『Buffy the Vampire Slayer』(Hulu)の視聴を終了。シーズン7は傑作じゃないか! いつものメンバーのわだかまりが解け、ラスボスの存在が明らかになり、サマーズ家に軍団が集まってきてからの展開は、ワクワク感&悲壮感の二乗という感じで実に良い。故意にネタを明かしていなかった各種設定の種明かしも良いし、シリーズ通して広げに広げた大風呂敷のたたみ方も良いし、何よりシリーズ通してのテーマ――か弱い女の子が怪物に立ち向かう理由&スーパーパワーを持ったヒロインの孤独――をハッキリ明示したうえで、これを昇華したラストの大展開が素晴らしすぎ。ドラマや本の内容をネタバレ全開でblogに書きまくる手前にして、「ネタバレはダメ、ゼッタイ!」と確信させてしまうほどの素ン晴らしいどんでん返しなので、海外ドラマの視聴に抵抗のない人は、予備知識抜きで是非、見ておくべき!
といいたいところだけど、シーズン7までのおはなしが……。いや、決して面白くないわけではないし、水準以上の面白さではあると思うけど、シーズン3以外はいつ脱落してもおかしくない程度の出来だもの。もっとも、シーズン初回と折り返し回、最終回は、アメドラらしく出来がいいんだけど。それでもシーズン7を見るためだけに、87時間強もかける価値があるのかというと、「ない」と言わざるを得ないのがねぇ。実際、シーズン1はep1~2とep13(最終回)以外「オープニング以上に面白いことが起こらない」って感じだし。「だったらシーズン7だけを見ればいい」って? それだと多分、ハナシの1/10も楽しめないと思うので、オススメしませんよ。
追記:一昨年から日本語化されたアメドラを片っ端から見てきて、「感謝祭」や「プロム」みたいな日本にはない文化とか、日本以上に道徳性が求められる親子間の描写みたいな特異性について、「理解できないけど大体わかる」ようになってきたつもりだけど、『マッドマックス サンダードーム』が妙に持て囃されていることだけは、さっぱり理解できないし全然わからん。
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