昨日、シーズン2が全部レンタル解禁になったのでようやく見終わったわけですが、結論から言えば「うん、シーズン1前半で止めとくのがイイネ」です。繰り返すようだけど、シーズン1の13話『Sectionals』までは、数ある海外ドラマの中でも最上位にくるくらい面白い――手前の中の番付では『MADMEN』より上で『Veronica Mars』シーズン1と同等――んだけどねぇ……。シーズン2になっていろいろと新趣向はあるものの、おはなし自体に変わりはないわけで、結局のところ前に書いたような具合だということ。
このことを“欠点”と取るのであれば、これを解消するには『タカヤ―閃武学園激闘伝―』のようにジャンルそのものを変えてしまう荒業が必要になるけど、それをやってしまうともはや『glee』ではなくなってしまうし、そもそも『glee』自体、劇的なストーリーや爽快なアクションや謎解き、腹の底からの笑いを味わう類のドラマではなくて、音楽と歌を楽しむフォーマットですからね。↑のようなケチをつけるのは野暮であることは百も承知ですよ。
と保険を打っておいたうえで、とりとめのない感想(ゆるいネタバレあり)。
・向こうで最終回を放映する前に、エキストラがTwitterで「最終回のヒミツ」をバラしてプロデューサーが激怒とかいうハナシがあったけど、あのオチってヒミツにすることなのか?
・オリジナル楽曲についてはどうのこうの言わない。どんな局面でもピアニストのブラッドがいる世界なんだから、高校生でもプロの作曲家(昔で言えばビリー・スタインバーグ&トム・ケリーみたいな産業ロック職人)が作るようなベタな曲が作れても不思議はない。
・で、そのオリジナル楽曲が初登場した16話の州大会は感動した。正直、1話から15話まではほとんど惰性で見てたけど、すべてはこのハナシのためにあったのね! シーンと歌詞で、そこまでの全てのハナシと伏線を全部綺麗に回収して、かつイイ感じでの幕引きになっていた。
・なもんだから、1~15話まで惰性で見たことに後悔はないけど……前フリにしては長すぎるわ!
・シーズン1前半までは、生涯1度も洋楽を聞いたことのない人にも自信を持ってオススメできるけど、シーズン2はオススメできない。シーズン1前半までは1話ごとに「誰もが一度は聞いたことのある曲」が1回くらいは出てきたものだし、何より歌を聴かなくてもハナシ自体が面白かった。
・これがシーズン2になると「誰もが一度は聞いたことのある曲」を前シーズンで消尽してるし、ハナシ自体はそう面白いものでもないから、洋楽ファンでない視聴者を引き付ける“何か”がないんだよなぁ。
・いえね、個人的にはブリトニー・スピアーズの回とかフリートウッド・マックの回とかは超面白かったんですよ。でも、これは元ネタを知ってるからこそであって、元ネタを知らないジャスティン・ビーバーの回なんて「これの何が面白いんだ?」状態でしたから。
――こうやって書いていると結構延々と続きそうなので、気が乗れば明日に続くかも知れません。
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