以下、昨日の続きのチラ裏。
*イスラムプレイでは、「男爵=県令」「司教区=寺院領」「伯爵=知事」「公爵=首長」「王=スルタン」となるが、ここでは全てカトリックプレイでの呼称で統一する。
カトリックプレイとの相違について、特に印象的だった点は以下の通り。
・妻は4人まで持つことができる
・いつでも離婚できる(妻の両親、兄弟姉妹の感情は悪化する)
・子どもが産まれにくく、女児の出産が多い
・相続法は「男子公開相続制」のみで改定できない
・「男子公開相続制」は「当主死亡時に最も高い(多い)称号を持つ直系男子」に相続される。年齢、続柄は一切関係なし
・司教区の人事は自由。ただし、男爵領と同じ扱いで世襲するので僭称者候補の厄介払いはできない
・領地を持たない親族がいると、退廃度が上がる
・退廃度が上がると、領地からの収入が最大で20%減り、軍団の士気が最大で70%弱下がる
・40%を超えるとアサシン教団からの暗殺者が、廷臣を無差別に殺しに来る
・親族に領地を与えたり、攻城戦を行ったり、ラマダンを敢行すると退廃度が下がる
・退廃度が下がると、領地からの収入が最大で20%増え、軍団の士気が最大で70%弱上がる
・直系以外の親族であれば、ペナルティなしで投獄、処刑(要信仰心20)できる
・公爵の称号であれば、全ての家臣からいつでもペナルティなしで没収できる
・シチリア統一までは、「男爵領、司教区に一族全員を配置すりゃいいんだろ」とばかりに、称号を大盤振る舞い。無名の家臣から娶った妻は、三十路越えで離縁して、次々と若妻をゲット。20人近くの子どもをつくり、そのなかで最も若く、最も優秀な男子に複数の伯爵領を与えて後継者にする――という戦略をとっていた。
・これはこれで上手く回っていたものの、南イタリアを征服する頃には、異母兄弟と叔父と甥がアホみたいに子作りに励み、結果、無役の親族男子が氾濫。加えて領土拡張による退廃度の修正もあって、退廃度がみるみるアップ。一時期は69%まで上昇した。
・退廃は、領土を持たない男子が持つ数値で、直系親族に近いほど高く、遠いほど低くなる。つまり、「息子の高い退廃を下げるには、男爵領では足りず、伯爵領や公爵領が必要であり、甥であれば男爵領で済む」となる。しかし、領土を拡張していくと、「息子には複数の公爵領が必要となり、甥にも複数の伯爵領が必要」となってくる。
・つまり、早いうちに男爵領や司教区(イスラム圏では世襲する)に親族を押し込めたまま領土を拡張していくと、「小さい領土に不満を感じた息子や甥が遊び呆ける」という感じで、グイグイと退廃度が上がっていくということ。
・王朝が退廃すると、戦争にはなかなか勝てないし、傭兵を頼りにしようと思うと収入は減っているし、加えてアサシン教団が「悔い改めよ」とばかりに有能な宰相や家令を殺しに来るし……と、国家基盤が随分と脆弱になってしまう。これはイカン! というわけで、一念発起して「長いナイフの夜」ばりの大粛清を開始。
・具体的には、男爵領、寺院領の親族を片っ端から投獄。一族全員を処刑した後、余った称号を息子と親族以外の家臣に与え、むやみに妻を娶らずに出産制限を行い、無駄な男子(=僭称者候補)は暗殺成功率が高い嬰児のうちに暗殺or近臣の暗殺計画を意図的にスルーすることで処分。健康低下を顧みずにラマダンを行った結果、ほぼ1世代で退廃度を半減。綱紀粛正に成功した。
・以後は、「直系男子は後継者1人とバックアップ1人」「直系女子は外国に嫁がせる」ようにして、余計な親族を増やさず、最初から退廃度を上げない方針をとることにする。ただ、領地の統廃合を行うためには、手軽に粛清できる親族がいると便利なので、直系女子の何人かは家臣と婚姻させることにする。
・このように、『CK2』におけるイスラムプレイは、慣れてくると「綱紀粛正は兄弟親戚の処刑で済ます」「女性は子どもを生む機械として使い倒す」という感じで、知らず知らずのうちにイスラム世界を上手にシミュレートしてしまう……といえなくもないのかも知れないけど、やっぱり製作者にはイスラム圏に対する抜きがたい偏見があるんじゃなかろうか?
・ともあれ、離婚、粛清、計画出産(嬰児殺しアリ)により退廃度をコントロールできるようになれば、ゲーム開始時点でカトリック国家より技術力が高く、手軽に聖戦を起こしたり、カリフになればジハードで王国を丸ごと乗っ取れるイスラム国家は、ヨーロッパでごく簡単に無双できる。
・一々要求権を捏造したり、婚姻政策で一個のプロヴィンスを乗っ取ったりするようなケチくさい領土拡張策などを講じる必要なく、好きなときに好きなように他国を征服するのは、初めのうちは中々楽しいものだけど、まぁ、やっているうちに作業感丸出しになってきてすぐに飽きるけどね。
・ともあれ、プレイ目標&努力目標を達成できたことには十分満足。ただ、『CK2』を再度プレイするとしても、イスラムプレイはもう二度とやらないかなぁ。
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