2010年8月4日水曜日

「一億総背番号制」には大賛成!

兵頭二十八師が、8/3のエントリ(BILL DRAPER 記者による2010-8-2記事「New ID theft targets kids' SS numbers」の解説)でとても良いことを書いています。

「一億総背番号制」導入の件なんですが、これはねぇ、議員歳費の日割りとか定数削減とかよりもずぅーっと大事なことで、これこそ与野党共同で提案→即採決すべき案件だと思うんですよ。兵頭師も書いているように、これを実現して不幸になるのは脱税している人間だけで、真っ当に生きている人間は全員ハッピーになるんだから。

「一億総背番号制」というと、平松伸二先生の大傑作マンガ『ブラックエンジェルズ』(兵頭師にとって平松伸二といえば『ドーベルマン刑事』のようだけど、手前的にはリアルタイムで読んだこっちですね)の悪役みたいなのが大衆を支配(笑)するための方便であって、そんな悪法は認められない! ――と右左関係なく反対する向きがありますが、とんでもない、とーんでもない!

将来的に累進税率をなだらかにしたり、消費税や所得税でなく逆進性の低い諸々の資産税への課税強化を実現するためには、絶対に必要な政策だからね。これをやらないと所得の実態(特に有価証券とか土地取引など)を完全に把握できず、公平な課税も達成できないわけだし。いわゆる「納税者番号制」ではなく、銀行口座を開くにも、住民票やパスポートを取るにも背番号が必要な「完全国民背番号制」をやれば、兵頭師のいうように消費税を増税する必要なんてサラサラない。民主党じゃないけど、自営業者の脱税をなくすだけで数兆円レベルの税収が上がるだろうし、累進課税と資産課税の強化で消費税数%くらいの財源は捻出できるわけだから。

消費税に対する世間のアレルギーは、偏見のなかでは珍しいほど真理を衝いた珍しいモノだけど、「一億総背番号制」に対するアレルギーは、単なる偏見、食わず嫌いの類でしかないからね。これと大規模な減税――消費税の1%減税か定率減税の復活など――をセットでやれば、確実に一定層の支持が得られると思うんだけどねぇ。

兵頭師の言うとおり、このことを与野党問わず全ての党が無視しているってことは……日本の夜明けは遠いってことだよなぁ。



0 件のコメント:

コメントを投稿