2015年11月11日水曜日

エスオーエス! エスオーエス! 課金、課金、課金♪

なんてこと書いても、若い人にはわからんかもね。このあいだ30代の知り合いと話しているときに「よっこい庄一」って言っても全く通じなかったしね!

【パイロット版】マグマ大使【ピー・プロ】

先月末にめでたく日本語版が発売された『NBA 2K16』のことです。手前は当然のことながら8200円のジョーダンエディションを購入し、5分後には5000円課金して20万VC取得しました。ゲームソフト1本に1万3200円なんて、スーファミ時代の『信長の野望』以来の出費ですよ。実際、steamのサマー及びウィンターセールでも、1回でここまでお金をつぎ込むことはなかったですからね。

で、感想。試合部分は大きく進歩しています。ファーストインプレッションとしては、「選手の動きがよりリアルになっているなぁ」 選手は一歩づつちゃんと走り、ステップするので、前作までままあった「ドムみたいに滑る動き」はほぼゼロ。本当に一人の人間を動かしているという実感が得られます。AIも少しだけ賢くなっているようで、前作で最も不満だった「フリーのシューターにパスしても、無駄なムーブを繰り返して相手に詰め寄られる」というバカな挙動がなくなっています。このほかにもスクリーンの入り方やインサイドへの飛び込み方、ペリメーターでフリーになる動きなど、敵を出しぬく賢さと動きがアップ。併せてディフェンス側もそうはさせじとチート抜きで対応するようになったので、オフボールでの戦いがより激しくなった感があります。

動きやAI以外の点では、3Pとミドル及びディフェンスにチェックされたシュートが入りにくくなった一方で、インサイドパスが通りやすくなったようです。また、スクリーンが強くなり、前作では全然役に立たなかったピックアンドロールが使えるようになったことで、「3Pの連発で試合を決める」という必勝法が成り立たなくなり、ポストプレイやペリメーターでの攻防を織り交ぜた、よりバラエティに飛んだ試合展開をしなければ勝てなくなったことも嬉しいポイント。

結果、7フッター超で容易に相手からチェックされないビッグマンの価値がグンと上がり、「210cm以上=正義。215cm以上=大正義」という公式が成り立つようになっています。今作で遂に収録されたカリーム・アブドゥル=ジャバーやヤオ・ミンの強さには、本当に惚れ惚れするほど。

次にゲーム内容。現時点で最も遊んでいるマイキャリアモードについて言うと、「1年目はクソ。2年目以降は良い」といったところでしょうか。とりわけ1年目のムービー&ストーリーはヒドい出来です。今時、行動の選択肢が一切ないムービー垂れ流し演出ですからね。しかもストーリーそのものもステレオタイプの集積みたいなもので心底つまらないんですよ。スパイク・リー演出というのだから、せめてスポーツ映画の佳作(『コーチカーター』とか『ゲームプラン』とか)みたいなモノを期待していたんだけどねぇ……。

加えて、主人公は黒人の両親が産んだ二卵性双生児(双子の姉はもちろん黒人)という設定なので、プレイヤー設定で白or黄色にしてしまうと、「黒人家族のなかで白or黄色が一人」という無残なムービーが流れてしまうことになる。前作(NBA2K15)では、「セルビア出身の白人チビPGがドラフト外から大活躍」というロールプレイをしたものだけど、今作は欧州及びアジア出身者でのロールプレイは事実上不可能――もちろんできるけど、白人なのに黒人っぽい訛りで喋りつつ、双子である黒人の姉に諭されたりする。せめて養子設定ならよかったのにねぇ――ですからね。

で、記念すべきファーストキャラは、221cm(設定できる最高身長)のアウトサイドが得意な黒人センター。有り余るVCを使って初手からアスリートとアウトサイドシュートをMAX、リバウンドを10段階まで上げて、高校生活をスタートした。難易度はもちろんルーキー。高校、大学で無双した結果、ドラフト全体1位でミネソタ・ティンバーウルブズに入団。なぜかリアルで全体1位指名されたカール=アンソニー・タウンズも一緒に入団したのはご愛敬。

こうして華々しくルーキーシーズンを迎え、「さぁて、新人王目指してがんばるぞ!」と勢い込んでいたら、なんと1年目は8試合しか出られない! しかもスタッツやチームの順位なども一切確認できない糞仕様。だったらルーキーシーズンの成績はどうなるのかといえば、出場した8試合で残した数字を出場時間と試合数で割った平均により算出されるわけですよ。

1年目は、どんなに能力値(レート)が高くても、どんなに優れた数字を残してもスターターにはなれない。結果、出場時間は多くても20分前後にとどまってしまう。加入したミネソタ・ティンバーウルブズは、「全体1位の指名権を持つ=前年度最下位」という弱小なので、手前がガンガン点をとらない限り勝てない。なので、限られた出場時間の全てでエゴイスティックなプレイに走り、1試合当たり35~40点をとり、リバウンドも12~15くらいとった結果、新人王はもちろんのこと、シックスマン賞、オールスター1stチーム、オールディフェンシブ1stチーム、おまけにシーズンMVPとタイトルを総ナメしてまったわけです。

あまりに非現実的な展開にテンションもダダ下がりで、位人臣を極めたキャラで2年目以降もプレイする気になれなかったので、なくなく削除。残った70,000VCとジョーダンEDのボーナスとしてもらった35,000VCを使って205cmのスピーディでインサイドの得意センターを作成。これでプレイしてみたら、7フッター超の相手センターにガシガシブロックされるわ、ポストフックももれなくチェックされて全然入らないわで、FG率31%台のポンコツに堕してしまい大後悔。

「やっぱりNBAで一線級のセンターをやるためには、最低でも210cm以上の身長が必要なのだナ」という、当たり前の事実を認識したところで、新たに2000円を課金して75,000VCを取得。今度は215cmのアウトサイドシュートが得意なセンターを作成……という具合に、課金が止まりません。いずれは2キャラ目としてシューティングガードかスモールフォワードを作りたいと念じているので、まとまったお金が出来たor今のキャラで遊ぶのに飽きた時点で更に課金しそうでね。こう書いていると、本当に自分で自分が嫌いになってくるね。

ともあれ、マイキャリアモードについていえば、1年目は本当にクソであるものの、2年目以降はオフに練習したり、チームメイトや有名人と交流したり、スポンサーに媚を売ってVCを貰ったりできるので、前作よりも面白くなっていることは間違いありません。

最後に選手レート(能力値)について一言。前作に比べて低めに抑えられていますが、このリニューアルには両手を挙げて賛成です。とりわけレジェンドと普通の選手に大きく差をつけたことが素晴らしい。手前が思うにレートの基準は――

・マイケル・ジョーダン=99
・歴代最高級の選手。ジャバー、M・ジョンソン、連覇時のレブロン=97
・殿堂級の選手。シャック、オラジュワン、レブロン、カリーなど=96~93
・超一流の選手。ハーデン、A・デイビス、デュラント、C・ポールなど=92~90
・一流の選手。ウエストブルック、グリフィン、J・ウォールなど=89~86
・ロスター上位級の選手=85~80
・ロスター級(ドラフト一巡目上位)の選手=79~75
・シックスマン級の選手=74~70
・控え=69以下

――という具合なんでしょう。

ともあれ手前は、韓国は仏像を返還すべきであると思う。