2011年10月13日木曜日

EU3DWを完走しての感想

先月末、Amazonより届いた『ヨーロッパユニバーサリス3ディヴァイン・ウインド』(以下、DW)。随分前に予約していてそのまま忘れていたのですが、発売日に届いたので、「まぁ、パッチでるまでは放置かナ」と思いつつサイバーフロントのサイトを見たら英語版と同じタイミングで最新のver5.1パッチリリースとか! 『ヴィクトリア2』ではまともに遊べるver1.3パッチを延々と出さなかったのに、なにこの神対応。

というわけで、結局発売日にインストールして、パッチも入れて、DWの目玉の一つである「将軍システム」(もう一つは中国の「天命システム」)を味わうべく、藤原家(日本)でスタート。

ゲームの目的は――

・1399年から始めて1820年まで完走する
・将軍になっていろいろやってみる
・できればラテン技術まで西欧化する
・できれば西欧化を達成したら欧州最強国とガチの殴り合いをする

――といったところ。大目標は「これまで完走したくでもできなかったキャンペーンを、ヘボとはいえEU3を動かすには十分以上のスペックを持ったPCのパワーを使って完走すること」ですよ。

で、完走した結果がコレ。

以下、とりとめのない感想です。

・DWになって一番良かったのは、言うまでもなくグラフィック。“引きの地図”で国名が出るのがカッコイイ。国体が変わると国名に反映されるところ(革命フランスとか)もナイス。あと、地味に大きいのがユニットの兵力がマップ上で一目瞭然なところ。いずれも『ヴィクトリア2』の最大の美点だったところだけど、これをすかさず導入したところは実に賢明。

・あと、同盟国への参戦要請(「兵よ集え!」)とか、国家修正の可能性(「東インド貿易」「ローマ征服」などの効果と発動条件)をいつでも見られるところもナイス。この辺のリニューアルのありがたみを一度でも感じると、もう前のverには戻れないなぁ。

・ただ、政務官の役割が減って、その分、建設物を建てるように変わった点は微妙。多分、小国であれば最高に面白かったんだろうけど、今回プレイした日本みたいにやたらとプロヴィンスのある国だと、一々建てるのが面倒。中国だと多分やってられなくなるだろう。『ヴィクトリア2』のレッセフェールみたいに、資本家が勝手に立ててくれたら楽だけど、19世紀以前の世界にソレを求めるのは間違いだしね。

・あと、遊牧民。かねてからティムールが19世紀までそれなりの国として存続することが許せなかったクチなので、今回の大胆な修正には全然同意。ただ、もっと踏み込んでいわせてもらうなら、EU3の設計思想とは相反するものだけど、「EU2みたくイベント扱いにする」のが良かったのでは? 史実で滅亡した年になったら、いかに大勢力であっても強制的に排除されて、残った土地は殖民可能な空白地になる――という感じになっていれば、18世紀になっても遊牧民が暴れているという状況は防げたと思うんだけどなぁ。

・システムに関するハナシはここまで。以下、日本を使っての慣熟飛行と世界の状況について。

・天下統一は1586年。随分と時間が掛かったのは、早くから将軍になってしまって内乱を起こせなくなってしまったことや、汚名を晴らすべく冷却期間を置いたため。最初から国内統一を目的にやっていれば100年くらいは早く統一できたかも。

・将軍になっていいことは、「早くから沖縄を自分のモノにできる」くらいか? これだってサッサと日本統一しちゃえば無問題だし。まぁ、こういうのは雰囲気を味わうものだから、これはこれでありか。

・欧州情勢で一番驚いたのはフランスが成立せず、最後まで小国のままだったこと。15~16世紀はスペインがフランスの半分を取り、17~18世紀にはオーストリアがその代わりを担うという感じ。最終的には「西洋のオーストリア、東洋の日本」という構図に。

・日本の西欧化は17世紀。ラテン技術導入まで3回も国内の混乱を経なければならず、かつ、その間、高い行政手腕を持つ君主を戴かなければならないので、スタート以来、内政目標は一貫して「安定性重視」。その甲斐あって、ゲーム終了までに何とか西欧化を実現。

・その間、オーストリア帝国主義戦争に巻き込まれてシャム、ビルマあたりのプロヴィンスを失う。対オーストリア戦争では、「海戦では完勝、陸戦では完敗」というもの。なので、欧州に殴りこむことは絶対にせず(一度、殴りこんでコテンパンにされた。もちろんリロードしました)、本土に全兵力を集めて警戒するとともに、マラッカ海峡で片っ端から輸送艦隊を沈めて厭戦気分を煽るという消極的な戦略に終始。

・で、頃合を見て適当な賠償金orプロヴィンスを与えて手打ちにすると。失った国威はどうなるって? そんなもの近隣諸国を殴ればいいんだよ。スパイ使って大義名分を得てからな!! まさに外道。

・最終的にはオーストリアに負けないレベルまで陸軍レベルが上がったので、19世紀に入ってからの「第5次オーストリア帝国主義戦争」では、同盟国のイギリスとともにオーストリアの全植民地を占領。あと一歩で、大東亜共栄圏が実現するかも……というところで投了。

というわけで発売日より、毎日1~2時間くらいちまちまと続けてきた慣熟飛行はこれで終了。次は中国に挑戦してみたいけど、いろいろと面倒くさそうだなぁ。



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