2010年10月17日日曜日

「フクシ伝説~うちのとーちゃんは三冠王だぞ!」:その1

◆目次
・第1章:学校では教えてくれないフクシ史
・第2章:検証! フクシ伝説
・第3章:「落合福嗣の腹式呼吸」傑作選
・第4章:落合家父子対談 オレvsボク
・第5章:勇気を出して初めての落合記念館
・第6章:秘蔵写真で振り返る フクシアルバム(解説・落合信子)
・第7章:ファミリー人生相談 落合家に訊け!
・第8章:落合家用語の基礎知識 フクペディア

結論から言うと、落合ファンであれば昼飯一食を抜いても買うべき本です。無駄に大物感溢れるフクシ君のコンテンツも素晴らしいんですが、四半世紀来の落合ファンとしては「落合博満が野球以外のことを大々的に喋っている」ことが一番のポイントといえましょう。

落合は基本的にとてもマジメな人間なので、プロ野球選手時代に書いた本では「現役選手として野球のハナシだけを書き」、解説者時代に書いた本では「OBとして野球のハナシだけを書く」ことを徹底しています。なので、既刊本で落合自身が野球以外のことを書いているのは、処女作の『なんと言われようとオレ流さ』しかなく、そこでも野球以外のハナシは刺身のツマ程度しか触れていません。

が、プレイボーイ連載の最終回で――

博満:あれだな、書籍化する時は、オレ、もう一回なんかやってやるよ。
フクシ:もし本が出るなら、もちろん、かぁちゃんも…落合家総動員だよ。

――と言っていた通り、落合&信子夫人が大々的に全面協力。既刊本やTV、雑誌では触れられてこなかったエピソードから人生相談まで、落合が縦横無尽に語りまくっています。なかでも「第7章:ファミリー人生相談 落合家に訊け!」は、典型的な“週刊プレイボーイ宛の人生相談”に、落合家の3人が“揺ぎ無き落合家の価値観”を元に回答しまくるもの。とりわけ落合の回答は、ファンであれば「なるほど」と唸り、よく訓練されたファンであれば「かくあるべし」というもので一々シビれます。ぶっちゃけ落合ファンであれば、この章だけでも¥1000を払う価値があるといっていいでしょう。

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