2010年8月25日水曜日

今更ながら『第5共和国』を見ました

昨日、ふらっと二駅くらい散歩して、普段めったに寄らないTSUTAYAを覗いたら、「旧作4枚で¥1000」というキャンペーンをやっていたので随分久しぶりにDVDを借りました。何を借りたのかといえば『第5共和国』。ちょっと前に知り合いに薦められたのと、このあいだ読んだ本で福田和也氏が面白いと評価していたのもあって、良い機会と思い借りてきたんですよ。

で、1話目を見てみたんですが、まず思ったのは「良くここまで雰囲気の似た役者を揃えたなぁ」

ソビエト製の戦争映画(『ヨーロッパの解放』など)ほど完璧なソックリさん――スターリンはもちろんのこと、チャーチル、ヒトラーはもうそのまんまだからね。映画自体は本っ当につまらないけど――を揃えているわけではありませんが、なんというか雰囲気がそのまんまなんですよ。

朴正煕大統領なんて過去のニュース映像そのまんまだし、全斗煥保安司令官も、よくよく見たら全く似ていない(演じている俳優の顔は松方弘樹に似ている)ものの、いざ動き出したら、「あぁアレ。小学校の頃にニュースで見たやつ!」という感じ。下手にルックスが似すぎていると、ちょっとした表情や動きの違いで「あ、コイツはニセモノ!」と思うものですが、微妙に本物と違うルックスであれば、表情や動きを似せることで“史実と同じ雰囲気”が醸し出せるってことなんでしょうかね。とにかく、演じる俳優の史実再現度の高さは、古今東西数多あるドラマのなかでも屈指のものといえます。

で、そんな雰囲気がそのまんまの登場人物が完全実名で大統領を暗殺したり、国軍を支配下に置く工作をしたり、CIAが動いたり――という具合に、朴正煕暗殺から粛軍クーデターなどの史実を再現しているドラマなわけです。

朴正煕暗殺事件については、一通りの流れを知っていたので「あれがこーなってあーなるのね」と肩の力を抜いて見ていたんですが、暗殺犯である金載圭KCIA部長の動機がねぇ。いや、ドラマだから何を描いてもいいんですが、「車智澈が憎たらしかった」「君側の奸だけじゃなくて君も除いちゃえ」って……こんなんで韓国の視聴者は納得してるのか?

4巻(8話)まで借りたので、この先に面白い展開があると期待したいところだけど。





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