2015年6月21日日曜日

こんなに楽しいなら、もっと早くにNBAファンになっていれば良かった

このあいだに引き続き『NBA2K15』のハナシ。以下、一週間前までバスケットボールのことを何一つ知らなかったおっさんプレイヤーの覚書です。

・ゲーム設定について①:カメラは「ターボ」。コートを縦に見るカメラ設定で、最大の利点は、攻守交代やコートチェンジでも視点が一切変わらないこと。つまり「上に攻め、下を守る」スタイルが維持される。だからこそ操作も容易で、速攻で戸惑うこともなくなる。「2K」や「ダイナミック放送」も悪くないが、視点や攻め手が変わってしまうのがねぇ……。

・ゲーム設定について②:難易度は「ルーキー」、ゲームスタイルは「デフォルト」。一度スライダーをいじってみたけど、スライダーの恩恵はプレイヤーだけでなくCPUも平等に受けると知り、いわゆるチートは無理と悟ってからは手付かずに。

・この設定でマイキャリアのPGをやると、1QT=12分なら50得点は軽く超える。これまでのレコードは87点。FG率は70%前後。これが難易度「プロ」になると、途端に現実的なスタッツになる。得点は15~25点くらいで落ち着き、FG率も良くて40%前後になる。

・現在のマイキャリアは「自キャラが弱っちくても無双したい」「難易度ペナルティで取得VCが半分になっても、無双した方が得られるVCが多い」ことから、「ルーキー」、「デフォルト」、1QT=10分でプレイしている。

・ただ、シュートは面白いように決まっても、アシストとスティールはなかなか決められない。1QT=12分でもアシストは3~5、スティールは1つ取れたら御の字という感じ。ダブル・ダブルの道は遠いなぁ。

・感心したこと①:リプレイ時の際にカメラがキャラに寄るけど、そのときの映像がとてもリアル。汗のかきかたや髪、髭の質感がとても良い。とりわけ汗については、疲労度によってかきかたが違うようで、前半出ずっぱりだった選手は全身汗みどろだけど、ベンチウォーマーは顔にちょっと汗をかいているという具合。

・感心したこと②:会場を埋め尽くす観客の挙動。ホームでダンクを決めたり逆転したりすると、大歓声とともに総立ちになる。あと、アウェイで大勝すると試合終了後はガラガラになるし、スター選手の出てこない試合だと空席が目立ったりする。

・感心したこと③:マイキャリアの試合では、ハーフタイムになるとコーチから前半の総括と後半の方針が示される。そこで語られる内容は極めて多彩。どのくらいのバリエーションがあるのかといえば、これまでに30試合くらいやって一度も内容がかぶらなかったくらい。一体どれくらいの指示パターンがあるのか? あるいは自動生成AIがとても賢いのか?

ともあれ手前は、韓国は仏像を返還すべきであると思う。


2015年6月17日水曜日

久しぶりにゲームで徹夜

『NBA2K15』のハナシです。今年になってから購入したゲームで、通算10時間以上プレイしたのは『GTA5』を筆頭に、『Dead Rising3』『Project Zomboid』『Wining Post 8 2015』と4本あります。が、購入初日にぶっ通しで10時間以上プレイしたものは1本もありませんでした。というか、そこまで夢中になってやったゲームは、『Mount & Blade: Warband』『Civilization4』くらい(『Skyrim』だって購入初日は2時間くらいでやめた)のもの。で、今回、『NBA2K15』が、この合法ドラッグの一群に名を連ねたというわけです。

『NBA2K15』は、タイトル通りバスケットボールのゲームです。より具体的にいうなら、世界最高峰のリーグであるNBA公認のゲームで、ゲームモードには各種試合、オンラインマッチからゼネラル・マネージャーとして球団を経営するMyGM、一人の選手としてキャリアを全うしていくMyCarrier、ロスターやサラリーキャプ、プレイオフの試合数からトレーニング効果まで、あらゆる要素をカスタマイズしたうえで最大80年フランチャイズ運営ができるMyLeagueなどがあります。ざっとまとめると「NBAを舞台に一選手から監督、GM、コミッショナーまでやれちゃうゲーム」です。

「えっ!? でもアンタは30年来の野球ファンであって、バスケットボールファンじゃないでしょ?」

その通り。手前はバスケのファンどころか、バスケの知識すらありません。実際、知っているプレーといえば、小学校の体育で学んだ「トラベリング=ボールを持ったまま動いちゃダメ」くらいだし、NBAで知っている選手だって「マイケル・ジョーダン、デニス・ロッドマン、あとマジック何とか……」くらい。一応、『SLAM DUNK』全巻と『黒子のバスケ』20巻までは一通り読んでますが、だからといってポジションとか戦術なんて一っつもわかりませんからね。

こんな具合のズブの素人が、何故にバスケ? 何故に『NBA2K15』? というと――

①Steamで絶賛開催中のモンスターセールで75%オフ、1750円で買えたから
②このスクリーンショットに衝撃を受けたから
③ニコニコ動画のゆっくり実況「【ニコニコ動画】【PS4】真・ゆっくりがNBAに殴り込みPart001【NBA2K15】」がとても面白かったから

――です。開発前の期待値としては、「超リアルな映像を一通り鑑賞したら、後は積みゲーでもいいかナ」くらい。でもプレイしてみたら、単に左スティックをがちゃがちゃ動かして、ボタンを適当に押すだけで、「うわっ、こんだけリアルな挙動で人が思い通りに動くんだ。気持ちエエ!」となり、一気にもっていかれました。

そう、本当に挙動がリアルなんですよ。いや、本当はそうじゃないかもしれないけど、手前はNBAの試合を観たことがないので、仮におかしいところがあったとしても、それに気づかず「スゲーリアルじゃん!」と思っているだけなのかもしれません。てか、多分、そうなんでしょう。実際、野球ゲームだと、プロスピはもとより『MLB The Show』でさえ不自然に感じますからね(6-4-3のダブルプレー時における、セカンドのベースカバーの滑るような動きetc)。

この点、『NBA2K15』は、とにかく人間的でリアルに見えます。

まぁ、バスケットボールを手足のように操って、後ろに倒れながらジャンプシュートしている時点で人間離れしているんですけどね。それでも2mにならんとするほどのスーパージャンプは決めないし、全力で走れば急に止まれないし、サッカーゲームのキャラみたいに弾かれるように急ターンはできないし、左右にディフェンスしても慣性に引っ張られるので、そろばんの玉みたく軽々とは動けなないし――という感じで、挙動一つ一つに説得力があります。だからこそ試合展開も実にリアルに見えるというわけです。加えて観客一人一人も別々にモデリングされていて、動きも違っているので、スタジアムの書き割り感はゼロ(グラフィック設定を最高レベルに設定したときの美しさはため息が出るほどで、R9 280Xの威力を再認識しました)。

……と、ここまで書いてきたようなリアル感、臨場感で喜ぶのは、多くの場合、ゲームを始めて30分から1時間くらいのもの。そこから先は、ゲーム性が高くなければプレイしません。

だったらゲーム性はどうかといえば、これが素晴らしい。てか、『NBA2K15』が優れているというよりは、バスケットボールというスポーツそのものの面白さ、ゲーム性が高いんでしょう。この「バスケの面白さ」について書いていくとキリがありませんし、特段面白いことも書けないので省略します。結論を言えば、「スピーディでエキサイティングで奥深い戦術が繰り広げられるハイレベルなバスケに夢中!」ってこと。加えて、40年以上生きてきて全く知らなかった世界のことを一つ一つ知っていくことの悦びも大いに感じているところです。本や映像ではなく、ゲームを通して擬似的に身体を通して知る悦びってやつです。

それこそ、このゲームをやるまでステフィン・カリーなんて人のことは、名前どころか存在すら認識していなかったわけですが、MyCarrierでマッチアップしたものの、ガンガン抜かれてバシバシ3Pシュートを決められてチンチンにされた結果、「何なんや、この怪物」と、ググって見たら、現役最高レベルのスターだったという――こんな発見の悦びが、スター選手だけではなくて、ルールや戦術、リーグ運営に至るまであるんだから、これが楽しくないわけがない!

確かに操作は複雑で初見殺しっぽい感もなくはないのですが、一頃の格ゲーのコマンドのような理不尽さはないので、プレイを続けていくうちに自然と覚えていけます。てか、手前は基本的なシュートとパス、ディフェンス、ブロックしかできませんが、それでもそれなりの試合――あ、難易度はルーキーですよ――にはなるので、つまらないということは一切ありません。

手前が思うに、『NBA2K15』こそは、あらうるスポーツゲームの最高峰と思うので、Steamのモンスターセール最終日の復活セールで見かけたら、バスケのしらない野球ファンかサッカーファンであっても、すべからく開発すべしと確言します。

ともあれ手前は、韓国は仏像を返還すべきであると思う。