故宮沢喜一曰く、「日本はタンカーだから急転換できない」とのことだけど、今にして思えば、これは「だいたい正しい航路を進む」ことが約束されていた55年体制(=事実上の自民党一党独裁)下での政治についてしか語っていなかったのだなぁ。つまり、今から振り返ってみれば失政は数知れずあったけど、結局、ワルシャワ条約機構には入らなかったし、所得倍増計画も達成できたくらいには正しかったと。ヨーロッパからアジアに行くスエズマックスタンカーの航路に例えるなら、地中海では迷走したとしても、中東が安全であれば、「必ずスエズ運河航路を採る」程度の常識はあったということ。
これが民主党政権になってからは、中東が安全でも「喜望峰航路を採る」どころか、「パナマ運河を通ろうとしてパナマックスタンカーでないことに気づき往生する」レベルの失政を続けたからね。そんなもんだから、自民党政権になってからは経済も外交も急転換せざるを得なくなり、実際にやってみたら案外簡単にできたと。
で、この急転換の事実を日本国民のほとんどは理解しているけど、おそらく諸外国の多くは理解していないんでしょう。諸外国の多くは民主党政権下での政策転換について、「良くも悪くも3年かけて従来の方針を転換した」くらいに考えていて、この迷走を1カ月余で完全に修正してしてしまったことが信じられないのかも。そう考えると、最近の特亜三カ国の動きが合理的に説明できる気がする――と、思うのは手前だけか?
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