2011年2月7日月曜日

「大日本国防史」のリアルタイム感想:その3

昨日、一昨日に引き続いて、読んだところまで感じたことについての覚え書き。

・豊臣家が北海道や台湾、フィリピンに「転封」(自主的な避難)をしていたら、その後の日本史はどうなかったか?
・全く非現実的な選択肢ではあるものの、物理的には十分可能な手段だったという指摘には目からウロコが落ちた。
・ロシアが東方進出できた(=江戸時代まで東方進出できなかったのか)理由って、意外にシンプルなものだったのね。
・林子平がNGで、工藤平助がOKだった理由の考察が面白い。この視点から見れば、後の幕政改革の意図も良く理解できる。
・「牢人」(武装失業公務員。実にナイスな言い換え!)が「浪人」と呼ばれるようになった理由をはじめて知った。
・「水戸学」に対する見も蓋もない解釈がステキすぎ。いわれてみれば確かにそうだ!
・江戸城無血開城の内幕について264~265pでザッと言及されているけど、書かれていることにほとんど同意。
・明治天皇をこのように評価したのは、軍師がはじめてかも。確かに名実伴う「王政復古」だったら、今頃は東南アジアの後進国みたいになっていたかも知れない。
・「日独防共協定=日本建国以来初の間接侵略成功」のハナシは、是非、一冊の本で語って欲しいテーマ。

3日かけて読了。感想は再度通読してからにします。

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