・プレイ目標は「列強としてプレイを終える」。というか、シリーズ通して新大陸でのプレーは完走経験がなかったので、今回はつつがなく終えることを目指す。初っ端からメキシコとの戦争で国土の半分を占領されるも、アメリカからの遅すぎる援軍のお陰でなんとか独立を保つ。初期配置の3個旅団は無傷。
・となると、輸送船団を作ってアジアorアフリカの非文明国を征服して、植民地兵でヒャッハー! が、一般的な手なんだろうけど、それでは旧大陸の弱小国と同じであって面白くないからね。というわけで、アメリカとの同盟維持のほかは対外的に大きく動くことなく、もっぱら政治改革と国内世論の誘導に力を注ぐことにする。
・幸か不幸か、メキシコとの戦争中に国土を占領されたおかげで急進性が高まり、良い調子で政治改革ができていたので、「自由の風」が吹き荒れる40年代中は自由主義をガンガン賛美して政治改革を最後まで進める。その後は、プレイヤーが好きな工場を建てられる経済体制「計画経済」を掲げる社会党の躍進を目指すことに。
・というわけで、米墨戦争、南北戦争の合間にアメリカの尻馬に乗って、メキシコ及び南部連合のステートを掠め取るほかは、主だった対外戦争はせず、もっぱら選挙と税率変更による世論誘導に専念。しかし、思い通りに世論は動かず、選挙のたびに国が線路一つ敷けない経済体制「自由放任主義」を持つホイッグ党が与党になって、おお、もう……。
・そこで、「同じ保守勢力でも、レッセフェールのホイッグ党よりは介入主義の人民党のがマシだろう」と考え、選挙を連発。ようやく人民党を与党に据えることに成功。これで国内に線路を敷ける!
・え、資本家を育成すればいいって? いえね、レッセフェールで工場が閉鎖されて、事務員が育たず、中流階級そのものが壊滅しているから、いくら上流階級の税率を下げて国力集中をしたところで、誰も資本家になんてならないんですよ。ええ。
・1870年代は、アフリカの殖民の時代……ではなく、今回のテキサスはあくまでも新大陸でがんばる方針なので、国力集中は「社会主義への連帯感」に使うことにする。で。直接的な世論工作による社会主義政権の実現を目指すも……結局、ゲーム終了まで社会党が与党になることはなかった。思うように工場を建てられなかったため、90年代以降、爆発的に移民が来ても、その受け入れ先は農場か油田しかなく、大々的な工業化は失敗。
・それでも移民を軸とした兵力とアメリカの尻馬に乗る形で、メキシコを侵食することには成功。ゲーム終了までに列強の地位を保持するはできた。文明化に成功した中華帝国と、旧大陸で上手く立ちまわったオランダの躍進と、東南アジアの新興国(ビルマ、ジョホール)の追い上げが凄かったので、あと5年ゲームを続けていたら列強の地位を追われていたかも。
・それにしても新大陸にいて民主主義体制で政治・社会改革がどこよりも早く進んでいると、バカみたいに移民が来るのね。ゲーム終了時点で総人口4500万人。日本どころかオスマン帝国、ドイツを抜いての7位だもの。これで社会主義政権の下で社会改革を完全に進め、計画経済での工業化に成功していていれば、どれだけ凄いことになったことか……と、思わず左巻きのようなことを考えてしまった。
・与党を指名できる立憲君主制ならこんなに悩まずに済んだんだろうけど、Victoria世界の民主主義制は本当に悩ましい。世論工作を進めまくって、これだけ国をアカくしたのに、国民の大多数は保守政党を応援するだよなぁ。やっぱり戦争に負けたり、理不尽なほど税金を高くしたり、反乱を放置したりしないと、国はアカくならんのだね。油田と牛追いで満ち足りた生活をしていると、それを捨てたくなくなるんだね!
――日本とテキサスでのプレイを完走しての感想は、「非常にゲームバランスが良くなった」ということ。工業化に成功すれば儲かるし、ダメな産業を育成すれば損をするし、補助金をダダ流しにすれば国家財政は破綻するし、商業技術を研究すれば歳入アップを実感できる。こんな具合に、自分の打ち出す一手に、ハッキリとした反応が返ってきて、理不尽なレスポンスが来なくなったことが良い。
あと、大戦もナイス。このシステムなら、スウェーデンでスカンジナビアを作り、フィンランドをゲットするのも簡単だろう。ただ、レッセフェールについては、これまで以上に使えなくなった気がする。10階建てのセメント工場を容赦なく潰された(閉鎖じゃなくて取り壊された)ときには、「こりゃ自由放任主義の政党には任せられんわ」と心底思ったもの。やっぱりコンピュータでは、これだけ貿易点数が限られていても自由経済のモデルをシミュレートするのは難しいのだろうね。
青:保守主義、黄:自由主義、赤:社会主義に共感する地域 |
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