2010年10月18日月曜日

「フクシ伝説~うちのとーちゃんは三冠王だぞ!」:その2

落合ファンにとって、同書の一番の目玉は「第4章:落合家父子対談 オレvsボク」。コアなファンなら当然チェックしているであろう、フクシ君のプレイボーイ連載最終回「涙の独占3時間!! ボク×オレ」を採録したものなんですが、最終回では掲載されていなかった落合の知られざるエピソードが完全収録されています。そこで語られている内容は既刊本ではもちろんのこと、恐らくTV、雑誌でもこれまで一切語られてこなかったもので、そのインパクトはかなり大きなものといえましょう。

書籍化にあたって新たに収録されたエピソードには――

・落合は高校時代に殴った奴の顔と名前は全員覚えている。3人いたが今は何をしているかは知らない。

・落合は登校拒否していたときに映画館で時間を潰していたことは良く知られているが、そのほかにも墓地で時間を潰していた。

・大学時代に放浪生活を始めたのは、1年目の7月のとある日、衝動的に寮を飛び出した。体罰は一切なかったが、突然全てがイヤになって。

――などがあるんですが、一番のポイントは「2週間の逃避行での行動」です。逃避行のハナシ自体は、既刊本の中では『なんと言われようとオレ流さ』で最も詳しく語られているんですが……

「野球部とともに大学も辞めたのはいいけれど、行くところもやることもなかった」
「毎日あっちをウロウロ、こっちをウロウロ。犬を引っ張った西郷さんの銅像をながめながら上野公園で寝たこともあるし、日比谷公園に一泊させてもらったこともある」
「暑い夏の日だったが、後楽園でちょうど都市対抗をやっていた。外野席で朝から一日中見ていて、全ゲームが終わったとき、ヒョッとポケットの中を調べたら、五円しかない」
「後楽園からテクテク歩いたけど、行くあてもなければ、やることもない。で、小一時間歩いてヒョイッと見たら日比谷公園だった。夕方の六時を回っていたと思う」(『なんと言われようとオレ流さ』64頁)

……という具合で、「2週間ものあいだ、無一文でどのように飲み食いし雨露を凌いでいたのか」についてまでは具体的に書かれていませんでした。第4章では、この2週間の逃避行の謎について、かなり踏み込んだことを語っています。

・どのようにして金策したのか?
・どのようにして雨露を凌いだのか?

気になる落合ファンは、是非とも同書を手にとって確かめてみてください。

追記:

◆同書で初めて知ったどうでもいいこと

・フクシ君がガンダムにハマったのは2000年のこと。親友・ナグモ君の強いススメによりハマり、以後、落合もトリコになったとのこと。

・この10月、フクシ君は落合から「本も出ることだし、オマエも家を出ろ」と突然宣告され、自宅から徒歩一分の場所に新居を構えたとのこと。



2 件のコメント:

  1. こんばんわ。
    昨日の河原、よかったですね。

    フクシ本読みました。吹きどころ満載でしたね。落合はフクシに負い目があるんだなって思いました。フクシはいじられ上手な感じがしました。上手というか、芸者の域かもしれない。今後が楽しみですね。中村ノリの記事も楽しみにしてます。都筑さんなりのノリへのコメント、期待しています。今の彼をアスリートとしてどう捉えていいのか、難しいタイミングな気がしています。

    返信削除
  2. コメントいただいたのに気づきませんでして、失礼しました。

    >落合はフクシに負い目があるんだなって思いました。
    これはその通りでしょうね。でなければ、息子の趣味に合わせてガンダムを見たり、エウレカセブンを見たりはしないでしょうから。ただ、フクシ君も、全国民が彼に望んでいるキャラクター(=落合博満のドラ息子)を演じきっているという点で、やっぱりタダ者じゃないですね。アノ血は信子夫人のものでしょう。

    返信削除