2011年2月22日火曜日

買って損なし「プロ野球スカウトの眼はすべて『節穴』である」

故木庭教と並ぶ“伝説のスカウト”である元ヤクルトスカウト部長・片岡宏雄の新刊『プロ野球スカウトの眼はすべて『節穴』である』(双葉新書)を読みました。税込み800円となかなかの値段の割にはボリュームが薄いものの、内容は値段以上のモノでした。

ただ、処女作である『スカウト物語―神宮の空にはいつも僕の夢があった』(健康ジャーナル社)とほとんど同じ内容なので、こちらを読んだ人には物足りないかも知れません。といっても、新書向けにリファインされた文章が非常に良くこなれているうえ、一場問題への見解や斎藤佑樹投手に対する評価といった新情報も収録されているので、初めて著者の本を読むのであれば、迷わずこちらをオススメします。

というか、手前的には野村克也に手を焼いていた著者に対して、大学の先輩である故杉浦忠がかけた言葉――もう笑っちゃうくらいに的確すぎる助言!――を読めただけで、値段分の価値がありました。このように、球界ではマイナーな分野に属する“アンチ野村本”としても一流なので、そういった方面に興味のある人にも強力にオススメします!



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