原辰徳、落合博満、岡田彰布の3人が、監督として相まみえた2006年から2008年シーズンにおける勝率とピラゴラス勝率との差は、以下の通りです。
◆2006年/勝率/ピタゴラス勝率/勝率-ピタゴラス勝率
・巨人.451/.465/-0.014
・中日.617/.645/-0.028
・阪神.592/.580/0.012
◆2007年
・巨人.559/.608/-0.048
・中日.549/.557/-0.007
・阪神.529/.460/0.068
◆2008年
・巨人.596/.585/0.011
・中日.511/.481/0.030
・阪神.582/.552/0.030
◆3年間通算
・巨人.535/.555/-0.020
・中日.559/.563/-0.004
・阪神.567/.531/0.036
この数字から判断する限りにおいては、「3人の中で最も有能な監督は岡田で、原は2人に敵わなかった」という結論になるのでしょう。もっとも原ファンからは、「06年は暗黒期。黄金期は09年以降なので、この数字は参考記録」という突っ込みが入りそうですが、近年のプロ野球界では3年通して監督でい続けること自体、そこまで簡単ではないですからね。3年間延べて見た数字は、ある程度信頼してもいいのではないかと思います。
さて、ピタゴラス勝率だけで見れば岡田>落合>原という序列となったわけですが、これが正しいとは全く思いません。例えば、以下のようなやり方で測ってみると、断然、落合の“監督力”が上だったりするわけですし。
プロ野球監督の能力(大竹文雄・安井健悟。PDFファイル)
セ・リーグ最高の監督は誰?~得点効率で監督采配を評価する~
ただ、様々な分析や評判、なにより手前自身の主観から言えば、「岡田と落合は同格。原はちょっと落ちる。でも3人とも名監督だよ!」って結論になります。つまり、岡田、落合と原には越えられない壁が立ちはだかっているのではないか? と思うわけですよ。
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