2010年4月3日土曜日

全ては『FREE』を読んでからってことか?

『オタク学入門』でオタクコンテンツの正しい見方を示し、『いつまでもデブと思うなよ』でダイエットを成功に導いてくれた我が心の師・岡田斗司夫先生が、なんだか凄いことになっています。

あなたのFREE世界(最終回)

興味のある人は、是非、第1回のバックナンバーから目を通してください。手前が心からの尊敬を込めて「先生」という敬称を付けるのは、岡田斗司夫氏と兵頭二十八師の2人だけなんですが(「センセー」と呼ぶ人はたくさんいます)、そんな岡田先生が今後の仕事の方向性について、斜め上どころでない突き抜けた提案をしています。『FREE――<無料>からお金を生みだす新戦略』(NHK出版)を読んであてられたのか、出版大不況を乗り切る術を考えているうちに誇大妄想がもりもり膨らんできたのか……。

「社員が上納金を納め、社長を無条件に尊敬しろって、ようするに『ヤクザ』か?」
「日本の誇る『ヤンキー』文化を導入するとか言ってるし」
「でも、ファンクラブと考えれば、年間12万円は安いと思う人もいるだろうね」
「懐に余裕があったら社員になってる。てか、兵頭師がやったら倍でも払う」
「宗教団体としては破格の安さかな。壷なんて年会費の3倍くらいするし」
「この値段だとありがたみが感じられないよ。お金=信心だから」
「セミナーでももっとお金取れるしね」
「●間●代の阿漕な商売と比べてもずっと良心的な価格設定だし」

月1万円、年間12万円を社長に支払うだけで、岡田先生と一緒に仕事ができる――というのは、熱烈なファンにとっては魅力的な提案だろう。ファンクラブの会費としては破格だけど、会報やチケット割引どころじゃなくて、本人に会えたり、SNSを通して頻繁に本人と連絡できたり、本人と一緒に仕事ができるのであれば安いものだ。

なので「お金の取り方」をもってこの話を叩くのは間違っていると思うけど、かといって評価経済社会の先駆けという話には素直に乗れないんだよなぁ。心から尊敬する「先生」の話であっても眉唾をつけざるを得ない。

といっても、この辺の認識は『FREE』を読んでいないからかも知れない。この本を読んで説得させられれば、岡田先生の言うことにも「その通り!」と膝を叩くことになるのかも知れないし。

で、ついに買ってしまいましたよ、『FREE』を。大枚¥1800(昼飯3食分換算)をはたいて! 

というわけで、オタキングexについては、『FREE』読後に改めて書いてみたいと思います。

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