・【中日】落合GM、谷繁監督を正式発表
坂井“敗戦ガッツポ” 克彦が更迭されたことで、大島派(=反落合派)はたった2年でキレイに一掃。再び小山派の天下が来るなんて想像だにしなかった。だってオーナーって85歳でしょ? いつ倒れてもおかしくない年齢&球団上層部に誰一人として味方がいないなかで、よく巻き返したなぁ。中堅以下のフロントが“落合信者”ってことを考慮しても、人事の通例――大島派と小山派は「持明院統と大覚寺統の両統迭立」みたく交互に4~5年ずつ社長をやるという通例――を破ってまで坂井“敗戦ガッツポ” 克彦を2年で辞任に追い込むとは……。球団初の黄金期を創った落合の影響力が凄いのか、白井オーナーの辣腕&策士振りが凄いのか。
それにしてもこれで再び常勝軍団になったら、白井オーナー亡き後も「勝ち続けているあいだは小山派の天下」ってことになるのかね? てか、向こう5年くらい優勝争いを続けるようになったら立浪和義の監督の目は限りなくゼロになる――多分、谷澤健一みたいな感じになる――んだろうなぁ。その頃には井上一樹以下のコーチ経験者&現ベテラン選手が監督候補になっているだろうからね。
正直、白井オーナーの「(落合新GMについて)戦術面で第一に力を発揮してくれるんじゃないか。それとかチームの編成とか」って発言を聞くに、「いやいやいや、GMが戦術に口出しちゃダメでしょ!」と不安が先にくるけども、ともあれ落合が現場復帰したのは嬉しいこと。というわけで、来シーズンはDeNAではなく中日を応援することにします。
ともあれ手前は、韓国は仏像を返還すべきであると思う。
・追記:DeNAは高木豊のクビを切って山本功児を招聘するとか。高田繁の戦力を見極める眼力は素晴らしいと思うけど、ことコーチ陣の整備についていえば“お友達内閣”から一歩も抜け出ていないところが……。クビになったデニーは、是非、中日が拾ってほしいところ。
2013年9月30日月曜日
観測気球にしてはデカすぎるなぁ
飛ばしを100%外すスポニチだけならガン無視だけど、東スポと並ぶ“落合大本営”であるニッカンも報じているのであれば、簡単には無視できない。
・落合前監督が中日新監督に浮上
・落合氏 中日次期監督候補に急浮上 地元名古屋で待望論
落合が秋以降の講演&TV出演予定を白紙にしているのは確かなので、このオフにどこかの球団から招聘されれば受けるだろうとは思っていた。でも、巨人は原が盤石、DeNAも中畑続投っぽいので、「やっぱり監督として見るのは来年以降かナ」と思ってたんだけどねぇ。落合はプロの中のプロだから、相応の年俸とコーチ陣の人事権さえ保証されれば、中日だろうがどこだろうが契約するだろうとは思う。落合のプライドは、「プロ野球の監督としてどう評価されるか=球界トップレベルの年俸」にしかなくて、「あんな扱いされてまたパタパタ尻尾振ると思ったら大間違いだ!」みたいな子供じみた沽券なんてないだろうから。でもまぁ、立浪を神輿に担いだ勢力の――敵の敵は味方の理屈で、落合を敵にすることで山崎派と絶賛分裂中にあるフロントの再結集を目論んだ――観測気球なんだろうなぁ。
ともあれ手前は、韓国は仏像を返還すべきであると思う。
追記:【中日】新監督は落合氏か立浪氏か、シーズン終了後一本化――昨日の報道で、立浪以外の監督候補は全部消えた。リーク元がオーナーサイドか否かはアレとして、結果的にフロントが立浪一本で結束したことは確か。坂井(=一人ビールかけ&敗戦ガッツポ)がクビになることは人事の通例としてあり得ないから、結局落合は当て馬に使われただけなんだろうけど……それでも逆転就任の夢を見てみたいものだ。
・落合前監督が中日新監督に浮上
・落合氏 中日次期監督候補に急浮上 地元名古屋で待望論
落合が秋以降の講演&TV出演予定を白紙にしているのは確かなので、このオフにどこかの球団から招聘されれば受けるだろうとは思っていた。でも、巨人は原が盤石、DeNAも中畑続投っぽいので、「やっぱり監督として見るのは来年以降かナ」と思ってたんだけどねぇ。落合はプロの中のプロだから、相応の年俸とコーチ陣の人事権さえ保証されれば、中日だろうがどこだろうが契約するだろうとは思う。落合のプライドは、「プロ野球の監督としてどう評価されるか=球界トップレベルの年俸」にしかなくて、「あんな扱いされてまたパタパタ尻尾振ると思ったら大間違いだ!」みたいな子供じみた沽券なんてないだろうから。でもまぁ、立浪を神輿に担いだ勢力の――敵の敵は味方の理屈で、落合を敵にすることで山崎派と絶賛分裂中にあるフロントの再結集を目論んだ――観測気球なんだろうなぁ。
ともあれ手前は、韓国は仏像を返還すべきであると思う。
追記:【中日】新監督は落合氏か立浪氏か、シーズン終了後一本化――昨日の報道で、立浪以外の監督候補は全部消えた。リーク元がオーナーサイドか否かはアレとして、結果的にフロントが立浪一本で結束したことは確か。坂井(=一人ビールかけ&敗戦ガッツポ)がクビになることは人事の通例としてあり得ないから、結局落合は当て馬に使われただけなんだろうけど……それでも逆転就任の夢を見てみたいものだ。
2012年4月20日金曜日
落合仕事し過ぎ(笑)
昨日、久しぶりにTBSでナイター観戦。で、落合博満の解説を聞いてたんだけど、もう仕事し過ぎってくらいにしゃべるしゃべる。(以下、敬称略)
・ 長野の打席にて→インコースを空けて構えている長野はインコースが苦手。攻めるならインコース攻めだろう。結果=アウトコースストレート、アウトコーススライダーでレフト前にポテンヒット。
・お客さんがイライラするといっていた気持ちがわかった→ベンチで見てたらコースがわからないから、凡打や三振も「いいコースに放られたんだろう」と思っていた。でも、解説席から見ると、こんだけボール球振ってるんだもの。講演でお客さんが「監督、どーして中日の選手ってど真ん中見逃してボール振るの? イライラする」っていってたのが良くわかった。
・村田の打席で長野盗塁死→私なら考えられません。走らせるなら阿部の打席だろうよ。
・平田と森野の打席では名指しで批判→(ホームランを打ちたくて)レフトに身体が向いている。2つボールを見逃してもいいけど、お前は何番打ってるの? 3番打ってるんでしょ? (福田が素晴らしいとのアナの振りに)あれは平田が悪い。
・94年、槇原の完全試合のこぼれ話→5回にピッチャーゴロをワンバウンド送球。「あれを取れるのはオレだけ」。
・福田→高木への交替で高木を9番に入れたことについて→(次の回は9番から攻撃で代打なのに)なんで8番に入れないの? 高木を1回で降ろすにしても、残っているのはマシソンしかいない(この時点で残っていたのは山口、西村、マシソン、宮国。勝ちパターンの山口、西村を使いたくないのであれば、高木を2回投げさせるというオプションを残しておくのは理の当然)。アクシデントがあって、さらに延長戦になったら頭数が足りなくなるのでは?
森野と平田に対する溢れんばかりの愛とか、止まらないルンバ采配批判とか楽しすぎ。いやぁ、こういう野球中継を毎日やってくれるのであれば、地デジTVを買うんだけどなぁ。
・ 長野の打席にて→インコースを空けて構えている長野はインコースが苦手。攻めるならインコース攻めだろう。結果=アウトコースストレート、アウトコーススライダーでレフト前にポテンヒット。
・お客さんがイライラするといっていた気持ちがわかった→ベンチで見てたらコースがわからないから、凡打や三振も「いいコースに放られたんだろう」と思っていた。でも、解説席から見ると、こんだけボール球振ってるんだもの。講演でお客さんが「監督、どーして中日の選手ってど真ん中見逃してボール振るの? イライラする」っていってたのが良くわかった。
・村田の打席で長野盗塁死→私なら考えられません。走らせるなら阿部の打席だろうよ。
・平田と森野の打席では名指しで批判→(ホームランを打ちたくて)レフトに身体が向いている。2つボールを見逃してもいいけど、お前は何番打ってるの? 3番打ってるんでしょ? (福田が素晴らしいとのアナの振りに)あれは平田が悪い。
・94年、槇原の完全試合のこぼれ話→5回にピッチャーゴロをワンバウンド送球。「あれを取れるのはオレだけ」。
・福田→高木への交替で高木を9番に入れたことについて→(次の回は9番から攻撃で代打なのに)なんで8番に入れないの? 高木を1回で降ろすにしても、残っているのはマシソンしかいない(この時点で残っていたのは山口、西村、マシソン、宮国。勝ちパターンの山口、西村を使いたくないのであれば、高木を2回投げさせるというオプションを残しておくのは理の当然)。アクシデントがあって、さらに延長戦になったら頭数が足りなくなるのでは?
森野と平田に対する溢れんばかりの愛とか、止まらないルンバ采配批判とか楽しすぎ。いやぁ、こういう野球中継を毎日やってくれるのであれば、地デジTVを買うんだけどなぁ。
2012年4月11日水曜日
森繁和の『参謀』は、落合ファンにとっての必修テキスト
落合博満前中日監督の下、8年間に渡って投手コーチ~ヘッドコーチを務めた腹心・森繁和の新刊『参謀―落合監督を支えた右腕の「見守る力」』(講談社)を読みました。
既に先週金曜日に発売されていたことを知らず、Amazonで見たら「2~4週間で発送」となっていて、「だったら近所の書店で買えばいいじゃん」と、基幹駅近くの大型書店に在庫の確認をしたらどこにもない! で、Webで調べてみても紀伊国屋書店、三省堂書店ともに在庫がなくて、「こりゃ重版かかるまで読めないかも」と思いつつ、ダメ元で池袋・旭屋書店に電話したら「在庫があるので取り置きしておきますよ」という返事がキターー!
というわけで、大した用事もないのにわざわざ池袋まで行き、帰りの電車内でザザッとナナメ読みしたわけですが……。
ファーストインプレッションはというと、「そうそうこれこれ、これが知りたかったのよ!」。“落合中日”の強さの秘密については、落合博満の『采配』でも十分に書かれていました。しかし、『采配』は、あくまでも「監督の視点から勝負事の原理原則を語る」という内容がメインであって、現場レベルでの実践や工夫などについては、あまり書かれていなかったわけです。で、『参謀』はというと、『采配』で書かれていなかった具体的な戦略や戦術……つまるところ、「コーチの人事や指導は?」「ローテの決め方は?」「あの場面でああした意図は?」みたいな個別の事象について、余すところなく書ききっているわけですよ。
加えて、“落合中日”における不可解な事象についても、その多くの真相を暴露しています。例えば、オフ恒例の“ドミニカ通い”。手前は「ミラー問題で北米におけるスカウティングができなくなったが故の苦肉の策」「森の発案で行ったこと」と思っていたのですが、実際には――
「『外国人野手は必要だろうが、ダメでも来年はなんとかなるだろう。球団に頼めば、アメリカでメジャーとAAAを行ったり来たりする30過ぎの連中を連れてくる。でも、そんなのに7000万だ、1億円だとカネをかけて、代理人にもカネを払って、1年でダメでクビ、そういうのは嫌だよな。実績がなくてもゆっくり一年間見て、ダメでももう一年使ってみたいと思うような26~27歳までの、安く獲れてちょっといいのをどこかで探してこられないか』」(101頁)
――という、落合の発案によるもので、たまたまドミンゴ・マルティネスの仲の良かった森が、ドミンゴの故国であるドミニカに行ったという真相とか、山井大介投手と長峰昌司投手の“ジャンケン事件”の真相とか、8年間で新たに連れてきたコーチのほとんどが常勝西武のメンバーだった真相とか、長嶋清幸退団の真相(一応名前は伏せているものの、ちょっとでも“落合中日”を見てきたファンであれば、一発でわかるように書いてある)などなど。
刊行間もない本なので、これ以上の詳しい紹介は避けておきますが、落合ファンはもちろんのこと、“落合中日”の強さの秘密を知りたい人という人であれば、絶対に値段以上の“読みで”がある本なので、重版されたら即購入されることをオススメします。
既に先週金曜日に発売されていたことを知らず、Amazonで見たら「2~4週間で発送」となっていて、「だったら近所の書店で買えばいいじゃん」と、基幹駅近くの大型書店に在庫の確認をしたらどこにもない! で、Webで調べてみても紀伊国屋書店、三省堂書店ともに在庫がなくて、「こりゃ重版かかるまで読めないかも」と思いつつ、ダメ元で池袋・旭屋書店に電話したら「在庫があるので取り置きしておきますよ」という返事がキターー!
というわけで、大した用事もないのにわざわざ池袋まで行き、帰りの電車内でザザッとナナメ読みしたわけですが……。
ファーストインプレッションはというと、「そうそうこれこれ、これが知りたかったのよ!」。“落合中日”の強さの秘密については、落合博満の『采配』でも十分に書かれていました。しかし、『采配』は、あくまでも「監督の視点から勝負事の原理原則を語る」という内容がメインであって、現場レベルでの実践や工夫などについては、あまり書かれていなかったわけです。で、『参謀』はというと、『采配』で書かれていなかった具体的な戦略や戦術……つまるところ、「コーチの人事や指導は?」「ローテの決め方は?」「あの場面でああした意図は?」みたいな個別の事象について、余すところなく書ききっているわけですよ。
加えて、“落合中日”における不可解な事象についても、その多くの真相を暴露しています。例えば、オフ恒例の“ドミニカ通い”。手前は「ミラー問題で北米におけるスカウティングができなくなったが故の苦肉の策」「森の発案で行ったこと」と思っていたのですが、実際には――
「『外国人野手は必要だろうが、ダメでも来年はなんとかなるだろう。球団に頼めば、アメリカでメジャーとAAAを行ったり来たりする30過ぎの連中を連れてくる。でも、そんなのに7000万だ、1億円だとカネをかけて、代理人にもカネを払って、1年でダメでクビ、そういうのは嫌だよな。実績がなくてもゆっくり一年間見て、ダメでももう一年使ってみたいと思うような26~27歳までの、安く獲れてちょっといいのをどこかで探してこられないか』」(101頁)
――という、落合の発案によるもので、たまたまドミンゴ・マルティネスの仲の良かった森が、ドミンゴの故国であるドミニカに行ったという真相とか、山井大介投手と長峰昌司投手の“ジャンケン事件”の真相とか、8年間で新たに連れてきたコーチのほとんどが常勝西武のメンバーだった真相とか、長嶋清幸退団の真相(一応名前は伏せているものの、ちょっとでも“落合中日”を見てきたファンであれば、一発でわかるように書いてある)などなど。
刊行間もない本なので、これ以上の詳しい紹介は避けておきますが、落合ファンはもちろんのこと、“落合中日”の強さの秘密を知りたい人という人であれば、絶対に値段以上の“読みで”がある本なので、重版されたら即購入されることをオススメします。
2012年3月27日火曜日
落合博満×梨田昌孝対談(NHK『サンデースポーツ』より):その2
――新監督へのアドバイスは?
落合 自分の好きなように、自分が思い描いた通りの野球さえやれば、それでいいと思う。あまり結果にこだわらず、「どうやってこのチームを上手く立て直して優勝するか?」ってことを考えればいいとは思う。周りの雑音をシャットアウトしてね。監督は評論家じゃありませんから。負けたら全部自分で責任とればいいんです。
――巨人の戦力補強について
落合 誰がケガしたときに誰が補充してくれるか? ということを考えれば、いい補強なんだと思います。ただ、野球ってのは出られるメンバーが限られているので、それが果たして本当に大型の補強だったのかといえば……。彼らがゲームに出ることによって、今まで出ていた選手が出られなくなる。ここをどういう風に考えるか? ということだと思う。その辺は難しいと思う。でも、戦力的に見れば図抜けてますよ。
――上手く補強できなかったチームはどうすればいいのか?
落合 いる選手を上手くとっかえひっかえ適材適所に使う、というしかない。今頃、戦力がないから外国人連れてくる、トレードするといっても、そうは頻繁にやれるものじゃないんでね。後はいる選手の底上げ。144試合は長丁場だから、それを考えてどういう使い方をするかなんだろうと思います。
梨田 広島が面白そう。得点と足をいかに絡めるかがポイント。
落合 昨年、一昨年も前半はそういうスタイルの野球をやっていた。でも、途中から動かなくなった。他所の球団は、あのように動かれるのが一番イヤだと思っている。そのイヤらしい野球を最後までやってくれれば、広島は面白いと思う。後は監督次第。失敗を恐れずにやれるか。そんなにホームランをボコボコ打てる打線じゃないだけにね。動ける選手は揃っています。
――今年日本一になる球団を予想して欲しい。
落合 ペナントレースの長丁場を勝ち抜ける球団は、限られくるだろうとは思う。全球団にチャンスはあっても、そのなかで勝てる比率の高いところと低いところはある。ただ、ペナントレースを優勝することよりは、日本シリーズを勝ち抜く可能性の方が高い。これは12球団全てにチャンスがある。
落合 自分の好きなように、自分が思い描いた通りの野球さえやれば、それでいいと思う。あまり結果にこだわらず、「どうやってこのチームを上手く立て直して優勝するか?」ってことを考えればいいとは思う。周りの雑音をシャットアウトしてね。監督は評論家じゃありませんから。負けたら全部自分で責任とればいいんです。
――巨人の戦力補強について
落合 誰がケガしたときに誰が補充してくれるか? ということを考えれば、いい補強なんだと思います。ただ、野球ってのは出られるメンバーが限られているので、それが果たして本当に大型の補強だったのかといえば……。彼らがゲームに出ることによって、今まで出ていた選手が出られなくなる。ここをどういう風に考えるか? ということだと思う。その辺は難しいと思う。でも、戦力的に見れば図抜けてますよ。
――上手く補強できなかったチームはどうすればいいのか?
落合 いる選手を上手くとっかえひっかえ適材適所に使う、というしかない。今頃、戦力がないから外国人連れてくる、トレードするといっても、そうは頻繁にやれるものじゃないんでね。後はいる選手の底上げ。144試合は長丁場だから、それを考えてどういう使い方をするかなんだろうと思います。
梨田 広島が面白そう。得点と足をいかに絡めるかがポイント。
落合 昨年、一昨年も前半はそういうスタイルの野球をやっていた。でも、途中から動かなくなった。他所の球団は、あのように動かれるのが一番イヤだと思っている。そのイヤらしい野球を最後までやってくれれば、広島は面白いと思う。後は監督次第。失敗を恐れずにやれるか。そんなにホームランをボコボコ打てる打線じゃないだけにね。動ける選手は揃っています。
――今年日本一になる球団を予想して欲しい。
落合 ペナントレースの長丁場を勝ち抜ける球団は、限られくるだろうとは思う。全球団にチャンスはあっても、そのなかで勝てる比率の高いところと低いところはある。ただ、ペナントレースを優勝することよりは、日本シリーズを勝ち抜く可能性の方が高い。これは12球団全てにチャンスがある。
2012年3月26日月曜日
落合博満×梨田昌孝対談(NHK『サンデースポーツ』より):その1
*YouTubeに動画が上がっていたので視聴。以下、落合の発言のみを抜粋した私家版メモ。
――中畑監督は結果を残せるか?
落合 オープン戦の結果はあてにならない。オープン戦期間中に、「チームをいかにして開幕まで上手くもっていくか?」と考える監督と、「戦力をどうやって作り上げていこうか?」と考える監督がいる。この考え方の違いによって、オープン戦の戦い方は全部変わってくる。横浜はここ何年か最下位でしょ。だから勝ち癖をつけたい。一勝する喜びを選手に味わってもらいたいと考えて、何が何でも勝ちにいったのではないか。
――中畑の明るいキャラクターについて
落合 勝っているうちはいい。でも、負け始めたときにこの明るさを出されたときに、「それってありかい?」って思う人が一杯出てくると思う。でもね、でも、これを貫き通してもらいたい。でも負けてもいいじゃない。続ければ。いまから彼らに結果を求めたら酷だよ。あとは選手をどうやって動かすか。去年まで見た横浜についていえば、結構、足の使える選手は多い。ところが動かない。動かないのか、動かせられなかったのかは監督の采配一つなんだけども、もし、横浜が上に行こうと思っているのであれば、動かさないとダメ。あの戦力では他所を喰えない。
――和田監督についてはどうか?
落合 誰を使うか。城島、ブラゼル。ファーストをどっち使うのか。マートンの具合はわからないけども、マートンがいればそんなに悩むことはないと思う。でも、ブラゼルの外野は、去年まで対戦している方から見れば考えづらい。俺はブラゼルはファースト、城島ベンチ!
落合 打線について言えば、去年より悪くなる球団はないと思う。去年の打線不振は、「ボールが飛ばない」という先入観に全部やられただけのことだから。実際、ボールは飛ぶんですよ。昔のボールの方がもっと飛ばなかったわけだから。それだけ選手個々の打ち方が雑になったということではないか。
――中日について
落合 普通の野球をやると思います。
――高木監督はどんな監督なのか
落合 短気な人ですよ。めちゃくちゃ短気です。でも、選手がそれに応えていかないと。監督を生かすも殺すも選手ですから。それを考えると、ほとんど去年を同じような選手の使い方になるのでは。ただ、山崎とブランコのどっちを4番ファーストで使うのか? ということくらいではないか。投手もそれなりに揃っているし、去年の.228? 打線がこれより下がるってことはまず考えづらいので、ある程度、点数はとってくれるだろう。それに監督も初めてじゃないので、今までやってきたノウハウもある。
――中畑監督は結果を残せるか?
落合 オープン戦の結果はあてにならない。オープン戦期間中に、「チームをいかにして開幕まで上手くもっていくか?」と考える監督と、「戦力をどうやって作り上げていこうか?」と考える監督がいる。この考え方の違いによって、オープン戦の戦い方は全部変わってくる。横浜はここ何年か最下位でしょ。だから勝ち癖をつけたい。一勝する喜びを選手に味わってもらいたいと考えて、何が何でも勝ちにいったのではないか。
――中畑の明るいキャラクターについて
落合 勝っているうちはいい。でも、負け始めたときにこの明るさを出されたときに、「それってありかい?」って思う人が一杯出てくると思う。でもね、でも、これを貫き通してもらいたい。でも負けてもいいじゃない。続ければ。いまから彼らに結果を求めたら酷だよ。あとは選手をどうやって動かすか。去年まで見た横浜についていえば、結構、足の使える選手は多い。ところが動かない。動かないのか、動かせられなかったのかは監督の采配一つなんだけども、もし、横浜が上に行こうと思っているのであれば、動かさないとダメ。あの戦力では他所を喰えない。
――和田監督についてはどうか?
落合 誰を使うか。城島、ブラゼル。ファーストをどっち使うのか。マートンの具合はわからないけども、マートンがいればそんなに悩むことはないと思う。でも、ブラゼルの外野は、去年まで対戦している方から見れば考えづらい。俺はブラゼルはファースト、城島ベンチ!
落合 打線について言えば、去年より悪くなる球団はないと思う。去年の打線不振は、「ボールが飛ばない」という先入観に全部やられただけのことだから。実際、ボールは飛ぶんですよ。昔のボールの方がもっと飛ばなかったわけだから。それだけ選手個々の打ち方が雑になったということではないか。
――中日について
落合 普通の野球をやると思います。
――高木監督はどんな監督なのか
落合 短気な人ですよ。めちゃくちゃ短気です。でも、選手がそれに応えていかないと。監督を生かすも殺すも選手ですから。それを考えると、ほとんど去年を同じような選手の使い方になるのでは。ただ、山崎とブランコのどっちを4番ファーストで使うのか? ということくらいではないか。投手もそれなりに揃っているし、去年の.228? 打線がこれより下がるってことはまず考えづらいので、ある程度、点数はとってくれるだろう。それに監督も初めてじゃないので、今までやってきたノウハウもある。
2012年2月1日水曜日
落合&森インタビュー(スカパー『野球好きニュースSPマル秘メジャー』より):その4
落合:(アライバのコンバートの理由について)あいつらズルし始めた。野球をなめはじめたから。コンバートにはみんな反対したんだ。
森:オレも反対した。
落合:昔、亜細亜大学の監督が、井端(弘和選手)について「この子、本質的にはセカンドだよ」と言ってたのを聞いたことがある。でも、変えることで、あそこまで落ちるとは思ってなかった。オレの構想は、荒木(雅博選手)に2~3年ショートをやらせてからセカンドに戻すものだった。
森:もし今年も中日でやってたら、外国人のショートを獲るつもりだった。
落合:荒木セカンド、井端サード、森野(雅彦選手)ファースト。ブランコを放出しても大丈夫なように考えていた。
落合:(ドアラとの会話は)普段の会話。
森:(ドアラに)話せよ、声出せよ、って言ったけど喋らなかった。
落合:もし野球界に戻ることがあれば、やっぱり同じことをするんだろうなと思う。それでイイ、という球団であれば、このメンバーを全部呼ぶ。シゲと勝崎。コーチの編成だけはオレがやる。ただ、シゲが監督やるっていって、オレに野手を見てくれっていうのであれば、「野手のことは一切口出すな。オレが全部やる」って言って、コーチでも何でもやる。
デニー:そのときはチーム打率.280くらいですか?
落合:3割超える。
――最後の最後でビッグマウス炸裂。まぁ、「目標は果てしなく高く持たなければならない」というのがポリシーだから、どうのこうの言うつもりはないし、このくらいの目標を置いてこそ.270~.280くらいの高打率を記録できるわけだから。
森:オレも反対した。
落合:昔、亜細亜大学の監督が、井端(弘和選手)について「この子、本質的にはセカンドだよ」と言ってたのを聞いたことがある。でも、変えることで、あそこまで落ちるとは思ってなかった。オレの構想は、荒木(雅博選手)に2~3年ショートをやらせてからセカンドに戻すものだった。
森:もし今年も中日でやってたら、外国人のショートを獲るつもりだった。
落合:荒木セカンド、井端サード、森野(雅彦選手)ファースト。ブランコを放出しても大丈夫なように考えていた。
落合:(ドアラとの会話は)普段の会話。
森:(ドアラに)話せよ、声出せよ、って言ったけど喋らなかった。
落合:もし野球界に戻ることがあれば、やっぱり同じことをするんだろうなと思う。それでイイ、という球団であれば、このメンバーを全部呼ぶ。シゲと勝崎。コーチの編成だけはオレがやる。ただ、シゲが監督やるっていって、オレに野手を見てくれっていうのであれば、「野手のことは一切口出すな。オレが全部やる」って言って、コーチでも何でもやる。
デニー:そのときはチーム打率.280くらいですか?
落合:3割超える。
――最後の最後でビッグマウス炸裂。まぁ、「目標は果てしなく高く持たなければならない」というのがポリシーだから、どうのこうの言うつもりはないし、このくらいの目標を置いてこそ.270~.280くらいの高打率を記録できるわけだから。
2012年1月30日月曜日
落合&森インタビュー(スカパー『野球好きニュースSPマル秘メジャー』より):その3
落合:(野茂英雄について)真っ直ぐは早くない。屁みたいなもの。凄いと思ったのは郭泰源。これはどうやっても打てないと思った。
落合:(夜中に自宅の庭で素振りをしていて福嗣君が目を覚ましたという伝説について)自分の家の庭じゃない。近所の貸駐車場で振っていて見られたことはあるけど。庭は素振りできるほど広くないもの。
落合:8年間で頭を下げるのは森だけ。森と勝崎耕世トレーニングコーチにだけは良くやったと頭を下げる。後の奴には下げない。どっちもオレが全く知らない分野だから。
森:04年、「トレーニングコーチなんとかしろ」と言われて、当時、日ハムでコーチをしていた勝崎を推薦したら、(落合は)その日のうちに秋季キャンプをやっている沖縄から電話した。「お前ウチ来いよ。お前はいいから嫁さんに代われ」と。
落合:嫁さん説得したんだわ。
森:「中日で手伝いしろ」と。そしたら日ハムを辞めてすぐに来た。
落合:最初のキャンプでコーチに言ったのは、「12球団で欲しいといわれるコーチになれ」ということ。そこで「僕は名古屋だけでいいです」って言ったコーチは、全員排除した。「お前、そんなんだったらいらんわ」って。判断基準は仕事ができるかできないか。できる奴は、それなりの評価を受けなきゃいけない。そういう世の中じゃない、そういう野球界じゃないというのが、オレは寂しい。
デニー:いつかはまた監督をやるでしょう?
森:もしかしたら逆(森監督、落合コーチ)になっているかもしれない。
落合:シゲが監督やるなら、オレ、ヘッドコーチでも何でもやってやるよ。
森:送別会のとき山井(大介投手)が来て、「もし僕が9回行かせてくれって言ってたら、行かせてくれましたか?」と訊いてきた。お前が行くって言うなら、オレは喜んで行かせたと言った。
落合:オレも行かせてる。
森:でも葛藤はあった。監督はオレの顔見てスーッといなくなってる。6~8回にはユニフォームが血に染まってるのも知ってた。ボールに血がついてるのもわかった。完全試合だから9回は7、8、9番の下位打線。普通に行けばいけるけど、プレッシャーは凄い。7回からは岩瀬(仁紀投手)も用意している。で、8回、山井は「岩瀬さんでお願いします。ここまでできたんで」と言ってきた。それで、「お前が言ってくれてオレは安心した」と。
落合:オレ、いまだから言うけど、8回終わってベンチから後ろ下がったときに、「これ、どうすんだろうなぁ」と頭を抱えていた。
デニー:感情的にはやらせたかったんですか?
落合:100%やらせたかった。で、シゲから「岩瀬で行きます。山井から『マメが潰れてダメです』と言われた」と聞いて、「良かったぁ」と。とにかく結論が出たから。
森:山井には言ったんだ。「お前の言葉にオレたちは救われたよ」と。(山井を続投させて)後になってヒットを打たれたら……。そこで岩瀬を投入したらもっとキツイことになっていた。
落合:あれで落としたら北海道。6戦、7戦は勝てなかったし、日本一もなかった。それでも、あそこで山井から「行きたい」と言われれば、2人とも間違いなく行かせてた。
落合:(夜中に自宅の庭で素振りをしていて福嗣君が目を覚ましたという伝説について)自分の家の庭じゃない。近所の貸駐車場で振っていて見られたことはあるけど。庭は素振りできるほど広くないもの。
落合:8年間で頭を下げるのは森だけ。森と勝崎耕世トレーニングコーチにだけは良くやったと頭を下げる。後の奴には下げない。どっちもオレが全く知らない分野だから。
森:04年、「トレーニングコーチなんとかしろ」と言われて、当時、日ハムでコーチをしていた勝崎を推薦したら、(落合は)その日のうちに秋季キャンプをやっている沖縄から電話した。「お前ウチ来いよ。お前はいいから嫁さんに代われ」と。
落合:嫁さん説得したんだわ。
森:「中日で手伝いしろ」と。そしたら日ハムを辞めてすぐに来た。
落合:最初のキャンプでコーチに言ったのは、「12球団で欲しいといわれるコーチになれ」ということ。そこで「僕は名古屋だけでいいです」って言ったコーチは、全員排除した。「お前、そんなんだったらいらんわ」って。判断基準は仕事ができるかできないか。できる奴は、それなりの評価を受けなきゃいけない。そういう世の中じゃない、そういう野球界じゃないというのが、オレは寂しい。
デニー:いつかはまた監督をやるでしょう?
森:もしかしたら逆(森監督、落合コーチ)になっているかもしれない。
落合:シゲが監督やるなら、オレ、ヘッドコーチでも何でもやってやるよ。
森:送別会のとき山井(大介投手)が来て、「もし僕が9回行かせてくれって言ってたら、行かせてくれましたか?」と訊いてきた。お前が行くって言うなら、オレは喜んで行かせたと言った。
落合:オレも行かせてる。
森:でも葛藤はあった。監督はオレの顔見てスーッといなくなってる。6~8回にはユニフォームが血に染まってるのも知ってた。ボールに血がついてるのもわかった。完全試合だから9回は7、8、9番の下位打線。普通に行けばいけるけど、プレッシャーは凄い。7回からは岩瀬(仁紀投手)も用意している。で、8回、山井は「岩瀬さんでお願いします。ここまでできたんで」と言ってきた。それで、「お前が言ってくれてオレは安心した」と。
落合:オレ、いまだから言うけど、8回終わってベンチから後ろ下がったときに、「これ、どうすんだろうなぁ」と頭を抱えていた。
デニー:感情的にはやらせたかったんですか?
落合:100%やらせたかった。で、シゲから「岩瀬で行きます。山井から『マメが潰れてダメです』と言われた」と聞いて、「良かったぁ」と。とにかく結論が出たから。
森:山井には言ったんだ。「お前の言葉にオレたちは救われたよ」と。(山井を続投させて)後になってヒットを打たれたら……。そこで岩瀬を投入したらもっとキツイことになっていた。
落合:あれで落としたら北海道。6戦、7戦は勝てなかったし、日本一もなかった。それでも、あそこで山井から「行きたい」と言われれば、2人とも間違いなく行かせてた。
2012年1月28日土曜日
落合&森インタビュー(スカパー『野球好きニュースSPマル秘メジャー』より):その2
落合:(統一球導入について)関係ない。
デニー:監督は「おかわりは絶対に40本打つから」って言ってたけど、本当にその通りになった。統一球導入で打てなくなったというのはイイワケ?
落合:イイワケ。オレらの時代、もっと飛ばねぇもん。
デニー:僕の入った86年って本当に飛ばなかったですもん。
落合:オレら「飛ばない」っていうだろ。すると今の人って「球場が狭かったから」っていうだろ。関係ないってそんなの。和田、森野についてはボールに関係なく今年は打てないと思った。
落合:和田には「3年計画でやろうな」って言ったけど、1年やり通せなかった。西武であんだけ腰痛が出てたのが、ウチに来て1回も腰痛が出てない。「お前、その打ち方絶対に腰やるから無理だぞ」と。だからウチに来て一番びっくりしたのは西武の連中じゃないか。絶対に途中で休むのに、と思っていたのが、ウチでは1回も休ませなかったから。
デニー:野手で伸びたのは?
落合:伸びたのは誰もいない。でも一番変わったのは谷繁。
森:谷繁に何度も呼ばれたことがある。いろいろと不満を聞いたりもした。5番ファーストをやらせたときは、「これ以上何かあったら困るから(谷繁を)外してくれ」と。
落合:そしたらシゲに小声で「あいつファーストできねぇか」って聞いたもん。
森:そりゃできねぇことねぇだろ。受けるんだから。まさかスタメンで使うとは思わなかったけど。谷繁も「えぇっ!」って。でも、たまにやるから嬉しいんだよな。
デニー:12球団のキャンプを見たけど、一番走っているのは中日だった。
落合:オレ、陸上競技場行くの好きだけど、オレが行くとみんなイヤな顔をする。
森:1週間のメニューで「今日は距離を走る日であって、タイムトライアルじゃない」と設定していても、監督が来てストップウォッチで測るとタイムトライアルに変わる。選手が「トイレ行っていいですか?」って行ったきり帰ってこない。ゲエゲエ吐いて。
落合:でも一応聞くんだよ。今日は球場からホテルまで走らせていいか? って。ダメっていったら止めるけど、でも「イイ」って言うんだよ。
森:20何キロあるんだもの。オレでも小銭入れて途中でクルマを拾う。
落合:選手には「500円玉1個持ってっていいよ」っていってる。4人で2000円出せばタクシーを拾って半分くらいの距離は稼げるわけだし。それにジュースや軽食を買ってもいい。使いみちは自由。ただ、1000円だと4人で4000円でホテルまでタクシーで行けちゃうから。
デニー:監督は「おかわりは絶対に40本打つから」って言ってたけど、本当にその通りになった。統一球導入で打てなくなったというのはイイワケ?
落合:イイワケ。オレらの時代、もっと飛ばねぇもん。
デニー:僕の入った86年って本当に飛ばなかったですもん。
落合:オレら「飛ばない」っていうだろ。すると今の人って「球場が狭かったから」っていうだろ。関係ないってそんなの。和田、森野についてはボールに関係なく今年は打てないと思った。
落合:和田には「3年計画でやろうな」って言ったけど、1年やり通せなかった。西武であんだけ腰痛が出てたのが、ウチに来て1回も腰痛が出てない。「お前、その打ち方絶対に腰やるから無理だぞ」と。だからウチに来て一番びっくりしたのは西武の連中じゃないか。絶対に途中で休むのに、と思っていたのが、ウチでは1回も休ませなかったから。
デニー:野手で伸びたのは?
落合:伸びたのは誰もいない。でも一番変わったのは谷繁。
森:谷繁に何度も呼ばれたことがある。いろいろと不満を聞いたりもした。5番ファーストをやらせたときは、「これ以上何かあったら困るから(谷繁を)外してくれ」と。
落合:そしたらシゲに小声で「あいつファーストできねぇか」って聞いたもん。
森:そりゃできねぇことねぇだろ。受けるんだから。まさかスタメンで使うとは思わなかったけど。谷繁も「えぇっ!」って。でも、たまにやるから嬉しいんだよな。
デニー:12球団のキャンプを見たけど、一番走っているのは中日だった。
落合:オレ、陸上競技場行くの好きだけど、オレが行くとみんなイヤな顔をする。
森:1週間のメニューで「今日は距離を走る日であって、タイムトライアルじゃない」と設定していても、監督が来てストップウォッチで測るとタイムトライアルに変わる。選手が「トイレ行っていいですか?」って行ったきり帰ってこない。ゲエゲエ吐いて。
落合:でも一応聞くんだよ。今日は球場からホテルまで走らせていいか? って。ダメっていったら止めるけど、でも「イイ」って言うんだよ。
森:20何キロあるんだもの。オレでも小銭入れて途中でクルマを拾う。
落合:選手には「500円玉1個持ってっていいよ」っていってる。4人で2000円出せばタクシーを拾って半分くらいの距離は稼げるわけだし。それにジュースや軽食を買ってもいい。使いみちは自由。ただ、1000円だと4人で4000円でホテルまでタクシーで行けちゃうから。
2012年1月26日木曜日
落合&森インタビュー(スカパー『野球好きニュースSPマル秘メジャー』より):その1
YouTubeに動画が上がっていたので視聴。とても長かったので、以下、結構要約した私家版メモ。
落合:今年の優勝はピッチャーのお陰。勝因は監督がピッチャーのことに一切口を出さなかったこと。わからないことに何で口を出すのか? 口を出した監督はみんな失敗している。
森:(04年補強なし、現有戦力10%底上げで優勝すると聞いたとき)3年契約だし、1年目は4位くらいで、3年目に優勝争いくらいに考えていた。でも、パーティでもどこでも監督が優勝するという。で、温泉で風呂に入りながら、「開幕投手川崎でいくぞ」。
落合:(川崎の開幕投手抜擢は)引退試合。これで投げられなかったらお前もうないよという意味。知っていたのは3人(落合、森、谷繁)。言ったらバラすだろうな、と思ったコーチは温泉に呼ばなかった。
森:開幕戦から捨てゲームやるのかと思ったよ。でも、勝っちゃったんだよな。
落合:オレは黒田と川上で負けた方がショックが大きかった。
森:ローテの組み方について。2勝1敗、1勝2敗でも6連戦で見ればチャラ。3連戦で3連敗しないことが重要。だから重要なのが木曜日。先発投手をどっちにも動かせるから。例えば登板の次の週、火、水、木がカープで、金、土、日がジャイアンツだった場合、木曜日のカープ戦の先発を、スライドさせてジャイアンツ戦に登板させることができる。これが火曜日や日曜日ではできない。
落合:(オーダーについて)去年は誰に何番打たせても一緒。去年、おととしは本当にひどかった。あと、著書『采配』をプレゼントしたのはシゲだけ。
若女将:赤ワインにちなんで、今年のカープはどうでしょうか?
落合:今年のカープは面白いぞ。
若女将:監督でどうですか?
落合:謙二郎どうするんだよ? 監督辞めさすのか?
若女将:コーチで残ってもらいたいんですけど。
落合:一回監督になったやつコーチにしたらダメだわ。でも、今年の広島は面白いと思う。ただ、真ん中打つ奴があと1~2人いればな。あと、途中で野球変わっちゃうからいかんのや。
――印象に残ったところのみ。なお、若女将との対話は面白かったので詳しめに。
落合:今年の優勝はピッチャーのお陰。勝因は監督がピッチャーのことに一切口を出さなかったこと。わからないことに何で口を出すのか? 口を出した監督はみんな失敗している。
森:(04年補強なし、現有戦力10%底上げで優勝すると聞いたとき)3年契約だし、1年目は4位くらいで、3年目に優勝争いくらいに考えていた。でも、パーティでもどこでも監督が優勝するという。で、温泉で風呂に入りながら、「開幕投手川崎でいくぞ」。
落合:(川崎の開幕投手抜擢は)引退試合。これで投げられなかったらお前もうないよという意味。知っていたのは3人(落合、森、谷繁)。言ったらバラすだろうな、と思ったコーチは温泉に呼ばなかった。
森:開幕戦から捨てゲームやるのかと思ったよ。でも、勝っちゃったんだよな。
落合:オレは黒田と川上で負けた方がショックが大きかった。
森:ローテの組み方について。2勝1敗、1勝2敗でも6連戦で見ればチャラ。3連戦で3連敗しないことが重要。だから重要なのが木曜日。先発投手をどっちにも動かせるから。例えば登板の次の週、火、水、木がカープで、金、土、日がジャイアンツだった場合、木曜日のカープ戦の先発を、スライドさせてジャイアンツ戦に登板させることができる。これが火曜日や日曜日ではできない。
落合:(オーダーについて)去年は誰に何番打たせても一緒。去年、おととしは本当にひどかった。あと、著書『采配』をプレゼントしたのはシゲだけ。
若女将:赤ワインにちなんで、今年のカープはどうでしょうか?
落合:今年のカープは面白いぞ。
若女将:監督でどうですか?
落合:謙二郎どうするんだよ? 監督辞めさすのか?
若女将:コーチで残ってもらいたいんですけど。
落合:一回監督になったやつコーチにしたらダメだわ。でも、今年の広島は面白いと思う。ただ、真ん中打つ奴があと1~2人いればな。あと、途中で野球変わっちゃうからいかんのや。
――印象に残ったところのみ。なお、若女将との対話は面白かったので詳しめに。
2011年12月24日土曜日
江川卓×落合博満対談(NTV『Going! Sports&News』より):その3
江川:落合さんを一文字でイメージするなら、僕は「秘」だと思う。どこかに秘めているものがあると思う。
落合:オレが何もしゃべらないっていう人は、オレのとこに近づいてこない人が言ってることだよね。
江川:イメージが怖いんですよ。
落合:何が怖いの。
江川:みんながそう言ってるんですよ。雰囲気が怖いとか。
落合:こんな頭してっから?
江川:自分で自分のことを一文字でイメージすると、どうなりますか?
落合:漢字でなきゃいけないの?
江川:えっ! 面白いこといいますね。ちょっと待ってください、相談してみますから……「6」とか書くんじゃないでしょうね?
落合:書かないよ。1個だろ。
江川:1個です。
落合:ハイ(といって出した色紙に書かれていたのは「○」)。これマルですよ。オレ平和主義者だから、角立てたり波風立てるの嫌いなんだわ。(「○」を指して)自分はこういう風に生きようと思ってるんだけど、周りが勝手にこのマルを変えてしまうってやつ? オレはこうでありたいの。
江川:このマルは、強いんですか弱いんですか。
落合:ものすごい強いと思う。ところがコレに一杯敵が攻めてくるわけだ。それから自分を守るためには、円形っていうのが一番防御しやすい。同じ力が加わってるわけじゃない。その代わり、いったんこのマルが戦いを挑んだときには、完璧にこのマルの中に取り込むだろうね。それでこうやって大きくなっていけばいいじゃない。漢字一文字っていったら思いつかないけど。
江川:漢字よりいいです。今日結構完敗してます。
落合:オレのことをみんな「変わってる」というけど、オレは自分に一番素直に生きてるんじゃないかなと思うんだけどね。周りの人が変わってるから、オレが変わって見えるんじゃない。オレに言わせれば「お前らのほうがよっぽど変わってる」って思うんだけどね。だから人を利用しようって気もないし、利用されたくもない。自分の人生思うがままに平和的に生きていければいいだけで……だからオレのこと放っておいてくれればいいんだ。
江川:今度監督をやるとしたら、どんなチームを作りたいか。理想のチームは?
落合:監督がベンチで黙ってみていて何もしなくても勝てるチームが理想。やっぱり適材適所に「1番2番は走れなきゃいけない」「3、4、5番はホームランを打てなきゃいけない」というのは確かにある。あるけども、ある程度オールマイティに「今日こいつに4番打たせたけど、エンドランもバントも盗塁もできる。でもホームランも40本打つ」というメンバーが3~4人欲しい。(理想のチームを)作るのであれば。そうしないと「じゃぁやっとけー」って言ってベンチで寝ているわけにはいかない。
江川:ベンチで寝られるのが究極の監督ということですか。
落合:いいねぇ~。オレ、昔いったことがあるんだ稲尾さんに。「稲尾さん起きてたら負けるから寝とけ」って。本当に寝てたらちゃんと勝ったよ。
落合:オレが何もしゃべらないっていう人は、オレのとこに近づいてこない人が言ってることだよね。
江川:イメージが怖いんですよ。
落合:何が怖いの。
江川:みんながそう言ってるんですよ。雰囲気が怖いとか。
落合:こんな頭してっから?
江川:自分で自分のことを一文字でイメージすると、どうなりますか?
落合:漢字でなきゃいけないの?
江川:えっ! 面白いこといいますね。ちょっと待ってください、相談してみますから……「6」とか書くんじゃないでしょうね?
落合:書かないよ。1個だろ。
江川:1個です。
落合:ハイ(といって出した色紙に書かれていたのは「○」)。これマルですよ。オレ平和主義者だから、角立てたり波風立てるの嫌いなんだわ。(「○」を指して)自分はこういう風に生きようと思ってるんだけど、周りが勝手にこのマルを変えてしまうってやつ? オレはこうでありたいの。
江川:このマルは、強いんですか弱いんですか。
落合:ものすごい強いと思う。ところがコレに一杯敵が攻めてくるわけだ。それから自分を守るためには、円形っていうのが一番防御しやすい。同じ力が加わってるわけじゃない。その代わり、いったんこのマルが戦いを挑んだときには、完璧にこのマルの中に取り込むだろうね。それでこうやって大きくなっていけばいいじゃない。漢字一文字っていったら思いつかないけど。
江川:漢字よりいいです。今日結構完敗してます。
落合:オレのことをみんな「変わってる」というけど、オレは自分に一番素直に生きてるんじゃないかなと思うんだけどね。周りの人が変わってるから、オレが変わって見えるんじゃない。オレに言わせれば「お前らのほうがよっぽど変わってる」って思うんだけどね。だから人を利用しようって気もないし、利用されたくもない。自分の人生思うがままに平和的に生きていければいいだけで……だからオレのこと放っておいてくれればいいんだ。
江川:今度監督をやるとしたら、どんなチームを作りたいか。理想のチームは?
落合:監督がベンチで黙ってみていて何もしなくても勝てるチームが理想。やっぱり適材適所に「1番2番は走れなきゃいけない」「3、4、5番はホームランを打てなきゃいけない」というのは確かにある。あるけども、ある程度オールマイティに「今日こいつに4番打たせたけど、エンドランもバントも盗塁もできる。でもホームランも40本打つ」というメンバーが3~4人欲しい。(理想のチームを)作るのであれば。そうしないと「じゃぁやっとけー」って言ってベンチで寝ているわけにはいかない。
江川:ベンチで寝られるのが究極の監督ということですか。
落合:いいねぇ~。オレ、昔いったことがあるんだ稲尾さんに。「稲尾さん起きてたら負けるから寝とけ」って。本当に寝てたらちゃんと勝ったよ。
2011年12月23日金曜日
江川卓×落合博満対談(NTV『Going! Sports&News』より):その2
江川:今年は日本一になれると思っていたのか?
落合:思っていた。
江川:異議あり! 落合さんは非常にノーマルな野球をやられる。勝てると踏んでいたのであれば、第1戦に吉見を先発させたのではないか?
落合:7戦までいったらダメと思っていた。
江川:僕は逆に考えていた。7戦までいけば勝てると思っていた。
落合:勝つなら6戦までなの。CSの最後の1試合が余計だった。吉見を中3日でいったでしょ? あれで全て狂った。疲れが抜けるのかなと。最終的に吉見が(日本シリーズ初戦の登板が)無理だということで、無理だったらチェンで行こうと決めたんだと思う。CSで3勝2敗になったときに、ゲームは2つできるわけだ。やるほうにしてみれば、チャンスは2度作っとかなきゃいけない。吉見で勝つ可能性も100%ではない。だったら勝てる順番から投げさせたほうがいいのではないかという発想なんだと思う。
江川:発想なんだろうと思うということは……。
落合:オレはピッチャー決めてないから。
江川:森さんに任せていると。
落合:全て任せてる。一切ピッチャーのことは触ってない。
江川:試合まで今日の先発を知らない?
落合:知らない。
江川:森さんに絶対の信頼を置けるのはわかりますが、バッターとピッチャーのかみあいってあるじゃないですか。
落合:どうせウチは点数とらないのはわかってるじゃない。
江川:バッターはあまり打てないと。
落合:誰も信用してない。打てるわけないなぁって。あとはピッチャーがんばれって(笑)。最終的に簡単だったのは、「一番ピッチャーはなに嫌がるの?」って聞いたら、「ランナーをセカンドに背負うのがイヤですねぇ。一本で帰ってきたり、エラー一個で下手したらホームまできますから。1塁にいるときとは多少違います」って言うから、だったら何が何でもセカンドまで送っちゃえと。そのなかに5~6回に1回帰ってきたら1点取れるだろう。オレも長いこと野球やったけど、1試合に8~9回もバントのサインを出す試合を経験するというか、自分でやらせるとは思ってなかった。でも、それをしなかったら勝てない。
落合:思っていた。
江川:異議あり! 落合さんは非常にノーマルな野球をやられる。勝てると踏んでいたのであれば、第1戦に吉見を先発させたのではないか?
落合:7戦までいったらダメと思っていた。
江川:僕は逆に考えていた。7戦までいけば勝てると思っていた。
落合:勝つなら6戦までなの。CSの最後の1試合が余計だった。吉見を中3日でいったでしょ? あれで全て狂った。疲れが抜けるのかなと。最終的に吉見が(日本シリーズ初戦の登板が)無理だということで、無理だったらチェンで行こうと決めたんだと思う。CSで3勝2敗になったときに、ゲームは2つできるわけだ。やるほうにしてみれば、チャンスは2度作っとかなきゃいけない。吉見で勝つ可能性も100%ではない。だったら勝てる順番から投げさせたほうがいいのではないかという発想なんだと思う。
江川:発想なんだろうと思うということは……。
落合:オレはピッチャー決めてないから。
江川:森さんに任せていると。
落合:全て任せてる。一切ピッチャーのことは触ってない。
江川:試合まで今日の先発を知らない?
落合:知らない。
江川:森さんに絶対の信頼を置けるのはわかりますが、バッターとピッチャーのかみあいってあるじゃないですか。
落合:どうせウチは点数とらないのはわかってるじゃない。
江川:バッターはあまり打てないと。
落合:誰も信用してない。打てるわけないなぁって。あとはピッチャーがんばれって(笑)。最終的に簡単だったのは、「一番ピッチャーはなに嫌がるの?」って聞いたら、「ランナーをセカンドに背負うのがイヤですねぇ。一本で帰ってきたり、エラー一個で下手したらホームまできますから。1塁にいるときとは多少違います」って言うから、だったら何が何でもセカンドまで送っちゃえと。そのなかに5~6回に1回帰ってきたら1点取れるだろう。オレも長いこと野球やったけど、1試合に8~9回もバントのサインを出す試合を経験するというか、自分でやらせるとは思ってなかった。でも、それをしなかったら勝てない。
2011年12月22日木曜日
江川卓×落合博満対談(NTV『Going! Sports&News』より):その1
YouTubeに動画が上がっていたので視聴。以下、私家版メモ。
落合:8年もやるとは思っていなかった。最初にオファーを受けたときは「2年で」と言われた。「2年で何をしたいのか?」と訊いたら、「チームを変えたい、改革したい、それで勝ちたい」という。で、「2年じゃ何にもあのチームは変わりません。最低3年かかるから、3年契約なら受けます」と言った。他には何も条件は出してない。
江川:そしたらどうなりました?
落合:それで結論でるんだったら電話くださいと。3分かからなかったね、電話かかってくるのに。
江川:1回電話を切ったんですね?
落合:切ったよ。
江川:それで向こうから電話がかかってきたんですね。
落合:3分以内に「はいわかりました」ってかかってきた。
江川:8年間やられて、一番楽しかったことと一番苦しかったことを訊きますが、どっちが先に答えやすいですか?
落合:あ~、楽しかったことって何にもない。
江川:ゼロ?
落合:ゼロ。
江川:苦しいんですか?
落合:苦しいとも思ってない。
江川:どういう感じなんですか、監督の仕事って?
落合:人間ってやりようによっては上手くもなるし悪くもなる。日々成長はあるけど、これを見られたっていう楽しみはあるし、それがまた下手になっていく子っていうのもいる。「この子、こういうことやるから下手になるんだよな」って。反面教師じゃないけれど、それを考えると人間って面白いな――ということは、別の角度から勉強させられた。そっちの方は楽しかった。
江川:監督をやっていて一番興味をもたれたことは、選手が変わっていくことを見ることだと。
落合:これは面白い。毎日見てるから。
江川:今年3位にいたときは、越せると思っていたのか?
落合:100%思っていた。
江川:どうして思うんですか。変ですよ。
落合:なんで? 8月一杯まではヤクルトでしょ、巨人でしょ、阪神、そこに広島が絡んでた。横浜はどうやっても無理だなっていうのはわかったから。広島はバリントンとジオを中4日で回してきたから、「これはどっかでへばるだろう」と。それにそんなに点数を取ることもなかった。巨人と阪神、いいことにヤクルトが突っ走っていることで、ある意味マスコミが洗脳しちゃった。「打順の組み合わせが悪い」とか「ローテーションが悪いとか」書いて、負けの原因を新聞で叩き始めた。そうなると巨人は慌てるだろうし、阪神もそうなる。叩かれないために絶対に早めに仕掛けてくるはずだよな。過去の例を見てもウチが勝つときは、競ってたり相手が上でも8月の前半から慌て始める傾向があるときは、大体ひっくり返してる。
江川:中日のことだけを考えているわけじゃなくて、セリーグ6球団を分析しながら野球をやっていたんですね?
落合:だと思います。それでヤクルトは10年勝ってない。あんなに早くトップに立っていてマスコミは「これだけ離してるんだから優勝だ優勝だ」って書く。絶対に浮かれてくるし、疲れる。ウチは9~10月にかけてヤクルトと名古屋で9試合残っている。9ゲーム離されていても、前後の試合をうまく戦っていけばこの9試合でなんとかなる。で、一番助かったのが上位を走っているチームが最終的に横浜とのゲームを残していたこと。ウチは1試合しかなかった。どの試合が一番イヤだったかといえば、オレは横浜とやるゲームが一番イヤだった。
江川:落とせないから?
落合:落とせないから。周りはチーム状況を考えて、「絶対ココには勝てるよな」って星勘定するでしょ? そんな甘いもんじゃない。オレらがやってて、まぁ普通に考えたら「横浜が(上位球団に)1個勝ってくれればそれで十分」って思っているところで、2つ勝ったり3つ勝ったりしてたでしょ。「これはやっぱり思いどおりにコトは運ぶんだな。横浜と試合を残さなくて良かったなぁ」ってずーっと思ってた。
江川:これは意外なハナシですね。
落合:強いものが必ず弱いものを倒すわけじゃない。弱いものっていうのは、周りがそう思うのであって、やるほうは大変。だから今回、ウチとやったソフトバンクは大変だったと思う。データは全て向こうが上でしょ? オレ、もっとマスコミが騒いでくれと思ってたもん。騒げば騒ぐほどウチにチャンスがあると思ってたもの。ウチのピッチャーにしても、いくら相手の打線が良いといったってそんなに点を取られることはない。ウチ何点とれるのかなと思ったら、7試合で9点。それで4勝3敗までいくんだから大したものだと思えば大したもの。
江川:今回のインタビューでは、落合さんの考えていることが良く出ている感じがしますね。
落合:もし来年ユニフォーム着るってなったら、ここまでは喋らないと思う。
江川:着ないんですか?
落合:来年着ないよ。
江川:来年以降オファーが来たら?
落合:また仮面被らなきゃならないかな。しょうがないよね。
江川:監督をやるっていうのはそうことですよね? 情報が漏れてしまったら試合できないですものね。
落合:それでなくても選手って監督、コーチの顔を見るからね。でも、コーチの顔が変わったとしても、監督の顔が変わらなきゃ安心して野球できるでしょ。それがカメレオンみたいにコトあるごとに顔を変えていたら、選手は野球にならないんじゃない?
――最後の最後で原辰徳監督と星野仙一監督をディスっているところに笑った。アノ“顔芸”で喜ぶのは2chの実況民だけだものなぁ。
落合:8年もやるとは思っていなかった。最初にオファーを受けたときは「2年で」と言われた。「2年で何をしたいのか?」と訊いたら、「チームを変えたい、改革したい、それで勝ちたい」という。で、「2年じゃ何にもあのチームは変わりません。最低3年かかるから、3年契約なら受けます」と言った。他には何も条件は出してない。
江川:そしたらどうなりました?
落合:それで結論でるんだったら電話くださいと。3分かからなかったね、電話かかってくるのに。
江川:1回電話を切ったんですね?
落合:切ったよ。
江川:それで向こうから電話がかかってきたんですね。
落合:3分以内に「はいわかりました」ってかかってきた。
江川:8年間やられて、一番楽しかったことと一番苦しかったことを訊きますが、どっちが先に答えやすいですか?
落合:あ~、楽しかったことって何にもない。
江川:ゼロ?
落合:ゼロ。
江川:苦しいんですか?
落合:苦しいとも思ってない。
江川:どういう感じなんですか、監督の仕事って?
落合:人間ってやりようによっては上手くもなるし悪くもなる。日々成長はあるけど、これを見られたっていう楽しみはあるし、それがまた下手になっていく子っていうのもいる。「この子、こういうことやるから下手になるんだよな」って。反面教師じゃないけれど、それを考えると人間って面白いな――ということは、別の角度から勉強させられた。そっちの方は楽しかった。
江川:監督をやっていて一番興味をもたれたことは、選手が変わっていくことを見ることだと。
落合:これは面白い。毎日見てるから。
江川:今年3位にいたときは、越せると思っていたのか?
落合:100%思っていた。
江川:どうして思うんですか。変ですよ。
落合:なんで? 8月一杯まではヤクルトでしょ、巨人でしょ、阪神、そこに広島が絡んでた。横浜はどうやっても無理だなっていうのはわかったから。広島はバリントンとジオを中4日で回してきたから、「これはどっかでへばるだろう」と。それにそんなに点数を取ることもなかった。巨人と阪神、いいことにヤクルトが突っ走っていることで、ある意味マスコミが洗脳しちゃった。「打順の組み合わせが悪い」とか「ローテーションが悪いとか」書いて、負けの原因を新聞で叩き始めた。そうなると巨人は慌てるだろうし、阪神もそうなる。叩かれないために絶対に早めに仕掛けてくるはずだよな。過去の例を見てもウチが勝つときは、競ってたり相手が上でも8月の前半から慌て始める傾向があるときは、大体ひっくり返してる。
江川:中日のことだけを考えているわけじゃなくて、セリーグ6球団を分析しながら野球をやっていたんですね?
落合:だと思います。それでヤクルトは10年勝ってない。あんなに早くトップに立っていてマスコミは「これだけ離してるんだから優勝だ優勝だ」って書く。絶対に浮かれてくるし、疲れる。ウチは9~10月にかけてヤクルトと名古屋で9試合残っている。9ゲーム離されていても、前後の試合をうまく戦っていけばこの9試合でなんとかなる。で、一番助かったのが上位を走っているチームが最終的に横浜とのゲームを残していたこと。ウチは1試合しかなかった。どの試合が一番イヤだったかといえば、オレは横浜とやるゲームが一番イヤだった。
江川:落とせないから?
落合:落とせないから。周りはチーム状況を考えて、「絶対ココには勝てるよな」って星勘定するでしょ? そんな甘いもんじゃない。オレらがやってて、まぁ普通に考えたら「横浜が(上位球団に)1個勝ってくれればそれで十分」って思っているところで、2つ勝ったり3つ勝ったりしてたでしょ。「これはやっぱり思いどおりにコトは運ぶんだな。横浜と試合を残さなくて良かったなぁ」ってずーっと思ってた。
江川:これは意外なハナシですね。
落合:強いものが必ず弱いものを倒すわけじゃない。弱いものっていうのは、周りがそう思うのであって、やるほうは大変。だから今回、ウチとやったソフトバンクは大変だったと思う。データは全て向こうが上でしょ? オレ、もっとマスコミが騒いでくれと思ってたもん。騒げば騒ぐほどウチにチャンスがあると思ってたもの。ウチのピッチャーにしても、いくら相手の打線が良いといったってそんなに点を取られることはない。ウチ何点とれるのかなと思ったら、7試合で9点。それで4勝3敗までいくんだから大したものだと思えば大したもの。
江川:今回のインタビューでは、落合さんの考えていることが良く出ている感じがしますね。
落合:もし来年ユニフォーム着るってなったら、ここまでは喋らないと思う。
江川:着ないんですか?
落合:来年着ないよ。
江川:来年以降オファーが来たら?
落合:また仮面被らなきゃならないかな。しょうがないよね。
江川:監督をやるっていうのはそうことですよね? 情報が漏れてしまったら試合できないですものね。
落合:それでなくても選手って監督、コーチの顔を見るからね。でも、コーチの顔が変わったとしても、監督の顔が変わらなきゃ安心して野球できるでしょ。それがカメレオンみたいにコトあるごとに顔を変えていたら、選手は野球にならないんじゃない?
――最後の最後で原辰徳監督と星野仙一監督をディスっているところに笑った。アノ“顔芸”で喜ぶのは2chの実況民だけだものなぁ。
2011年12月2日金曜日
長嶋一茂×落合博満対談(EX『報道ステーション』より)の補足
以下の記事を見て、早速YouTubeで探してみました。
・落合監督断言 「他の監督はやりやすくなった。逃げ道なくなったもん」
重要なところは記事でしっかり押さえられているので、ここでは漏れていてかつ興味深かったところをメモ。
・シーズン始まる前から「日本シリーズは考えるな」と。「2年連続優勝すれば、もうそれだけでいいから」という話は選手にしていた。なので大満足は大満足。周りが思っているほど日本シリーズに負けて悔しいとは思っていない。
・イニング毎にベンチ裏に行くが、そこで表情を変えている。監督室帰ってお茶飲んだり水飲んだりしつつ、一人でボソボソ文句を言いながら。「あのバッカ野郎、あんなとこで、あんな球打ちやがって!」とかな(笑)。そんな独り言を言ったりして、頭を切り替えてベンチ行って座ってると。この繰り返しですよ。
・中村(剛也選手)が何でって、アイツ、前はそんなボール球を振ってた奴が、今年はそんなに振らなくなったでしょ? 三振増えた選手もいるけど、アイツはそんなに増えてないでしょ? 「俺が打てるボールを打つんだ」って変わってきたんだろうと。だから何の影響もなかったと思う。
・落合監督断言 「他の監督はやりやすくなった。逃げ道なくなったもん」
重要なところは記事でしっかり押さえられているので、ここでは漏れていてかつ興味深かったところをメモ。
・シーズン始まる前から「日本シリーズは考えるな」と。「2年連続優勝すれば、もうそれだけでいいから」という話は選手にしていた。なので大満足は大満足。周りが思っているほど日本シリーズに負けて悔しいとは思っていない。
・イニング毎にベンチ裏に行くが、そこで表情を変えている。監督室帰ってお茶飲んだり水飲んだりしつつ、一人でボソボソ文句を言いながら。「あのバッカ野郎、あんなとこで、あんな球打ちやがって!」とかな(笑)。そんな独り言を言ったりして、頭を切り替えてベンチ行って座ってると。この繰り返しですよ。
・中村(剛也選手)が何でって、アイツ、前はそんなボール球を振ってた奴が、今年はそんなに振らなくなったでしょ? 三振増えた選手もいるけど、アイツはそんなに増えてないでしょ? 「俺が打てるボールを打つんだ」って変わってきたんだろうと。だから何の影響もなかったと思う。
2011年12月1日木曜日
野村克也×落合博満対談(TBS『S★1』より):その3
野村:一つ気に食わないことがある。最近、猫も杓子もメジャーに行っちゃうじゃない?
落合:行きゃぁいいじゃない。
野村:いいの? 賛成?
落合:賛成。大賛成。
野村:大反対。日本のプロ野球どうなるの?
落合:彼らがいなくても何とでもなる。
野村:でも一流がいなくなるんだよ?
落合:また一流が育つ。超一流は育たないかもわからないけど、一流は育つ。
野村:あんた現役のときだったら行ってた?
落合:24球団だったら行ってた。30球団は面白くない。いまのメジャーは面白くない。
野村:意外な答えを聞いちゃったね。
落合:行きたいと思う奴は全部行けばいい。
野村:日本のプロ野球愛してないの?
落合:日本のプロ野球っていうよりも、その代わり行ったら帰ってくるなと。残る人材でいい人材はこれからいくらでも出てくるから。ダメだったら向こうから(外国人を)連れてくればいい。
野村:一流ってそんなに簡単に生まれるかね?
落合:(互いを指差しながら)生まれたじゃないですか(笑)
野村:一流ピッチャーがいたから我々も技術が上がってきたんで。僕は稲尾サマサマ。あんたらはパリーグで東尾筆頭に一杯いたじゃない?
落合:もう一杯いましたよ。でも、これからも一杯出てくるって。
野村:奴らは国を捨てて行くんだから、帰ってきたら使わないよね。
落合:安けりゃ使う。勝たなきゃいけないと思えば。例えば「1千万円でいい」っていうなら使えばいいじゃない。
野村:向こう行くのはお金でしょ?
落合:だと思いますよ。
野村:日本の球団ももっとお金をだして……ダルビッシュなんか出すなよ。
落合:でもダルビッシュは行かしてやりたいね。観てみたい。でも、他の奴は行っても「う~ん」と。何ともいえない。行けばいいんじゃない。
――ダルビッシュ有投手に対する評価が高い(確か金村が「絶対に許さない」と舌禍を起こしていた頃からエースと評価していた記憶あり)ことを確認。いまのメジャーについては、引退前年の井上一樹に対して、「コイツが行っても十分通用しますよ」とオーナーに言ってたくらいだからなぁ。まぁ、言葉を換えれば井上のバッティング技術をそれだけ高く評価していたともいえるんだけど。
落合:行きゃぁいいじゃない。
野村:いいの? 賛成?
落合:賛成。大賛成。
野村:大反対。日本のプロ野球どうなるの?
落合:彼らがいなくても何とでもなる。
野村:でも一流がいなくなるんだよ?
落合:また一流が育つ。超一流は育たないかもわからないけど、一流は育つ。
野村:あんた現役のときだったら行ってた?
落合:24球団だったら行ってた。30球団は面白くない。いまのメジャーは面白くない。
野村:意外な答えを聞いちゃったね。
落合:行きたいと思う奴は全部行けばいい。
野村:日本のプロ野球愛してないの?
落合:日本のプロ野球っていうよりも、その代わり行ったら帰ってくるなと。残る人材でいい人材はこれからいくらでも出てくるから。ダメだったら向こうから(外国人を)連れてくればいい。
野村:一流ってそんなに簡単に生まれるかね?
落合:(互いを指差しながら)生まれたじゃないですか(笑)
野村:一流ピッチャーがいたから我々も技術が上がってきたんで。僕は稲尾サマサマ。あんたらはパリーグで東尾筆頭に一杯いたじゃない?
落合:もう一杯いましたよ。でも、これからも一杯出てくるって。
野村:奴らは国を捨てて行くんだから、帰ってきたら使わないよね。
落合:安けりゃ使う。勝たなきゃいけないと思えば。例えば「1千万円でいい」っていうなら使えばいいじゃない。
野村:向こう行くのはお金でしょ?
落合:だと思いますよ。
野村:日本の球団ももっとお金をだして……ダルビッシュなんか出すなよ。
落合:でもダルビッシュは行かしてやりたいね。観てみたい。でも、他の奴は行っても「う~ん」と。何ともいえない。行けばいいんじゃない。
――ダルビッシュ有投手に対する評価が高い(確か金村が「絶対に許さない」と舌禍を起こしていた頃からエースと評価していた記憶あり)ことを確認。いまのメジャーについては、引退前年の井上一樹に対して、「コイツが行っても十分通用しますよ」とオーナーに言ってたくらいだからなぁ。まぁ、言葉を換えれば井上のバッティング技術をそれだけ高く評価していたともいえるんだけど。
野村克也×落合博満対談(TBS『S★1』より):その2
野村:時間押してるから次の質問。内川のバットへの抗議は何なの?
落合:オレは知らなかった。でも、谷繁が前の日から「内川のバットに何か入ってる」って言ってたの。試合前に「抗議どうしようか」と。「お前行くか?」というと、ちょうどそういうケースだったからオレが行ってきたの。
野村:何が入ってたの?
落合:丸ではない。縦に固めたような……ノムさんゴルフやります?
野村:やらない。
落合:オレもやらないから良くわからないけど、専門家に言わしたら力の入り方が違うって言う。このシリーズに関して言えば審判がOKだしたから問題にならないけど、来年は問題になると思う。
野村:ちょっと違反だよね。
落合:と思います。丸でなきゃいけないわけだから。網目に巻く分にはいいんだけど。
野村:あのときは魔術師・三原監督を思い出してね。ああいうとき嫌がらせでいって相手をイライラさせたんだよ。
落合:あれが二死ランナーなしでもいってた。抗議するとしたらあのタイミングしかなかったもの。
野村:これからどうするの?
落合:いろんなとこ仕事に行きますよ。
野村:仕事っていろいろあるでしょ。
落合:良くご存知でしょ。
野村:講演か。野球教室?
落合:野球教室だけはできない。野球教えられないもん。野球教えるほど難しいものはない。子供は「プロ野球選手が教えてくれたんだから」といって一生アタマのどこかに残しておくものでしょ? これが邪魔になるときがある。
野村:オレ、少年野球(港東ムース)を3年間やってたけど技術的なことは一切教えなかった。教えないほうがいいと思った。だから、子供らに野球を好きになってもらうかを考えてやってた。
落合:いまの子供は“ボール遊び”をしない。すぐ“野球”に入る。いまプロに入る選手も“ボール遊び”をしてないものだから、みんな不器用ね。いろんなことに関して。
野村:オレは横浜の監督やるんじゃないかと思ってるんだ。ズバリでしょ?
落合:ありません。そんな器用じゃありません、わたしは。
野村:言い切れる?
落合:言い切れる。みんな辞める前には自分の就職先を決めておくけど……
野村:尾花の~。
落合:いや、人のハナシ聞きなさい(笑)。
――野球教室のハナシも“ボール遊び”のハナシも古くからの持論。そんなに驚くほどのことではないと思うんだけどなぁ。
落合:オレは知らなかった。でも、谷繁が前の日から「内川のバットに何か入ってる」って言ってたの。試合前に「抗議どうしようか」と。「お前行くか?」というと、ちょうどそういうケースだったからオレが行ってきたの。
野村:何が入ってたの?
落合:丸ではない。縦に固めたような……ノムさんゴルフやります?
野村:やらない。
落合:オレもやらないから良くわからないけど、専門家に言わしたら力の入り方が違うって言う。このシリーズに関して言えば審判がOKだしたから問題にならないけど、来年は問題になると思う。
野村:ちょっと違反だよね。
落合:と思います。丸でなきゃいけないわけだから。網目に巻く分にはいいんだけど。
野村:あのときは魔術師・三原監督を思い出してね。ああいうとき嫌がらせでいって相手をイライラさせたんだよ。
落合:あれが二死ランナーなしでもいってた。抗議するとしたらあのタイミングしかなかったもの。
野村:これからどうするの?
落合:いろんなとこ仕事に行きますよ。
野村:仕事っていろいろあるでしょ。
落合:良くご存知でしょ。
野村:講演か。野球教室?
落合:野球教室だけはできない。野球教えられないもん。野球教えるほど難しいものはない。子供は「プロ野球選手が教えてくれたんだから」といって一生アタマのどこかに残しておくものでしょ? これが邪魔になるときがある。
野村:オレ、少年野球(港東ムース)を3年間やってたけど技術的なことは一切教えなかった。教えないほうがいいと思った。だから、子供らに野球を好きになってもらうかを考えてやってた。
落合:いまの子供は“ボール遊び”をしない。すぐ“野球”に入る。いまプロに入る選手も“ボール遊び”をしてないものだから、みんな不器用ね。いろんなことに関して。
野村:オレは横浜の監督やるんじゃないかと思ってるんだ。ズバリでしょ?
落合:ありません。そんな器用じゃありません、わたしは。
野村:言い切れる?
落合:言い切れる。みんな辞める前には自分の就職先を決めておくけど……
野村:尾花の~。
落合:いや、人のハナシ聞きなさい(笑)。
――野球教室のハナシも“ボール遊び”のハナシも古くからの持論。そんなに驚くほどのことではないと思うんだけどなぁ。
2011年11月30日水曜日
野村克也×落合博満対談(TBS『S★1』より):その1
YouTubeに動画が上がっていたので早速視聴。以下、私家版メモです。
野村:優勝争いでのクビ通告。あのときの正直な気持ちは?
落合:ある意味楽になった。負けたら終わるんだろうと。8年前になったときに現場のことは全部やれといわれたが、クビを知った後は、「これで来年のことは考えなくてもいいんだ。野球の勝ち負けだけ集中すればいいんだ」と楽になった。
野村:オレはCSの直前にクビを言われた。
落合:こっちはシーズン中だもの。
野村:オレはやけっぱちでやってたけど、どういう気持ちだったの?
落合:進退問題で波風立てたくなかったから選手には一切言ってない。球団にも選手に言うことを止めさせた。
野村:オレは正直、全くやる気がなかった。勝手にせいと。そこは人間の違いだなぁ。エライよ。
落合:それはね、一本にまとめたのはヘッドコーチなの。モリシゲが「ど~せ辞めるなら笑って辞めよう。勝って辞めよう」といったことを、オレがいないときに言ったみたい。それでなきゃあそこまでまとまらなかったと思う。
野村:そういうコーチはオレには一人もいなかった(笑)。
落合:残念でしたねぇ(笑)。
野村:日本シリーズの誤算はどうだった? オレの予想はソフトバンクで当たったんだけど。
落合:普通に考えりゃソフトバンクでしょ。(予想も)4勝1敗、4連勝が大半占めてたでしょ? 4勝2敗のシナリオしか考えてなかった。
野村:終わって後悔はあるのか?
落合:もし勝つのであれば4戦目でしょうね。ホールトンが投げた試合。あれは絶対に獲らなきゃいけない試合だった。あそこで計算間違えたっていうのが……6回かな、無死2、3塁になって和田の打席。「頼むから四球だけはやめてくれ」と思っていた。そしたら四球で出ちゃったでしょ。「うわ、これだけはだめや」って思ってたの。これで流れ止まったと。
野村:うん。
落合:周りの人はアノ四球を「いい四球を選んだ」というけど、(オレは)「頼むから内野ゴロでいいから一点とってくれ」と。そういう教育を8年間ずっとやってきたから。無死満塁になったら内野のゲッツーでいいから一点とってくれと。一点とったら二死で3塁にランナーが残る。次のバッターがどれだけ楽かと。次に点の入る確率はもの凄く高くなるの。ところが無死満塁で最初の打者が内野フライ打つか三振すると点数ってなかなか入らない。だからあそこだけは、一点負けているケースで「頼むからショートゴロでいいから打ってくれ」と。そしたら最悪の四球。「うわ、これは手を打ちづらくなったな」と。
――やっぱり4戦目は勝つつもりだったのね。“無死満塁のピンチ”は“落合中日”ではよくあることだったので、手前は「井端三振→小山憤死」が勝負を分けたポイントだったと思っていたんですが……。
野村:優勝争いでのクビ通告。あのときの正直な気持ちは?
落合:ある意味楽になった。負けたら終わるんだろうと。8年前になったときに現場のことは全部やれといわれたが、クビを知った後は、「これで来年のことは考えなくてもいいんだ。野球の勝ち負けだけ集中すればいいんだ」と楽になった。
野村:オレはCSの直前にクビを言われた。
落合:こっちはシーズン中だもの。
野村:オレはやけっぱちでやってたけど、どういう気持ちだったの?
落合:進退問題で波風立てたくなかったから選手には一切言ってない。球団にも選手に言うことを止めさせた。
野村:オレは正直、全くやる気がなかった。勝手にせいと。そこは人間の違いだなぁ。エライよ。
落合:それはね、一本にまとめたのはヘッドコーチなの。モリシゲが「ど~せ辞めるなら笑って辞めよう。勝って辞めよう」といったことを、オレがいないときに言ったみたい。それでなきゃあそこまでまとまらなかったと思う。
野村:そういうコーチはオレには一人もいなかった(笑)。
落合:残念でしたねぇ(笑)。
野村:日本シリーズの誤算はどうだった? オレの予想はソフトバンクで当たったんだけど。
落合:普通に考えりゃソフトバンクでしょ。(予想も)4勝1敗、4連勝が大半占めてたでしょ? 4勝2敗のシナリオしか考えてなかった。
野村:終わって後悔はあるのか?
落合:もし勝つのであれば4戦目でしょうね。ホールトンが投げた試合。あれは絶対に獲らなきゃいけない試合だった。あそこで計算間違えたっていうのが……6回かな、無死2、3塁になって和田の打席。「頼むから四球だけはやめてくれ」と思っていた。そしたら四球で出ちゃったでしょ。「うわ、これだけはだめや」って思ってたの。これで流れ止まったと。
野村:うん。
落合:周りの人はアノ四球を「いい四球を選んだ」というけど、(オレは)「頼むから内野ゴロでいいから一点とってくれ」と。そういう教育を8年間ずっとやってきたから。無死満塁になったら内野のゲッツーでいいから一点とってくれと。一点とったら二死で3塁にランナーが残る。次のバッターがどれだけ楽かと。次に点の入る確率はもの凄く高くなるの。ところが無死満塁で最初の打者が内野フライ打つか三振すると点数ってなかなか入らない。だからあそこだけは、一点負けているケースで「頼むからショートゴロでいいから打ってくれ」と。そしたら最悪の四球。「うわ、これは手を打ちづらくなったな」と。
――やっぱり4戦目は勝つつもりだったのね。“無死満塁のピンチ”は“落合中日”ではよくあることだったので、手前は「井端三振→小山憤死」が勝負を分けたポイントだったと思っていたんですが……。
2011年11月21日月曜日
落合の正しい“切り方”
これから少なくとも1年は“落合野球”が見られないと思うと、何だかどうにもやる気が出てこないものでして……。
というわけで、先月来、関係各所で熱弁してきた落合博満監督の正しい“切り方”について書くことでお茶を濁します。
・11年で契約満了だったけど、連覇したんだから契約を更改するのが人の道ってもの。
・でもサッサと切りたいなぁ、と思ったとき、球団はどんな契約をすれば良いのか?
・12年の契約は単年契約。年俸据え置きでノルマはリーグ優勝――これでいいのよ。
・で、12年シーズンに優勝を逃したら、「ノルマ未達」で契約更新せず=後腐れなく切れるじゃんよ!
・12年にも優勝して3連覇したら? 収益は上がるわ客は入るわで球団にとってハッピーこの上ないことでしょ?
・仮に12年に優勝しても、13年も同じような契約条件を提示すりゃいいのよ。年俸はずーっと据え置きにしておけばいいんだし。
・もし、落合が「この条件じゃいやだ!」っていえば、「条件合わず」で契約しなければいいんだし。
巨人退団のときもそうだったけど、落合は“サラリーマン”じゃなくて、徹頭徹尾“自営業者”なわけで、切りたければ意地悪しないで↑のような無茶な条件を提示して契約すりゃいいのよ。
というわけで、先月来、関係各所で熱弁してきた落合博満監督の正しい“切り方”について書くことでお茶を濁します。
・11年で契約満了だったけど、連覇したんだから契約を更改するのが人の道ってもの。
・でもサッサと切りたいなぁ、と思ったとき、球団はどんな契約をすれば良いのか?
・12年の契約は単年契約。年俸据え置きでノルマはリーグ優勝――これでいいのよ。
・で、12年シーズンに優勝を逃したら、「ノルマ未達」で契約更新せず=後腐れなく切れるじゃんよ!
・12年にも優勝して3連覇したら? 収益は上がるわ客は入るわで球団にとってハッピーこの上ないことでしょ?
・仮に12年に優勝しても、13年も同じような契約条件を提示すりゃいいのよ。年俸はずーっと据え置きにしておけばいいんだし。
・もし、落合が「この条件じゃいやだ!」っていえば、「条件合わず」で契約しなければいいんだし。
巨人退団のときもそうだったけど、落合は“サラリーマン”じゃなくて、徹頭徹尾“自営業者”なわけで、切りたければ意地悪しないで↑のような無茶な条件を提示して契約すりゃいいのよ。
2011年11月19日土曜日
落合博満の最新刊『采配』のファーストインプレッション
Amazonで11/17発売っていうから、「17日に配送されるんだろうナ」と思っていたら、なぜか配送予定日が11/19で、「それじゃぁ書店で買ったほうが良かろうに」と思って予約をキャンセルして、17日に近所の書店行ったら「19日に入荷するんですよ」と言われて、Amazonで予約し直そうとしたら配送予定日が11/21になってしまったので、最寄の基幹駅近くの大型書店に問い合わせてみたら「18日の15:00には店頭に並びますよ」と教えてもらったので、言葉通りに昨日15:00に来店してゲットしてきましたよ!
というわけで、落合博満の最新刊『采配』(ダイヤモンド社)をザザッとナナメ読みしました。
◆目次
・1章:「自分で育つ人」になる
・2章:勝つということ
・3章:どうやって才能を育て、伸ばすのか
・4章:本物のリーダーとは
・5章:常勝チームの作り方
・6章:次世代リーダーの見つけ方、育て方
ファーストインプレッションは、「これって『コーチング』のver2.0だよね?」。実際、『コーチング』と同じ出版社、同じ体裁なので、落合と編集者(横尾弘一氏)が、『コーチング』の正統なアップデート版として書いてやろう! と意識していたことは間違いないはず。ただしその内容は、監督経験を経ての思考の変化を中心に多くの点でアップデートされているので、手前みたいに『コーチング』を30回以上読み直している(通読ではなく目を通すだけなら多分100回以上)ような、ダイハードな落合ファンにとっても必読モノの内容であることは間違いありません。
どこがアップデートされているのか? については、後日改めて書くつもりです。以下は、ナナメ読みして思いついたとりとめのない感想です(以下、敬称略)――
・荒木に対する「心は技術で補える」のハナシは「『心技体』ではなく『体技心』」という1節で取り上げている。
「実際、ドラゴンズにも同じような症状を抱えている選手はいたが、私はその選手にこう告げた」
「『じゃあ、投げられないから試合に出ませんと言っているんだな』」
「すると、『試合には出られますが、正確な送球ができないとチームにも迷惑がかかるので』と返してくる。まさに『自分がミスした場合の理由がイップスなのだ』と予防線を張っているわけで、技術の未熟さに対する不安が投げられない原因だと私は解釈した」
「『試合に出る以上、どんなミスでも自己責任だ。ミスするのが嫌なら練習して技術を磨け』」
「イップスを治すには、技術を身につけて自信を得るしかないと、私は確信している」(36頁)
・川崎憲次郎に対しては「一人の選手への采配で、チーム全体の空気が変わる」という1節を丸々使って取り上げている。その采配の意図については、断片的に語られていたけど、その真意について包み隠さず語っているのを読んで、不覚にもウルっときた。
・結局、いまのチームの土台を築いたのは「2/1の紅白戦」「04年の優勝」であり、突き詰めれば「川崎憲次郎の復活プロジェクト」にあったということか?
・04年の秋季キャンプに山本昌や川上を連れて行った意図も、この本で初めて明かしている。で、この真実を知ってしまうと、「来年以降のドラゴンズには決して黄金時代が訪れないのだろうなぁ……」という思いも“揺るぎなき確信”に変わってしまった。
・個人的に胸熱になったのは、「できる・できない、両方がわかるリーダーになれ」の1節。
「『毎シーズンAクラス(3位以上)に入れるチームを作ることができた要因は何ですか?』」
「そう問われた時、私が唯一はっきりと答えられるのは『選手時代に下積みを経験し、なおかつトップに立ったこともあるから』である」(202頁)
・手前が池山隆寛の指導者としての可能性を論じたときに、落合の言葉を借りて同じような主張を書いたけど(池山隆寛、「ブンブン丸の『野村野球』伝道」:その1を参照のこと)、落合自身、このことを監督になって改めて確信したことを知って、ちょっと胸が熱くなった。
・現役選手では森野、岩瀬に対する言及が多い。とりわけ岩瀬がどれだけ特別な存在なのかを随所で熱く語っているところにグッときた。
・若手の使い方、世代交代の進め方、レギュラーへの接し方など、落合の考え方を改めて読むにつけ、「やっぱり原辰徳とは、埋めがたい能力の差があるのだなぁ」ということを痛感。確かに原は名監督だと思うけど、落合には及ばないのでは? 坂本の使い方(案の定、今年になって伸び悩んだ)や小笠原への処遇を見るにつけ、こう思わざるを得ない。
・どうやら今年の状態を見る限り、平田はT-岡田よりも息の長い選手になりそうだし、堂上弟も、プロ野球生活のトータルで見れば坂本を追い抜く可能性は十分に残されているように思えるもの。
――このペースで書いていたら本当にキリがなくなるので、とりあえずこの辺で打ち止め。控えめにいっても、全プロ野球ファン必読の書だと思いますよ。
というわけで、落合博満の最新刊『采配』(ダイヤモンド社)をザザッとナナメ読みしました。
◆目次
・1章:「自分で育つ人」になる
・2章:勝つということ
・3章:どうやって才能を育て、伸ばすのか
・4章:本物のリーダーとは
・5章:常勝チームの作り方
・6章:次世代リーダーの見つけ方、育て方
ファーストインプレッションは、「これって『コーチング』のver2.0だよね?」。実際、『コーチング』と同じ出版社、同じ体裁なので、落合と編集者(横尾弘一氏)が、『コーチング』の正統なアップデート版として書いてやろう! と意識していたことは間違いないはず。ただしその内容は、監督経験を経ての思考の変化を中心に多くの点でアップデートされているので、手前みたいに『コーチング』を30回以上読み直している(通読ではなく目を通すだけなら多分100回以上)ような、ダイハードな落合ファンにとっても必読モノの内容であることは間違いありません。
どこがアップデートされているのか? については、後日改めて書くつもりです。以下は、ナナメ読みして思いついたとりとめのない感想です(以下、敬称略)――
・荒木に対する「心は技術で補える」のハナシは「『心技体』ではなく『体技心』」という1節で取り上げている。
「実際、ドラゴンズにも同じような症状を抱えている選手はいたが、私はその選手にこう告げた」
「『じゃあ、投げられないから試合に出ませんと言っているんだな』」
「すると、『試合には出られますが、正確な送球ができないとチームにも迷惑がかかるので』と返してくる。まさに『自分がミスした場合の理由がイップスなのだ』と予防線を張っているわけで、技術の未熟さに対する不安が投げられない原因だと私は解釈した」
「『試合に出る以上、どんなミスでも自己責任だ。ミスするのが嫌なら練習して技術を磨け』」
「イップスを治すには、技術を身につけて自信を得るしかないと、私は確信している」(36頁)
・川崎憲次郎に対しては「一人の選手への采配で、チーム全体の空気が変わる」という1節を丸々使って取り上げている。その采配の意図については、断片的に語られていたけど、その真意について包み隠さず語っているのを読んで、不覚にもウルっときた。
・結局、いまのチームの土台を築いたのは「2/1の紅白戦」「04年の優勝」であり、突き詰めれば「川崎憲次郎の復活プロジェクト」にあったということか?
・04年の秋季キャンプに山本昌や川上を連れて行った意図も、この本で初めて明かしている。で、この真実を知ってしまうと、「来年以降のドラゴンズには決して黄金時代が訪れないのだろうなぁ……」という思いも“揺るぎなき確信”に変わってしまった。
・個人的に胸熱になったのは、「できる・できない、両方がわかるリーダーになれ」の1節。
「『毎シーズンAクラス(3位以上)に入れるチームを作ることができた要因は何ですか?』」
「そう問われた時、私が唯一はっきりと答えられるのは『選手時代に下積みを経験し、なおかつトップに立ったこともあるから』である」(202頁)
・手前が池山隆寛の指導者としての可能性を論じたときに、落合の言葉を借りて同じような主張を書いたけど(池山隆寛、「ブンブン丸の『野村野球』伝道」:その1を参照のこと)、落合自身、このことを監督になって改めて確信したことを知って、ちょっと胸が熱くなった。
・現役選手では森野、岩瀬に対する言及が多い。とりわけ岩瀬がどれだけ特別な存在なのかを随所で熱く語っているところにグッときた。
・若手の使い方、世代交代の進め方、レギュラーへの接し方など、落合の考え方を改めて読むにつけ、「やっぱり原辰徳とは、埋めがたい能力の差があるのだなぁ」ということを痛感。確かに原は名監督だと思うけど、落合には及ばないのでは? 坂本の使い方(案の定、今年になって伸び悩んだ)や小笠原への処遇を見るにつけ、こう思わざるを得ない。
・どうやら今年の状態を見る限り、平田はT-岡田よりも息の長い選手になりそうだし、堂上弟も、プロ野球生活のトータルで見れば坂本を追い抜く可能性は十分に残されているように思えるもの。
――このペースで書いていたら本当にキリがなくなるので、とりあえずこの辺で打ち止め。控えめにいっても、全プロ野球ファン必読の書だと思いますよ。
2011年10月21日金曜日
東京スポーツに見る、敗戦ガッツポーズ事件
落合博満が中日監督に就任して以来、スポーツマスコミの中では最も“落合中日”を深く取材し、数多の謎の真相に迫ってきた東京スポーツ。10月20日付の20面で例の敗戦ガッツポーズ事件について、西村傭平カメラマンによる「握手拒否」の決定的瞬間をとらえた写真と、霞上誠次記者の渾身の記名記事で深く切り込んでいます。以下、同記事の抜粋です。
・0-4と敗れた9月18日の巨人戦(東京ドーム)試合終了直後の“事件”が、その発端だった。(中略)意気消沈して裏方さんらが帰り支度をしていた時のことだ。何と坂井社長がガッツポーズをしていたという。
・信じられないような目撃情報はナインの間に広がった。そして「ふざけるな!! チームが負けて喜ぶ社長なんてどこの世界にいるんだ。ありえないよ。優勝しなくてもいい、と思っている社長の思い通りにはさせない! 絶対に優勝してやる!」と一致団結。そこから5連勝を飾り、首位・ヤクルトとのゲーム差を1.5に縮めた。
・連勝が5で止まった9月25日のヤクルト戦(ナゴヤドーム)の試合後に“事件”が再発。敗戦直後に坂井社長をベンチから何人かの選手が凝視していたところ、今度はバッチリとガッツポーズが繰り出されるところを“現行犯”で目撃したのだ。
で、この報道をそのままにしないのが東スポの素晴らしいところ。10月21日付の2面で矢野要記者が坂井球団社長に直撃。怒りの反論を引き出しています。以下、坂井球団社長のコメントの抜粋です。
・(都築注~敗戦ガッツポーズについて)「そんな記憶は全くない。うそだと思うなら、うそ発見器にかけてもらってもいい」
・「そういう噂がベンチで広がっていることを僕はつい先日まで知らなかった」
・(都築注~敗戦ガッツポーズについて)「するわけがないというのが自分の気持ち。名古屋で生まれて名古屋で育って昭和29年のVパレードに行って、中日新聞に入り、四十何年間勤めてドラゴンズに来た人間だから。自分のメンタリティとしてするはずがない。仮にしたのなら覚えていると思う。本当に記憶がないんだよ。こちらにとっては、一方的。うそだと思うなら、うそ発見器にかけてもらってもいい」
・(都築注~複数の選手、チーム関係者が証言していることについて)「痴漢みたいなもんかな。『やっていない』って言っても周りが『やった』って言えば痴漢になっちゃう。それに似てるかな。かつての警察はそれで痴漢だと認定することが多かった」
・「(それがガッツポーズなのか)なんだかわからないじゃないか。人が歩いてりゃ、手も動くし、足も動くじゃない。どんな動作がそうだったかわからないでしょ」
・「してないことの証明はできないんだ」
・「『こういうことがなかった』というのは悪魔の証明と言って、できないんです。例えば犯罪行為があったかどうかは割合わかりやすい。例えば人がケガをしたとか。でも、犯罪行為がなかった証明が非常に難しい」
敗戦ガッツポーズと痴漢を並べて、同じ“冤罪”として相対化しようとハナシをズラしていますが、皆さん、騙されちゃぁいけませんよ。
痴漢は「男性であれば誰もが犯人となる可能性がある」ものですが、敗戦ガッツポーズは「古今東西、球団代表という立場の人間であれば誰もが犯人となる可能性がない」ものですから。
だってそうでしょう? 広島カープでも高橋ユニオンズでもサンフランシスコフォーティナイナーズでもマンチェスターユナイテッドでも、自分のチームが負けてガッツポーズする球団社長なんているわけないんだから。男であれば誰でも犯人と目される可能性のある痴漢とは全っ然違うんですよ。
でね、このように「犯人と目される可能性がほぼゼロ」という公的な立場についていながら、身内から「こいつやったんじゃね?」と思われている時点でアウトってことですよ。実際、「(それがガッツポーズなのか)なんだかわからないじゃないか」というような紛らわしい動作が、敗戦ガッツポーズに結び付けられて考えられるくらいに理不尽なこと――天王山直前の退任発表。連勝中のコーチ解任発表etc――をしてきたのは間違いないことなんだしね。だからビールかけで↓のようになるんだよ(笑)。
・0-4と敗れた9月18日の巨人戦(東京ドーム)試合終了直後の“事件”が、その発端だった。(中略)意気消沈して裏方さんらが帰り支度をしていた時のことだ。何と坂井社長がガッツポーズをしていたという。
・信じられないような目撃情報はナインの間に広がった。そして「ふざけるな!! チームが負けて喜ぶ社長なんてどこの世界にいるんだ。ありえないよ。優勝しなくてもいい、と思っている社長の思い通りにはさせない! 絶対に優勝してやる!」と一致団結。そこから5連勝を飾り、首位・ヤクルトとのゲーム差を1.5に縮めた。
・連勝が5で止まった9月25日のヤクルト戦(ナゴヤドーム)の試合後に“事件”が再発。敗戦直後に坂井社長をベンチから何人かの選手が凝視していたところ、今度はバッチリとガッツポーズが繰り出されるところを“現行犯”で目撃したのだ。
で、この報道をそのままにしないのが東スポの素晴らしいところ。10月21日付の2面で矢野要記者が坂井球団社長に直撃。怒りの反論を引き出しています。以下、坂井球団社長のコメントの抜粋です。
・(都築注~敗戦ガッツポーズについて)「そんな記憶は全くない。うそだと思うなら、うそ発見器にかけてもらってもいい」
・「そういう噂がベンチで広がっていることを僕はつい先日まで知らなかった」
・(都築注~敗戦ガッツポーズについて)「するわけがないというのが自分の気持ち。名古屋で生まれて名古屋で育って昭和29年のVパレードに行って、中日新聞に入り、四十何年間勤めてドラゴンズに来た人間だから。自分のメンタリティとしてするはずがない。仮にしたのなら覚えていると思う。本当に記憶がないんだよ。こちらにとっては、一方的。うそだと思うなら、うそ発見器にかけてもらってもいい」
・(都築注~複数の選手、チーム関係者が証言していることについて)「痴漢みたいなもんかな。『やっていない』って言っても周りが『やった』って言えば痴漢になっちゃう。それに似てるかな。かつての警察はそれで痴漢だと認定することが多かった」
・「(それがガッツポーズなのか)なんだかわからないじゃないか。人が歩いてりゃ、手も動くし、足も動くじゃない。どんな動作がそうだったかわからないでしょ」
・「してないことの証明はできないんだ」
・「『こういうことがなかった』というのは悪魔の証明と言って、できないんです。例えば犯罪行為があったかどうかは割合わかりやすい。例えば人がケガをしたとか。でも、犯罪行為がなかった証明が非常に難しい」
敗戦ガッツポーズと痴漢を並べて、同じ“冤罪”として相対化しようとハナシをズラしていますが、皆さん、騙されちゃぁいけませんよ。
痴漢は「男性であれば誰もが犯人となる可能性がある」ものですが、敗戦ガッツポーズは「古今東西、球団代表という立場の人間であれば誰もが犯人となる可能性がない」ものですから。
だってそうでしょう? 広島カープでも高橋ユニオンズでもサンフランシスコフォーティナイナーズでもマンチェスターユナイテッドでも、自分のチームが負けてガッツポーズする球団社長なんているわけないんだから。男であれば誰でも犯人と目される可能性のある痴漢とは全っ然違うんですよ。
でね、このように「犯人と目される可能性がほぼゼロ」という公的な立場についていながら、身内から「こいつやったんじゃね?」と思われている時点でアウトってことですよ。実際、「(それがガッツポーズなのか)なんだかわからないじゃないか」というような紛らわしい動作が、敗戦ガッツポーズに結び付けられて考えられるくらいに理不尽なこと――天王山直前の退任発表。連勝中のコーチ解任発表etc――をしてきたのは間違いないことなんだしね。だからビールかけで↓のようになるんだよ(笑)。
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