2010年2月25日木曜日

2010年キャンプ終盤:落合監督インタビュー

中日スポーツに落合博満監督のインタビュー(インタビュアーは今中慎二)が掲載されていました。ササっと読んでの感想は「藤井淳志選手への叱咤だなぁこりゃ!」。

・そろそろ気付けよって感じなんだけどね。突き放しているわけじゃないんだけど、自分たちでこっちに『使いたい』と思わせてくれないと困る

・松井(佑)、大島、捕手の松井(雅)、吉田。この4人は合格点をやっていい。予想外だけどね。新人がここまで残ってくるとは思ってなかった。大島は(外野なら)どこでも守れる。蔵本(英智)と一緒。松井(佑)はセンターとレフトは守れるだろうね

・蔵本、小池、平田、堂上(剛)、藤井、野本、大島、松井。能力的にいえば中村、中川もいる。1人でまかなえるのか、何人かでまかなうのか…

この選手名が出てきた順番。これは適当に言ったんじゃなくて、意図して言ったものだろうなぁ。言ってしまえば、「現時点における“どんぐり”の序列」。何を基準にしているかといえば守備走塁で、藤井選手は現時点で5番手ってこと。

このことを藤井選手はどう捉えているのか? 

「去年、100試合以上出て限りなく.300近い打率を残したんだから、何だかんだいっても今年だってレギュラーさ!」

他のチームならそれでいいのかも知れない。でも、仮にもこんな甘っちょろいことを考えているとしたら、あっという間に平田良介選手あたりに抜かれちゃうだろうね。確かに平田選手は藤井選手より身体能力が低く、打撃面での実績は残していない。でもねぇ、平田選手は守備走塁でアホみたいなボーンヘッドは決してしないから。課題は打撃のスキル――状況を考えたバッティングが出来るか否か――だけだもの。

藤井選手は、森野将彦選手が昨年になってようやくレギュラーになったという意味を良く考えるべきだろうね。あと、「若手を使え」と連呼するファンについて言えば、「3割30本打つ若手がいれば、和田一浩選手を差し置いても使うに決まってんじゃん!」といいたい。

言葉を換えれば、去年までの“どんぐり”はハナから「3割、30本打ってやるよ!」とは考えてなくて、「代打でもいいや」「とりあえず.280くらい打てればいいや」くらいの意識で練習に取り組んでいたんだと思う。でもねぇ、目標は高いところに置かなきゃダメでしょ。野本圭選手とか堂上剛裕選手とかは、そこのところを落合監督に見透かされてるんじゃないのかなぁ?

・(二遊間のコンバートについて)どうやって説明しても、周りは理解できないだろうな。恐らくはむだだろうと。これはもう、野球観の違いかもわからない。オレとほかの人との。理解する人はいないのかも。去年は荒木の肩や腰の具合、井端の目(の不調)があって、時間がなかった

手前は「長期政権の“澱”を履き出すための措置」と考えているんだけど、落合監督としては戦術的にも何かしらの意味があると考えているようだ。こればっかりはシーズンが始まってみないとわからない。ただ、現時点でコンバート中止を表明していない以上、セカンド=井端弘和選手、ショート=荒木雅博選手でいくのは確定なんだろうなぁ。

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