2013年4月27日土曜日

新井兄弟と中日のアホフロントに乾杯!

ニコ動で最初から最後まで見たけど、いやぁ、単純に楽しい試合だった。

兄の実質エラーと兄弟のアベック三振と、ピンチでの兄弟のアベック凡打と、ことごとく新井兄弟が助けてくれたこともあって藤井秀悟投手が完投。9連戦のど真ん中で8回までブルペンを用意させなかったのは、本ッ当にデカい。

トニ・ブランコ選手も5打数4安打4打点、うち1HR(大ファールのあと打ち直しなので実質2HR)の大活躍。2打席目の2塁打は、ワンバン近い低めのスライダーを「お前、篠塚か!」ってくらいに上手く掬っての当たり。あそこに投げてアレだけ飛ばされるんだから、いまのブランコ選手をストライクで打ち取るのは至難の技だろうね。かといって、ボールはしっかり見極めているし。いやぁ、こんなNPB最強バットマンをアッサリ放出してくれた、中日のアホフロントに感謝感激雨霰ですよ、ホント。

*GW明けまでblogの更新は休止します。

2013年4月26日金曜日

コントロールは才能

【野球】吉井理人「澤村は筋肉では勝てない 菅野を見習え」

もうね、野球を30年見てきて確信したのが、コレ。もちろん球の速さだって才能だろうけど、足の筋肉をつけたり、体幹(股間)を鍛えたうえで、歩幅を大きくとるフォームに改造すれば、5~10km/hくらい上積みするものだし。でも、しっかり投げたボールをストライクゾーンの4スミに投げ分けるレベルのコントロールについては、「指先のセンス」(記憶力、湿り方、指紋の付き方……etc)がないとどうにもならないんじゃないかと。

もちろん、プロ野球選手であれば誰でも「球を置きに行く」投げ方をすれば、ストライクゾーンの4スミくらいの投げ分けはできるんだけど、最初からストライクゾーンの4スミに投げ分けられる投手なら、「球を置きに行く」ことで9分割の投げ分け――いわゆる「針を通すようなコントロール」。アウトローのストレートなら、10球中8~9球は決められる――は軽くできるわけだし。

ともあれ、澤村拓一投手に求められるコントロールというのは、「150km/hの投げ分け」ではなくて、「球を置きに行っても平均で140km/h投げられること」なんであって、つまるところピッチングのメカニクスというよりは、意識改革の類のことなのだと思うのですよ。といっても、これこそが一番難しいことであって、手前が愛してやまない木佐貫洋投手(昨日のピッチングは見事だった!)にしても、このコツは、プロ入り6年目にしてようやく掴んだものなわけだし。

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38: 風吹けば名無し 2013/04/25 17:44:46 ID:rgatkUoY
平凡な投手が筋肉のお陰で1軍レベルになってるって可能性もあるよね

63: 風吹けば名無し 2013/04/25 17:46:49 ID:n60YYkQq
>>38
実際高校までは平凡な投手なんやし筋肉様のおかげやろ

50: 風吹けば名無し 2013/04/25 17:45:46 ID:kwdpraIs
昨日飲み会行ったら野球好きの女の子が澤村のことせんとくんに似てるって言っててワロタ
やっぱ誰が見ても大仏顔なんやな

62: 風吹けば名無し 2013/04/25 17:46:41 ID:+fStEkpb
>>50
ワロタ

78: 風吹けば名無し 2013/04/25 17:50:16 ID:VBH7XgB6
投球スタイルに問題あるのは確かだけど、
貯金がないのは援護の問題だからこじつけだと思う

158: 風吹けば名無し 2013/04/25 18:08:38 ID:+Cxkckz9
たぶん絶対的に桑田や吉井が言ってるほうが正しいし
菅野や宮國のほうが伸びるんだろうけど

澤村は澤村で筋肉でどこまでできるか見てみたいので独自に突き進んで欲しい

2013年4月25日木曜日

CK2イスラムプレイのチラ裏:離婚、粛清、計画出産(嬰児殺しアリ)

以下、昨日の続きのチラ裏。

*イスラムプレイでは、「男爵=県令」「司教区=寺院領」「伯爵=知事」「公爵=首長」「王=スルタン」となるが、ここでは全てカトリックプレイでの呼称で統一する。

カトリックプレイとの相違について、特に印象的だった点は以下の通り。

・妻は4人まで持つことができる
・いつでも離婚できる(妻の両親、兄弟姉妹の感情は悪化する)
・子どもが産まれにくく、女児の出産が多い
・相続法は「男子公開相続制」のみで改定できない
・「男子公開相続制」は「当主死亡時に最も高い(多い)称号を持つ直系男子」に相続される。年齢、続柄は一切関係なし
・司教区の人事は自由。ただし、男爵領と同じ扱いで世襲するので僭称者候補の厄介払いはできない
・領地を持たない親族がいると、退廃度が上がる
・退廃度が上がると、領地からの収入が最大で20%減り、軍団の士気が最大で70%弱下がる
・40%を超えるとアサシン教団からの暗殺者が、廷臣を無差別に殺しに来る
・親族に領地を与えたり、攻城戦を行ったり、ラマダンを敢行すると退廃度が下がる
・退廃度が下がると、領地からの収入が最大で20%増え、軍団の士気が最大で70%弱上がる
・直系以外の親族であれば、ペナルティなしで投獄、処刑(要信仰心20)できる
・公爵の称号であれば、全ての家臣からいつでもペナルティなしで没収できる

・シチリア統一までは、「男爵領、司教区に一族全員を配置すりゃいいんだろ」とばかりに、称号を大盤振る舞い。無名の家臣から娶った妻は、三十路越えで離縁して、次々と若妻をゲット。20人近くの子どもをつくり、そのなかで最も若く、最も優秀な男子に複数の伯爵領を与えて後継者にする――という戦略をとっていた。

・これはこれで上手く回っていたものの、南イタリアを征服する頃には、異母兄弟と叔父と甥がアホみたいに子作りに励み、結果、無役の親族男子が氾濫。加えて領土拡張による退廃度の修正もあって、退廃度がみるみるアップ。一時期は69%まで上昇した。

・退廃は、領土を持たない男子が持つ数値で、直系親族に近いほど高く、遠いほど低くなる。つまり、「息子の高い退廃を下げるには、男爵領では足りず、伯爵領や公爵領が必要であり、甥であれば男爵領で済む」となる。しかし、領土を拡張していくと、「息子には複数の公爵領が必要となり、甥にも複数の伯爵領が必要」となってくる。

・つまり、早いうちに男爵領や司教区(イスラム圏では世襲する)に親族を押し込めたまま領土を拡張していくと、「小さい領土に不満を感じた息子や甥が遊び呆ける」という感じで、グイグイと退廃度が上がっていくということ。

・王朝が退廃すると、戦争にはなかなか勝てないし、傭兵を頼りにしようと思うと収入は減っているし、加えてアサシン教団が「悔い改めよ」とばかりに有能な宰相や家令を殺しに来るし……と、国家基盤が随分と脆弱になってしまう。これはイカン! というわけで、一念発起して「長いナイフの夜」ばりの大粛清を開始。

・具体的には、男爵領、寺院領の親族を片っ端から投獄。一族全員を処刑した後、余った称号を息子と親族以外の家臣に与え、むやみに妻を娶らずに出産制限を行い、無駄な男子(=僭称者候補)は暗殺成功率が高い嬰児のうちに暗殺or近臣の暗殺計画を意図的にスルーすることで処分。健康低下を顧みずにラマダンを行った結果、ほぼ1世代で退廃度を半減。綱紀粛正に成功した。

・以後は、「直系男子は後継者1人とバックアップ1人」「直系女子は外国に嫁がせる」ようにして、余計な親族を増やさず、最初から退廃度を上げない方針をとることにする。ただ、領地の統廃合を行うためには、手軽に粛清できる親族がいると便利なので、直系女子の何人かは家臣と婚姻させることにする。

・このように、『CK2』におけるイスラムプレイは、慣れてくると「綱紀粛正は兄弟親戚の処刑で済ます」「女性は子どもを生む機械として使い倒す」という感じで、知らず知らずのうちにイスラム世界を上手にシミュレートしてしまう……といえなくもないのかも知れないけど、やっぱり製作者にはイスラム圏に対する抜きがたい偏見があるんじゃなかろうか?

・ともあれ、離婚、粛清、計画出産(嬰児殺しアリ)により退廃度をコントロールできるようになれば、ゲーム開始時点でカトリック国家より技術力が高く、手軽に聖戦を起こしたり、カリフになればジハードで王国を丸ごと乗っ取れるイスラム国家は、ヨーロッパでごく簡単に無双できる。

・一々要求権を捏造したり、婚姻政策で一個のプロヴィンスを乗っ取ったりするようなケチくさい領土拡張策などを講じる必要なく、好きなときに好きなように他国を征服するのは、初めのうちは中々楽しいものだけど、まぁ、やっているうちに作業感丸出しになってきてすぐに飽きるけどね。

・ともあれ、プレイ目標&努力目標を達成できたことには十分満足。ただ、『CK2』を再度プレイするとしても、イスラムプレイはもう二度とやらないかなぁ。

2013年4月24日水曜日

CK2イスラムプレイのチラ裏:シチリア知事からイタリア征服

先月より一日小一時間ほどのペースで遊び続けてきた『Crusader Kings 2』。今回選んだのはシチリア島のイスラム君主。イスラムプレイは全く初めてだったので、まぁ、いろいろと大変だったけど、ひとまず完走したので、以下、チラ裏。

プレイ目標は、「イタリアのイスラム化」。すなわち、イタリア全土を征服したうえで、これを完全に改宗するというもの。努力目標としては「プレイ終了までにスンニ派を世界一の宗教にする」「初代以外、当主は“白人”限定にする」というものも掲げた。結果は以下のとおり。

●初代:アリ1世――トラパニ、パレルモ征服
●2代:キドル1世――シチリア島の征服完了。カラブリア征服
●3代:アリ2世――ベネベント、アプリア、ムンゲーラ征服
●4代:アサド1世――カプア、ローマ征服
●5代:マルワン1世――ラティウム征服。第1回ローマ十字軍撃退。ローマの改宗完了
●6代:マータル1世――スポレート征服後、暗殺される
●7代:ムイッズ1世――アンコーナ、ピサ、ロンバルディア、ピエモンテ征服。第2回ローマ十字軍撃退。カリフ就任(以後、世襲)
●8代:ハーリド1世――アラゴン王国、トスカーナ征服。第1回イタリア十字軍に敗退し、北イタリアの全領土を失うも、スンニ派諸侯へジハードを呼号し、再征服する
●9代:アブドゥル・ラーマン1世――モデナ、ヴェネチア征服。第2回イタリア十字軍撃退後、暗殺される
●10代:ムラト1世――マントヴァ、サルディニア、コルシカ征服。南イタリア諸侯の反乱に乗じたビザンチン帝国の侵略によりベネベントを失うも、その後復仇。以後、バルカン半島に進出し、エピロス、クレタ、キプロス、ブルガリアを征服。第3次、第4次イタリア十字軍撃退
●11代:アッバス1世――イタリア全土の征服完了。バルセロナ、アラゴン全土の改宗完了。テッサロニキ、アドリアノープル征服。第5次イタリア十字軍撃退
●12代:イスマーイール2世――イタリア全土の改宗完了。コンスタンティノープル、ワラキア征服。第6次イタリア十字軍撃退

・十字軍がクソ強かった。カトリック国家全部&数多の騎士団がイタリア半島に殺到してくるので、一国ではとても太刀打ちできず。しかも、ほとんどのカトリック国家が陸続きで隣りあわせているから、動員が間に合わず。これがエルサレムやイベリア半島であれば、周囲がイスラム国家で、カトリック国家からも遠いからどうにかできるんだけど。

・というわけで、今回のプレイでは、「イベリア半島とアナトリア半島にスンニ派国家を育て、これをイタリア防衛の両翼にする」という大戦略の下、アンダルシア(イベリア半島)、ペルシャ(アナトリア半島)の聖戦に積極的に参加。彼らの征服事業を本気で手助けすることに。

・これまでのプレイでは、「十字軍? 元帥にハクをつけるために派遣しておくか」「同盟国の派兵要請? 傭兵隊をいくつか送っておくか」というくらいにおざなりだった戦時協力について、今回は全軍動員&全スンニ派騎士団雇用という本気モードで参戦。

・結果、ペルシャはアナトリア半島を制覇するとともに、モンゴルの西進を止め、アンダルシアはイベリア半島どころかフランスまで征服、ヒスパニア帝国を樹立した。こうして十字軍に対しては、「西からアンダルシアが教皇領(フランスに亡命中)と神聖ローマ帝国を攻め、東からペルシャがハンガリー、ポーランドを攻める」という挟撃策により、楽に撃退できるようになった。

・イタリア半島をほぼ制圧したのは1350年頃。もし、徹底的に領土拡大を目指していれば、多分、ジハード(=1度の戦争で王国領をそのまま征服できる。加えて聖戦なので同盟国以外のスンニ派国家に参戦を呼びかけられる)をいくつか呼号することで、バイエルン、ドイツ、ボヘミア、ロタンギリアは征服できていたはず。あまりにも面倒だったからやらなかったけど。

・退廃度、一夫多妻制、親族投獄のペナルティゼロ……etcといったイスラム国家特有のシステムについて後日改めて。







2013年4月23日火曜日

『CK2』世界における英雄14人

昼寝しながら、先月より毎日小一時間づつ遊んでいた『CK2』のイスラムプレイに没頭(いえね、寝ながらプレイできるんですよ、コレ)していたら、いつのまにか固いモノを食べても大丈夫なくらい元気になる。初のイスラムプレイも無事完走したので、前々から気になっていた「『CK2』世界における英雄番付」を確認すべく、開始年、国家をちまちま弄りながら調べていたら、いつのまにか夜が更けていて……。というわけで、以下、中途半端なオレ得メモ。

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●ウィリアム1世
征服王。ご存知ノルマン・コンクエストの立役者。庶子公のハンデを物ともしない能力が素晴らしい。戦争に強いのもさることながら、管理能力、謀略能力も一流。

●アレクシオス1世
コムネノス朝の初代皇帝。ヴェネツィアや教皇との同盟によりイスラム勢力に対抗。ビザンチン帝国最後の中興を果たす。プロノイアを実施した名君らしく、管理能力は史上トップレベル。

●グレゴリウス7世
第157代ローマ教皇。カノッサの屈辱の人。叙任権闘争を通して教皇庁の強化を目指した。学習能力が最高なのは当然として、良い特質を全て持ち合わせているところもスゴい。

●バレンシア伯爵ロドリゴ
エル・シッド。レコンキスタにおける伝説的英雄。恐らくデフォルトでは最高の軍事能力を持っている。このくらい強くなければ、ゲーム序盤における「技術力優位のイスラム勢」とはまともに戦えないのだろう。

●リチャード1世
獅子心王。最も知名度の高い十字軍戦士だが、軍事能力は控えめ。とりわけ「類まれなる戦略家」を持っていないのが痛い。その他の能力に見るべき点はなし。

●フィリップ2世
尊厳王。いまのフランスの基礎を作った人。当然、能力は全て2ケタであり、何をやらせてもハイレベルでこなせる。「正直」の特質があるのはちょっと納得いかないけど。

●ベール・シェバ伯爵バリアン
映画『キングダム・オブ・ヘブン』の主人公、バリアン・オブ・イベリン(オーランド・ブルーム)のモデル。能力的には「部下にするには物足りないけど、自分で使うには十分」というレベル。

●エルサレム王女シビラ
映画『キングダム・オブ・ヘブン』のヒロイン、シビラ(エヴァ・グリーン)。女性の能力は旦那の能力を底上げするもの。つまり、シビラを娶れば戦争に強くなるということ。特質はヒドい。

●サラーフッディーン1世
サラディン。アイユーブ朝の創始者にして、イスラム圏における最高の英雄。イメージ的に軍事能力が高そうに思ったけど、あにはからんや最高レベルの外交能力を持っている。公正、慈善、勤勉と、特質も素晴らしい。

●フリードリヒ2世
フェデリコ2世(“大王”じゃない方の人)。神聖ローマ帝国皇帝、シチリア王。実はCK2の時代に出てくるキャラのなかで、手前が最もスゴいと思っている人物なんだけど……能力的には超一流未満という感じ。

●キプチャク大可汗ジンギス
チンギス・ハーン。モンゴル帝国の創始者にして、世界最強の英雄。軍事能力は最高レベルで、晩年には「フランカー」(騎兵部隊を側面に回りこませ混乱させる)のスキルも持つ。ただし、モンゴル勢のキャラで強いのは彼だけ。

●キプチャク大可汗バトゥ
チンギス・ハーンの長男ジョチの子。黄金のオルド(モンゴル帝国におけるヨーロッパ方面軍)の創始者。史実上はウンザリするほど強いはずなんだけど、能力には全く反映されていない。この査定は、一時期のパワプロにおける阪神贔屓査定よりヒドい。

●ミカエル8世
ビザンチン帝国最後の王朝であるパレオロゴス朝の初代皇帝。第4回十字軍でラテン帝国に奪われたコンスタンティノープルを奪回、帝国を再興した。謀略を尽くして帝国防衛に奔走した“最も狡猾なギリシア人”らしく、策略能力は史上トップレベル。

●ティムール
ティムール朝の創始者。能力的には歴代トップテンクラスで申し分なし。「足が不自由だった」という言い伝えを反映して「内反足」(軍事能力が1ポイント減)が設定されているところに萌える。






























2013年4月22日月曜日

風邪につき短めの更新

いやぁ寒かった。あと1週間でゴールデンウィークなのに、ここまで寒くなるとは……。心も身体も油断していたのか思い切り風邪を引いてしまう。

というわけで、頭も手指も動かないので更新は短めに。ニコ動で見たDeNA3連戦の感想――明らかに去年までとはチームが変わったと思う。それにしてもブランコは凄い(小並感)――とか、いろいろ書きたいことはあるんだけどね。

ともあれ、おかゆを食べたら昼寝だ昼寝。

2013年4月19日金曜日

球場で見なければわからないこともある

【野球】新庄のすごさがようわからん

これは本ッ当に説明し難いんだけど、「球場で見ればわかる!」。プレーの時よりも、試合前のウォーミングアップとか、守備位置につくときとか、キャッチボールとかの何気ない動きがね、とにかくスマートで様になってるのよ! 一つ一つの動作のキレの良さや、動作が一瞬止まったときの立ち姿の美しさなんかは、他の選手と比べても図抜けていて、何というか幼い頃に『野生の王国』で見た「ライオンから逃げるインパラ」みたいに、必死でありながらもどこか優雅に見える感じで……。ダメだ、言葉にするのが本当に難しい。ああいうかっこ良さは、荒木雅博選手にもあるんだけど、荒木選手を5とするなら、新庄は60~80という感じ(ちなみに他の選手は1)。

でもね、ホント、生で見れば一発で凄さがわかるのよ! 実際、新庄の動きを目の当たりにしたことで、「あ~、きっと長嶋茂雄もこんな感じでずば抜けたカッコ良さがあったんだろうなぁ」と、20年来のアンチ長嶋から転向したくらいなんだから!

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11: 風吹けば名無し 2013/04/18 14:30:51 ID:B8/4loE9
どマイナーだったパ・リーグを今の位置まで押し上げた男ってだけで十分凄い

19: 風吹けば名無し 2013/04/18 14:32:07 ID:YqHDBgGh
日本でもメジャーでも.250くらい打つ謎の安定感
球界トップの守備、センター、俊足、一発有り

90: 風吹けば名無し 2013/04/18 14:45:37 ID:Tmn7Mga7
>>47
センターレフトライト全てで満遍なくスーパープレーやってんのがすごいわ

81: 風吹けば名無し 2013/04/18 14:42:26 ID:HHd+snbU
ジャンプしてフライとるのってほんまにブレへんくて有効なんか?

83: 風吹けば名無し 2013/04/18 14:43:09 ID:9KT0a4zR
>>81
目立つためにやってたとしか思えんな

86: 風吹けば名無し 2013/04/18 14:43:55 ID:X6f6h26n
>>83
本人もそういってた

127: 風吹けば名無し 2013/04/18 14:55:59 ID:quWHoEKB
オマリーの代わりで出てきて暫く打ちまくって打率6割とか行ってたからな

143: 風吹けば名無し 2013/04/18 15:01:00 ID:nLDgSDKD
>>127
あれで暗黒阪神が優勝寸前までいったもんな
あーゆー衝撃デビューみたいな選手最近いないよな

207: 風吹けば名無し 2013/04/18 15:22:04 ID:EkPRfRYC
高校時代は甲子園出場無しで松坂のように注目されず
プロ時代は長嶋のような圧倒的な成績を残したわけじゃないのに
スーパースターになれた男

2013年4月18日木曜日

そんなことよりも法律を守ろうぜ!

「我々の離職率は高くない」 ワタミ・桑原豊社長が、若手教育について語る

ワタミ社長 「ブラック企業というが、我々は社員に“ありがとう名刺”を配っている」

あと、休みと残業代も出せ――って、「6泊7日で社員に「ありがとう」ツアー」という中見出しを見た0.01秒後に思いついたけど、まぁ、みんな同じことを考えるわね。

「会長が直々に社員のもとを訪れて、直筆の名刺を渡すほど濃密な交流をしているのだから、我々はブラック企業ではない」という言い草自体、噴飯モノなんだけど、そのことについて一々突っ込むのは面倒臭いので、この辺については2ch有志にお任せする。

で、百歩譲って↑の主張が理のあるものだと仮定してもだね、人心掌握術としては随分筋が悪いと思うのですよ。

これは兵頭二十八師の本で初めて知ったハナシ(どの本だったかパッと思い出せないので割愛)なんだけど、かの山県有朋は、ホールや宴会に人を集めて挨拶したり酒を振る舞うようなことはせず、どんな軽輩であっても一対一で会うことにしていたそうな。短時間でも必ず人払いをしてサシで会って、「お前には期待しているゾ」と、声を掛けることでシンパを増やす。いってみれば人心掌握術の基本の基本なんだけど、この山県有朋のメソッドから考えてみると、渡邊美樹(人間のクズ)のはコレと対極だもの。

敢えて渡邊美樹(人間のクズ)のために忠告するなら、「会う社員の数を1/10に絞ったうえで、必ず社長室に呼び、人払いしたうえで激励せよ。会う社員は旗艦店、幹部候補のほか、ランダムに不良社員、問題社員を抽出すること」ってなるけど、まぁ、あれだけ品性下劣な男が社員とサシで会って話す勇気なんてないだろうからねぇ。てか、取り巻きがいないと社員を怒鳴ることさえできない――役員会議で「ここから飛び降りろ」といえるのも、茶坊主の役員がそばにいてこそ――男であって、サシで相手を感服させる“徳”は一切ないであろう、ということは、奴の顔をひと目見れば誰でもわかることだけどさ!

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8 : ターキッシュバン(東日本):2013/04/16(火) 15:39:29.78 ID:d6YJKfO30
単なる監視巡業だろ

27 : コーニッシュレック(関東・甲信越):2013/04/16(火) 15:45:15.38 ID:CNeJRh3XO
ありがとう名刺、ありがとうツアー

むしろこの名称から漂うブラック臭が半端ないという

41 : ボルネオウンピョウ(福岡県):2013/04/16(火) 15:49:25.71 ID:jdaL7jTp0
コミュニケーションとってれば、法律なんて関係ないですよね>渡邉美樹さん

51 : ハイイロネコ(東海地方):2013/04/16(火) 15:52:25.92 ID:5lL4O657O
お前が手下連れて遊びにくる金があるなら待遇よくしてくれって社員は思ってるよ
バカなんじゃねーの?

68 : サバトラ(埼玉県):2013/04/16(火) 16:01:46.44 ID:APvvG5Gj0
せめて足りるように作れよ
社員の数把握してねえじゃん

78 : シンガプーラ(西日本):2013/04/16(火) 16:07:22.83 ID:9FWbGQC20
今日社長来るかもしれないから店内きれいにしとけよ!

クッソ忙しいのに仕事が増えるw

105 : サイベリアン(中国・四国):2013/04/16(火) 16:19:26.22 ID:P0Gp0JDuO
ありがとうで金払わなくて良いなら 俺もワタミで飯食ってありがとうで済ますわ

216 : ヤマネコ(関東・甲信越):2013/04/16(火) 17:46:41.54 ID:2DexOI+ZO
紙一枚で残業させ放題って赤紙かよ

2013年4月17日水曜日

1行ごとに突っ込みたくなるような記事

水説:民主党に「喝っ」=倉重篤郎

>第一に、路線・人材である。政治路線では、ズバリ「保守リベラル」と「社会民主主義」の発展的継承である。

保守リベラル? なんだその定義。言葉の意味をわかっているのか?

>「保守リベラル」は、かつての吉田茂元首相の軽軍備・経済重視路線の系譜で、自民党の池田勇人氏、大平正芳氏、宮沢喜一氏、加藤紘一氏といった人たちに脈々と受け継がれてきたが、今ではその考え方は自民党内では層が薄くなり、民主党内にむしろ信奉者が増えている。

素直に軽軍備・経済重視路線って書けばいいじゃん。それが嫌だったら「吉田ドクトリン」(太田述正©)とかさ。

それに「吉田ドクトリン」は未だに日本政治の本流であって、社民党と共産党という左巻きと、維新の東京派を筆頭とする右巻き(維新政党新風、幸福実現党なども含む)以外の政党全てが受け継いでいるものだし。

>「社会民主主義」は、欧州の大半の国で、その名を冠した政権党か有力野党が存在し、自由主義経済のひずみを直し国際協調を旨とするその路線は、なお日本でも有用だ。にもかかわらず、それを体現する有力政党が他にない。

社会民主主義ってヨーロッパ以外に存在しないでしょ? つまり、他の領域では通用しなかったわけで、日本でもそうだったに過ぎない。だから日本では欧州型の社会民主主義を輸入しても99.9%通用しない。

てか、主流派である「軽軍備・経済重視路線=小さな政府」に対置するのであれば、「重軍備・福祉重視路線=大きな政府」になるのが理の当然なのに、なぜか重軍備だけは考慮されないという……。

>第二は、足腰・カネである。腐ってもタイ、ではないが、県議会、市町村議会と地方議員の数が多い。地方組織は、自民、公明もしっかりしているが、維新やみんなに比べれば圧倒的な足腰を誇る。カネも潤沢で、繰越金が150億円ある、という。参院選、次の衆院選まで戦うのに十分の軍資金ではないか。

これは正しい。一度でも自民党と民主党の応援演説集会(駅前じゃなくて市民ホールとかでやる奴ね)に参加してみればイヤというほどわかる。自民党の集会では、司会からの町議or区議、市議、県議の紹介がウンザリするほど続くけど、民主党の集会ではアッサリ終わる。つまり、地方政治の根っこの部分(=村議レベルからの議員数)からして差が歴然としている。

小沢一郎はこれを覆すために地方政治レベルでの外国人参政権導入を目指したけど、結果は失敗した。もし成功していれば、在日朝鮮・韓国人の大量移住による地方政治支配が実現し、全国の1/5くらいの地域で民主党の地方政治支配が完成し、“足腰・カネ”の足しになったに違いない。

ただ、有権者から見放されているうえ、政権与党にある3年3月のあいだ、地方選挙で惨敗し続けた“足腰”と、たった150億円ポッキリの“カネ”だけでは、国政選挙をまともに戦えるわけがないわけで……。つまり、指摘は正しいけど結論は間違っている。

>第三に、統治技術の習得という宿題に恵まれた。民主党政権の最大の敗因は、党内と霞が関という二つの統治の失敗であった。党内対応では小沢一郎氏の勢力を制御しきれず、対霞が関ではその敵視政策が結果的に政権の足を引っ張った。どうやって、党のガバナンスを高め、役人にその能力を絞り出させるのか。学習の好機である。

いや、多分、明日政権与党に復帰しても、蓮舫や長妻ナントカあたりがエラそうに「官僚政治は~」とか言いながら粛清するに決まってますよ。アカの習性はそういうものだし、40以上の人間の性根は変わらないからね。つまり、統治技術の“復習”はできないけど有権者と官僚への“復讐”はできるってこと。

>今の選挙制度である限り、政権政党が行き詰まれば、必ず受け皿政党の出番がやってくる。目の前にある資産といずれありうる再登板。その覚悟がないならば即刻解党すべきである。

ようするに「反自民」ってことであって、これまでの歴史を素直に見ていけば、次の「反自民」は民主党や維新ではなくて、「現自民党の分派」になると思うんだけどね。

2013年4月16日火曜日

キムタク、ガリレオ、青島刑事。みんな石原裕次郎より年上

2chで見たこの記事を読んで、タイトルの件を思いつく。

主題歌起用で手打ち…柴咲コウが激怒した『ガリレオ』ヒロイン交代騒動

なお、タイトルの件は『太陽にほえろ!』初回放映時の石原裕次郎のこと。

ファミリー劇場『太陽にほえろ! HDリマスター版』

ちなみにこのとき38歳。

いまの手前よりも若いけど、手前の中では未だに“45~50歳前後のおっさん”であって、木村拓哉や福山雅治、織田裕二みたいな“若造”をアゴで使うイメージがあるんだけどね。実際↑の写真なんてどう見たって30~40代ではないし、織田裕二よりも遥かに年上に見えるもの。で、こうして思い返してみると、やっぱり昔の人は老成していたのだと思うのですよ。

実際、以下の名前と年齢を見て違和感を感じるのは、決して決して手前だけじゃないはず。

・ケヴィン・ベーコン=54歳
・石原裕次郎@享年=52歳
・キアヌ・リーブス=48歳
・石原裕次郎@西部警察(一回目の入院時)=47歳
・山本昌投手=47歳
・織田裕二=45歳
・福山雅治=44歳
・マット・デイモン=42歳
・クリント・イーストウッド@ダーティハリー(1作目)=41歳
・木村拓哉=40歳
・石原裕次郎@太陽にほえろ!(初回出演時)=38歳

だって、いまのケヴィン・ベーコンやキアヌ・リーブスなんて、ダーティ・ハリーの1/100も貫禄ないじゃん!

2013年4月15日月曜日

『Victoria2 AHD』2.31パッチを楽しむ:その2

去年秋に最新パッチを入れたまま放置していた『Victoria2 AHD』。昨日に引き続きテキサスプレイのとりとめのない感想。

・プレイ目標は「列強としてプレイを終える」。というか、シリーズ通して新大陸でのプレーは完走経験がなかったので、今回はつつがなく終えることを目指す。初っ端からメキシコとの戦争で国土の半分を占領されるも、アメリカからの遅すぎる援軍のお陰でなんとか独立を保つ。初期配置の3個旅団は無傷。

・となると、輸送船団を作ってアジアorアフリカの非文明国を征服して、植民地兵でヒャッハー! が、一般的な手なんだろうけど、それでは旧大陸の弱小国と同じであって面白くないからね。というわけで、アメリカとの同盟維持のほかは対外的に大きく動くことなく、もっぱら政治改革と国内世論の誘導に力を注ぐことにする。

・幸か不幸か、メキシコとの戦争中に国土を占領されたおかげで急進性が高まり、良い調子で政治改革ができていたので、「自由の風」が吹き荒れる40年代中は自由主義をガンガン賛美して政治改革を最後まで進める。その後は、プレイヤーが好きな工場を建てられる経済体制「計画経済」を掲げる社会党の躍進を目指すことに。

・というわけで、米墨戦争、南北戦争の合間にアメリカの尻馬に乗って、メキシコ及び南部連合のステートを掠め取るほかは、主だった対外戦争はせず、もっぱら選挙と税率変更による世論誘導に専念。しかし、思い通りに世論は動かず、選挙のたびに国が線路一つ敷けない経済体制「自由放任主義」を持つホイッグ党が与党になって、おお、もう……。

・そこで、「同じ保守勢力でも、レッセフェールのホイッグ党よりは介入主義の人民党のがマシだろう」と考え、選挙を連発。ようやく人民党を与党に据えることに成功。これで国内に線路を敷ける!

・え、資本家を育成すればいいって? いえね、レッセフェールで工場が閉鎖されて、事務員が育たず、中流階級そのものが壊滅しているから、いくら上流階級の税率を下げて国力集中をしたところで、誰も資本家になんてならないんですよ。ええ。

・1870年代は、アフリカの殖民の時代……ではなく、今回のテキサスはあくまでも新大陸でがんばる方針なので、国力集中は「社会主義への連帯感」に使うことにする。で。直接的な世論工作による社会主義政権の実現を目指すも……結局、ゲーム終了まで社会党が与党になることはなかった。思うように工場を建てられなかったため、90年代以降、爆発的に移民が来ても、その受け入れ先は農場か油田しかなく、大々的な工業化は失敗。

・それでも移民を軸とした兵力とアメリカの尻馬に乗る形で、メキシコを侵食することには成功。ゲーム終了までに列強の地位を保持するはできた。文明化に成功した中華帝国と、旧大陸で上手く立ちまわったオランダの躍進と、東南アジアの新興国(ビルマ、ジョホール)の追い上げが凄かったので、あと5年ゲームを続けていたら列強の地位を追われていたかも。

・それにしても新大陸にいて民主主義体制で政治・社会改革がどこよりも早く進んでいると、バカみたいに移民が来るのね。ゲーム終了時点で総人口4500万人。日本どころかオスマン帝国、ドイツを抜いての7位だもの。これで社会主義政権の下で社会改革を完全に進め、計画経済での工業化に成功していていれば、どれだけ凄いことになったことか……と、思わず左巻きのようなことを考えてしまった。

・与党を指名できる立憲君主制ならこんなに悩まずに済んだんだろうけど、Victoria世界の民主主義制は本当に悩ましい。世論工作を進めまくって、これだけ国をアカくしたのに、国民の大多数は保守政党を応援するだよなぁ。やっぱり戦争に負けたり、理不尽なほど税金を高くしたり、反乱を放置したりしないと、国はアカくならんのだね。油田と牛追いで満ち足りた生活をしていると、それを捨てたくなくなるんだね!

――日本とテキサスでのプレイを完走しての感想は、「非常にゲームバランスが良くなった」ということ。工業化に成功すれば儲かるし、ダメな産業を育成すれば損をするし、補助金をダダ流しにすれば国家財政は破綻するし、商業技術を研究すれば歳入アップを実感できる。こんな具合に、自分の打ち出す一手に、ハッキリとした反応が返ってきて、理不尽なレスポンスが来なくなったことが良い。

あと、大戦もナイス。このシステムなら、スウェーデンでスカンジナビアを作り、フィンランドをゲットするのも簡単だろう。ただ、レッセフェールについては、これまで以上に使えなくなった気がする。10階建てのセメント工場を容赦なく潰された(閉鎖じゃなくて取り壊された)ときには、「こりゃ自由放任主義の政党には任せられんわ」と心底思ったもの。やっぱりコンピュータでは、これだけ貿易点数が限られていても自由経済のモデルをシミュレートするのは難しいのだろうね。



青:保守主義、黄:自由主義、赤:社会主義に共感する地域

2013年4月12日金曜日

読書記録:コニー・ウィリスと新書と古典

●ブラックアウト(コニー・ウィリス著。早川書房)

感想は「すれちがいすれちがいすれちがいすれちがいすれちがい。以上」 このすれちがいの連鎖とままならなさこそが、コニー・ウィリスらしいといえばらしいんだけど、全著作を愛読し、その作風を十二分に承知している熱烈なファンの手前にして、「それにしたってすれちがい過ぎだろ!」と思わせるほどなので、ファンでも何でもない人にとっては、始終イライラさせられるかも知れない。

ただ、ロンドン空襲下の日常描写は圧倒的で、文字通り“見てきたか”のような素晴らしい筆致。一昨日、続編の『オールクリア』が出たそうなので、これから読む際は、週末に予定を入れず「土曜日はブラックアウト、日曜日はオールクリア」と、ゆっくり時間をかけて読むのがオススメ。最後に一つ。狂言回しであるということは百も承知だけど、こう言わざるを得ない。「ダンワージー先生、無能過ぎィ」と。

*追記:どうやら傑作中の傑作『ドゥームズデイ・ブック』が、こっ恥ずかしい表紙からポップなモノに変わったようなので、これまで表紙で読むのをためらっていた人は、是非、読んでみよう。なお、ダンワージー先生はハリウッド映画の主人公並に格好良く書かれているけど、やっぱり無能。







●居酒屋の世界史(下田淳著。講談社現代新書)

タイトルに惹かれ、まえがきを立ち読みしたうえで「面白そうだ」とあたりをつけ、図書館で借りたけど……一番面白かったのはまえがきかなぁ。なんというか、想像以上に浅くて「これならウィキペディア巡りをした方が良かったかも」と。リーダビリティは悪くないので、古代~現代における酒と日常についての読み物をあまり読んだことのない人であれば、面白く読めると思う。



●菊と刀(ルース・ベネディクト著。光文社古典新訳文庫)

一部の人からの評判が随分と悪いレーベルである古典新訳文庫版。翻訳者は角田安正氏。ただ、この本に限っていえば素晴らしい翻訳と思う。副題を『日本文化の型』ではなくて『日本の文化に見られる行動パターン』としていることから明らかであるように、パターナリズムの本ではなく、一報告書を基にした文化論として捉え直している。20年以上前に読んだきり(出版社は忘れたけど、長谷川松治氏の翻訳であることは確か)だったけど、それからそれなにり本を読み、人生経験を重ねたうえで再読してみると、いろいろと新しい発見があったり、知らないうちに影響を受けていたこと――例えば手前の持つ「日本には世間はあっても法治はない」という信念など――を思い知ったりして、随分、愉快な読書体験となった。



追記:「さぁ~て、今晩は『ブラックアウト』の続きにして完結編であるところの『オールクリア』で夜更かしだい!」と、喜び勇んで三省堂書店で2000円もの大枚を叩いて購入するも、タイトルには何故か『オール・クリア1』と“1”の数字が入っていて、裏返して帯を見たら、「新☆ハヤカワ・SF・シリーズ第10回配本(2013年6月発売)『オール・クリア2』」とあって/(^o^)\ナンテコッタイ。

2013年4月11日木曜日

短い春やった……

【ベイスボール】四球→牽制で誘い出すも盗塁許す→進塁打→ボークで失点wwwww

ハマファンはいつもいつもこういう絶望を味わってきたのか。10年続けていれば随分人格が練られそうだ。手前は中畑&デニーが首脳陣になってからのニワカファンだから、こういう“ベイスボール”が続くと、なんというかこう、身も心も耐えられそうにないなぁ。でもまぁ、それもこれも全部梶谷(現役だけど敢えて選手という敬称はつけない!)が悪い。この怒りは全て梶谷にぶつけるってことにして、心の平穏を保つことにしよう。

追記:『Voice』最新号の軍師の記事。MIL短blogにあった通りの短編小説は、昨今喧しくなってきた北朝鮮(と、それを使嗾する中共)の宣伝戦の狙いについて、「総理」と「大臣」が対話するというモノ。熱烈な兵頭ファンにとっては既知の情報が多いかも知れないけど、そのスタイルが、「とある蘭学者のアレ」(名前を出すとネタバレになる!)であり、本邦における伝統的な警世の書となっていることには注目すべきだと思いますですよ。

2013年4月10日水曜日

いまの手前でもアウトを取れる

DeNA梶谷 凡ミスで“懲罰”降格 ベースカバー怠る

2013-0409 横浜、平凡なショートゴロでランナー2人生還を許す

ゴロになった瞬間、セカンドベースに足をつけて石川選手のドストライクな送球を受けるだけなら、アラフォーで球技オンチの手前でもできると思う。もちろんゲッツーは無理よ。ファーストまで素早く正確に送球できないからね。でも、アノ場面は2死満塁だからね。ただただセカンドベースに入ってしっかり球を受けることに専念していれば大丈夫なわけで……。

……って、これはミスとかそういうレベルじゃない。敗退行為っぽい何か。もしかしたら野球賭博の胴元から八百長の相談を受けていたのかも知れない――と思わず疑ってしまうようなプレー。

石川選手からのイージーな送球をポロっと落としたり、セカンドに入ろうとしてコケたり、セカンドベースを踏み忘れるみたいなミスであれば、ここまで言わない。例示したプレーはいずれも言語道断だけど、プロであっても長い選手生活で信じられない凡ミスはするものだからね。こういったプレーであれば、中畑監督も「プロのレベルじゃない」とまでは言わないだろう。

2013-0409 中畑監督談話

実は梶谷選手を擁護しようと思って、あの状況で選手ができること、思いつくことを精一杯考えてみたけど、結論は「やっぱりあり得ない」。少年野球でも草野球でもあり得ない。基本とかミスとか以前のハナシで、野球のルールさえ知っていれば、どんなに緊張していても「セカンドに入る」ことを忘れることはあり得ないもの。あの瞬間、梶谷選手が自らのことをカバディかポロのプロ選手だと勘違いしたのでなければ、「野球をプレーする若者」及び「集団行動をする若者」として何か重大な欠陥があると思わざるをえない。

てか、梶谷選手はこのままユニフォームを脱ぐべきじゃないか?

『Victoria2 AHD』2.31パッチを楽しむ:その1

去年秋に最新パッチを入れたまま放置していた『Victoria2 AHD』。先月、久しぶりに起動して、「一日置きに小一時間」くらいのペースでプレイを続けた結果、昨日までに日本、テキサスで完走する。以下、日本プレイのとりとめのない感想。

・日本でのプレイ目標は、「工業化を成功させて列強1位を目指す」。1836年のスタート直後にハワイ宣戦→征服。同時に列強と仲良くして顧問団のイベントを連発させて研究ポイントを稼ぐ。歩兵が使えるようになってからは、5個旅団の「伝習隊」を6つ作り、それぞれに反乱鎮圧を命じておく。

・そうこうしているうちにハワイ征服による汚名も消え、西洋化の2歩手前まで近づく。ここで輸送船を30隻つくり、エチオピアの征服に向かう。文明化前に征服した土地は、文明化後にステート化されるので、ここは何としてもアフリカの豊穣な地が欲しい。

・といっても、ムッソリーニのイタリア軍が手こずったほどの地の利と人の利のあるところなので、それなりの犠牲は必要だろう……ということで、事実上、幕府&雄藩全軍となる歩兵30個旅団で以って力攻めすることに。7万人以上の死傷者、輸送船30隻の自沈、途方もない額の借金を引き換えに、エチオピアを下す。

・直後に西洋化を断行。しばらくは金がないので財政再建と技術開発に専念。技術は「文化」と「陸軍」を最優先。どこよりも先に「機関銃」を獲って、アフリカに広大な植民地を築きたいのでね。借金を完済した後は、軍備を整える前に工場を設立。

・国力集中の「助成」にあわせて、「関東は兵器工廠、関西はアパレル中心で、中国・四国は製材と家具。九州は製鉄所が建てられるからインフラ産業だ」という感じで、国家資本主義者の強みを活かして各ステートごとに明確な色分けをした工業地帯を創設する。

・1870年、「機関銃」解禁に合わせて開発スタート。フランスとほぼ同時くらいの早さでアフリカへの殖民に成功する。90年代までに植民地獲得競争は終わり、日本は東~中央アフリカ全てとイースター島を含む東西太平洋の島嶼への殖民に成功。その後は、植民地での官僚育成に国力集中を消尽する。

・あ、朝鮮、中国は相変わらず放置。ただし、中国が文明化するのは厄介なので、傀儡国家であるチベット、朝鮮の解放を目指して2度戦争を仕掛ける。いずれも同盟国を誘っての戦争で、オスマン帝国とロシア、イギリスが大陸を食い荒らした。日本は台湾を獲っただけ。

・2.31パッチの目玉である大戦は4回起きた。そのうち2度(2次大戦、3次大戦)は日本が参加。2次大戦は「ロシアの持つ樺太、千島列島を奪還する統一戦争」に、英仏墺独伊土というアメリカ、プロイセン以外の列強全てが参加する豪華な戦争。これはロシアがドイツ、オスマンに喧嘩を売っている隙に攻めた戦争だったので、簡単に勝てた。

・3次大戦は「ロシアによる日本に対する復仇」に英墺仏土が参加。オーストリアがフランス、ロシアに東西から攻められてチンチンになり、危うく敗北しかけた。オーストリア軍が総崩れとなり、ウィーンが陥落するのも時間の問題か?

・というタイミングで、我が聯合艦隊(弩級戦艦50、巡洋艦30)がバルト海において150隻余のバルチック艦隊を撃破。後続の太平洋艦隊、インド洋艦隊に載せた精兵4個軍団をもってサンクトペテルブルクへと殴りこみをかけ、見事、これを落とす。この勝利を契機に、各地の海戦&陸戦で勝利を重ね、フランスとロシアに大戦条約を飲ませた。

・こうして内地である日本列島以下、樺太、ハワイ、フィジー、タヒチ、キリバス、イースターなどの島嶼、アフリカの真ん中全部を領土とし、外地の半分以上をステート化させ、計画経済の下、片っ端から電気機器、電話、ラジオ工場を建て、補助金をダダ流しにした結果……工業化は大成功! てか、これまでのプレイで一番上手く行った。前のパッチじゃぁ計画経済での工業化なんて夢のまた夢だったけど、最新パッチはモノがバンバン売れていくから楽だわ。

・こんな感じで完走したものの、結果は「列強2位」。工業力ではイギリスにダブルスコアをつけられ、順調に中国を喰ったロシアにも抜かれてしまった。自分では“正攻法での最善手”を尽くしたつもりだったんだけど……。

・だいたい43階建てのガラス工場とか、20階建ての電気機器工場とか作って、それぞれ満員に近い工員&事務員がいて、電話、電気機器、ラジオ、自動車、飛行機、戦車の生産量が世界1位(電話とラジオは世界シェアの9割弱)なのに、それでもイギリスにダブルスコアをつけられるって、いったいどうなっているのか? やっぱりイギリスを大戦に巻き込んで負かして、革命を起こさせてプロレタリアート独裁とかにさせないと、列強1位になるのは難しいのかなぁ。



2013年4月9日火曜日

メモリ1G以下でスイスイ動くOSを作るべきだと思うのです

“XP”いよいよサポート終了 注意呼びかけ

一般的な家電製品、例えば炊飯器とか洗濯機とかドライヤーなんかは、よっぽど酷い使い方をしない限り、5年、10年、15年と使えるモノ。PCだってこれだけ家庭に普及してるのだから、これはもう一般的な家電製品といってもいいわけで、耐久性に難のあるHDD(毎日10時間以上使っていれば電源ユニット)を交換すれば、結構長く使えるわけですよ。実際、ソフマップにある中古PCの棚を覗けば、いまだにPentiam4のPCとかがウンザリするほど並んでいるわけだし。

つまり何が言いたいのかというと、XPのサポートを止めるのはいいけど、だったら「いま使っているハードを替えずに使えるOSを出せ」ということ。今日の今日までXPマシンを使っていた企業の多くは、10年以上前にバカ高い予算を支出してPCを揃えていた――いまでは信じられないけど、ごく普通のPCでも20~30万円するのが当たり前だった。いまなら20万円だせば“廃スペック”のゲームPCを買ってもお釣りが来る――はずなので、「また大金叩いて全てのハードを買い換えるなんて出来るかぁ! まだ使えるだろ、コレ!」という倹約精神から、Vistaにも7にも乗り換えなかったわけで、こういった貧乏な企業は来年以降どうすればいいのかと。

正直、ユーザーの95%以上はOSに“見栄え”なんて求めてないわけでね。というか、Windows8で壮大に失敗したマイクロソフトは、いますぐにも「メモリが幾らでも使えて、HDDを幾らでも認識して、かつUSB3.0やSSDその他の最新ハードに対応したWindows2000の魔改造版」を早急に開発→リリースすべきだと思うんですよ。もしくは有料サポートの継続するか。↑の手をいますぐにでも打たないと、10年後にはGoogleかどっかに買収されてしまうと思うのだけどね。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

2 トラ(静岡県)2013/04/07(日) 19:32:24.06 ID:Ym7ErWlz0
まだ1年使える

14 斑(東日本)2013/04/07(日) 19:35:27.81 ID:pXqjj5ld0
そりゃXPがそれなりに動く構成だったCeleron+メモリー512MB+HDD80GBなんて構成にVista突っ込んで15万くらいで売り出して遅い重いVistaはクソなんて言ってたくらいだからな

17 ハイイロネコ(チベット自治区)2013/04/07(日) 19:36:39.61 ID:/KrP2AV1T
終了3ヶ月くらい前になったらまた3~5年くらいサポート期間伸ばすだろ

23 マレーヤマネコ(埼玉県)2013/04/07(日) 19:40:55.53 ID:HjbUImgn0 [1/2]
新しいOSなんか開発しなくていいから、XPを年5000円で永久にアップデートしてくれよ

65 バリニーズ(長屋)2013/04/07(日) 19:53:30.82 ID:6pJrkgNQ0
XPが限界に来てるのはよくわかるが、現状のPCの進歩具合だとあと3年は最前線で戦えるはずだと思うんだがなあ
あと1年ってのは納得いかないわ

144 ラ・パーマ(東京都)2013/04/07(日) 20:39:33.28 ID:ggXk+//b0
XPよりもOffice2003やServer2003のサポート打ち切りの方が企業としては問題だろ
ドメイン環境を2003で構築してる企業がどれだけあると思っているんだよ

204 スノーシュー(dion軍)2013/04/07(日) 21:50:18.58 ID:R7it6jVX0
MSも社会活動やインフラに関わるようなソフトを売って商売してるんだから
そろそろ自社の都合だけでサポートを打ち切る姿勢は、
倫理上許されない時代に来ているのでは?

今まではITの世界で許されていた事が、最早世間では通じなくなって来ているだろ

2013年4月8日月曜日

読書記録:科学本3冊と啓発本20冊

●5万年前 このとき人類の壮大な旅が始まった(ニコラス・ウェイド著。イースト・プレス)

遺伝子モノのノンフィクション。人類の祖先や人種、言葉の進化、宗教の成りたちなど、あらゆる事象をヒトゲノム解析の結果に紐づけて説明している本。この手の科学本の中では格段にわかりやすいが、その分、説明不足、根拠不足でもあるわけで……。あくまでも「楽しい読み物」として読むべき本なのだろう。



●背信の科学者たち(ウィリアム・ブロード、ニコラス・ウェイド著。講談社ブルーバックス)

科学者による論文の捏造、データの改ざんといった「ミスコンダクト」について、実際の事例を挙げながら歴史的経緯と構造的問題について徹底的に掘り下げている。プトレマイオス(盗用)、ガリレオ、ニュートン、メンデル(データ改ざん)と、偉大な先人も不正行為を働いていたが、現代の科学者も全く例外ではない。科学者が職業人であり、かすみを食べて生きているわけではない以上、こうした事象は延々と起こり続けるのだろう。83年の本だが、内容は全く古びていない。個人的には全く知らなかった「アルサブティ事件」の詳細を知ることができたのが収穫。



●予想どおりに不合理(ダン・アリエリー著。早川書房)

評判通りに面白い読み物。マーケティング本やビジネス本を100冊読むより、この本を流し読みした方が遥かにためになる。書かれていること全てについて、キッチリ実験しているところが良い。また、実験の内容も非常に面白い。といっても、各々の結論が、あまりにも“予想通り”すぎるので、実験のプロセスについては、もう少し詳しく知りたかった。ただし、その辺を詳しく書くと、リーダビリティが一気に損なわれてしまうからなぁ。



●啓発本20冊

とある事情から読む必要に迫られ、ブックオフにて2100円で購入。これまでの人生で一度も手にとったことのない本を読む。感想は全体、個別とも割愛。どうやっても悪口になっちゃうのでね。ただ、全ての本で、「著者の実績(ウソ、誇張アリ)だけを根拠にした言い切り」と「箴言っぽい何かの羅列」があったことは興味深かった。少なくとも自分にとっては、これらの啓発本よりも、『新約聖書』を読む方が面白いしためになることが理解できた。

2013年4月5日金曜日

長嶋ありきではなく松井ありきである:その2

*国民栄誉賞のハナシです。以下、陰謀論なので眉に唾をつけて読みましょう。

昨日のハナシのまとめ

・前提A:長嶋茂雄は国民栄誉賞を死ぬほど欲しがっている。なぜならこの賞を得ることで、現役&監督時代に人気以外では全ての面で敗北した王と並び立つことができるから。
・前提B:松井秀喜は国民栄誉賞を死ぬほど忌避している。なぜなら、受賞したが最後、現役時代に人気を含む全ての面で敗北したイチロー(=引退後の受賞確実)と、死ぬまで比較され続けるから。

ではなぜ、松井は受賞辞退しなかったのか?

理由はただ一つ、「絶対に逆らえない長嶋をたてに、受賞辞退の道を塞がれた」からですよ!

……おっと結論を急ぎすぎました。ハナシをもう少し遡ってみましょう。

なぜ、国民栄誉賞の受賞資格を持たない松井に対して、賞を授与するというハナシが出てきたのか?

今回のハナシのポイントはココにある、と、手前は考えています。つまり、受賞資格のあった長嶋に与えたかったのではなくて、受賞資格のなかった松井に与えたかったのだということです。

では、松井に国民栄誉賞を与えたかったのは誰か? といえば、これはもう森喜朗しかいません。出身した町まで同じで、中学時代から後援者を務め、メジャー時代には地元企業(コマツ以下有象無象)をスポンサーに斡旋した、松井の“社会的な父親”である森が、松井を“男”にしたかった――。つまり、「森喜朗最後のワガママ」が、このハナシの淵源であると、手前は考えています。

昨年の総選挙で引退した森に、政治的な力は何一つ残っていません。しかし、12年前に小泉純一郎との二人三脚で“田中派”を潰し、小泉政権時代には党内調整を完璧にこなすことで、小泉が好き放題暴れられる環境を整え、現在の自民党主流派である“福田派”の中興を果たした功績――とりわけ、福田赳夫と安倍四天王(角福戦争の当時に福田の個人秘書~陣笠だった小泉も含む)が共有していた「田中角栄への復讐」を100%達成した功績――は、先の総裁選で森を敵とした安倍晋三にとっても無視できるものではありません。

で、そんな森から「最後の頼み」として↑のことを願い出られたら、安易に断れなかったことでしょう。それに党内人事のような抜き差しならない要望ではなく、国民栄誉賞受賞者の選定という政治的にはどうでもいい案件だからこそ、「このくらいのことで“褒美”になり、あとは静かにしてくれるなら安いモノ」とも思ったことでしょう。

つまり、ここでもう一つの前提。すなわち、

・前提C:松井と同郷の森喜朗(石川県能美郡根上町)は、事実上、松井の“社会的な父親”ともいえる存在であり、記録にも記憶にも残らなかった松井をどうにかして“男”にしたいと願っている。

が存在するってことです。

さて、森が松井を“男”にすべく、国民栄誉賞を授与させるために奔走したとしましょう。でも、「オイ、ヒデキ。お前に国民栄誉賞をやろう」といったところで、「いや、マジ勘弁して下さい」となることは目に見えています。理由は昨日書いた通りです。

では、松井に国民栄誉賞を辞退させず、受賞に“追い込む”ためにはどうすべきか?

正解は「球界では絶対に逆らえない長嶋をタテに、断れない状況に追い込むこと」

もう少し噛み砕いて言うと――

「オイ、ヒデキ。お前に国民栄誉賞をやる」
「いや、マジ勘弁して下さい」
「それは断る、って意味か」
「もちろんです。ボクの成績で受賞できる理由なんてないですから。そもそもボクの前に野茂さんに授与すべきじゃないんですか?」
「お前に断られると、とても困ったことになるんだ」
「どういうことっすか?」
「実は長嶋にも授与するというハナシがあるんだか、お前が断ったら長嶋のハナシも立ち消えになるんだ。長嶋の顔に泥を塗るわけにはいかないだろう?」
「……謹んでお受けします」

――みたいなハナシがあったのだと見えるぞ、私にもこの会話が見える! ってことです(注:何度も何度もいいますが、これ、全て都築の想像です)

つまるところ今回の件は、松井ありきのハナシであって、長嶋こそがツマだったと。なお、日本プロ野球界において長嶋に逆らうということは、イコール不敬罪に値します。逆らった時点で、OB、マスコミ以下、全ての球界関係者が敵に回ってしまうわけです。いかに松井といえど、球界で生きていくしか道はないわけで、だからこそ長嶋の顔に泥を塗るわけにはいかなかった……。

以上、久しぶりに大々的な陰謀論を展開してみました。

それにしても今回の受賞で一番可哀想なのは松井その人だと思うんだけどね。5連続敬遠といい、WBC辞退騒動といい、この人って死ぬまで厄介事に巻き込まれる星の下に産まれたような。野球選手に求められる全ての資質を持っているにも関わらず、これからは「一野球人」として正当に評価されることはなくなるんだろうなぁ。多分、100年後の野球ファンは、我々が坂本龍馬を過大評価か過小評価しかできないように、松井秀喜のことを“正しく”評価できなくなっていると思いますですよ。

2013年4月4日木曜日

長嶋ありきではなく松井ありきである:その1

*国民栄誉賞のハナシです。以下、陰謀論なので眉に唾をつけて読みましょう。

まず、今回のハナシを巡る大前提を確認しましょう。

2013年春時点において、この賞を最も欲しがっているのは誰か?
答えは長嶋茂雄です。

同様に、最も忌避しているのは誰か?
答えは松井秀喜です。

理由は以下の通りです。

・長嶋が欲しがる理由:受賞によって、生涯において人気以外の全てで負け続けた王貞治と、肩を並べられるから。
・松井が忌避する理由:受賞によって、プロ生活において人気と実績の全てで負け続けたイチロー選手(引退後の受賞確実)と、死ぬまで比較され続けることが確定するから。

ミスタープロ野球である長嶋茂雄は、あらゆる点で日本一の野球人でなければいけない――。これは手前が勝手に想像している長嶋の心中です。しかし、人気こそ空前絶後だったものの、新人時代から圧倒的な成績を残し、打撃三冠タイトルを13個も獲ったにも関わらず、実力では全ての点で王貞治に負けてしまった(ちなみに王の打撃三冠タイトル保持数は33個)。それだけでも自分を許せないのに、あろうことか王のためだけに「国民栄誉賞」なる国家表彰制度が創られてしまい、実力以外の点でも一歩先んじられてしまった。

しかも、王と古賀正夫くらいが受賞者であれば良かったものの、衣笠祥雄に千代の富士、高橋尚子ときて、挙句の果てには女子サッカーチーム(なでしこジャパン)まで受賞者に連なるとなれば、「王に負けるのは仕方がない。しかし、オレはQちゃんや千代の富士以下なのか? えっ? 今度は大鵬!? 『巨人、大鵬、卵焼き』の『巨人』はオレのことだぜ!」と思ったに違いありません(注:あくまでも都築の想像です)。

こうなると、王のことは置いておくとしても、「ミスタープロ野球=日本スポーツの顔」として、受賞しないわけにはいかない。てか、オレに賞をくれ! と、切実に願ったであろうことは間違いないでしょう(注:繰り返すようですが都築の想像です)。

しかし、長嶋が国民栄誉賞を欲しがっているからといって、政府にしても世間にしても、いまになって長嶋に賞を授与する理由はないわけです。だって、選手としては40年以上前に引退しているわけですから。加えて、監督としては凡庸な成績しか残していない。

唯一、授与される機会があったとすれば、「シドニー五輪で金メダルを獲ったとき」ですが、長嶋自身は病気に倒れ、代理監督の中畑清も銅メダルしか穫れなかった。もう、この時点で長嶋に対して国民栄誉賞を生前授与する機会はなくなっているんですよ。今年、大鵬が受賞したときに、「なぜ、生前に授与しなかったのか」と批判されましたが、この批判を受けても長嶋に生前授与することはなかったと思います。

一方、松井秀喜はなぜ忌避するのか? といえば、一言で言うなら「受賞資格がない」からです。

長嶋については、いまになって授与する理由こそないものの、「日本プロ野球を国民的スポーツへと押し上げた」という功績は、受賞資格に十分値します。それこそ「記憶に残る男」という奴です。

この「記憶に残る男」の功績は、文字通り空前絶後のものであって、他の誰にも真似のできるものではありません。実際、実績では野村克也と落合博満は長嶋よりもハッキリ格上ですが、彼らが日本プロ野球を“作った”わけじゃないですからね。彼らとて、長嶋が“作った”日本プロ野球という舞台でおまんまをいただいているわけです。もし、長嶋がいなければ野村も落合とも、生涯収入、講演料、著作の販売部数とも1ケタ少なくなっていた可能性すらあります。

しかし、松井はといえば、彼には大変申し訳無いけれども「記録にも記憶にも残らない男」でしかない。

メジャーリーグに初挑戦したわけでもなければ、そこでタイトルを獲ったわけでもなければ、NPB時代に日本記録を残したわけでもない。もちろん野球ファンのあいだでは、「高校時代に5連続敬遠された怪物」「ヤンキース21世紀最初の黄金時代に4番を打ち、世界一に導いた男」として永遠に記憶され続けるでしょうが、一般大衆は↑のような功績もサッサと忘れてしまうでしょう。

で、このように「受賞資格がない」にも関わらず国民栄誉賞を受賞してしまったらどうなるのか? 現役時代に人気、実力、カリスマ……etcと全ての点で及ばなかったイチロー選手と、死ぬまで比較され続けることになるわけです。

イチロー選手が引退した後、国民栄誉賞が授与される(=受賞を拒否しない)ことは、99.9%確かなことです。その後はどうなるのか?

「事実上、初めてメジャーリーグに挑戦し、2度もノーヒットノーランを成し遂げ、かつ米球界での殿堂入りの可能性も十二分にある野茂英雄すら受賞していないのに、なぜ、松井ごときが?」
「イチローと松井、同じ国民栄誉賞受賞者だけど、松井の方の成績ってクソだよね」
「いまパワプロ2043年度版やってんだけどさぁ、松井って本当に凄かったの? パラメーター結構しょぼいんだけど」

と、後世までとやかく言われ続けるわけですよ。とりわけ、現役時代に殊の外ナーバスになっていた「イチローとの比較」についても、これまでは「中~長距離砲と単打マンで役割が違うから」みたいに受け流せていたのが、今後は「同じ国民栄誉賞受賞者」という枠で堂々と比較されてしまうわけで……。

ということは、他の誰よりも松井自身が承知していることでしょう。だからこそ、「国民栄誉賞なんて絶対に貰いたくない。てか、即断ってやるわ!」というのが、松井の本心なのですが(注:言うまでもないことですが都築の想像です)、それでも断らなかったのはなぜなのか?

2013年4月3日水曜日

これはもうGOTYモノだわ

Steamにて半額セールで開発した『Euro truck simulator 2』のこと。少なくとも手前にとっては、今年中にコレより面白いゲームが上市されるとは思えない。EAの大作2つは買う気すらしないし、『Tomb Raider』も『Batman: Arkham Asylum』より明らかに面白くなさそうだし、『BioShock Infinite』は面白そうだけど、結局のところ『BioShock』でしかないわけだし……。

『Skyrim』みたいに丸一日ハマるようなゲームではないけど、仕事や家事が一段落した際、「ちょっと小一時間だけ気分転換でもしようか」ってときに、パパっと起動して、チャチャっとミッションを引き受け、ヨーロッパ各国のラジオやカントリーを聴きながら高速道路や山道を流すのが本当に楽しい。グラフィックも秀逸――幸い去年新調したPCなら、全て最高設定でもヌルヌル動き、かつファンもほとんど回らず――だし、プレイ中にストレスを感じさせるイベントも注意深く取り除かれているので、没入感がハンパない。現実逃避のツールとしては、近年稀に見る傑作だと思うのですよ。

重量感溢れる挙動のトラックを自在に操りつつ、キレイな景色を眺めながら、ちんたら走るのも良いし、120km/h(要速度制限解除MOD)で並み居る一般車を交わしながら爆走するのも良いし、何より敢えてカーナビを切って、標識と地図だけを頼りに目的地へ向かう“縛りプレイ”が楽しくてたまらん!

以下、チラ裏。

・↓の画像は我が愛車『Volvo FH16』。MotörheadのスキンMODを使用。実にアタマが悪そうで良い感じ。

・ただ、スキンMODは『Scania』がスタンダードのようなので、2台目は『Scania』にするつもり。『Volvo』はメーター(クルーズコントロールが一番ハッキリ見られる!)が見やすいし、何よりパワーがあって、重い荷物を背負ってもガンガン加速するから好きなんだけどなぁ……。

・コントローラーは箱コンを使用。操作設定はもっとも簡単な「シンプルオートマチック」。ボタンの設定は――

・左スティック:ステアリング
・右スティック:視界変更
・RTボタン:アクセル
・LTボタン:ブレーキ/バック
・RB、LBボタン:右、左ウインカー
・Aボタン:アクション
・Bボタン:クルーズコントロール
・Xボタン:ライト
・Yボタン:ワイパー
・STARTボタン:ハザードランプ
・BACKボタン:ハイビーム

――で、これは『GTAシリーズ』の車操作に準拠したもの。本当はマニュアルにしたいけど、ハンドルコンローラーじゃないとまともに操作できないからね。てか、ハンコン欲しいわ!

・普通の荷物を運んでいる場合なら、「40km/h以下ならどんな急ハンドルでも絶対に横転しない」「3車線以上の道路なら120km/hでもコーナーを曲がることができる」

・坂道に入る前の下りで思い切り加速し、上り直前でクルーズコントロールを入れると、アクセルを踏み続けるよりも速度が落ちない。

・田舎道の大敵である「側溝」。これにハマるとお終い……というわけでもない。キーボードの「T」(初期設定時)を押して一旦トレーラーを外し、身軽になってから前進、後進を繰り返すと、案外脱出できる。トレーラーは脱出後に再接続すればOK。

・無理な追い越しは禁物。たとえ前を走るトラックが30km/h台でノロノロ徐行していても、追い越しちゃダメ。車線変更した途端、対向車とぶつかること多し。というか、ノロノロ走っていても、大抵配達期限には間に合うものだ。

・実際、高速道路で70km/h、一般道で50km/hという遅めの走りでも、走り続けてさえいれば大概のミッションは余裕でこなせる。恐ろしいのは「事故により0km/hになること」と心得よ。

・肉体疲労時について、次の休憩まで「まだ2時間あるじゃないか!」ではない。「もう2時間しかない」だ。サービスエリアはあるところには集中してあるが、ないところには徹底的にない。

・といっても、ベッドが真っ赤になって「休息が必要です」という警告が出ても、40~50分くらいはあくびくらいで大丈夫。

・それより怖いのは燃料切れ。燃料補給は休息ほど時間をとらないので、こまめに補給しておくと慌てずに済む。燃料切れでも結構な距離を走るが、本当にキレてしまったらどうにもならない。

・ニコ動にアップされているモノでは、一番プレイ感を再現できている動画。この単調さがたまらない! →【ニコニコ動画】ETS2 運送屋始めてみました #2