2010年7月13日火曜日

政権交代後を考えたら「与野党談合」がベストのシナリオだけど……

新聞各紙の前日予想(民主党の獲得議席)
・朝日:49
・読売:50
・毎日:54
・日経:50
・産経:51

このエントリでは「+-数議席の精度で当てる」なんて書いちゃったけど、大ハズレでしたね(^_^;)。与党が44議席という惨敗もさることながら、自民党が51議席も獲るとは夢にも思わなかった。「自民党が勝てる可能性はゼロだろうけど」なんて書いたけど、この見立ても大ハズレでしたorz。いやぁ、選挙はわからないねぇ。

これからの政局がどうなるかは流動的ですが、大筋では前に書いたような感じでいくのでしょう。イヤな現実だけど、これも国民の選択なんだから仕方がない。これ以外の道を模索するのであれば、話し合い国会しかないんだろうなぁ。

社会主義が大好きなマスコミは、民主党が野党時代に「解散まで追い込め!」と煽っていたことを忘れたかのようにして、「与党と野党は協調路線を歩め」と煽っています。こういうご都合主義には吐き気をもよおすものの、これはこれでアリだと思います。ここで闇雲に対立路線を突っ走って解散させても、自民党にとってはうまみが薄いでしょうから。それに3年後のダブル選挙で自民党が圧勝するとしても、ねじれ解消は不可能だものね。

単独でねじれを解消するためには70議席超が必要だけど、圧倒的な支持を受けた01年の小泉ですら64議席で精一杯だったし。与党に厳しい現在の選挙制度が続く限り、ねじれ解消が難しいのは自明なわけで、今日より先は与野党とも「ねじれはあって当然」という認識に立って国会運営するのがベターってことじゃないですかね。

ようするに強権的な国会運営をやめて、国対も“金丸・田辺時代”のときのような話し合い(ぶっちゃけ与野党談合)国会にするってことです。近年では、小渕内閣が民主党の金融再生法案を丸呑みした例があるけど、こうした国会運営を常態化させるしか政治の安定は望めないわけだし。

こうした国会運営について自民党は、腹芸ができる人材(大島、石破、浜田、逢沢など)もいるし、3年後にねじれ含みで政権復帰予定なので満更でもないんでしょう。ただ民主党には、こうした泥臭い駆け引きができる人材が一人もいない――屁理屈しかいえない松下政経塾出か、強権的な手法しか知らない小沢の茶坊主しかいない――からねぇ。それに、これから台頭するのが与野党談合を徹底的に批判して強権的な手法で突っ走りまくった小沢一郎だとすれば、「話し合い国対? そんなことより連立組替えだっちゅーの!」ってことになるんだろうし……。八方塞ですなぁ、ホント。

追記:枝野、仙石のクーデターに乗っかった菅にしてみれば、枝野が辞表を出すことも認められないんだろうねぇ。正直、菅にとっての最善手は「明日にも解散」しかないんだけどね。今なら自民アレルギーがあるから、野党過半数にはならないだろうに。

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