2010年7月28日水曜日

*読書メモ:テレプシコーラ第2部・第4巻

手前が最も尊敬する漫画家である山岸涼子御大の最新刊を読んだわけですが……ローザンヌ編、長ぇよ! 

このペースだとあと2巻くらいかかるのかな? 1部を終えてから更にミッチリと取材をしたらしく、随所に挟み込まれる薀蓄――薀蓄的に見た今回のクライマックスは、スポーツと慣性とインナーマッスルの関係についての解説!――と、バレエシーンの立ち姿描写の美しさは相変わらず素晴らしかったわけですが、個人的にはローラ・チャンvs茜のシーンにおけるローラの厩戸皇子っぷりにKOされましたよ。

あと、96頁下の茜の描写(御大の「オ! まともな顔」の突っ込みアリ)と演出。最近の漫画には珍しいくらい、単純すぎるほど単純な演出だけど、こういうところで下手にカッコつけたり崩さないのが御大の“ウデ”だよなぁ。こういう描写があるから、一見、トンデモなくて嫌らしい行動をしていても、キャラとしてキッチリ成立しているんだよなぁ。

って、六花が、六花がぁ! あと、完璧に演じたはずの茜もか! 御大は鬼や、悪魔や!

いやホント、御大のSっぷりはパネぇっすよ。やるときはやるというか、老いてますます盛んというか、予想を裏切り期待は裏切らないというか(この逆の漫画家は唸るほどいるけど)。4巻まで引っ張ってこの仕打ちとは。

御大! 一生ついていきます!

ローラが最後に踊るのが「『コッペリア』よりスワルニダのバリエーション」。千花の得意技というだけでなく、1部1巻でアノ娘が黒のレオタードを着て千花と六花の前で始めて踊った演目ということか。要するにローラの正体は……うわなにをするやめrくぁwせdrftgyふじこlp



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