2010年4月23日金曜日

野球人気オワタ\(^o^)/

堀内前巨人監督 自民“救援”登板「剛速球勝負」

一昨日、耳にしたときには「ないないありえない(笑)」と思ってたけど、昨日、真実であると知り愕然。直後、絶望とも諦観ともいうような沈んだ気持ちになりましたよ。「ああ、これで手前が大好きだった野球中継は、二度とゴールデンタイムの花形番組に返り咲くことはないんだなぁ……」って。

いや、いくら野球好きでも狂信者じゃないんだから、ここのところ視聴率が激落ちしていることは知っているし、野球人気の低迷がヤバいレベルに達しているっていう事実も知っている。でもねぇ、それでも「もしもイチローが日本球界に復帰したら、一時的とはいえ野球中継も増えるんだろうなぁ」とか「次のWBCでイイトコに行けば、やっぱりみんなTVを見るんだろうなぁ」みたいな甘い夢も見ていたわけですよ。

今回の堀内恒夫の参院選出馬は、そんな甘い夢を綺麗サッパリ吹き飛ばしてくれました。何があろうと野球人気は復活しないどころか、人気凋落の傾向が加速度的に進みつつあるっていうイヤな事実を認識しなければならない――ってことに気付いて、もう何というか立ち直れないくらいに打ちのめされたわけです。

うん。聞きたいことはわかってる。

「堀内が政治家を目指すことと、野球人気の低迷にどんな関係があるの?」

でしょ?

プロ野球OBが政治家を志すことと野球人気の低迷は、確かに表面的には関係のないことだ。でも、ちょっと視点を変えると、骨がらみってくらいに深い関係が見えてくると思うんですよ。

「スポーツでも芸能でも、その世界で“食えなくなった奴”が政治家を目指す」

芸能人でもプロ野球OBでも、選挙に出るのは小物ばかりだ。江本孟紀だって「しょせん100なんぼしか勝ってないピッチャー」(鈴木啓示)だし、長崎慶一だって一応首位打者だけど、みんなの記憶に残っているのは「そういえば田尾安志が延々敬遠されたよね」ってくらいだ。石井浩郎も選挙に出るらしいけど、これも大物じゃない。

彼らについていえば、講演やTV、解説、指導者などの仕事で、自分のプライドと懐を満たせなかったから選挙に出たんでしょう。実際、昭和名球会のメンバーは誰一人として選挙に出たことはないし、それに準ずる大物OBも右に同じだ。本当の大物OBは野球周辺のビジネスで食えているから、敢えて選挙に出るなんてリスクを背負う必要はないのだ(念のためにいいますが、ここでいう“食えている”とは、現役時代に肥大したプライドを満たせるだけの生活水準を維持できているか否かであって、慎ましい生活ができているか否かじゃないです)。

……ったはずが、今回、堀内が出るという。プロ野球70年の歴史で、初めて大物OBが選挙に出るってことだ。それも中途半端な大物じゃない。

・V9巨人のエース
・名球会メンバー
・前巨人監督

のスリーカードを揃えた大物中の大物だ。そんな彼が“食えなくなった奴”になっているとは……。これほどの大物が稼げなくなっているくらい、プロ野球周辺のビジネス――講演料の相場、お呼ばれの回数、企業・団体の顧問料、出演料、原稿料、指導者の口……etc――が不振を極めているってことであり、それだけプロ野球人気が落ちるところまで落ちているってこと。30年来のプロ野球ファンだから、こんなことは絶対に認めたくないし、目を逸らしてきたけど、今回の堀内出馬で認めざるを得なくなったってところです。

思えばプロレスも、馳浩が政治家になった頃から人気凋落の傾向が加速度的に進んだっけ。インディーズ団体が乱立し、ゴールデン放送がパッタリなくなったし。

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