人間、30年以上生きていると「新聞にも松、竹、梅があるのだなぁ」ということをある程度体得するものだと思います。といっても、この場合の松、竹、梅の格付けは、思想的スタンスによるものじゃありません。あくまでも記事や取材力のクオリティによるものです。
手前の思想的スタンスは「日本では右翼、世界では中道」というモノなので、朝日新聞や毎日新聞には「しゃらくせぇ」と思うことが多いですし、産経新聞には「よく書いてくれた」と思うことが少なからずあります。それでも、紙面や出版物のクオリティを見ると、朝日新聞や読売新聞みたいにヒト、モノ、カネを掛けている新聞社のものは総じて高く感じますし、そういったリソースの少ない産経新聞や地方紙のものは総じてクオリティが低く感じます。
最近経験した例では、産経新聞出版の『決定版 民主党と日教組』(阿比留瑠比著)。これは本当にヒドイものでしたからね。いや、本の趣旨はいいんですよ。そのスタンスには大賛成なんですが、内容はというと「ほとんどが著者のblogの再録」ですからね。こんな手抜き仕事、朝日新聞や読売新聞の政治部では考えられないでしょう。過去、ナベツネがバリバリ書いていたモノ(『派閥』『政党』。いずれも弘文堂。絶版)に比べると随分質の落ちた最近のモノを見たって、朝日や読売の政治部の冠がついた本は、自称フリージャーナリストの力作よりしっかりとした仕事をしてますからね。
で、何が言いたいのかというと、「新聞には梅以下のモノが少なからずあるのだなぁ」ということを昨日初めて知ったってことです。
さっき2chを見ていて見つけたのですが……このクオリティはないでしょう。なんというか新橋の酔っ払いの繰言どころか、最近、同じ話しかしなくなった田舎の母ちゃんのハナシくらいのクオリティだもの。突っ込みどころ満載ですが、敢えて突っ込ませていただくと――
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>われわれは日本に住んで身の回りが少しずつ変化するのに対応し、みんな幸せを求めて日々頑張っている。だが、このごろ面白くないことが増えてないか。気のせいかもしれないし、自分だけがそんな感じを持ってひがんでいるのかもしれない。そうなのか、いやそうでもないのか、これから少しずつ探っていきたいと思う。
気のせいでしょ。そういうのは気の持ちようで変わるものだから。
>今現在この世で最大の変化は、中国が立派な発展を遂げつつあり、圧勝するはずだった米国がさほどでもないことだ。~~(中略)~~それらに比べて、どうも日本は落ちぶれるばかりではないか。アジアナンバーワンさえ怪しい。
百歩譲ってインドネシアまではいいとして、それ以下の国が頭角を現しているって……。それは0.1が0.2になったからスゴイ! ってハナシであって、日本やアメリカは100が105になったり95になったりして良かっただの大変だのいってるわけでね。それをいったらルワンダだって大したもんですよ。
>苦労し、かつ勇気を奮って選んだ民主党政権もやらせてみたら案外だめだった。口先ばかり達者な素人集団にすぎない。やること言うことの端々すべてが野党根性抜けずで、国を運営する責任を理解していない。現状の彼らに将来の日本を任せることなどできようもない。代わるものがいないから我慢するしかない。せつない選択だから、われわれは不安で不満なのだ。
だったら自民党に変えればいいじゃないの。二大政党制で政権交代を繰り返すことで政治を良くなる――って“呪い”を唱えたわけだし。てか、散々民主党政権を煽ったお前がいうな。
>だが、世界を見渡すと、立派なリーダーも、責任政党も、確固たる仕組みも極めてまれなことに気付く。見かけと違い、だめなリーダーや政治は結構、世界共通だ。
戦わなきゃ、現実と。お金がないときは冷蔵庫の中のものでメシを作らなきゃならないように、いまあるものでやってくしかないでしょ。
>ちょっと前まで、われわれは先進国といわれるごく少数の国々のグループに属し、格差と貧困が主流のそれ以外の大多数の世界を見下しながら、幸せな井戸の中で安住していた。だから何をやってもうまくいった。
違うよ。自民党がそこそこの善政を敷いてたんですよ。いまの民主党政治を見てりゃわかるじゃない。
>例えば、世界平和に「貢献する」などと公然と言ってきた。どの国も苦しみながら内外と闘いながらやっと食っているのに、日本だけは別。戦いません、貢献だけしますと…。究極のきれいごとだ。
つまり、改憲→国軍保有→日米双務同盟締結のコンボを承認するということだね。論理的に考えたらこういう結論にしかならないはずなんだけど、どーせこういう結論は許せないんでしょ?
>消費税もそうだ。5%しか払っていない福祉充実の先進国はほかにない。15%や20%が当たり前だ。社会安定のための入場料だ。だが、増税はいやと、国の借金で賄った。自民党と中央官僚が開発した日本方式はこの間、世界最高の住みやすい日本をつくってきた。
だが、ありもしない余裕をこいている20年の間に並みの国になったのである。だから、井戸から出て、慣れない並みの国扱いに、われわれの気分がよくないのは当たり前なのだ。でどうする? おい。これから。
・自民党を支持したのは有権者であってね、我々がこういう国を作ってきたんだからしょうがない。
・20年経っても世界一の治安、ニートが許される豊かさが保証されている良い国でしょう? だいたい「並みの国」ってのは、何と比べて「並み」なのかね? 日本より住みやすい国って一体どこにあるの?
・別に気分はわるくないよ。手前自身についていえば、たまたま貧乏だから税金の督促がウザいくらいで、まあまあ楽しく暮らしてるけどね。
>私は福島に生まれ、大学進学のため東京に出て以来、福島とは別の世界を見ながら暮らしてきた。福島は帰ってくる故郷であり続けた。毎日新聞主筆の任務を今年終え、福島民報の紙面で今日から書かせてもらうことになった。故郷への恩返しがしたい。
毎日新聞主筆だったオレsugee! ってこと? ふざくんな!
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しかし、いまは社会主義政権だからこんなこと言っているけど、もし自由主義政権(もしくはゴリゴリの右翼政権)による政権交代だったら、四の五の言う前に「さっさと解散しろ!」ってんだろうね。
追記:武藤、復帰は「プロレス愛するがゆえ」。手前が死ぬまでに、武藤vsムタのシングルマッチが見たいです。てか、ムタはいつまでも武藤から逃げちゃだめだって(キリッ!
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