の大企業のトップは、無能だけど怠け者である分、適任だったということか?

2013年1月17日木曜日

部活顧問の体罰とロリコン教師のレイプは全く同じ

女子生徒「もう信じられない」…桜宮高全校集会

島倉千代子の言うとおり、人生はいろいろであり男もいろいろ女だっていろいろであることは紛うことなき事実なわけです。となれば、暴力に対する耐性及び感受性だって人によりけりであって、この人なら半殺しレベルの暴力でもかゆいとしか感じないかも知れないし、あの人なら頭頂部への拳骨一発でも死にたくなるほどに怯えるかも知れないということは、他人の気持ちを想像できる人間であれば、誰もがわきまえていることです。

で、↑のように、どんな形にせよ他人に暴力を行使した場合、その結果は非常にあずましくないことになる可能性が高いだろう――暴力への耐性、感受性の低い人にとって、暴力の行使は耐え難い苦痛になり得る――という社会の合意があるからこそ、法治国家では「暴行罪」というものがあり、正当防衛以外の暴力は強盗、殺人、詐欺、脱税と同じように取り扱われているわけです。

つまり何がいいたいのかというと、「この程度のビンタなら若い頃のオレも喰らったし、オレはそれで強くなった」みたいな、ごくごく個人的な経験を絶対視して他人にも適用するのは大間違いであるとともに、体罰ってのはイコール暴行であって、これを行使した体罰教師は暴行罪でしょっ引けってことですよ。

体育教師や部活の顧問が生徒にビンタすることが、ロリコン教師が生徒にレイプすることと同じように扱われるようにならなければ、日本から「体罰=暴行」はなくならんのだろうね。

なお、暴力と部活動の強化との相関関係については、いまのところ以下のエントリ以上の結論は得ていません。

野球部は暴力で強くなるのか?:その1
野球部は暴力で強くなるのか?:その2
野球部は暴力で強くなるのか?:その3

2013年1月16日水曜日

あと1カ月で確定申告とか……

ぼちぼち送られてきた源泉徴収票を見て、すでに1月の半ばを過ぎていることに気づく。時の流れ早すぎ、時間無情すぎ。20年前なら倍以上の長さに感じていたんだろうなぁ。blog更新休止をしたのも、つい一昨日みたいな感覚だったけど、実際には5日も経ってるし。以下、5日間で気になったことをいくつか。

・大河ドラマ。実は2話も視聴した。相変わらず良い感じ。福島弁には字幕が欲しいけど、ストーリーを理解するうえで重要なセリフについては、ちゃんと聞き取れるセリフ(もしくは会津人ではないキャラに喋られせている)にしている細かい配慮も良い。少なくとも山本覚馬を中心に幕末情勢を丁寧に描いていけば、『龍馬伝』よりは確実に良くなるだろうし、『徳川慶喜』よりも面白くなるだろう。てか『龍馬伝』は、コーンスターチ抜き&役者が一々叫ばない、こういう感じの演出で見たかった。

・雪。想像以上に凄かった。てか、つもり方が雪国とまるで同じ。去年降ったときも結構な感じだったけど、今回の積雪は一度の降雪ではここ10年で一番凄かったんじゃないか? 幸い昨日は終日家にいられたけど、出勤&出張しなきゃならないサラリーマンは大変だったろうねぇ(棒)。朝起きて雪かきの音が四方八方から聞こえてくると、どうしても実家にいることを思い出してしまう。

・民主党。案の定、スパイを官邸に入れていたことがバレる。てか、外務大臣がスパイを重用するってどういうことよ? バカというより確信犯だったんだろうね。自民党だって橋龍がスパイと寝たりして酷かったたものだけど、こういう問題を起こしていたのは“田中派”の面々であって、彼らが“福田派”(=現主流派)に文字通り放逐された後は、随分マシになった。その点で、「自民党は昔と同じ」というのは大間違いだと思う。外交についていえば、今のところ安倍政権というよりは麻生政権みたいな感じで動いているから、これまでの3年間との対比で随分良く見える。といっても、安倍が訪米していろんなこと(慰安婦でありTTPであり尖閣etc)で腰砕けになったら、化けの皮も剥がれちゃうんだろうなぁ。

2013年1月11日金曜日

1月15日まで更新を休止します

諸般の事情により、1月15日までblogの更新を休止します。

以下、野球関係で気になった話題2つ。

【当たってコラえて!】「珍プレー」でおなじみ「わざと死球をもらいにいった ことは1度もありません!」

ここ10年で最も優れた打撃コーチの一人である金森栄治のコラム。中身については初回(=自己紹介)ということで、とくに見るべきものはない。ゆくゆくは野球論&打撃論を書くはずなので、大いに期待しているところ。

>死球1個につき賞金5000円でしたが、狙うつもりなど毛頭ありません。ばからしくて割に合わない金額というのが本音です。

これは一度でも硬式球を触ったことがある人なら、100%納得するはず。あんなんただの石ころだもの。アレを130~140km/hでぶつけられれば、どこにあたったって死ぬほど痛いし、素人なら99%無事じゃ済まない。手前なら50万円貰っても無理。500万貰えるなら当たりにいくけどさ。

阪神 人的補償で高宮を獲得 中村GM「救援ならばチャンスある」

21世紀の最下位請負人が虎にキター! これでベイスもようやく最下位脱出だ(確信)。それにしてもわざわざ“水差し野郎”を獲るってことは、平野恵一選手を引き取る際に何らかの取引――要するに「アンタのチームのお荷物を引き取るんだから、人的補償はこの程度で勘弁」的な談合――があったんじゃないかなぁ。

死後はどうでもいい

問題は、ある日突然、意識不明レベルの大ケガをしてしまって病院のベッドから動けないときに、家族or友人に自宅をガサ入れされることですよ。

元小学校教師 死後に1000本超えるAVが見つかり遺族も絶句

ここでAVが1000本見つかった日には、退院後にどんな面を下げて生きていけばいいのか……。それに比べれば死後のことなんて軽い軽い。死んだら全部お終いなんだから、そこでAVが見つかろうがどうしようがどうでもいい。家族の信用? 死後の評判? いやぁ、死んだら一切関係ないでしょ。仮に死後の世界があったりするのであれば、少しは気にすべきかも知れないけど、そんなものありゃしないからね。

2013年1月10日木曜日

ああ、オレもバトルシッパーだわ……

ラジー賞ノミネートに湧くバトルシッパーたち

前評判が散々だったものの、実際に見てみたら超楽しかった! 映画館で見て、DVDで借りて見て、小金持ちな知り合いから「そんなに好きなんだ。こんなクソ映画でいいならDVDあげるよ」って恵んでもらって、ついこのあいだ吹き替えで見たくらいに好き。3回見ても覚えているのは「チキンブリトー」と「ミズーリに集う老クルーのスローモーション」――『バクマン』でいう“シリアスな笑い”の極地! 劇場で一人大爆笑してしまった――のシーンだけなんだけど。

あまりにも好きだから、同じく前評判が散々で、手前も予告編を見て散々に貶した『ジョン・カーター』をDVDで見たら、こっちも普通に面白かったという。てか、メカデザインを宮崎駿にやらせたら年間ベスト10級の作品になってたんじゃないかと。

それにしても公的には2012年2大バカ映画(恐らく2010年代におけるバカ映画ベスト10候補の2本)に主演してしまったテイラー・キッチュの将来はどうなるんだろう? 3年後くらいにはTVドラマの主演――当然、売り文句は「アノ、ハリウッド大作主演俳優が●●ネットに登場!」だろう――をやって、シーズン1で打ち切りみたいなことになってそうで、なんだから今から心配だ。



2013年1月9日水曜日

規制撤廃なら徹底的にやらなきゃ意味がない

その良い証拠が現在の競馬界。

社台王国の競馬界支配の野望、雑用で食いつなぐ騎手も…

ノーザンテースト大当たりの頃までは、「国内で出産したマルゼンスキーすらダービーに出走できない」ようなガッチガチの規制の下で運営されていたから、重賞レースが“社台の運動会”と呼ばれるようなことにはなっていなかった。ただし、零細牧場や零細血統が淘汰されなかった代償として、競技レベルの向上は図れず、「日本馬が海外レースで入賞する」なんてことも夢のまた夢だった。

サンデーサイレンス大当たりの頃から、少しづつ規制を撤廃していった結果、零細牧場や零細血統は淘汰され、重賞レースの入着馬がサンデー系or社台の馬ばかりという本格的な“社台の運動会”化が始まったわけだけど、これを抜本的に是正する方法は実に簡単なことで、要するに競馬に関わる規制を基本的に撤廃することしかない。外国産馬? 外国馬主? OKOK! 生産もなにも全部勝手にやっちゃって! となれば、サンデー系の血統が無双するようなことはなくなるだろうし、G1レースが“社台の運動会”と呼ばれるようなことにもならないだろう。

もう一つの手は、マルゼンスキーの悲劇を再演するような規制をガンガン復活させること。これで内国産馬優遇、零細牧場に補助金ダダ流し(=JRAにそれだけの原資があるわけがないので、当然再国有化)を復活させれば、「おばあちゃんの牧場にいたアノ仔馬がダービーに勝った!」みたいな美談もチラホラ復活するはず。ただし、凱旋門賞に出走できるレベルの馬を輩出することも夢のまた夢になる。

今日の日本競馬界の現状は、規制を巡る論議について、「どっちの方向にせよ、徹底的にやらなきゃ意味がない」という教訓を国民に知らしめるために、敢えて現状のままに放置されているのではないか? だとすれば、これはTPP推進派の陰謀だ! というハナシに持ってくると電波っぽくなってくるので自重します。

2013年1月8日火曜日

大河ドラマ的日本史年表:西田敏行完全版を目指す

元ネタは2chの「大河ドラマ的日本史年表」スレ。大河ドラマのみでその他のNHK及び民法時代劇、映画は使っていません。てか、実際にやってみると大変だね。これだけ作るのに1時間半かかったもの。

・1163年、西田敏行、生誕
・1180年、西田敏行、石坂浩二に従い源平合戦に参戦
・1205年、西田敏行、鎌倉幕府の政所別当に就任
・1221年、西田敏行、尾上辰之助による西田敏行追討の宣旨を受け、幕府軍を招集。姉の岩下志麻とともに上皇軍を破る
・1536年、西田敏行、成田三樹夫に仕官を申し出るも断られる
・1543年、西田敏行、菅原文太の推挙により佐藤慶の下に出仕
・1549年、西田敏行、実父である近藤正臣が暗殺される
・1561年、西田敏行、川中島で石坂浩二と相対する佐藤慶に「啄木鳥戦法」を献策
・1561年、西田敏行、佐久間良子と結婚
・1573年、西田敏行、三方ヶ原の戦いで佐藤慶に敗退
・1582年、西田敏行、本能寺の変を受け、中国大返しと伊賀越えを果たした後、山崎の合戦で近藤正臣を破る
・1584年、西田敏行、小牧・長久手の戦いで西田敏行に敗退
・1586年、西田敏行、西田敏行の妹である松本明子と結婚し、西田敏行に臣従を誓う
・1598年、西田敏行、西田敏行を五大老に任命
・1600年、西田敏行、藤波辰爾に進軍を阻まれ西田敏行の叱責を受ける
・1601年、西田敏行、市川新之助とともに村を襲う盗賊集団と戦う
・1603年、西田敏行、征夷大将軍に任じられ、江戸に幕府を開く
・1605年、西田敏行、西田敏行に将軍職を譲る
・1614年、西田敏行、大阪冬の陣にて西田敏行から再び叱責を受ける
・1716年、西田敏行、八代将軍に任じられる
・1745年、西田敏行、中村梅雀に将軍職を譲る
・1854年、西田敏行、加山雄三とともに江戸に赴く
・1866年、西田敏行、第二次長州征伐で西田敏行率いる奇兵隊と戦う
・1868年、西田敏行、西田敏行らとともに倒幕を果たす
・1868年、西田敏行、江戸屋敷を引き払った後、会津戦争で新政府軍に敗退
・1869年、西田敏行、西田敏行の協力を得て徴兵制を施行
・1875年、西田敏行、都々古別神社の宮司に任じられる
・1877年、西田敏行、西田敏行との内通が疑われ宮司を解任される。その後、西南戦争で政府軍に敗退
・1889年、西田敏行、内閣総理大臣に任じられる
・1894年、西田敏行、日清戦争で第一軍司令官として清軍を破る
・1904年、西田敏行、日露戦争で参謀総長としてロシア軍を破る
・1922年、西田敏行、死去

2013年1月7日月曜日

ここ数年で一番良かったのでは?

『おんな太閤記』以来、第一話の視聴を欠かしたことのないNHK大河ドラマのハナシです。30年以上続けている習慣だけに、今年もなんだかんだで継続することに。で、某所で視聴したわけですが……。いいじゃんいいじゃんすげーじゃん! ここ数年で一番良かったんじゃないの? といっても、ここ数年ってのが『平清盛』とか『江』とか『天地人』とか『篤姫』みたいなダメダメなのばっかりだったから、ハードル低すぎってのもあるけど。

以下、とりとめのない感想。

・なんで南北戦争? いや、確かに幕末とダイレクトにつながっているのはわかるけどさ。でもまぁ、ドンパチの見せ場を上乗せしてくれるのであれば全然OK。

・全然アメリカに見えない風景の下、CG感丸出しの撃ち合いはちょっと肩透かしだったけど、冒頭の数分なら十分。クロスオーバーして描かれた会津戦争は、引きのショットが少なかったこともあって、そこそこ迫力があった。

・ただ、主人公が銃を装填するときに一々効果音を鳴らして――オリジンはもちろん『コマンドー』――迫力を水増しする描写は、もういい加減やめてもらいたい。

・OPは……。あ、でもOP明けの日新館のシーンが素晴らしかった。何が素晴らしいってセットの出来と照明。がっつりとお金をかけてしっかりと作ったセットを、いかにも「お金をかけてしっかりと作ったセットを御覧ください」って感じに撮ってるんだけど、そういうあからさまな撮り方に耐え得るセットであるところが凄い。こういうのはヤマダ電機プレゼンツの新春大型時代劇では絶対に真似できないからなぁ。

・あと、山本覚馬の走り方。正しい作法かどうかは別として、ちゃんと「今の走り方とは明らかに違う昔の走り方」(=ナンバ走り)として見せているところが良い。同じ幕末モノでも『翔ぶが如く』なんかでは、西田敏行が普通に軽快に走っていたからね。

・井伊直弼を指して「かもんのかみはいかがか?」と役職で読んで、字幕で「掃部頭」と出るところとか、時代考証に関しては結構がんばってるんじゃないか? ここで「いいどの」とか「なおすけどの」というのが、ここ数十年の時代劇だったから。

・『独眼竜政宗』で弟に切腹を命じるときに「白扇をとらす」ってセリフを言わせたみたいに、「おっ、違う時代の出来事なんだナ」と感じさせる良い時代考証なんじゃないかなぁ。少なくとも、当時の人間が誰一人として言ってなかったであろう“王家”の連呼よりも正しいしセンスも良い。

・第一回は登場人物の紹介がメインで、ストーリーはあってないようなものだから、なんともいえない。役者についての印象は、「松平容保は良い」「子役も“こども店長”より良い」「手前より年上の西島秀俊が、手前より10歳以上若く見える!」ってところか。

・個人的には吉田松陰がいかにも軽薄そうな俳優が演じていて、ちょっと抵抗があった。というか手前の中では「吉田松陰=篠田三郎」なので、誰が演じても抵抗があるんだけどさ。まぁ、NHK的には「従来の吉田松陰像を打ち破る」的な意図かなんかがあるんでしょう(棒)。予告編を見る限り来週は「吉田松陰神妙にしろい!」(ツボイノリオ©)の回なんだろうねぇ。

どのみち来週以降は見ないからどうでもいいことではあるんだけど、このドラマ、戊辰戦争が終わったらどうするんだろう? 残りは兄嫁と学生をいじめ倒すエピソードしかないのに、一体、どこで盛り上げるんだろうか?

2013年1月6日日曜日

Steamホリデーセールで大散財!(2カ月振り3回目)

つい先々月、こんなことを書いていたくせに、12/21から1/5まで行われたSteamホリデーセールで開発しまくりの散財しまくりで、豪快に前言撤回。以下、ストアでの取引からのコピペ。

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●2013年1月4日$7.48購入
・Serious Sam 3 BFE, Serious Sam 3: Jewel of the Nile
――安さに釣られて開発。中身には全っ然期待していない。インストール→環境設定まで終えたものの、プレイは一切せず。

●2013年1月1日$2.49購入
・Fable The Lost Chapters
――安さに釣られて開発。それなりに楽しみではあるものの、『Skyrim』や『CK2』、『Mount & Blade』を押しのけてまでプレイする理由はない。最初の村を走り回るところで終了。

●2012年12月31日$9.98購入
・Morrowind Game of the Year, Bioshock 2
――名曲中の名曲であるOPを聴きたいがために開発。日本語化まで終え、最初の町を出てすぐの洞窟で殺されて終了。10年前のゲームとは思えないほどのクオリティだけど、『Skyrim』と比べるとさすがにちょっとアレ。『Bioshock2』はインストールはしたものの、起動&日本語化はせず。やっぱり『Bioshock』をクリアしてからじゃないとね。

●2012年12月29日$22.02購入
・Just Cause 2, XCOM: Enemy Unknown - Elite Soldier Pack WW, XCOM: Enemy Unknown: Slingshot DLC
――“ジャスコ”は安さに釣られて開発。日本語化まで終えたものの、プレイは一切せず。『X-COM』のDLCは安くなったら絶対に買うと決めていたので、順当に開発。

●2012年12月24日$3.74購入
・Bastion
――Steamのムービーを見た後、日本語化できるか否かをググり、ニコ動でプレイ動画を3分ほど視聴した後に開発。日本語化まで終えたものの、プレイは一切せず。次にプレイするときは、本気で遊ぶつもり。

●2012年12月24日$3.39購入
・Half Minute Hero: Super Mega Neo Climax Ultimate Boy
――ウィッシュリストに入れていたゲーム。当然、セールの通知が来た時点で即開発。最初の冒険をクリアするまでプレイして終了。う~ん、ちょっと期待外れかも。でもまぁ、300円と思えば十分。

●2012年12月24日$8.74購入
・Mount & Blade: Complete
――PCを新調して以来、日本語版をインストールしていなかったので、「どうせならSteamで3作まとめておくか。全部で760円だし」と深く考えずに開発。3作とも日本語化を終えプレイしたら、今日までズブズブにハマる。現時点におけるプレイ時間は『Warband』が52時間、『With Fire & Sword』が20時間。それもこれも全て傑作MODのせいです。

●2012年12月22日$8.74購入
Orcs Must Die! Franchise Pack
――DLC全部入りでこの安さだったので開発。いやぁ、発売日に買わなくて良かったなァ。1、2ともインストール→環境設定まで終えたものの、プレイは一切せず。

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合計は66.58ドル(約5800円)で、オータムセールの半額程度なものの、そもそもSteamの出費はゼロと考えていたので、実感としては大散財。まぁ、カートに入れて開発するか否かを迷いに迷った『Dishonored』『Deus Ex: Human Revolution』『Witcher2』『Sleeping dogs』あたりを開発していたら、軽く1万円を超えていて本当の大散財だったんだろうけど。でもまぁ、『Mount & Blade: Complete』だけで投資は十分回収できたので、終わり良ければ全て良しというところか。セール自体は明後日あたりまで続きそうだけど、ラインアップを見る限りもう開発することはない……だろうなぁ。

2013年1月5日土曜日

ウェールズ王国通信(CK2日記):その9

またまた幼君である。しかも、先代の急逝により全く後継の用意がないままの代替わりなので、打てる手もほとんどない。だいたい35歳の働き盛りで死ぬことを考えてなかったから、設備投資をしまくっていて財布も空っぽ。しょうがないから待ちの一手で時間を飛ばしていたら、1259年にミース公爵、ティアコネル伯爵が相次いで反乱。なけなしのお金で雇った傭兵と家臣の兵力のみで鎮圧にあたる。直轄領の兵力は、次に反旗を翻すかもしれない公爵&伯爵のためにとっておく。

幸いこれ以上の反乱は起きず、2件の反乱も1262年で鎮圧した。1263年、国内が落ち着いたところで、「国王の権威を貶める陰謀」を企んだとしてコノート公爵を投獄。同年、廷臣スマルカフの要求権を行使して宣戦布告。1265年、スマルカフをデズモンド伯爵とマンスター公爵に任じる。これにてアイルライドを再統一した。

以下、年表モード。

・1269年:グルフィズ1世成人。管理能力に優れたアキテーヌ公爵の娘と結婚。これにより9つの領地を直轄支配し、領土に蔓延っていた密輸組織や盗賊ギルドを根絶する
・1279年:スコットランドでモレイ公爵が反乱。王国を二分する内乱に発展する。この隙を衝いて、予てから宮廷に招いていたギャロウェイ公爵の弟・フィーンの要求権を行使。スコットランド王国に宣戦布告
・1281年:同盟国であるデンマーク王国も参戦し、圧倒的な戦況で降伏寸前に追い込むも、肝心のフィーンがカンバーランドでの戦いで戦死。結果、決着が曖昧なまま終戦
・1288年:ウェールズ王国の法律を改正。諸侯に「絶対的な国王の権威」を認めさせる。これにより王国内で諸侯同士がいかなる戦争もできなくなった
・1289年:廷臣アダの持つデビートデール伯爵の要求権を行使して、スコットランド王国に宣戦布告。数万規模の大兵力がぶつかり合う大戦争となるも、要求権を持つアダが戦死。またまた決着が曖昧なまま終戦
・1290年:先の戦争で疲弊したスコットランド王国の隙を衝き、宮廷に招いたジェイムズの持つデビートデール伯爵の要求権を行使して、スコットランド王国に宣戦布告。
・1292年:スコットランド王国が降伏。廷臣ジェイムズをデビートデール伯爵に推戴する。なお、ジェイムズは即座にスコットランド王国に臣従
・1293年:アイルランド王国を改正。諸侯に「絶対的な国王の権威」を認めさせる。これにより王国内で諸侯同士がいかなる戦争もできなくなった

こうして1293年までに2つの王国で事実上の「絶対王政」を敷くことに成功。絶対的な国王の権威への反発(全諸侯の評価が一律-30)から、諸侯の内乱にこそ気をつけなければならないものの、少なくとも家臣が勝手に戦争を起こす――「有能でかつ野心家だから……」と、1つの伯爵領に押し込んでいた家臣が、勝手に要求権捏造&婚姻政策により公爵領を横領。いつのまにか王家を凌ぐ権勢を誇っていた……みたいな――ことはないので、諸侯の要求権や婚姻関係を注意深く見て、必要に応じて投獄、暗殺、仲違いetcをしていれば、末永く平和を保てるはず。

というわけで、1300年1月1日まで回したところで、9回に渡ってきたCK2日記はひとまず終了。本当はゲームオーバーとなる1453年まで日記を続けたかったんだけど、あと150年以上もあるんでね。最後に2王国と世界の現状について。

・ウェールズ王国ではグウィネズ公爵領は王家が、デハイバース公爵領はキドウェリー家が全伯爵領(いずれも3州)を直轄。アイルランド王国では、コノート公爵領はキドウェリー家の分家、ラインスター公爵領は弟のベドウィル1世が全伯爵領(いずれも2州)を直轄。王家に反抗的な諸侯の多いラインスター公爵領、ミース公爵領には各州に伯爵を置き、新地区も教区とした。4州からなるアルスター公爵領はティアコネル州のみに伯爵を置き、残り3州は直轄(いずれ後継者に移譲する)。

・イングランド王国では、ノルマン朝→ウィッチェ朝を経て、現在はヒメノ朝。相変わらず内乱が絶えず、国力の貧しいままだが、ベッドフォード公爵領をフランス王国から奪い返したのにはびっくりした。

・スコットランド王国は、1250年に王位を継いだ“剛勇王”ジョージ1世が、国を二分する大乱や我が国の侵攻によく耐え、国を隆盛に導いている。国家年収149.51は、フランス王国(132.79)、デンマーク王国(109.77)を凌ぐ立派な数字。ちなみに我が2王国は369.38。

・フランス王国はイベリア半島へ果敢に進出するもオーヴェルニュ公爵に独立を許してしまったうえ、南仏の大部分を神聖ローマ帝国に奪われている。昔日の圧倒的な力は陰を潜めているようだ。

・イベリア半島はカスティーリャ、レオン、アンダルシアの三つ巴。ムーア人によるポルトガルは、十字軍によりスウェーデンのものになった。

・ビザンチン帝国は100年以上前にエジプトにより滅ぼされる。その後、十字軍によりスウェーデンが大部分を獲得。カトリック化した後、ビザンチン王国が成立。地図上の標記はギリシャとなっている。

・モンゴル人による「黄金のオルド」はノヴゴロドを制圧。未だに勢いは衰えず。一時期、中欧の大部分を制覇したポーランドは、モンゴル侵攻の影響をモロに受けて分断中。






2013年1月4日金曜日

ウェールズ王国通信(CK2日記):その8

さて、幼君である。ただでさえ膨張しまくり、しばしば反乱の起きる2つの王国を、誰からも舐められる幼君がきちんと治めきれるのか? それとも大規模な内乱が勃発して、王国がバラバラになってしまうのか? 先代の曾孫であるカラドック2世の初手は――

・廷臣であるイーステン(先代が人材不足の際にどこからか招いた貴族)をダベット伯爵に任ずる
・新たに招いた廷臣ブルートをソーモンド伯爵、マンスター公爵に任ずる
・先代が投獄した捕虜の無条件釈放(家臣、廷臣の評価+10)
・宰相をアルスター女公爵グウェン1世(カラドック2世の実母)との関係改善に向かわせる

――というもの。幼君なので息子もおらず、親しい親族(実母でさえ国王の権威を貶める陰謀を企てているくらいなので、他の親族など仇敵同然)もいないので、管理しきれない領地は廷臣に分け与えた。もちろん、反抗的な公爵に与えて懐柔してもいいんだけど、拡大した領土をベースに力をつけられても困るのでね。

現時点における最大の脅威は、4つの州を持つ2王国最大の勢力であるアルスター女公爵グウェン1世。現時点でほぼ国王と同じくらいの動員力を持っているうえ、実家のあるスコットランド諸侯やコノート公爵とも同盟を結んでいるため、反乱を起こされたら負ける可能性が極めて高い。先代は、この野心家な孫の嫁への対策として、フランス王国とギャロウェイ伯爵との同盟を頼りにしていたものだけど、代替わりしたとなっては同盟もなくなるし、再び婚姻同盟をしようにも娘もいない――という状況なので、ここはひらすら懐柔&忍従。

即位から1カ月後、ミース公爵が反乱。他に同調する動きがなかったので、いそいそとこれを鎮圧しに向かい、1年で勝利をもぎ取る。その後は、お金が貯まれば諸侯に贈り物をするなどして、慎重に懐柔工作を続け、君主が成人するのをひたすら待つ。

1240年、カラドック2世が成人。適齢期の娘のなかで最も管理能力が高く、特性もマシだったドイツ貴族の娘と結婚し、9つの領土まで支配できる体制を整える。ここで満を持して実母であるアルスター女公爵グウェン1世を「国王の権威を貶める陰謀を企てた罪」で逮捕することを決心。捕縛失敗→内戦を覚悟したものの、アッサリと投獄することに成功。どさくさ紛れに横領していたオリエル伯爵の称号を剥奪した後、地下牢に移して獄死させる。実母をぶっ殺しておいてなんだけど、いやぁ~せいせいした!

同年、オーソリアン州一つで頑張っていたブルターニュ王国に宣戦布告(アイルランド王の慣習的要求権を行使)。貯めに貯めた金で雇った3つの傭兵部隊に強襲させまくって1カ月で降伏に追い込む。これで一時期、ブルターニュ半島とアイルランドの半分に勢力を伸ばしていたブルターニュ王国は滅亡。我らがディネフィール家がウェールズとアイルランドを完全に統一した。

と、順調に進んでいるかのように思っていたら好事魔多し。どこの馬の骨ともわからない貴族にマンスター公爵を任せたのがまずかったのか、デズモンド伯爵が自らの持つマンスター公爵の要求権を行使。家臣同士の内戦の結果は、デズモンド伯爵がマンスター公爵を奪う結果となり、マンスター公爵領(アイルランド南部3州)が独立してしまった。

当然、こんなバカなハナシを看過できるわけもないので、アイルランド王の慣習的要求権を行使してマンスター公爵に即刻宣戦布告。以下、年表モードです。

・1241年:マンスター公爵との戦争に勝利。ソーモンド州を獲得
・1248年:マンスター公爵領で内戦勃発。マンスター公爵が代替わりする。結果、休戦協定が雲散霧消したため、即刻マンスター公爵に宣戦布告
・1250年:マンスター公爵との戦争に勝利。オーモンド州を獲得
・1251年:ミース公爵が反乱。スコットランドでの戦闘でミース公爵エムリス1世を捕虜とし、即刻処刑。
・1253年:ミース公爵の反乱を鎮圧。

と、いろいろあって、さてこれから本格的な外征に行くぞ! と勢い込んだ1258年、なんとカラドック2世が35歳の若さにて崩御してしまう。死因は自然死だけど、まさかこんなに早く死んでしまうとは……。ディネフィール家って長命の家系じゃなかったのか? って、カラドック2世の顔をよくよく見れば、下膨れで母親の血が優った感じだったからなぁ。ともあれ、2代続けて幼君の代替わりってのはどうよ? 代替わりの準備を微塵をしていなかっただけに、今度という今度は本当に大乱が起きそうだなぁ。





2013年1月3日木曜日

ウェールズ王国通信(CK2日記):その7

王国は、作るよりも維持することが難しい。支配領域が10を超え、配下に複数の公爵を抱えるようになると、彼らの反乱が怖くなるもの。

「そんなんなら全部の領地を自分で面倒みればいいのに」って? この時代、通信は早駆けの馬、複式簿記の概念すらなく、官僚の代わりに召使いがどんぶり勘定で家計を握っていたような時代において、海を越えた向こうどころか、山を越えた向こうの支配地域まで王様自らが面倒を見るなんて不可能だったわけですよ。

つまり、支配地域が増えれば、これを納める代官を置く必要があり、代官を置けば彼らが勝手に税金を取りはじめ、終いには私兵を養う――ということは帝政ローマからの伝統で、彼らが機嫌を損ねれば昂然と王家に反旗を翻すなんてことになる。で、代替わりした今こそが、まさにその時ということ。

*この君主の支配地域について『CK2』では、君主とその妻、家令の管理能力と、国内文化のレベルに応じて支配地域の多寡が決まるルールになっている。君主の管理能力がゼロ同然なら4つの領地しか直接支配できない。といって、君主&妻の管理能力が高く、家令に優秀な人物を置いても10の領地を支配できるかできないかくらいのもの。もちろん全ての領地を直轄地することも不可能ではないけど、実際にやってみると税金を取りっぱぐれたり、何より家臣からの反感(=君主が領地を持ちすぎている)を買い、王国支配もままならなくなってしまう。

王国の後継者であるソーモンド伯爵カドラックにして、自分に対する評価は「-77」。性格的に合わないのは仕方がないとしても、短い統治、強力な国主の権威、称号の要求に対する不満だけはいかんともし難い。しかも、彼の評価は家臣のなかでもまだマシな方で、他の家臣(直轄地の市長、司教を除く)は全員、代替わりした老いぼれの王様を舐めていて、いつ反乱を起こしてもおかしくない状況にあったりすると。なもんだから、ちょっとでも彼らを刺激したら一斉に牙を向き、ウェールズ王国継承戦争という名の大乱がおっ始まると。

代替わりしたマレドゥド2世がすべきことはただ一つ。累卵の危機にある2つの王国の安定化を図ることしかない。外征? そんなものは飾りです。エライひとには(略。

というわけで、即位初日に打った手は――

・先代が投獄していたグラモーガン伯爵を無条件で釈放(家臣全員からの評価+10)
・後継者であるソーモンド伯爵カドラックをデハイバース公爵に任ずる(カドラックから評価+140)
・アルスター公爵領の伯爵全員に贈り物(3人の伯爵からの評価+25~40)
・領地を持たない次男フラーガンをレーンルウィ教区の後継者に指名(後継争いの種を摘む)
・ミース公爵を元帥に任命(ミース公爵からの評価+20)
・宰相はミース公爵との関係改善工作を開始

――というもの。これにより明確に叛意を抱くアルスター公爵のカーダフ1世以外の公爵&伯爵を懐柔。あとはカーダフ1世を挑発して反乱を起こさせ、これを鎮圧すれば王国も安泰なはず。

で、すでに「国王の権威を貶める陰謀」を企てていたカーダフ1世の捕縛を命令。投獄に失敗すると、領地に戻ったカーダフ1世が反旗を翻した。ウェールズ継承戦争の始まり始まり。

といっても、事前に反乱の芽を念入りに摘んでいたため、アルスター公爵領以外の諸侯は反乱に同調せず、他国からの介入も防いだ(この日のためにスコットランド王国とフランス王国との婚姻同盟を継続させていた)ため、戦争自体は当方に優勢のまま3年で終了。カーダフ1世を獄につないだ。もちろん処刑したり公爵の称号を剥奪したいところなんだけど、それをやっちゃうと他の諸侯からの反乱を招きかねないので忍従する。その代わりといってはなんだけど、5年後、獄中で密かに暗殺してやった。

ウェールズ継承戦争終了から1年後の1204年、国を挙げての武芸大会を開催。全諸侯&廷臣からの評価+10を得たところで、代替わりの危機は去ったと安心する。

以下、年表モード。

・1206年:ブリフネ州に対する慣習的要求権(以下、全ての慣習的要求権はアイルランド王としてのもの)を行使して、コノート公爵へ宣戦布告
・1207年:戦争に勝利。ブリフネ州を獲得
・1215年:オーモンド州に対する慣習的要求権を行使して、マンスター公爵へ宣戦布告
・1216年:戦争に勝利。オーモンド州を獲得し、マンスター公爵の称号を簒奪
・1217年:コノート州に対する慣習的要求権を行使して、コノート公爵に宣戦布告
・1218年:戦争に勝利。コノート州を獲得。同年、後継者であるデハイバース伯爵カドラックが反乱。
・1220年:フランス王国の参戦もあって戦争に勝利。カドラックを投獄、ソーモンド伯爵の称号を剥奪(3年後、獄中の待遇改善の訴えを聞いた上で、地下牢に移し、獄中死させる)
・1221年:レンスター州に対する慣習的要求権を行使して、ブルターニュ王国へ宣戦布告
・1223年:ブルターニュ王国がスコットランド王国との戦争に敗北。レンスター州を巡る戦争の決着は曖昧なまま終戦
・1224年:マレドゥド2世、“老王”の異名を獲得。再びブルターニュ王国に対して宣戦布告
・1225年:戦争に勝利。レンスター州を獲得
・1227年:デスモンド州に対する慣習的要求権を行使して、デスモンド伯爵へ宣戦布告
・1228年:戦争に勝利。デスモンド州を獲得

こうしてアイルランド統一事業に取り掛かっている最中の1230年、“老王”マレドゥド2世が崩御。幼君であるカラドック2世(獄中死させた長男の孫)が即位した。マレドゥド2世が即位したときよりも広い領土で、かつ、王様が誰からも舐められる幼君となると、こりゃ今回は本格的な内乱が発生するかもなぁ……。






2013年1月2日水曜日

ウェールズ王国通信(CK2日記):その6

・1146年:アルスター州の要求権を持つ妻を暗殺。領地を持たない次男アーストに継承された要求権を行使して、アルスター公爵に宣戦布告。
・1147年:アルスター公爵との戦争に勝利。次男アーストをアルスター伯爵に任ずる。あわせてタイロン州にて要求権捏造工作を開始。
・1153年:マレドゥド1世崩御。この世代での要求権捏造はナシ。国力増強と蓄財に専念した短い治世だった。
・1154年:カラドック1世、アルスター公爵領、オリエル州の要求権捏造工作に成功。これを行使する。
・1155年:アルスター伯爵アーストが反乱。
・1156年:アルスター伯爵の反乱を鎮圧。アーストを投獄後、アルスター伯爵を剥奪。直後にオリエル州獲得を目指し、アルスター公爵に宣戦布告。
・1158年:アルスター公爵との戦争に勝利。オリエル州を獲得。なお、アーストは1157年に大流行した肺病を患い、獄中死。
・1160年:カラドック1世自らが持つダブリン州の要求権を行使して、ブルターニュ公爵に宣戦布告。ナバラとの戦争中の隙を衝く。
・1162年:ブルターニュ公爵との戦争に勝利。ダブリン州を獲得。直後にアルスター公爵の称号を簒奪。同公爵の慣習的要求権を行使して、ティローン伯爵に宣戦布告。
・1163年:ティローン伯爵との戦争に勝利。ティローン州を獲得。直後にミース公爵の称号を簒奪。
・1164年:アルスター公爵の慣習的要求権を行使して、ティアコネル伯爵に宣戦布告。
・1166年:ティアコネル伯爵との戦争に勝利。ティアコネル州を獲得。次男のデウィをアルスター伯爵兼アルスター公爵に任ずる。
・1170年:ミース公爵の慣習的要求権を行使して、キルデア伯爵に宣戦布告。
・1171年:キルデア伯爵との戦争に勝利。伯爵を家臣とする。同年、廷臣アーグネスの要求権を行使して、オッソリアン州を獲得すべくブルターニュ王国に宣戦布告。
・1174年:3年に及ぶ戦争は、同盟国であるフランス王国の参戦もあって辛くも勝利。廷臣アーグネスをオッソリアン伯爵に任ずる。これによりアイルランドにおけるブルターニュの覇権を減殺。
・1175年:キルデア伯爵エドウィン2世が反乱するも、スコットランドでの戦闘でエドウィン2世が戦死。決着が曖昧なまま終戦。
・1177年:ウェールズ王国の法律改正。聖職者の自由叙任法を制定。同年、カラドック1世が“老王”の異名を獲得。
・1184年:キルデア伯爵がミース公爵の称号を簒奪した後、反乱。
・1185年:ミース公爵の反乱を鎮圧。投獄後、キルデア伯爵の称号を剥奪。
・1196年:領地の持たない孫息子カラドック(長男の長男。王位継承順位2位)の持つソーモンド州の要求権を行使して、マンスター公爵に宣戦布告。
・1197年:マンスター公爵との戦争に勝利。カラドックをソーモンド伯爵に任ずる。
・1198年:アイルランドにおける覇権を確かなものとしたことにより、「アイルランド王」の称号を創設。ここにアイルランド王国建国を高らかに宣言した。
・1200年:“老王”カラドック1世崩御。マレドゥド2世即位。

――こうして年表モードで書いていくとさすがに味気ないね。でも、細々と書いていったら時代小説みたいな大部になっちゃうからしょうがない。50年近くに渡ったカラドック1世の治世は、アイルランド北部~中部を巡る国盗り合戦に終始した。これだけ戦争を起こせたのも、グウェン1世とマレドゥド1世による巧みな婚姻政策により、アイルランド各州の要求権を得ていたがため。12世紀中にウェールズ、アイルランドの二カ国の王の座を得たディネフィール家の次なる目標は如何に?





2013年1月1日火曜日

ウェールズ王国通信(CK2日記):その5

●1143年9月時点におけるブリテン及び近隣諸国の情勢

・イングランド王国では、ウィリアム征服王の死後、内乱が多発。結局、イングランド王はノルマン朝からウィッチェ朝(ヨーク公爵、ランカスター公爵の「オブ・ウィッチェ家」)へと代わった。この大規模な内乱の隙をついて、フランス王国がイングランド王国の中核であるベッドフォード公爵領(=ロンドン周辺)を奪取。カンタベリー公爵も独立戦争を起こしている。

・スコットランド王国も内乱祭り。というか、ここはゲーム開始からここまで内乱しっぱなし。

・アイルランド王国は、伯爵領が徐々にまとまりアルスター、マンスター公爵領が成立。ミース公爵領は後継者争いにより分裂。そこに参加したブルターニュがまんまとラインスター公爵領とダブリンをせしめた。なお、ミース公爵領キルデア州は、前王グウェン1世の後妻・ミース女公爵カフト1世の子どもである“公正王”エドウィン1世が継いでいる。仲は悪いが一応同じ王朝にして同盟国。

・フランス王国は“強王”ジャンの下でここしばらくは安定している。なかなかの名君(外交17、管理10、学習18で、野心、忍耐、屈強、並ぶものなき神学者を持つ37歳)なので、彼が死ぬまで大規模な内乱は期待できないだろう。

・そして我がウェールズ王国。代替わりした1141年、グラモーガン州とポーイス州を持つグラモーガン伯爵に独立戦争を挑まれるも、これをあっさり撃退。彼からポーイス州を剥奪した後、北部3州のグウィネズ公爵領を全て自らの直轄地とするとともに、南部3州とデハイバース公爵の称号を後継者である長男・カラドックに譲渡。王国の安定化を図った。

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さて、ここで領土拡張をせず、イングランド王国とフランス王国を両天秤にかけながら300年間生き抜く、という地味なプレイにも心惹かれるところだけど、それでは日記的にあまり面白いものになりそうにないので、ここは敢えて領土拡張を目指すことに。追加目標は「アイルランド王国をつくり、ウェールズ及びアイルランド王国の王に君臨する」こととする。

となると、当面のライバルはダブリンを獲ったブルターニュとなる。現時点でブルターニュは10個のプロヴィンスを持つ強国。というか6個のプロヴィンスしか持ってない我がウェールズ王国よりもハッキリ強かったりする。加えて、カンタベリー、アルスター、マンスターと婚姻同盟を結んでいるので、いま、戦争を仕掛けても必敗は目に見えている。しかも、君主の外交力が16(妻と宰相を合わせた数値は44!)というチートレベルの強さなので、在世中に内乱が起きる可能性はまずない。公爵のくせになまいきだけど、つけこむ隙があるとすれば、「フランス王国に統一戦争を仕掛けられている」か「代替わりで内乱がおきている」かしかないだろう。

以上の状況を鑑みると、現在55歳でいつ死んでもおかしくないマレドゥド1世がすべきことはといえば、「アルスター及びマンスター公爵領のいずれかの州を、在世中1回使える要求権捏造を行使して奪う」「次世代のために蓄財する」「婚姻同盟を拡大する」といったことぐらいだろうか。

というわけで、上記方針の下、アイルランド侵攻に向けて奮闘努力する――という決意を固めたところで今年初めの更新はお終い。