2015年10月17日土曜日

Netflixに満足したことと失望したこと

Netflixを利用して1カ月半。無料期間終了後のコンテンツ追加ラッシュも一段落ついたところで、個人的な使用感について報告します。

満足した点は、画質の良さとオリジナルコンテンツのクオリティです。

画質については、2chのNetflix板で見た方法――大雑把にいうと、IE11もしくはMicrosoft Edgeを使って視聴する方法。Win8.1か10でなければできない――を試したところ、ホンモノのフルHD画質(1080p。すなわちブルーレイと同等)で視聴できてビックリしました。レンタルではDVDしかない『glee』や『ゴシップガール』なんかも、フルHD画質で観られるので、映像にこだわりたい人であれば、「動画配信サイトはNetflixの一択」になるものと思います。

次にオリジナルコンテンツのクオリティについて。これはズバ抜けて凄いと言わざるを得ません。これまで『デアデビル』、『ベター・コール・ソウル』、『sense8』に『ナルコス』と観てきましたが、いずれも大当たりでした。以下、『sense8』と『ナルコス』の感想です。

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・Sense8(Sense8。S1):○。序盤の数話は静かな展開。設定、キャラ紹介が中心で、激しいバトルとか爆発とか劇的な人間関係の変化が起きるわけでもないので、人によってはつまらなく感じるかも知れない。ただ、画がとてもキレイなのと、韓国の銀行家の娘(=女キックボクサー)の存在感のデカさで、グイグイと引っ張られた。

中盤から徐々に盛り上がっていき、ラスト2話でアクション連発のクライマックスに至り、観終わってみれば心底満足した。全員のスキル&ナレッジを活かして絶望的な局面を打開していく一連のシークエンス(とりわけマクガイバー的なアノ展開!)には、素直に燃えた。製作者の言う通り、連続ドラマというよりは「12時間の映画」であるので、休みの日に一気見するのが良いと思う。

・ナルコス(Narcos。S1):◎。大傑作。タイトルと予告、イメージボードを見る限りでは、「麻薬とギャングのドラマ? ブレイキング・バッドみたいなのかね?」と思われるかも知れないが、中身は全然違う。内容は、コロンビアの麻薬王だったパブロ・エスコバルの実録ドラマで、テイストとしては、「シティ・オブ・ゴッドとグッドフェローズとアンタッチャブルを足しっぱなし」にした感じ。モノローグはドキュメンタリー風で、役者もスターやメジャーな人材(少なくともアメリカ人は、主人公以外ほぼ無名)を使っていないので、より実録風味が増している。残酷なのがダメな人以外は、すべからく見るべしと言いたい。

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↑の通り『ナルコス』は、これを観るためだけに1000円払っても惜しくない作品でした。

一方、失望したことはといえば、「海外ドラマのラインアップが貧弱すぎること」です。無料期間を終えてコンテンツ追加ラッシュが起こるなか、どれだけ多くの海外ドラマが追加されるのか? とwktkしていたのに、追加されたのは『サン・オブ・アナーキー』のみ。しかも、シーズン5までですからね。同じ日にHuluはシーズン6を一気に配信したのに、ねぇ……。

このようにオリジナルコンテンツ以外の海外ドラマを配信しないのは、一重に「オリジナルコンテンツに目を向けさせるため」なのでしょう。実際、いまのTSUTAYAの店頭と同じくらいに海外ドラマが配信されていれば、手前とて「ナルコス」や「Sense8」も後回しにしていたことは確実ですからね。

その一方で、名画や準新作を中心とした映画の配信には積極的です。このような方針から見るに、Netflixが狙うターゲットは、あくまでの「お茶の間でTVを見るファミリー層」であって、すなわち「年に数回、TSUTAYAに行く層」なのかも知れません。少なくとも手前のような海外ドラマジャンキーを相手にしていないことは、間違いないものと思います。

で、Netflixがこのままの路線を突き進むのであれば、手前は11月末日で解約するつもりです。

なぜ、11月末か? といえば、11月20日に『ジェシカ・ジョーンズ』が配信されるからです。主役がクリステン・リッター(『ヴェロニカ・マーズ』では市長の娘、『ブレイキング・バッド』ではジェシーの恋人で超印象的だった女優。ゴリゴリのアメリカ人なのにフランス人ぽく見える人)で、仇役がデヴィッド・テナント(10代目ドクター!!!)なんだから、これはもう観るしかないわけでね。なので、11月末日までは契約するつもりです。

しかし、その後は、見たいオリジナルコンテンツの次のシーズンが配信されるのが、1年後になるはずなので、それまでは毎月1000円を払わずにいて、新シーズンが出揃った1年後に改めて1カ月だけ契約して、オリジナルコンテンツをまとめて視聴する――というのが、手前の目論見です。

それこそ、毎月『ナルコス』クラスのコンテンツが配信されるなら、ずぅーっと契約を続けますよ。でも、オリジナルコンテンツを除けば、「一度は見たことのある映画orドラマ」か「見たくもない日本のドラマorアニメ」しかないですからね。それこそ観たいコンテンツの多くはHuluにありますし、1~2カ月ごとに海外ドラマの目玉コンテンツ――『サン・オブ・アナーキー』、『Dr.Who』、『アウトランダー』、『ウォーキング・デッド』etc――をぶち込んでくるので、下手に解約もできないですしね。

……という不良利用者を増やさないためにも、Netflixは海外ドラマ配信にも力をいれるべきだと思うのですよ。

ともあれ手前は、韓国は仏像を返還すべきであると思う。

2015年10月5日月曜日

まともな野球ファンなら、全員「●ね」と思っているはず

*急いで書いたので、一切推敲していません。乱文ご容赦。

毎日どころから毎週更新する気力がなくなっているので、日々のニュースに反応してblogを更新するつもりはゼロだったんだけどね。こういう超ド級のスキャンダルを耳にしちゃうとね。どんなにつまらない内容であっても、何らかの意見を表明しなきゃいかんよね。とりわけ「黒い霧事件」でググったら、そこそこ上位に表示される野球ファンのblogなら、何か言うのが義務だろうとも思うし。

巨人・福田投手が野球賭博関与 夏の甲子園、自軍の試合も対象に

まず、謹慎とあるけど、これが最終的な罰ではない。ここでいう謹慎の意味は、不祥事を起こして左遷される社員が、処分が確定するまで、ひとまず「人事部付」に配属されるのと同じこと。球団から公式発表があり、かつ、ほぼ全てのマスコミが同じ内容を報じていることから考えれば、福田投手が野球賭博を行っていたことは99.9%事実なんでしょう。で、これを前提として考えれば、最終的に下される処分は良くて「1年間出場停止」。最悪、「無期限出場停止(事実上の追放処分)」となるでしょう。記事を見る限り、八百長には関与していないようなので「永久追放処分」にはならないでしょうが……。

ともあれ、黒い霧事件という、本邦のスポーツ界における最悪のスキャンダルを経てきた日本プロ野球において、ここまで安易に野球賭博に手を出している選手がいるとは、正直、想像もできなかった。しかも賭博のやりとりがメールで、胴元が球場に来て支払いを求めるとか。こんなプロットの野球小説を書いたら、編集者から「いくらなんでも杜撰だし、現実離れしている。もう少しアタマを使ってプロットを書きなおして」って突っ返されるレベルだもの。

福田選手に胴元を紹介した笠原選手から、芋づる式に賭博をやっていた選手が出てくるのか? 正直なんともいえないかなぁ。福田選手の推定年俸は4000万円。よほど派手な生活をしないかぎり、金に困らないだけの稼ぎはあるといっていいでしょう。言葉を変えれば、「貧乏だから賭博した」「稼ぎが少ないから、リスクを背負っても八百長や賭博で稼ぐ」という公式が成り立たないわけだもの。

となると、以前、手前が書いたような――

年俸の高騰、野球賭博の衰退、テレビ・ネット中継の発達、球場、ホテルにおける警備体制の厳格化、写真誌、週刊誌による“監視”、そして何より黒い霧事件で明らかになった世間と球界の八百長に対する厳しい姿勢もあり、現在のプロ野球界には黒い霧事件以前のような八百長工作は、ほぼなくなっているものと思われる。

――ハナシは成り立たなくなっているともいえるわけで……。ともあれ、浄化する必要があるほど蔓延しているのであれば、これを機に怪しい選手を徹底的に洗い出してもらいたいものだ。入団時から毎年キャンプ前のミーティングで、こういうことについての注意は耳にタコができるくらい言われているはずなので、球界&球団の教育が悪かったとは思わない。

最後に福田へ一言。本当に●ね。

ともあれ手前は、韓国は仏像を返還すべきであると思う。

2015年10月1日木曜日

9月までに観た海外ドラマの短評

観たけど覚えていないものも多数あり。『ビューティ&ビースト』とか『エージェント・オブ・シールド』とかね。あと、一応、採点の基準は以下の通り。

◎=誰が観てもおもしろい。もしくは個人的に年間ベスト級。
○=とてもおもしろい。もしくは個人的に年間ベストテン級。
△=まぁまぁ面白い。
×=面白くなかった。

・ダウントンアビー(Downton Abbey。S1~S3):◎。もはや説明不要の人気ドラマ。評判通りの面白さで、文句の付け所はない。個人的にも、いち早くS3を観るためレンタル解禁日の朝にツタヤ前へ並んだくらいにはハマった。

・ワンス・アポン・ア・タイム(Once Upon a Time。S1~S2):○。ディズニーのオールスタードラマ。ハードすぎずソフトすぎない絶妙なバランスの展開&世界観が良い。エピソードによって冗長に感じたこともなくはなかったけど、優れたキャストが小さな瑕疵を全て帳消しにしている。とりわけ「悪の女王」は完璧。もう、この女優は全ての実写版ディズニー映画において「悪の女王」を務めてもいいと思う。あと、ムーラン役の女優は、「アメリカ人が理想とする東洋美人(=ルーシー・リュー系統の女優)」の究極系だと思う。

・MAJOR CRIMES〜重大犯罪課(Major Crimes。S2~S3):○。安定の面白さ。ここまで観た結果、『クローザー』より好きになってしまった。S3はリオス検事が退場してしまって残念。

・SUITS/スーツ(Suits。S3):○。安定の面白さ。今シーズンでは、法廷モノよりも学歴詐称と権力闘争を巡るドラマに重点を置いた感じ。陰謀中心のドロドロした展開は好物なので、点数はちょっと甘め。

・THE MENTALIST/メンタリスト(The Mentalist。S5):○。予想以上に面白かった。スリル、ミステリ、ユーモアの盛り込み方が絶妙で、ついついフルシーズンを一気見してしまった。ここまで煽ってきたんだから、レッドジョンの正体はそりゃもう凄いヤツなんだろうなぁ(白目)。

・ベター・コール・ソウル(Better Call Saul。S1):○。果てしなく高い期待値に十分応えてくれた。弁護士が主人公だけど、法廷シーンはほとんどない。ソウルが長広舌を振るうシーンは、どんな格闘&爆発シーンよりもエキサイティング。

・スリーピー・ホロウ(Sleepy Hollow 。S1):○。今年一番の収穫。視聴前は「どーせ数多ある“量産型スーパーナチュラル”の一つなんだろう?」くらいの期待値だったけど、あにはからんや古典的陰謀論を堂々フューチャーしたアドベンチャーだったとはねぇ。「フリーメイソン」「ロアノーク植民地」「ワシントンの遺言」「真夜中の騎行の真実」「黙示録の四騎士」とか、こういうキーワードにわくわくする人(=手前)であれば絶対確実に楽しめる。テイストとしては、映画『ナショナル・トレジャー』が最も近い。主人公の相棒は、シーズン前半まで微妙なルックスだけど、後半に入ってからは回を追うに連れてキレイになっていく。ヒロインがKatia Winterというのも個人的にツボでねぇ。『デクスター』で「ウクライナ出身のストリッパー(ただし脱がない)」を演じているのを観て以来、「バカなブロンド役で終わるには勿体ない逸材だよなぁ」と常々思っていただけに、今回の抜擢は嬉しい限り。

・ゲーム・オブ・スローンズ(Game of Thrones。S1~S4):△。採点は←の通りだけど、これはあくまでも手前の主観。客観的にみれば、ほとんどの人が最高に面白いと感じるはず。で、感想。原作が面白いのだから、これを忠実に再現したドラマだって面白いことに間違いはないんだけど……。実のところ原作を読んで想像していたビジョンや補完していたイメージと、実際の映像が結構違っていた――とりわけ立派すぎるキングスランディングやウィンターフェルや、デカすぎる北の壁。あんなん王土の税収で建てられるわけないだろうに――ので、この辺のところがマイナスに働いてしまってねぇ。あんまり書くと愚痴になるので、これで打ち止め。

・リゾーリ&アイルズ ヒロインたちの捜査線(Rizzoli & Isles 。S4):(限りなく○に近い)△。観る前の期待値はかなり低かったけど、見終わってみれば大満足。各話の脚本の質は、これまでのシーズンの中でも最も高い。

・ARROW/アロー(Arrow 。S3):△。S3前半まで視聴。後半を観ていないのは新作で一週間レンタルが解禁されていないからであって、決してつまらなくて中断しているわけではない。「実は煉獄だけではなくて、香港にも行っていた」って展開をみるにつけ、「一体、設定とは何なんだろう?」という哲学的な問いかけを発したくなるものの、それはそれで面白くなっているのだから、まぁ、いいんだろう。死亡認定が王大人より杜撰なのも相変わらず。二代目ブラックキャナリーの訓練シーンのみっともなさには大いに笑わせてもらった。

・デアデビル( Daredevil。S1):△。主役よし。仇役よし。ヒロインよし。コスチュームよし。オレによし。お前によし。うんよし(キングピン役の元微笑みデブへのリスペクト)。とても良くまとまっていてアラはほとんどないけど、どこか突き抜けるような所もなかった。ただし、21世紀に制作されたアメコミ・ヒーローもののドラマとしては、間違いなく歴代ベスト5級だと思う。

・New Girl / ダサかわ女子と三銃士(New Girl。S1~S2):△。パルクール!

・オーファン・ブラック 暴走遺伝子(Orphan Black。S1):△。S2Ep1で中断。面白いことは面白いけど、いつでも観られると思うとついつい観るのを延期してしまうのね。『ハンニバル』も同じような感じで中断中。言葉を変えれば、そこまで一気に没入させるだけの魅力がないってことなのかも。

・DALLAS/スキャンダラス・シティ(Dallas。S1):△。S1Ep1で中断。理由は上に同じ。

・ウェアハウス13 〜秘密の倉庫 事件ファイル〜(Warehouse 13)。S1):△。S1Ep6で中断。理由は上に同じ。

・ハートランド物語(Heartland。S1):△。S1Ep3で中断。理由は上に同じ。

・12モンキーズ(12 Monkeys。S1):(限りなく△に近い)×。映画は3回くらい観たことがあるくらい好き。ただ、穴の多い脚本とTVズレしたキャストと安さを感じざるを得ない絵作りがねぇ……。決して嫌いではないし、ヒロインも素晴らしいんだけど、「面白かった!」とか「観て良かった!」とは言い難い。

・ザ・ブック/CIA大統領特別情報官(State of Affairs。S1):×。Ep1は良かった。設定も良い。でも、Ep2以降はよくあるスパイものみたいになってしまい、結果的には「ホームランドの下位互換」で終わってしまった。キャサリン・ハイグルは嫌いじゃないし、ウデもあると思うけど、この役をやるには演技力が足りなかった。

・The 100/ハンドレッド(The 100。S1):×。S1Ep3で脱落。イケメンと美少女だけの『LOST』という感じ。そもそも『LOST』みたいな謎ありきのドラマが大の苦手な手前にとって、視聴を続けるのは難しかった。客観的に見れば普通におもしろいドラマなのだとは思う。

・プリティ・リトル・ライアーズ(Pretty Little Liars。S1):×。S1Ep1で脱落。理由は上に同じ。Netflixから「ゴシップガールの好きなあなたに」って薦められたんだけどねぇ。

・HOMELAND/ホームランド(Homeland。S3):×。S1~S2は通してみたけど、S3はEp6で脱落。ハナシとしては、S1で完全に語り終えているのではないか? S3なんて戦争捕虜と何一つ関係ないものね。もはやクレア・デインズの顔芸を楽しむだけのドラマだと思う。

ともあれ手前は、韓国は仏像を返還すべきであると思う。