2011年12月1日木曜日

野村克也×落合博満対談(TBS『S★1』より):その3

野村:一つ気に食わないことがある。最近、猫も杓子もメジャーに行っちゃうじゃない?
落合:行きゃぁいいじゃない。
野村:いいの? 賛成?
落合:賛成。大賛成。
野村:大反対。日本のプロ野球どうなるの?
落合:彼らがいなくても何とでもなる。
野村:でも一流がいなくなるんだよ?
落合:また一流が育つ。超一流は育たないかもわからないけど、一流は育つ。
野村:あんた現役のときだったら行ってた?
落合:24球団だったら行ってた。30球団は面白くない。いまのメジャーは面白くない。
野村:意外な答えを聞いちゃったね。
落合:行きたいと思う奴は全部行けばいい。
野村:日本のプロ野球愛してないの?
落合:日本のプロ野球っていうよりも、その代わり行ったら帰ってくるなと。残る人材でいい人材はこれからいくらでも出てくるから。ダメだったら向こうから(外国人を)連れてくればいい。
野村:一流ってそんなに簡単に生まれるかね?
落合:(互いを指差しながら)生まれたじゃないですか(笑)
野村:一流ピッチャーがいたから我々も技術が上がってきたんで。僕は稲尾サマサマ。あんたらはパリーグで東尾筆頭に一杯いたじゃない?
落合:もう一杯いましたよ。でも、これからも一杯出てくるって。
野村:奴らは国を捨てて行くんだから、帰ってきたら使わないよね。
落合:安けりゃ使う。勝たなきゃいけないと思えば。例えば「1千万円でいい」っていうなら使えばいいじゃない。
野村:向こう行くのはお金でしょ?
落合:だと思いますよ。
野村:日本の球団ももっとお金をだして……ダルビッシュなんか出すなよ。
落合:でもダルビッシュは行かしてやりたいね。観てみたい。でも、他の奴は行っても「う~ん」と。何ともいえない。行けばいいんじゃない。

――ダルビッシュ有投手に対する評価が高い(確か金村が「絶対に許さない」と舌禍を起こしていた頃からエースと評価していた記憶あり)ことを確認。いまのメジャーについては、引退前年の井上一樹に対して、「コイツが行っても十分通用しますよ」とオーナーに言ってたくらいだからなぁ。まぁ、言葉を換えれば井上のバッティング技術をそれだけ高く評価していたともいえるんだけど。

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