ここまでのハナシで出てきたテクニカルタームについて、簡単に説明します。
①バットのヘッド
=ボールが当たる部分。大雑把にいえばバットの太い方。
②バットのグリップ
=バットを握る部分。大雑把にいえばバットの細い方。グリップエンドは、バットの細い方の終端で盛り上がっているところ。
③トップの位置
=スイングの際にバットを振り始める位置。多くの選手は、バットを振るときに――
●A.バットを構える
↓
●B.バットを引く
↓
●C.バットを振る
↓
●D.バットを振り終わる
――という動作を行う。ここで大雑把にわけた4つの動作のうち――
◆Aが「構え」:神主打法の落合博満であればバットを正眼に構えているときであり、天秤打法の松本哲也選手であればグリップエンドを投手に向けてバットをブラブラさせているとき。
◆BからCに移行する直前の位置が「トップの位置」:バットを振り出す直前、最大限に力を溜めているときのバット、ヒジ、肩などの位置。
◆Dが「フォロースルー」:ホームランを打った中村紀洋選手や原辰徳がバットを放り投げる動作もフォロースルーの一環。
――と呼ばれる。
④ダウンスイング、レベルスイング、アッパースイング
=バットをボールに当てるときの角度。例えばボールがヘソの高さで投げられてきたときに――
●ヘソの高さより高いところからボールにバットを出すのがダウンスイング
●ヘソの高さと同じところからボールにバットを出すのがレベルスイング
●ヘソの高さより低いところからボールにバットを出すのがアッパースイング
――ということ。ボールより高いところからバットを振り下ろす格好になるからダウン、同じ高さだからレベル、バットを振り上げる格好になるからアッパーであると、一般には理解されることが多い。ただし、ダウン、レベル、アッパースイングの定義については論者や解釈によって大きく異なり、必ずしも普遍化した定義があるわけではない。上記はあくまでも手前の理解に過ぎない。
落合博満の超野球学〈1〉バッティングの理屈(注:Amazonリンク)
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