2011年4月12日火曜日

もう大博打を打つしか手はないでしょ

昨日まで3日に渡って主張してきた「いまこそ民主党は『改憲』をテーマに掲げて自民党に大連立を迫れ」のハナシ。半分は与太話ですが、もう半分はマジメもマジメです。「なぜ唐突に『改憲』なんてハナシをするのか?」と思われるかもしれません。でも、唐突でも何でもないでしょう。だって、本当なら60年前にやらなきゃならなかったことなんだから。

議論の前提が整っていないとか、国民のあいだに『改憲』を望む声がないとか、世論調査では改憲反対の声が多いとか……もうね、御託はいいんですよ。「理屈と膏薬はどこにでもつく」って言葉の通り、やらない理由なんていくらでもつくんだから。それにいまの政治状況は、一見、「震災対応以外のことは何もできない」ような状況に見えますが、視点を変えれば――

・内閣が致命的なまでに無能(=結果、責任感のある内閣の登場が望まれている)
・次の総選挙の惨敗が確定している与党の危機的状況(=大博打を打つくらいの大胆な戦略転換が求められている)
・ちょっとやそっとでは解消できない“ねじれ”(=野党第一党との大連立が優先課題になるという政治状況)
・古今東西例のないほど無定見な政権中枢(=権力欲しかなく政治的信念を一切もっていないため、思想信条に縛られずに戦略転換できる)

――という状況でもあります。しかも、マスコミは社会主義政権&機密費が大好きですからね。自民党以上に新自由主義的な政策(例えばTPP推進)すら容認するほど批判精神がないんですから。ある意味、衆議院で2/3を取った小泉~安倍時代――もし『改憲』の“か”の字も言い出していれば、それだけで袋叩きしていたであろうことは確実。もっとも、何もいわなくても袋叩きにしていたけど――よりも『改憲』に近い状況とさえいえるわけですよ。

一昨日の道府県議選で政権与党であるにも関わらず一つの県でも第一党を取れなかった民主党は、もはや有権者から完全に見放されたといっていいでしょう。自民党のように県議会、市議会に地盤があれば、国政選挙のたびに彼らのような下部組織を動員して戦い抜けるけど、これがないと完全に“風頼り”の選挙しかできないわけだし。しかも、この2年近くの失政の結果、二度と風が吹かないであろうことは誰にでも予測できるわけだから。

現実的には『改憲』を打ち出すようなことはないでしょうが、ここでコレと同じくらいにインパクトのある大博打を打たなければ、四分五裂したまま消滅するんじゃないでしょうかね。まぁ、G――冷蔵庫や流しの陰を素早く動き回る黒光りするニクイ奴。もう名前を書くことにも抵抗があるので「G」とか「五木」と呼んでいます――と同じくらい社会主義者が嫌いな手前にとっては、歓迎すべき未来ではあるんですが……。

追記:いま2ch芸スポ板を見て凄く気になったニュースなんだけど、い・ま・こ・そ・原発反対を言えば仕事が増えるじゃねぇか! どんな信念を持っていたって、い・ま・に・な・っ・て・改めて原発反対を言うのは“おまんま”のためじゃねぇか! って思われても仕方ないでしょ。あと、反原発ソングをロックとか言ってるやつ。いまこそ原発賛成を歌い上げるのが反権威でありロックなんじゃねぇの?

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