2013年2月28日木曜日

『Dragonborn』やりてぇぇぇ!

昨日、2/25日に日本語版が解禁されていたことに気づく。早速、カートに入れたものの「3月以降、ゲームをやるヒマがなさそうなんだよなぁ」という辛い事実に気づき、Steamをそっ閉じ。『Dragonborn』自体の評判はそこまで高くないようだけど、『Skyrim』そのものが麻薬だからね。一度手を出したら簡単に抜けられないのは確実なわけで、仕事が立て込んでいて1分1秒が貴重という状況では、最初から手を出さないのが良い――というわけで、『Dragonborn』は次のセールまでは開発しない……ぜ!

The Elder Scrolls V: Skyrim第3弾DLC『Dragonborn』トレーラー[HD]

2013年2月27日水曜日

読書記録:小説と新書と野球本

●鷲たちの盟約(アラン・グレン著。新潮文庫)

評判通りの面白さ。歴史改変モノの小説としては、ここ10年で屈指のレベル。2冊1000円なら買って損なし。改変された歴史は、冷静に考えると無理があり過ぎる(もしドイツがイギリスを完全に屈服させていたとしたら、東部戦線はスターリンの奇襲によって崩壊していたのでは?)けど、夢中になって読んでいるうちは「まぁ、あってもおかしくない」と思えるレベル。唯一、難点を挙げるとすれば、「主人公に物事を絡め過ぎ!」ということか。





●年賀状の戦後史(内藤陽介著。角川書店)

恐らく切手マニアにとっては「基礎教養の前段階のさわり」程度の内容なのだろうけど、全く興味がなく、全く知らなかった分野のハナシだけに、目からウロコが落ちまくった。というか、郵便番号制ってこんなに新しかったのね!



●必殺シンカー 変幻自在の投球術(高津臣吾著。ベースボール・マガジン社)

立ち読みして面白そうだったものの、実際に買って精読してみたら値段ほどの中身はなかった。タイトルを見れば、誰もがメカニカルな解説を期待するだろうけど、実際には印象論中心のぼんやりした解説がメイン。ただ、ところどころに高津独自の視点――「前捌きより引きつけて打たれる方がイヤ」とか「対戦してきたNPB選手のなかではオマリーが最良のバッター」など――が垣間見られ、そこだけは非常に面白かった。

2013年2月26日火曜日

煮詰まったときは替え歌を作ろう

昨日取り掛かっていた案件でどうしても良いアイディアが思い浮かばず、ニコ動でランダムに懐メロを再生しながら時間つぶしをしていたら、『ゴールドフィンガー'99』が聞こえてきて、「そういえば『アーチチアチ燃えてるんだ廊下www』とかってネタがあったなぁ」と懐かしがっているうちに、どうしても替え歌を完成させたくなってきて……。以下、15分くらいで考えてみたやつ。

【ニコニコ動画】GOLDFINGER'99

元ネタ:ゴールドフィンガー1582

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水無月の闇に ギラつく鍔は
天下欲しがる 欲望のサイン

一万超える もののふどもが
アセるくらいに 四条に向かう

鎧武者の群れが DANCIN'IN THE NIGHT
境内で あばれて 止まらない
水色桔梗(家紋!)

A CHI CHI A CHI 燃えてるんだ廊下
A CHI CHI A CHI 崩れたんだ廊下
OH' UPSIDE INSIDE OUT 首を獲られても
A CHI CHI A CHI それはキンカが
させたことだよ
日向守が

2013年2月25日月曜日

これで半年分の料金は回収した

『Buffy the Vampire Slayer』(Hulu)の視聴を終了。シーズン7は傑作じゃないか! いつものメンバーのわだかまりが解け、ラスボスの存在が明らかになり、サマーズ家に軍団が集まってきてからの展開は、ワクワク感&悲壮感の二乗という感じで実に良い。故意にネタを明かしていなかった各種設定の種明かしも良いし、シリーズ通して広げに広げた大風呂敷のたたみ方も良いし、何よりシリーズ通してのテーマ――か弱い女の子が怪物に立ち向かう理由&スーパーパワーを持ったヒロインの孤独――をハッキリ明示したうえで、これを昇華したラストの大展開が素晴らしすぎ。ドラマや本の内容をネタバレ全開でblogに書きまくる手前にして、「ネタバレはダメ、ゼッタイ!」と確信させてしまうほどの素ン晴らしいどんでん返しなので、海外ドラマの視聴に抵抗のない人は、予備知識抜きで是非、見ておくべき!

といいたいところだけど、シーズン7までのおはなしが……。いや、決して面白くないわけではないし、水準以上の面白さではあると思うけど、シーズン3以外はいつ脱落してもおかしくない程度の出来だもの。もっとも、シーズン初回と折り返し回、最終回は、アメドラらしく出来がいいんだけど。それでもシーズン7を見るためだけに、87時間強もかける価値があるのかというと、「ない」と言わざるを得ないのがねぇ。実際、シーズン1はep1~2とep13(最終回)以外「オープニング以上に面白いことが起こらない」って感じだし。「だったらシーズン7だけを見ればいい」って? それだと多分、ハナシの1/10も楽しめないと思うので、オススメしませんよ。

追記:一昨年から日本語化されたアメドラを片っ端から見てきて、「感謝祭」や「プロム」みたいな日本にはない文化とか、日本以上に道徳性が求められる親子間の描写みたいな特異性について、「理解できないけど大体わかる」ようになってきたつもりだけど、『マッドマックス サンダードーム』が妙に持て囃されていることだけは、さっぱり理解できないし全然わからん。

2013年2月22日金曜日

これは衝撃、これは……

ゲームクリエーター飯野賢治さん死去 「Dの食卓」作者

ニュースを観た瞬間、衝撃のあまりちょっと言葉がでなかった。ゲーム開発者として復活することはないだろうけど、いずれ岡田斗司夫的なポジションに滑りこむだろうなぁ、と思ってたから。なんというか、本当に残念。

多分、関係各所で散々言われているだろうけど、この人が創ったゲームで面白いモノは何一つなかった。ただ、サラリーマンだったゲーム開発者をロックスターのような存在へと変えたパイオニアとしては、間違いなく90年代を代表する人物だった。それにしても不健康な太り方をしていると、それまでの悪弊を精算(=心臓や脳血管などの負担)しなきゃならんから、その後にダイエットをしても確実に早死するのね。酒、タバコ、クスリはやってないし、それなりにダイエットもしているけど、やっぱり砂糖(=チョコレート)は減らしたほうがいいのかもなぁ。合掌。

2013年2月21日木曜日

政策で笑ったのは初めてかも

川崎市、朝鮮学校に補助金代わりの「横田さん著書」を現物支給 ←ワロタwww

ある意味、補助金支給停止より効果的。こういうトンチの効いたアイディアがスッと出せるような大人になりたいなぁ。

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12 : ジャガー(北海道) :2013/02/20(水) 14:03:12.52 ID:sgwU3C0/0
この考えはなかったw

39 : シャルトリュー(家) :2013/02/20(水) 14:08:44.34 ID:rp+Y6RAc0
量を考えたらブッコフも買い取り拒否

40 : ジャパニーズボブテイル(東京都) :2013/02/20(水) 14:09:01.21 ID:wBbA+EqE0
虚構新聞かと思った。
本当なら支持するわ。

朝鮮学校って、拉致問題なんてなかった
日本の陰謀だみたいなこと教えてるんだろ

46 : アムールヤマネコ(WiMAX) :2013/02/20(水) 14:10:34.75 ID:zDl4e74mP BE:359424364-2BP(1002)
こんなに面白い政治的判断は生まれて30年余りで初めて見たかもしれない

128 : ユキヒョウ(福井県) :2013/02/20(水) 14:46:30.01 ID:UObQ14jZ0
きっと何日か後にはボロボロに破かれた横田さん著書が川崎市内にあふれるんだろうな

132 : トラ(東京都) :2013/02/20(水) 14:48:29.21 ID:iQPwjwZYP
>>128
印税が行くからオールオッケーだよw

162 : アムールヤマネコ(dion軍) :2013/02/20(水) 15:13:15.68 ID:ypnTP3XMP
>>1
昔のスターリン・ジョークを思い出したわw

 ルーマニアで大洪水がおこった。
 アメリカは1000人のボランティアを派遣した。
 日本は100万ドルの現金支援を提供した。
 ドイツは被災者にジャガイモなどの食糧支援を行った。

 他方、ソ連は1000冊の「水泳教程」をルーマニアに送付した。

2013年2月20日水曜日

*読書メモ:「悪意の情報」を見破る方法

◆目次
・第1章:よくある科学への思い込み――まず解いておくべき誤解について
・第2章:利害と科学情報の関連性――立場によって、科学の情報もバイアスがかかる
・第3章:科学問題は2択クイズじゃない――さまざまな問題が白黒つけられない理由
・第4章:コンテクストと選択――背景・文脈を理解しなければ正しい判断はできない
・第5章:偶然と因果関係の境界線――「たまたま」と「必然」をわけるのは何か
・第6章:特殊か普遍か――科学データの適用範囲について
・第7章:数字のトリック――統計数字を読み解くためには
・第8章:社会における科学――科学と政治の間にあるもの
・第9章:情報の落とし穴――科学を正しく理解するために
・第10章:本書で紹介した知恵20箇条

・バーバラ・マクリントックの「動く遺伝子」に関する研究は、注目されて当然でありながら、当初は無視されていた重要な発見の一例。その発見が常識はずれであることを自覚していたマクリントックは、他の研究者から浴びせられそうな反対意見に対抗するためのデータを6年かけて収集したうえで学会に発表した。

・発表時点での遺伝子分野の研究レベルでは、マクリントックが発見した現象がどんなメカニズムで起きるのかを説明できなかった。その時点で科学者たちは、遺伝子といえば「染色体という糸に固定されているビーズ」のようなモノを想定していた。しかし、様々な分野からの大量のデータが蓄積されていくうちに、遺伝子はダイナミックに動くものという考え方を受け入れるようになったのだ。

・「動く遺伝子」の研究発表は、科学界で認知されるまでに20年以上かかったが、このように中々受け入れられなかったのは、マクリントックが無名だったからではない。彼女はすでに、トウモロコシ遺伝子研究の権威者としての名声を確立していた。また、トウモロコシ遺伝子の研究者の中には、彼女の研究の重要性を認めているものもいて、同様の研究を続けているものさえ、少なからずいた。

・このように時代に先んじた考えが、科学界から無視された例は少なくない。しかし、それを利用して、ありそうもないことを頑固に主張する人々の理屈を真に受ける必要はない。

「科学界は●●(テーマ)に関する私の革命的な考えを認めようとしないが、これは●●(有名な科学者の名前)がその時代の人々から無視されたのと全く同じである。●●(有名な科学者の名前)の場合もそうだったように、ときの経過が私の正しさを証明してくれるに違いない。今のうちに私の●●(製品名または書籍名)を買っておけば、けっして損はしないはずだ」(58頁)

・このような主張の問題は、初めのうちは顧みられなかったけれそも、のちにその価値が認められるようになった科学者の例は、突拍子もない説を唱えていまだに認められずにいる人たちの数に比べると、やはりわずかでしかない、ということを無視している点にある。

・カール・セーガン曰く「尋常ならざる主張には、尋常ならざる証拠が求められる」。すでに広く浸透している世界観を覆すような発見には、まずは健全な批判精神をもって疑ってみるべきだ。それが逸話や体験談などの事例証拠に基づくもので、その分野の専門家でないものが主張している場合には、とくに疑いの目を向ける必要がある。

・喫煙が肺がんの原因なのかどうかを調べるために、疫学者が喫煙者と非喫煙者の肺がん発症率を比較したところ、喫煙者の方が肺がんの発症率が高かった。この結果は、喫煙が肺がんの原因であるという決定的な証拠になるだろうか? 答えはノーだ。

・喫煙者と非喫煙者とでは、喫煙習慣以外にも異なる点があるからだ。その一つとして、喫煙者は一般的に見て富裕層より貧困層に多い。貧困層は工業地帯や人口密集地に住んでいることが多く、大気汚染や環境有害物質に汚染されやすい。こうした要因も肺がんの発症率に影響を及ぼす。また、貧困層や富裕層に比べて果物や野菜の摂取量が少ないが、これに含まれる抗酸化物質には、がんの発症を抑える効果がある。

・もっとも、喫煙と肺がんの関係については、その後の動物実験や、タバコに含まれる化学物質が細胞をがん化するメカニズムが解明されたことで、当初の疫学研究の結果を裏付ける傍証が得られた。現在では、科学者も一般の人々も、喫煙と肺がんの因果関係を認めるようになっている。

・しかし、観察的疫学研究から導かれた結論が、完全に間違っていたこともある。「閉経後ホルモン補充療法(HRT)」(心臓病リスクを低減する療法)のことだ。HRTを受けた女性と受けなかった女性との比較研究により、HRT療法が確立されたが、その後の大規模な無作為化臨床試験により、この見解は覆された。HRTはむしろ、心臓病リスクを高めることが明らかになった。

・なぜ、最初の研究では誤った結論が導き出されてしまったのか? 答えは、研究対象者の生活習慣にあった。HRTを望んだ女性は、そうでない女性に比べて、運動習慣のある人や教育レベルの高い人が多く、肥満者や喫煙者が少なかった。つまり、HRTを受けた女性は、もともと健康で心臓病にかかりにくかったのだ。

・このように、観察的研究から得られたデータだけでなく、介入研究(=対象をモニターするだけでなく、違うグループに別々の治療をするなど、研究者が比較対象に介入して得られたデータを分析する研究)から得られたデータとも対照することは、とても大切なこと。なお、メディアの記事でセンセーショナルなものの多くは、観察的研究から得られたデータを見出しに使い、介入研究のことはほとんど触れられていないことが多い。

・絶対に安全だと証明できるイノベーションなどあり得ない。予防原則の問題は、物事を黒か白かで判断し、複雑な意思決定につきまとうグレーの部分や微妙な色合いを無視してしまっていることにある。なぜなら、それを代替案との比較のなかで評価するのではなく、完全に安全か否かに色分けしようとするから。賢明な意思決定は、適切なコンテクストの中で明らかにされた全てのリスク(コスト)とメリットを慎重に分析することによって、初めて可能になるものである。

――メディアリテラシーの「教科書」としては、これまでに読んだどの本よりも優れている。わかりやすく、なにより必要な項目と情報が良く整理されている。中学生の夏休みの読書に最適な本。一人前の大人であれば、この本に書かれている全てのことをわきまえておきたいものだ。

2013年2月19日火曜日

読書記録:歴史本2冊

●ヒトラー 権力掌握の二〇カ月(グイド・クノップ著。中央公論新社)

あまりにも通俗的かつ表面的で、分量の割には全く掘り下げられていない。視点、切り口が『第三帝国の興亡』から一切進歩していない。読む前の期待値が大きかった分、評価も辛め。「なんでもかんでもヒトラーが悪いという風潮」が改まらないと、読み応えのある本が出てこないのかもね。



●日本史千里眼(明石散人著。講談社)

「前に読んだことがあるような……」と思いつつ、最後まで読んだら既刊2冊の合本とか。まぁ、面白いからいいんだけど。内容は歴史与太話。なさそうでありそうでやっぱりないネタの取り上げ方と、豊富な知識に裏付けられた決めつけ(間違いも少なからずアリ)が気持ちいい。酒飲み話のネタの超高級版。



追記:Huluで視聴中の『Buffy the Vampire Slayer』は、シーズン6まで視聴を終えた。確かに面白いし、ここまで視聴できただけで3カ月分の料金の値があったけど、面白さのピークはシーズン3で迎えた感じかなぁ。何でもありな世界観は嫌いじゃない――ひとりっ子の設定なのに突然妹が出てきたりする――けど、スレイヤーやヴァンパイヤの戦闘スキルの格付けだけは、もういい加減に済ませず説得力のある描写をして欲しかった。

2013年2月18日月曜日

大英帝国通信(CK2日記):最終回

13世紀終了時点で一度プレイを止めた『CK2』。その後、仕事や『Mount&Blade : Warband』(MODの『Prophesy of Pendor』が死ぬほど面白い!)や『CHUCK』シーズン4などの合間にちょこちょことプレイし続け、このほどようやく1453年まで完走。以下、記憶とセーブデータを頼りに150余年の歴史を振り返ってみることに。

・ウェールズ、アイルランドを平定した後の目的は、「とりあえずスコットランドを獲る」こと。といっても、そこまで無理して獲るつもりは全然ない。プレイ終了までに平定できていたらいいナ、くらいの心持ちで、とりあえずスコットランド諸侯との婚姻と貴族の招聘に邁進する。

・そうこうしているうちに一世代(40~50年くらい)が過ぎ、婚姻政策の結果産まれた子どもの後継者争いなどに乗じて、スコットランド王国と断続的な戦争を開始。守勢にまわったスコットランド軍はアイルランド軍とは比べ物にならないくらい強く、何度も何度も傭兵(=お金)を溶かすことに。

・途中、お金が続かなくなって「しばらく戦争を休むか……」と思っていた矢先、ニトラ女公爵(ハンガリーの公爵領)をやっていた太后が物故。その遺産としてニトラ公爵領と2万超のお金を相続! 休む間を与えずにスコットランド王国に痛撃を与える。

・延々と攻め立てられ、内乱も勃発したスコットランド王国に立ち直る余力はなく。我が国との講和条約が成った1カ月後、ノルウェー王国から「スコットランド王の継承戦争」を仕掛けられ、スコットランドは北欧最強のノルウェー王国のものに。

・というわけで、次の相手はヴァイキングの中のヴァイキングにして、スカンジナビア半島を完全に手中に収めるノルウェーになってしまった。これはヤバイ。てか、スコットランド平定なんて無理だろ……。

・と、思っていたらノルウェー王がアッサリ死亡(どうやら暗殺されたらしい)し、国を三分する内乱が勃発。結局、継承戦争は平定されたものの、ノルウェー自体は大幅に疲弊していたので、勇気を奮ってノルウェー王国に宣戦布告。婚姻同盟していたデンマーク王国も参戦したことで、戦争に勝利。これによりスコットランド西部とモレー公爵領をゲットする。

・ここで息子の嫁探しのためにイングランド王国を覗いてみると、なんと現君主が初老の同性愛者で、適齢期の娘と幼い男子一人しかいないことに気づく。これはゲームスタート以来、最大のチャンス! 初老の同性愛者だから、娘、幼子の次に後継者が生まれる可能性は限りなく低い。ここでイングランド王の娘を貰い受け、その幼子を暗殺しちゃえば、我が息子の次世代で同君連合、孫の世代でイングランド王国そのものをゲットできるじゃないか!

・早速、イングランド王に婚約を申し入れた後、密偵頭を敵国首都に入れて暗殺を敢行! 2度のトライにより幼子を暗殺したことで、無事、息子の嫁をイングランド王国の後継者にすることに成功する。あとは、イングランド王が死ぬのを待つだけだ。

・と思っていたら、ヨーク公爵が起こした反乱が成功し、イングランド王は王位を失い、息子の嫁はイングランド王の後継者から「ただのカンバーランド女公爵」になってしまった……。同君連合、3カ国の王の座も夢のまた夢ということか。

・結局、イングランド王国を手中に収めるのは無理だろう、と諦観したうえで、地道にスコットランドへの浸透を図っているうちに15世紀を迎える。↑で娶った息子の嫁も太后となって永眠。2カ国の王となった現君にカンバーランド公爵領を遺した。しかし、最大の遺産は「イングランド王国への弱い要求権」。イングランド王だった父親の要求権を継承していたのね!

・これでイングランド王国に喧嘩を売り、見事に勝利を納めれば、ウェールズ王国、アイルランド王国、イングランド王国の3王国の王として君臨できるだけでなく、イングランド及びアイルランドの過半を手中にすることで「大英帝国」を作ることができる。これはもう、イングランドに喧嘩を売るしかない。

・といっても、イングランド王国は我が2王国とほぼ同じくらいの実力を持っているので、簡単に勝てる相手ではない。勝利のカギは傭兵をいかに動員するかにかかっているので、これを雇用するための金を貯めるべく、しばらく貯金に専念。2万近く貯めたところで、“市場”に出ている傭兵(2000人以上)の全てを雇い、敵の重要拠点に配置したうえで宣戦布告。

・「家臣の部隊は遊撃隊として敵軍団の殲滅にあたる」「近衛部隊の半分は残存兵力の掃討、残り半分は拠点制圧」という方針で、動員された敵軍団を片っ端から撃破。傭兵部隊は強襲を繰り返して拠点を落としていく。こうして傭兵と家臣の部隊を1年かけて溶かしているうちに戦勝点が100点に達し、見事、イングランドの王座を手に入れることに成功する。

・大英帝国を成立させた後は、ウェールズ王国、アイルランド王国、イングランド王国の称号を廃止。これにより3王国の要求権を持っていた諸侯の反乱を招くも、全て速攻&痛み分け講和で下し、10年かけて帝国を平定。

・初代皇帝が死んだ後は、ゲーム始まって以来の大乱(家臣の半分近くが反旗を翻した)を招くも、婚姻同盟していた神聖ローマ帝国の介入もあって無事平定。諸侯を懐柔しているうちに1453年を迎えた。総合スコアでプランタジネット家を抜けたのは素直に嬉しい。世界地図を見て一番ビックリしたのは、ポーランド王国が消えていたことと、シチリア王国がいつのまにか大勢力になっていたこと。なお、東方の大勢力はティムール。



2013年2月15日金曜日

ついに奴らが来たか……

中二病を煮染めたまま大人になった手前としては、こういう映像を見せられると、つい反射的にタイトルのようなつぶやきをしてしまいたくなる。本番は明日とかいうハナシもあるけど、どうなのかね?

確定申告につき簡単な更新

本日は確定申告の作業と手続きのため、午後一杯不在です。電話、メールの連絡は即時にとれるかも知れませんが、とれないかも知れません。こういうときに携帯電話を持っていたら便利なんでしょうが、父親の遺言により「携帯電話は持たない」ことにしているので仕方ありません。業務連絡等への返信は本日17:00以降になりますので、ご承知おきください。

2013年2月14日木曜日

普段は映画の感想なんて書かないんだけど

仕事先でどういうわけかお茶をひくことになってしまったので、仕方がないから16時間前にレンタルDVDで視聴したリメイク版『トータルリコール』について思いついたことをメモしているうちに、ノート1ページ分が軽々と埋まってしまったので、以下、上記メモをコンパクトにリライトすることに。

*オリジナル版『トータルリコール』は、手前の番付では『コマンドー』と並ぶシュワ映画の双璧にして、三大バーホーベン映画(残り2本は『スターシップ・トゥルーパーズ』と『ブラックブック』)に位置づけられる愛すべき作品で、未だに2年に1回くらいのペースで全篇通して視聴しています。

・ファーストインプレッションは「うん、これは『脚本の教科書』。脚色は本当に素晴らしい」。ハナシのわかりやすさは明らかに前作以上。そこそこ複雑なスジを、どんなバカでも一見で99%理解できるようにリライトしていることに感服した。

・「伏線の撒き方と回収の仕方」「気の利いたセリフを言わせる場面の作り方」「とっちらかったスジをわかりやすく束ねる方法」――といった“シナリオ作りのお手本”を集めたような脚本は、確かに素晴らしい。

・でも、この素晴らしさってのは純粋に“技術”に対するものであって、例えるなら「イングヴェイ・マルムスティーンの速弾きsugee」と同じようなものであり、結局のところ「上手い? だからどうした!」で終わるものだったりする。つまり、脚色スキルが巧妙であること以外、特に見どころがなく、良くも悪くも心に残るプラスアルファがなかったってこと。

・個々のシーンで見るべきころもあるにはあった。The Fallの車内描写とか、無重力戦闘シーン――『インセプション』のアレを、実に上手く発展・強化させた見事なシーン――とかは見応え充分。The Fallのアイディアも科学考証的には失笑モノなんだろうけど、映画的に魅せるタネになっていたので全然OK。

・難点をあげつらうと悪口のオンパレードになってしまうので割愛。ここまでの要素だけを見れば、単なる2流映画でお終いだけど、手前の中の最終的な番付は1.5流映画。何が0.5流分上乗せしたのかといえば、これはもうケイト・ベッキンセール(=監督の奥さん)の怪演!

・前作のシャロン・ストーンとマイケル・アイアンサイドを足しっぱなしにした役柄だけど、例のごとくスッピンでも美人だし、スタイルもアクションのキレも良いし、何より禍々しい雰囲気を十分に醸し出しているのがイイ! 一流のハリウッド俳優に何億円ものギャラを支払う理由が良くわかった。

・悪口はいいたくない。いいたくないけど、一つだけいわせて! って何がアレかっていえば、「恋人が地味なのはいいけど、せめて髪の色はブロンドにしろ!」ってこと。やっぱりねぇ、髪の色でキャラを見分けられるか否かってのは、大切なことだと思うのですよ。

・地味なのはいい。いや本当は良くない。大大大好きなオリジナル版の中で唯一修正したかったのが「恋人を嫁(=シャロン・ストーン)とタメを張れるくらいの美人にする」って信条を持つ手前にとって見れば、「リメイクで真っ先に直すべき点を、敢えて踏襲するのか!」ってことであって、前作のお約束を外すくらいなら、ここを真っ先に直せよ! と。

・役柄から考えれば、演技力も知名度も必要とされないんだから、TV出身でもモデル出身でもいいからブロンドの美人――例えばイモージェン・プーツとかジョージナ・ヘイグあたり――を配して欲しかったなぁ。

・「じゃぁ、オリジナル版のどこが良いんだよ。セットも特撮もちゃちいじゃないか!」って? オリジナル版は見どころ一杯じゃないか。

・地下鉄駅での銃撃戦で人の盾としてボロクズになった後、ダメ押しに踏んづけられる一般男性とか、どういう意味があるのかよくわからない謎土方作業とか、アレック・ギネスの殺陣並みにキレの悪いシャロン・ストーンの格闘シーンとか、股を蹴られた後のシュワの顔とか、鼻から赤球(音量&効果とも絶妙なSEがナイス!)とか、「2weeks」とか。何より「For the memory of a lifetime... rekall rekall rekall」のCMソングが最高じゃないか。

・↑の見所が全部ガッカリな感じでリメイク(=穏当に処理)されていたのは悲しかったけど、まぁ、この辺の要素はバーホーベンの作家性に直結するものだからね。安易にリメイクしないのが正解ってのはわかってるんだけどさ。でも、CMソングだけは聞きたかったぞ。



2013年2月13日水曜日

タンカーだから急転換はできない?

故宮沢喜一曰く、「日本はタンカーだから急転換できない」とのことだけど、今にして思えば、これは「だいたい正しい航路を進む」ことが約束されていた55年体制(=事実上の自民党一党独裁)下での政治についてしか語っていなかったのだなぁ。つまり、今から振り返ってみれば失政は数知れずあったけど、結局、ワルシャワ条約機構には入らなかったし、所得倍増計画も達成できたくらいには正しかったと。ヨーロッパからアジアに行くスエズマックスタンカーの航路に例えるなら、地中海では迷走したとしても、中東が安全であれば、「必ずスエズ運河航路を採る」程度の常識はあったということ。

これが民主党政権になってからは、中東が安全でも「喜望峰航路を採る」どころか、「パナマ運河を通ろうとしてパナマックスタンカーでないことに気づき往生する」レベルの失政を続けたからね。そんなもんだから、自民党政権になってからは経済も外交も急転換せざるを得なくなり、実際にやってみたら案外簡単にできたと。

で、この急転換の事実を日本国民のほとんどは理解しているけど、おそらく諸外国の多くは理解していないんでしょう。諸外国の多くは民主党政権下での政策転換について、「良くも悪くも3年かけて従来の方針を転換した」くらいに考えていて、この迷走を1カ月余で完全に修正してしてしまったことが信じられないのかも。そう考えると、最近の特亜三カ国の動きが合理的に説明できる気がする――と、思うのは手前だけか?

2013年2月12日火曜日

読書記録:歴史本2冊と名作

●日本海軍はなぜ過ったか――海軍反省会四〇〇時間の証言より(澤地久枝、半藤一利、戸高一成著。岩波書店)

「組織ガー」「参謀ガー」と、『失敗の本質』以来、四半世紀に渡って語り尽くされているハナシを繰り返している。見識の深い半藤氏も、このメンツに合わせて話しているので、いつものような鋭さは感じられず。




●古代オリエントの宗教(青木健著。講談社現代新書)

世界の2/3が信仰している一神教の聖典『旧約聖書』『新約聖書』(イスラーム教はこの2冊と『コーラン』を採り入れた一神教)が紡ぐ「聖書ストーリー」が、地中海世界からオリエントへと侵食するなかで、オリエント世界に花開いた宗教(ゾロアスター教、マニ教、ミトラ信仰etc)がどのように抵抗し、受容し、変化していったのかを、やや駆け足気味に綴った本。著者の既著3冊を読んだ人にとっては、手軽に復習できるガイドブック的に読める。

インド、支那、日本に一神教が根付かなかったのは、「聖書ストーリー」の完成形であるスンナ派イスラームが成立した13世紀頃にモンゴルが西進した結果、オリエントより遠方への侵食が妨げられたためなのか? それとも「米」という、異様に人口扶養力の高い穀物を食べてきたインド、支那、日本には、「麦」の文化圏で育まれた厳しい宗教が決定的に合わなかったためなのか? と、いろいろと妄想したくなった。




●時の娘(ジョセフィン・テイ著。ハヤカワ・ミステリ文庫)

名作名作アンド名作。イギリスでリチャード3世の遺骨が発見されたというニュースを聞いて、本棚の奥から取り出して再読。やっぱりベラボーに面白い。この本がなければ、うんざりするほど氾濫する「本能寺黒幕説」とか、『逆説の日本史』なんかは一切合切存在しなかったはず。いわゆる“エンターテインメント系歴史ミステリ”のオリジンだけど、刊行されて60年以上経っているにも関わらず、この本と肩を並べるどころか足元に並ぶフォロワーすら存在しない。



追記:Huluで視聴中の『Buffy the Vampire Slayer』について。シーズン2、スパイクが出てきてようやく見るに耐えるモノになったという感じ。シーズン3になってから、俄然、面白くなってきた。イライザ・ダシュク――サラ・ミシェル・ゲラーといいジュリー・ベンツといい、ジョス・ウィードンの女の好みにブレは一切ないなぁ……――が出てきたことも嬉しい驚きだったりする。国内版DVDはシーズン2までしか出てないようなので、現時点でフルシーズンを日本語環境で見られるのはHuluだけってことになるのか?

2013年2月8日金曜日

平成の三大バカ社長、残る一人は誰だ?

楽天 三木谷「TPP参加はもうマストである」 (´・ω・`)?

渡邊美樹、三木谷浩史は確定として、残る一人は誰になるんだろうか? 折口雅博は消えたし、柳井正、重田康光はえげつないけど↑の二人ほどバカじゃないからなぁ。それなりに知名度があって、倒産及び犯罪etcで社会から消えずに、かつ、品性下劣で大バカな発言を繰り返すような人材ってのは、よくよく考えると中々いないものだなぁ。

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26: ブリティッシュショートヘア(茸):2013/02/07(木) 07:53:05.02 ID:Mm8Si4Wp0
なんでmustだけ英語なの?全部英語で話せよ(´・ω・`)

46: アムールヤマネコ(岡山県):2013/02/07(木) 08:11:03.09 ID:BWtgnqQiP
三木谷「トゥギャザーしようぜ!」

75: アムールヤマネコ(神奈川県):2013/02/07(木) 08:56:07.72 ID:m0hqn/1NP
>>46
だいたいそういう意味だから困る

49: ボンベイ(滋賀県):2013/02/07(木) 08:14:33.91 ID:bMzjxLL00
三木谷
「ジャパンの農産物、海産物をポジティブマークにフォーリンに売っていくべきだと、マーケットがビッグなんだ
というヒューマンもかなりメニーいる。TPP参加はもうマストである」

こうだろ

74: アムールヤマネコ(SB-iPhone):2013/02/07(木) 08:55:52.96 ID:yfbTiuf5P
>>49
No産物
Sea産物

77: パンパスネコ(新疆ウイグル自治区):2013/02/07(木) 08:58:39.82 ID:BgeM9GIc0
たぶん、masto って発音したと思う。

112: クロアシネコ(庭):2013/02/07(木) 09:58:22.81 ID:76jZ8bkn0
KOBOを見てると三木谷の言うことは当てにならんと分かるはず

182: ぬこ(奈良県):2013/02/07(木) 15:57:46.52 ID:rmrVt8p20
お前らそんな攻めてやるな
三木谷みたく昭和の時代に学校教育受けた奴は
「~しなくてはいけない」=must と習ってて
主観的な「~しなくてはいけない」はmust、客観性を表したいときはhave to
とかの使い分けを習っていないんだよ
ましてや「病院にいったほうがいいよ」の「したほうがいい」はhad better
って教えられてるんだから

212: エキゾチックショートヘア(庭):2013/02/07(木) 21:14:37.02 ID:XwCy6rrl0
政府の委員会に三木谷と竹中が加わっていることに怖いな…

217: クロアシネコ(愛知県):2013/02/08(金) 01:09:30.36 ID:9g1LdkWP0
三木谷が支持してるってことは、一般人に何のメリットも無いんだな

219: ラグドール(関東・甲信越):2013/02/08(金) 01:14:19.66 ID:j2isSzjRO
~がマストなんて女性ファッション誌みたいな言い回しすんなよ。

2013年2月7日木曜日

NHKと契約していたらポチらなかったはず

昨日、あまりに寒いので終日布団にこもる。布団にこもっていては仕事もできないし、ゲームもできない。指がしばれるので読書もできない。となれば、寝っ転がってなにがしかの映像を見るしかないわけで、「しょうがないから『CHUCK』のシーズン5でも見るか」と思ってDVDをセットして視聴したものの、英字幕をじっくり読みながら第1話を見たところで、「面白くて面白くて震えるくらいだったけど、集中して見ているうちに何だか妙に疲れたナ」と、体調不良を自覚。

身体を起こす元気もなくなってきたので、静養(=昼寝)のためのBGM代わりになるものはないか? と思案したものの、レンタルしているDVDはなく、DVDBOXセットはタンスの上の棚にあるので取りに行くのが面倒くさい。というか、取りに行く元気がない――というわけで、うつらうつらしながら2chまとめサイトを巡っているうちに、動画配信サービス『Hulu』のリンクを発見。

前々から加入しようかどうか迷っていたものの、「どーせ大したコンテンツもないし、回線不良でガクガクの動画を見るのも業腹だし」と思い、結局ポチらなかったのが、「終日布団にこもりきりなので、BGM代わりに流しっぱなしにできる何かが欲しい」という稀有な状況を前に、アッサリとポチることを決心。NHKと契約してTVを視聴できる環境にあったとしたら、多分、昨日は終日TV番組をBGMに静養(=昼寝)していたはず。

で、13時頃から延々『Buffy the Vampire Slayer』(10年ぶり2回目)を流し見していたんだけど、何というかいつまでたっても面白くならないような……。シーズン2まで見れば面白くなるのかなぁ。

ともあれ、2~3年前までに放映された主だった海外ドラマがほぼ全部揃って――『Smallville』『MEDIUM』『BONES』『LOST』はシーズン6までコンプリート。『X-File』みたいな古いドラマは全シーズンコンプリート。『The Walking Dead』がシーズン3まで揃っていたのには驚いた!――いて、いつでも見られるってことだけで、手前的には月額980円の投資は十分回収できているので、体調不良で判断力が減退したなかでの決心だったとはいえ、なかなか良い買い物をしたものだと満足しているところ。

2013年2月6日水曜日

Yahoo! 天気の気温は正しいのか?

そりゃ正しいと思うけどさ、それにしたって寒すぎでしょうよ。9時の気温が4度とあるけど、4度もある気がしない。ここ数日の温かさからの4度だから寒く感じるのは当然としても、その差を考慮に入れても寒い。てか、指先だけでなく肩もしばれる。ここまで書いているうちに身体が冷えきってしまったので、今日の更新はお終い!

あ、そういえば昨日、中共の海軍がレーダー照射したとかいうニュースが流れていたけど、あれってちゃんと「ロックオン」って言うべきだと思うの。マニフェスト修正を公約違反って表現するようにね!

2013年2月5日火曜日

『CHUCK』シーズン4のミーハーな感想

先月の大雪の日からぼちぼち見始めた『CHUCK』シーズン4。英語+英字幕で視聴したため、セリフの8割くらいしか理解できない鑑賞だったものの、見終わってみれば「これで3000円なら安い買い物だわ!」と大満足。以下、ミーハーな感想です。

・全体通しての印象は「こりゃ『Alias』だナ」。つまるところ、21世紀水準のよく出来たスパイアクションドラマではあるものの、『CHUCK』を『CHUCK』たらしめていた“何か”は確実に失われてしまったのだなぁ……ということ。

・その“何か”は何かといえば、「オタクがオタク知識を駆使して敏腕スパイを出し抜く」ことと、「チャックとサラのすれ違い」の2つ。シーズン3では、前者はモーガン、後者はショウ、ハンナ及びチャックのレッドテストなどを駆使することで、辛うじて確保していたものの、シーズン4では最初からほぼゼロ。

・「チャックとサラのすれ違い」については、倦怠期とか潜入捜査とかサラの複雑な過去なんかで、どうにかして2人を離そうという努力を試みてみた模様。といっても、シーズン1:ep1から一目惚れの両思いで、ようやく結ばれたカップルを引き裂くことなど当然できるはずもないわけで……。

・そもそも『CHUCK』は、シーズン2でやるべきことを全てやり、語るべきことを全て語ってしまっているので、シーズン3以降は壮大なおまけとも言えるわけで……。

・というわけでシーズン4は、インターセクトver2.0をインストールしたスーパースパイであるチャックが、世界を飛び回って大活躍! というハナシとなり、つまるところ『Alias』『burn notice』『NIKITA』みたいなドラマになったと。

・だからといって面白くなくなったわけでは全然なくて、↑の2つの要素が消えた分、枝葉の要素は大増量された。つまるところジェフスターはこれまで以上に過激なパフォーマンスを繰り出し、サラもこれまで以上にお色気シーンで頑張ったということ。

・実際、ジェフスターの『Is This Love』『Push It』では腹が捩れるほど笑ったし、サラのベリーダンスとキックボクサーとのタイマン――イヴォンヌ・ストラホフスキーの見事すぎるプロポーションは、ホットパンツで格闘するときに一番映える!――も素晴らしかった。唯一残念なのは、シーズン1~2で大活躍した“謎風”が出て来なかったことくらいか。

*なお、“謎風”とは、このシーンの20~22秒で髪に吹き付ける風のこと。

・もちろん各エピソードの脚本も相変わらずよく出来ているし、シーズン通しての構成もお見事。シーズン最終話の脚本だけは、珍しく穴が目立ったけど、その分、最終話らしいテンションで盛り上げに盛り上げまくったので、あまり気にならず。制作サイドの「ここで打ち切りでも悔いはない!」という心意気がビシビシと伝わってきたところが良かった。

・シーズン通してのベストエピソードはep13。次いでep11といったところか。手前が一番好きなのはep21。シーズン1でインターセクトのフラッシュ描写を見て以来、「オレがチャックなら絶対にこうやって使うのに!」と思っていたことを、そのままやってくれたところが高ポイント。そのときのチャックの当て振りは爆笑モノだった。

・なお、日本語版は4月24日に発売とのこと。3000円で全篇見れたことと、内容自体には大満足だったけど、やっぱり吹き替えで全部見返したいなぁ。いい意味で中身の空っぽなドラマだから、英字幕と睨めっこしながら見るよりも、寝転びながら吹き替えで見るのが一番楽しいしね。





2013年2月4日月曜日

読書記録:科学本とアメコミ2冊

●言語が違えば、世界も違って見えるわけ(ガイ・ドイッチャー著。インターシフト刊)

色彩を巡る言語と表現の発達の謎を探る歴史を紐解いた、第4章までが実に面白い。グラッドストンの『ホメロス研究』における卓見から、ラマルク説の影響で斜め上に進む研究。そして未開人の言語から明らかになる真相――という流れは、上質のドキュメンタリーのような趣。以降は、ごく普通の“言語学入門の解説書”のような感じ。良書。



●スーパーマン:レッド・サン(マーク・ミラー著。小学館集英社プロダクション刊)

誰もが一度は考えたことのある“if”を、どのように処理するか? という視点で読み、人民英雄となったカル=エルが、人民英雄らしく戦うこと――当然、スーパーマンとしてのソレ以上に、百戦百勝の鋼鉄の霊将のソレ――や、社会主義国家の人民英雄としての苦悩を、スーパーパワーでどう解決していくのか? といったことに期待していたものの、著者はスーパーパワーについて「リアル・ビッグブラザーを実現するためのツール」という側面しか書かず、東西冷戦も「二代ライバルの決斗」という側面だけをクローズアップすることに専念。要するに、わくわくする“if”を矛盾なく綺麗にまとめただけのことであって、当方の期待は大きく裏切られてしまった。といっても、短い頁数の冊子に↑のような大河ロマンを期待する方が間違っているので、多分、著者は悪くない。というか、与えられたフィールドで最高の仕事をしているといってもいい。ともあれ、登場人物紹介の「ラナ・ラザレンコ」「ピョートル・ロストフ」で草不可避の人は、多分、買って損はないと思う。



●キングダム・カム 愛蔵版(マーク・ウェイド著。小学館集英社プロダクション刊)

説明不要の大傑作。Amazonギフトを行使してようやく購入。アレックス・ロスのアートワークが素晴らしすぎて読んでいる間中、言葉を失ってしまった。本編にはちょっとしか出てこないけど、ブラックキャナリーがカッコよすぎ!

2013年2月1日金曜日

もう邦画アクションは太閤記か忠臣蔵だけでいいと思うの

映像も解禁! 『キャプテンハーロック』が今秋にアニメ映画化

感想をいうと悪口のフルコースになってしまうので割愛。この手のCGアクション連発モノの映画についていえば、ピーター・ジャクソンの『キングコング』以降、映像表現の進歩は完全に停滞しているからねぇ。アクション自体に大きな期待はできないでしょう。多分、最高に頑張ったところで『アベンジャーズ』(制作費2億2千万ドル)以上――クライマックスの“魚メカ”との戦いを何度も見たい人って本当にいるのかね?――には絶対にならないのに、従来の邦画では破格とはいえ、その1/7の予算しか使えない映画では……ねぇ。実際、予告編を見た限りでは、実写版ヤマトと大して変わってないというか、かつての映画版FFみたいで、おお、もう……。