2011年9月11日日曜日

斎藤佑樹投手、正直スマンかった!

昨日の田中将大投手との投げ合いは、ネットカフェで見ました。このために3時間パック980円の出費は痛いけど、ゆっくり見たかったんだから仕方がない。でもまぁ、わざわざお金払って見るだけの価値はありましたよ(少しでも元を取ろうと思ってペプシNEXとウーロン茶をしこたま飲んだことは秘密)。

で、半年前に手前はこんなことを書きました。

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正直、斎藤投手のことはほとんど評価していなくて、「荒木大輔と比べるなんて、荒木に失礼!」、「サッシー(酒井圭一)を超えられれば御の字」と思っていたんですが、これは前言を撤回して斎藤投手に謝らなければならなくなるかも知れません。というか、ニワカ日ハムファンとしては、そのくらいの活躍をしてもらいたいものです。ともあれ、今年1年でサッシーの通算成績(6勝12敗4S)を超せたら、「正直スマンかった!」とお詫びした上で、斎藤投手礼賛のエントリを書くことにします。

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現時点ではサッシーの通算成績を超えてませんが、昨日の投げっぷりを見る限り、明らかにサッシーよりは上であることは間違いないということが確認できたので、ちょっと早いですが約束を果たすことにします。

斎藤投手、これまで散々ナメたことを書いてきて、申し訳ありませんでした。手前の不明でした。m(;∇;)m マジ、ゴメン

……と謝ってスッキリしたところで、昨日の斎藤投手について。

シーズン開幕時より明らかに成長してましたね。とくにスライダー。「アノ球をコンスタントに投げられれば、一軍で通用してもおかしくないわな」と思っていたのが、本当にコンスタントに投げられていたもの。5回まではすっぽ抜け以外の目立ったコントロールミスがなかったところも良い。確かにストレートの球威は目を覆わんばかりのものだったけど、アノくらいコントロールされていれば簡単に打てるものではない、ということは斎藤投手以前の数多のベテラン投手が証明してきたことですから。総合的な実力でいえば「普通の大卒新人投手レベル」には十分に達していると思います。有力な新人がいなければ新人王になってもおかしくない、というか相応しいだけのモノは持っていると思いました。

ただ、いまや日本球界の二大エースとなった田中投手と比べてみれば雑魚ですよ。というか、いまの田中投手と比べられるのはダルビッシュ有投手だけであって、彼に比べれば例えば松坂大輔投手も吉見一起投手も「ワンランク下」ですからね。ましてや「普通の大卒新人投手レベル」の斎藤投手では……。少なくとも昨日の試合を見る限りでは、球威はもちろんのことコントロール、マウンド裁きから精神力までありとあらゆる点で「田中投手の方が“数段上”」でしたから。

斎藤投手は田中投手との差について、「埋められないものではない」とコメントしていたようですが、日本プロ野球を30年見てきたファンの視点から言わせて貰えば、「無理。埋まらないものは埋まらないよ」です。「埋められるはず」って気楽に言う人には、こう聞いてみたい。「4年後、斎藤投手が150km/hのストレートと殺人的なスライダーを連発して、防御率1点台に抑え、沢村賞を獲れるだけの投手になっていると思いますか?」と。まぁ、投球内容はどうあれ、WHIPで0.8台、QS率で90%以上――現在の斎藤投手はWHIPで1.5台、QS率で30%台。普通のチームであれば2軍レベル――を叩き出せるような怪物に化けるとは、どう考えても思えませんよ。

ただ、あれだけ投手としての“肉体的才能”に恵まれていないにも関わらず、曲がりなりにも1軍の打線を交わせていけるのは“精神的才能”に恵まれているからなんでしょう。とりわけどんな局面でも何の責任も感じていないかのように飄々と投げられる図太さ(まるで往年の東尾修みたい!)は、ここ最近の新人には見られない素晴らしい才能だと思います。

といっても、来シーズンも同じように勝つためには、ストレートの球威をワンランク上げるか、スライダー以外の勝負球(理想をいえばシュート)をモノにするしかないような気がしますね。

とりあえず高い目標を置くこと自体は結構なことだとは思いますが、あまりにも非現実的な目標であれば逆に害になることも多いものですからね。当面は、多田野数人投手に肩を並べることを目標にして、日々精進するのがイイのではないか? と超上から目線で偉そうに書いて締めることにします。

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