2010年6月12日土曜日

世代交代と断じるには時期尚早かも知れないけど

井端弘和選手が登録抹消。「死球で骨折」「走塁中の肉離れ」みたいな原因のハッキリした“単純なケガ”での抹消というより、いろいろ積み重なって――死球、コンバート、打順変更など――の結果、いろいろと悪くして落ちたっぽいので正直心配。落合博満監督になって“単純なケガ”以外でスタメン落ちしたのも初めてなら、登録抹消も初めてだもの。中日スポーツを含めたスポーツ紙のサイトをササッと見る限り、あんまり大きなニュースになっていないようだけど、これは“落合中日”的には大ニュースだと思うんですけどね。レギュラーの中のレギュラーが、(一時的とはいえ)その地位を追われたわけなんだから。

ついこの間までの井端選手の存在感はとてつもないものだった。谷繁元信選手以上に替えの利かない選手で、実際、メンバーから抜けたときには、攻守ともに大きなマイナスが出ていたものだ。二遊間は不安定になって失点が増え、打線は淡白になり点が取れずと、その影響がモロに出ていたもの。

でも、一昨日の試合に限っていえば、悲しいかな「抜けて良かった!」ってのが本当のところ。もっとも、結果が出ていなくても、「最近の井端に比べれば全然OK!」というくらい、井端選手の状態がgdgdだったわけで。まぁ、攻守ともに井端選手に替えが利く選手が出てきたってことで、彼ら――一昨日の試合になぞらえれば野本圭選手と岩崎達郎選手――が、井端選手欠場という最大にして最後のチャンスをしっかりモノにできればいいんだけど、そのハードルは高いだろうね。

野本選手は「常時.300以上」、岩崎選手は「セリーグ一のセカンド守備」くらいがノルマになるんじゃないでしょうか。つまり、井端選手が戻ってくるまでに、このくらいの活躍ができていないと、シーズン中にレギュラーは奪えないということ。他球団なら「常時.250以上」「球団一の守備」くらいで我慢してもらえるんだろうけど、中日ではそうはいかないからね。

ただ、見方によってはレギュラーまでのハードルは低いといえなくもない。つまり、井端選手一人でやっていた仕事を、若手二人で分担すればいいわけだから。野本選手がダメなら他の外野手、岩崎選手がダメなら他の内野手が代わりになるだけのこと(といっても岩崎選手についていえば、既に合格といっていいんでしょう)。場合によっては、岩崎選手に限らず、堂上直倫選手に“一人二役”をさせてもいいわけだし。

こういう形で世代交代&新陳代謝が図れるのであれば、アライバのコンバートも「チームとしては成功」といえるのかも知れないけど……。なんだか釈然としないよなぁ。まぁ、いきなり若手を抜擢してクビを挿げ替えているわけではないし、環境変化に適応できなかった井端選手の自業自得(荒木雅博選手は適応できている)でもあるわけだけど、あまりにも婉曲なやり方だから違和感を感じるのかもなぁ。ウ~~ン……。

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