2010年5月21日金曜日

山口那津男首相が誕生する!?

玄葉議員 参院選は民主大敗も

「鳩山総理大臣も小沢幹事長も辞めなかったときは、民主党は30台後半の議席しか取れないのではないか」ってことだけど、ヌルい。ヌル過ぎる予測でしょう。前回参院選で自民党が得た議席が「37」。直前の安倍内閣の支持率は30%強だった。「支持率=得票数=議席数」ってわけじゃないけど、一定の相関関係はあるわけで、支持率が2割を切ろうかという中では、30台後半の議席が取れれば万々歳でしょ? あと2カ月弱で支持率が回復するかもって? つつがなく政権運営できればあり得るかもしれないけど、今日まで一日でもつつがなく政権運営できたことがあったっけ?

ともあれ民主党にとって30台後半の議席数は、文字通り“絶対国防圏”だ。もちろん大敗であることは間違いないけど、このくらいの議席が取れれば公明党、みんなの党との連立で過半数を握ることができる。でも、30台前半に止まってしまうと、自民党と大連立しない限り「ねじれ国会」となってしまう可能性が極めて高い。現在の連立与党に自民、共産以外の全ての党が参加すれば過半数はとれるだろうけど、その交渉・調整は難しいでしょう。第三局にしても“本番”は次の総選挙だから、よほど魅力的なポストを提示されない限り参加しないんじゃないかなぁ。

……って書いているうちに最悪の想定を思いつきましたよ。

「民主党が37議席しか獲得できずに大敗。小沢一郎幹事長は公明党、みんなの党との連立を模索。結果、山口那津男内閣総理大臣、渡辺喜美大蔵大臣が誕生しました!」

実際、細川護煕を首相にした奴だからね。こういうイヤな未来が現実になる可能性も皆無とはいえないんじゃないでしょうかね? 常に勝ち馬に乗ることを旨とする公明党だって、首相の座を提示されたら大いに悩むでしょう。このあと他の政党のコバンザメになっても首相の座を得られる可能性はゼロなんだから。

その後、解散をせっつく世論に押されて民主党の反小沢派から内閣不信任決議案に賛同する勢力が現れて……みたいなことになればいいんだけどね。民主党は自民党以上の選挙互助会だから、勝っているうちは団結しているけど、足元が危なくなったら、内包している問題――憲法、安保、労組etc――が顕在化するわけだし。もちろん小沢は、ねじれようが支持率が0%になろうが3年間政権維持する気マンマンだけど、<赤松口蹄疫事件>の対策で川南町の畜産業者がワクチン接種に同意していないように、政府への信頼がなくなればこうした事態は頻発するからね。普天間移転だって現行案に戻したところで地元の同意は得られない。もし強制執行なんてしたら、多分、三里塚みたいになるでしょう。3年間解散せずにいられるかどうか。

民主、自民に限らず、次の総選挙で代議士さんが議席を確保することを考えたら、どう考えても「ダーティな小沢からの距離の遠さ」が勝利への近道でしょう? だいたい心臓に持病を持った還暦過ぎのじいさんが、いつまでも現役バリバリで仕事できるわけないんだし。民主党プロパーの政治評論家のセンセーたちも、そろそろ次の就職先を考えた方がいいと思うけどなぁ。

0 件のコメント:

コメントを投稿