2011年4月11日月曜日

民主党が次の総選挙で勝つための秘策:その3

「『改憲』をテーマにして大連立なんて、自民党が軽々しく受けるかねぇ?」

自民党は結党以来、『改憲』を党是にしています。自民党の基本方針にも――

2. 我が党の政策の基本的考えは次による
(1)日本らしい日本の姿を示し、世界に貢献できる新憲法の制定を目指す

――とありますし、谷垣自身もTwitter(本人認証済みのアカウント)で、「憲法改正は自民党の党是です。平成22年綱領でも新憲法制定をうたい、勉強会を続けてきましたが、本日、憲法改正推進本部を開いて議論をスタートさせました。来年4月の主権回復60年に向けて、自らの足で立つということを自ら問いかけながら、とりまとめ作業を進めてまいります」と書き込んでいます。つまり、民主党から「『改憲』しようず」と言われたら、軽々しく蹴るわけにはいかないんですよ。

「それにしても唐突に『改憲』なんて打ち出したら、党が分裂するに決まってるじゃん。そうなったら過半数も危ないでしょ」

その通りでしょう。多分、小沢派と横路派は出ていく可能性が高いと思います。そしたら容赦なく解散して、『改憲』を前面に打ち出して総選挙すりゃいいんです。分裂したとして1/3も出て行かないとは思いますが、仮に半分以上が出て行って新党を結成しても、彼らが掲げる大義名分は『護憲』にならざるを得ないわけですから。

そうなった場合の選挙の構図は――

・改憲派=民主党主流派、自民党
・護憲派=民主党反主流派、公明党、社民党、共産党

――となります。有象無象の政党のなかで唯一第三極になりそうなみんなの党は、綱領や基本方針で憲法について何も書いていません(この一点だけを見ても、渡辺善美が信用できない奴だってことがわかる)。よって、どっちに転ぶかわかりませんが、「反民主」「反自民」という結党時の行きがかり上、護憲派に回るものと思います。ともあれ、民主党は分裂により選挙区に空きが出来ますし、自民党は公明党と離れて選挙区調整できるので、両党の選挙協力は結構効率的に進むものと思います。これで2/3を取ったとしても、次の参院選で同じように勝たなければ『改憲』は成りませんが、それでも政権維持(=総選挙での敗退阻止)の可能性はいまよりも高くなると考えられるのではないでしょうか。

「『改憲』をテーマに大連立を申し込むといっても、いまは震災対策のが重要じゃね?」

その震災対策のために『改憲』を持ち出すんですよ。

のろのろ国会…震災関連立法大幅遅れ

まったなしの状況であるにも関わらず↑のような状況にあるわけですから、事態を解決するには「大連立をしてサッサと法案を通すか」「ダメなら解散して仕切りなおしするか」しかないわけです。でも、民主党が菅を下ろしてマニフェストを全部撤回しても、自民党は大連立を受けないでしょう。受けるとすれば前記の条件に加え「1カ月後に解散ね。もし約束破ったら、もう二度と法案に賛成しないから」という期限限定のものにならざるを得ないでしょう。

だからこそ、「いまは危急存亡のとき。マニフェストとかはちょっと脇に置いて『改憲』で手を組まね? 改憲案は自民党のを丸呑みでいいから」と申し出て、自民党の逃げ場を塞げばいいじゃないですか!

追記:統一地方選、岡田の地元でも敗北で知事選3連敗(東京は不戦敗、北海道は秒殺)。定員に対して2人余る立候補者が出たウチの選挙区では、落選議員が共産と民主。しかも民主が最下位(笑)。しかし、岡田って本当の本当に選挙に弱いねぇ。

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