実のところ今回のトレードは大歓迎だったりする。もちろん、根っからのハムファンにしてみれば許せないだろうねぇ。手前の中では、様々な意味で「中日による田尾放出」――4年連続3割、3年連続最多安打の実力者にしてチーム屈指の人気選手だったものの、フロントとの関係が悪く「オーナーの言う通り二位になりましたよ」と啖呵を切った結果、西武へと懲罰トレードされた――と同じようなトレードと位置づけているので、ファンであればあるほど絶対に許せないだろうと思うもの。
でも、純粋にハムの現状を考えてみれば――
・田中選手の海外FAにより二遊間がポッカリ空いている
・イニングを食えない斎藤、多田野投手を使わざるを得ないほど、ローテの層が薄い
――という課題が残されていたので、「レギュラークラスの二遊間の選手」と「1年通してイニングを食える先発投手」の補強は急務だったからね。で、これだけの穴を埋めるには、外国人を獲る(=バクチを打つ)か、出血覚悟のトレードをするしかないわけで、大引選手、木佐貫投手という“目玉”を獲るには、糸井選手クラスの大物が必要だったと。
西岡選手? コスパ悪すぎでしょ。川崎選手? AランクFA選手扱いだから補償選手で誰を連れてかれるかわからんしね。それによしんば彼らを獲れたとしても、課題の一つしか解決できないわけだし。
「いやぁ、それにしたって4年連続3割、統一球でも成績が落ちなかったパ・リーグ最高の外野手を出す必要はなかったんじゃね」って?
もし糸井選手が田尾みたいに「技術で野球をする」タイプの選手なら、手前も大反対ですよ! でも、糸井選手ってどっからどうみても「身体能力で野球をする」タイプの選手でしょ? この手のタイプって34~5歳でガクッと成績が落ちたまま引退することが多いのよ。糸井選手って今年で32歳でしょ? この経験則から言えばもってあと2~3年だから、今が最も高値で売り抜けられる“売りどき”だからね。ハムのフロントとしては、1~2年後ではトウが立ってトレードの駒にはならない――なったとしても二線級の若手しか穫れない――し、どうせポスティングで出すなら、最高値の時に現状の課題を解決し得る選手と交換しておこうと判断したんじゃないでしょうかね。
ともあれ手前的には、にわかとはいえファンをやっている球団に一番好きな選手がやってきたことが嬉しい。木佐貫投手の投手としての肉体的才能は、松坂世代で最強だもの。堅守のスタメン&投手にやさしい球場という環境で伸び伸び投げれば、2ケタを勝つのは練馬の大根畑から大根を引き抜くよりも易しいはず!
というわけで今シーズンは、DeNAと木佐貫投手に注目ですよ。
……って、ここまで書いてようやく赤田選手も来るってことに気づいた(・ω<)
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