2010年3月10日水曜日

名監督の墓場は浮上するか?

横浜ベイスターズの尾花高夫新監督について、こんな記事が出ていました。日刊ゲンダイの記事だから「話1/8」くらいで読んだ方がいいんだろうけど。

この記事が真実だとしても、ゲンダイがいうような「打撃にも目を向けるべき」という意見は間違ってるんじゃないかなぁ。そもそも新社長を迎えたフロントが投手陣整備を目指して、球界随一の投手コーチである尾花を新監督に招聘したんだから。それに尾花といえど一日48時間働けるわけじゃないんで、自分の専門分野でない野手陣を専任コーチに任せるのも自然なことだ。

だからといって尾花監督のやり方が、チームの強化に直結するか否かについて何ともいえない。というのも横浜というチームについていえば、戦力整備以前の問題があるからだ。

「選手が派閥を持ち、フロントと結託して、監督を追い出す」

かつての近鉄、阪神、中日であったことで、いま横浜にある宿痾だ。

近鉄はチーム自体が消滅。阪神は星野仙一がハードランディング(FA、移籍の乱発による戦力の大幅な入れ替え)により派閥を解消。中日は山田久志、落合博満の外様監督が二代に渡ってソフトランディング(ガンとなる選手のみを移籍、引退などで排除)により派閥を解消した。だけど横浜だけは、未だに強力な派閥が残っている。

「なんでアイツが四番なの?」

牛島和彦監督のとき、誰もが思ったことだろう。牛島監督は「他に誰かいますか?」と頑なに四番を張らせていたけど。

そりゃ、当時は村田修一選手が若手だったし、内川聖一選手も芽が出てなかったし、良い外国人選手もいなかったし――とそれなりの理由はあるんだけど、ぶっちゃけていえば「使わざるを得なかったから使った」ってことだろう。使わざるを得なかった理由が、フロントの介入のためか、タニマチの介入ためか、選手の士気(使わないと“子分”が騒ぐ)のためか、その全部かはわからない。

ただ、ハッキリしていることは戦力整備の前に派閥解消を図らないと、Aクラス入りも難しいということ。ここ1~2年での大幅な戦力入れ替え、新体制に刷新されたフロント、鳴り物入りで就任した監督……。外形的には期待できるけどね。ダウンタウンじゃないけど、“絶対に外せない(代打、代走も送れない)四番打者”がいるチームよりは健闘できるかも。

おまけ
【ニコニコ動画】【水差し野郎】椎野茂の大暴走【平気で4・5点】
前はこんな具合だったんですよ。

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