2011年8月28日日曜日

『ゲーテの警告』、手前はこう読んだ!:オレは『B層』なのか?(その1)

2011年下半期に読んだ本ではダントツに面白かった『ゲーテの警告』(適菜収著。講談社+α新書)。どんな本かといえば……って説明するよりも読んでもらった方が早いと思うので、未読の人はサッサと図書館で借りるなりAmazonでポチるなりして読んでください。骨の髄まで『B層』な人――ここでは「生涯に300ページ以上の本を10冊以上読まないような人」と定義――でなければ、誰が読んでも何がしか得るものがある本ですから。

ともあれ、この本を何度か読み返してまず思ったのは、「果たして手前は『B層』の住人なんだろうか?」ということ。いや確かに適菜先生は、『B層』を否定しているわけではないし、『B層』の住人は地獄の炎に投げ込まれるべき(又吉イエス©)といってるわけでもありません。

「本書の目的はB層を批判したり、からかったりすることではありません。B層を『上から目線』で非難するのは、無意味であり見当違いです」
(中略)
「B層が一定の割合で存在するのは必然ですし、B層をなくすことはできません。そうではなくて、わが国におけるB層の急拡大が、歴史上どのような土壌の上に発生したものであるのか、そして、それがわが国の将来にどのような影響を与えるのかについて考える必要があるのです」(44頁)

なので、『B層』の住人であったとしても恥じる必要はないのかも知れません。でも、適菜先生の言うとおり『B層』の急拡大が亡国に繋がるのであれば、「せめて自分くらいは『B層』から脱出した方がいいのでは?」と思うのが人の道ってものでしょう。となれば、まずは自分自身が『B層』に属するのか否かを確認することは大切なことだと思うんですよ。

で、適菜先生が取り上げた『B層』ハナシに重ね合わせてみると――

・政治:民主党のマニフェストには騙されなかったし、デマや陰謀論への耐性もそこそこあると自負。
・TV:みない。
・ベストセラー:『バカの壁』以外、全部未読。
・B層グルメ:ラーメン屋には並ばないし、ファーストフードも頻繁には利用しない。てか、基本自炊。
・B層カルチャー:好きな音楽はHR/HM、洋楽ヒット、好きな映画は『ダイハード』『アポカリプト』『ムーランルージュ』。あ、あとTVゲームも大大大好き!

――本の中で取り上げられている主なジャンルについていえば、B層カルチャーにどっぷりと浸かっているといえましょう。いわゆる趣味についていえば、もう正真正銘、血統書つきの『B層』の住人といえます。

だったら手前は『B層』に属しているのか? それでいいと思っているのか?







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