2011年12月24日土曜日

江川卓×落合博満対談(NTV『Going! Sports&News』より):その3

江川:落合さんを一文字でイメージするなら、僕は「秘」だと思う。どこかに秘めているものがあると思う。
落合:オレが何もしゃべらないっていう人は、オレのとこに近づいてこない人が言ってることだよね。
江川:イメージが怖いんですよ。
落合:何が怖いの。
江川:みんながそう言ってるんですよ。雰囲気が怖いとか。
落合:こんな頭してっから?
江川:自分で自分のことを一文字でイメージすると、どうなりますか?
落合:漢字でなきゃいけないの?
江川:えっ! 面白いこといいますね。ちょっと待ってください、相談してみますから……「6」とか書くんじゃないでしょうね?
落合:書かないよ。1個だろ。
江川:1個です。
落合:ハイ(といって出した色紙に書かれていたのは「○」)。これマルですよ。オレ平和主義者だから、角立てたり波風立てるの嫌いなんだわ。(「○」を指して)自分はこういう風に生きようと思ってるんだけど、周りが勝手にこのマルを変えてしまうってやつ? オレはこうでありたいの。
江川:このマルは、強いんですか弱いんですか。
落合:ものすごい強いと思う。ところがコレに一杯敵が攻めてくるわけだ。それから自分を守るためには、円形っていうのが一番防御しやすい。同じ力が加わってるわけじゃない。その代わり、いったんこのマルが戦いを挑んだときには、完璧にこのマルの中に取り込むだろうね。それでこうやって大きくなっていけばいいじゃない。漢字一文字っていったら思いつかないけど。
江川:漢字よりいいです。今日結構完敗してます。
落合:オレのことをみんな「変わってる」というけど、オレは自分に一番素直に生きてるんじゃないかなと思うんだけどね。周りの人が変わってるから、オレが変わって見えるんじゃない。オレに言わせれば「お前らのほうがよっぽど変わってる」って思うんだけどね。だから人を利用しようって気もないし、利用されたくもない。自分の人生思うがままに平和的に生きていければいいだけで……だからオレのこと放っておいてくれればいいんだ。

江川:今度監督をやるとしたら、どんなチームを作りたいか。理想のチームは?
落合:監督がベンチで黙ってみていて何もしなくても勝てるチームが理想。やっぱり適材適所に「1番2番は走れなきゃいけない」「3、4、5番はホームランを打てなきゃいけない」というのは確かにある。あるけども、ある程度オールマイティに「今日こいつに4番打たせたけど、エンドランもバントも盗塁もできる。でもホームランも40本打つ」というメンバーが3~4人欲しい。(理想のチームを)作るのであれば。そうしないと「じゃぁやっとけー」って言ってベンチで寝ているわけにはいかない。
江川:ベンチで寝られるのが究極の監督ということですか。
落合:いいねぇ~。オレ、昔いったことがあるんだ稲尾さんに。「稲尾さん起きてたら負けるから寝とけ」って。本当に寝てたらちゃんと勝ったよ。

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