2011年9月1日木曜日

『ゲーテの警告』、手前はこう読んだ!:『B層』政治を正す方法

『ゲーテの警告』の何が良かったかといえば、「ダメな世の中の原因を指摘する」ことに止まらずに、著者なりの「具体的な世直しの方法」までキッチリと指摘していたことにあります(それを読んだ「手前なりの理解」が昨日までのエントリです)。

これねぇ、いろんなエライ人(評論家とか教授とか歴史小説家とかetc)がいろんな本を出しているけど、「ダメな世の中の原因を指摘する」ことはできても、「具体的な世直しの方法」までは言及してないものが多いのよ。具体的な書名とか著者とかは出さないけど、言いっぱなし書きっぱなしのものばっかりなんですよ、ホント。

もちろん、全てのエライ人の本を読んだわけではありませんが、実際に世直しの方法までキッチリ書いているような本であれば、どっかしらで評判になっているはずですからね。で、手前は根がミーハーなので、良い評判の本であれば大概読んでみたものですが、その多くは、「金と時間を返せ! バカ!!」といいたくなるような内容だったりして……。

ともあれ、適菜先生に触発されてですね、昨日まで手前なりに世直しの方法について考えてみたんですが、ここまで書いてきて「そういえば政治的側面からは何も書いてなかったかナ」と気づきました。で、改めて書いてみるか! と思って実際にキーボードに向かってみたら……って、すでにblogで書いてますね。

暴論を承知で言うけどさ
「菅の無能」は「改憲」を選ばなかった国民の責任

手前の持論であるところの、「中選挙区制の再導入」と「改憲→日米安保条約を『双務化』で再締結」です。ただ、今回『B層』の危険性をより強く認識したことで、3つ目の世直し案を思いつきました。

すなわち、「選挙権の売買解禁」ですよ。つまり、『B層』から選挙権を買えるようにすることで、合法的にバカを政治の世界から排除するってハナシです! 実は以前、適菜先生にハナシをきく機会があって、このアイディアをきいたのですが、改めて導入する必要があると思いましたね。

といっても、無制限に売買を解禁したら大川隆法や孫正義あたりが軽く100万票くらい買い取ったりして、いま以上に政治がカオス化すること必然だったりするので、1人当たりの投票数制限などの規制は必要でしょう。

で、手前のアイディアはこうですよ。

・投票は1人2票まで。
・投票権を売れるのは年金受給者。
・投票権を買えるのは年金納付者。
・投票権は国に売る。対価は次の総選挙まで年金割り増し。
・投票権は国から買う。投票権の売価は前年度所得の10%。対価は確定申告時に税金と一緒に納付。
・脱税犯や脱税の前科がある者。現時点で国保、年金を未納している者などは投票権を購入できない。

細かい数字や罰則などはどうあれ、大枠のハナシとしてこれが実現すれば、多分、現代日本が抱える様々な問題の多くは解決するってもんですよ。財政問題も経済成長も安全保障も、徹底的に突き詰めた上でもの凄く乱暴に言い切ってしまえば「団塊のジジイババアが多すぎる」ってことに行き着くわけだから。投票権の価格の公平性についても、所得に比例する形にしておけばいいんじゃないかと。過少申告(=脱税)している奴は安く買えるけど、そこはワンアウトでNGにしておけばいいわけだし。

で、バカなジジイババアの政治力の源泉を、彼らと対峙する世代に譲渡できる道を開けば、この辺の問題を一挙に解決する道筋がつくのではないかと。極端なハナシ、こういう議論が本格化して若年層の有権者が「投票権の持つ潜在的な破壊力」に気づくことになるだけでも意味があるわけだし。それに若年層の政治意識が喚起されれば、政党もその受け皿になるべく「老人撲滅党」的な政策を打ち出すことでしょう。

まぁ、その前に『B層』の無軌道な暴走に掣肘を加えるだけの“規制”(まずは中選挙区制の再導入)は絶対に必要でしょうけどね。

というわけで「『ゲーテの警告』、手前はこう読んだ!」のシリーズはこれで打ち止め。てか、ホントのところはもっと書きたいことがあるんだけど、思うままに書いていたら止められなくなるんでね。それにここで止めないと、いつまで経っても『マウント&ブレード:ウォーバンド』ができないしね!

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