2013年3月22日金曜日

なぜ、<改憲>ではなく<廃憲>なのか? 都築の考え:付記

世間一般の<護憲><改憲>論争で焦点となっている「9条」について。手前の考えは、「9条2項をまるまる削除するだけで、基本的にはこれでいいじゃん」です。

9条2項では、「陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない」とあり、これをそのまま読めば、自衛隊は違憲であり即刻解散すべきであり、自衛戦争も一切できないとしか解釈できません。なので、これは丸々削っちゃてよろしい。

「じゃぁ、9条自体はそのまま残していいの」って?

良いに決まってるじゃん! 

「日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する」という条文は、1928年に批准した「パリ不戦条約」(=他国への先制攻撃の禁止)をそのまま敷衍したものであって、ようするに「二度と真珠湾攻撃はしない」ってことだから。条約破りをしない文明国であろうとするなら、基本線はこれでいいんでしょう。

いまの条文では、読み方によっては自衛権が担保されていないとも解釈できるので、「国権の発動たる戦争と」を「他国への侵略と」くらいに変えておく必要はあると思います。

つまるところ、第二次上海事変のときの蒋介石の如く、上海を囲むようにぎっしりとトーチカを並べ、75万人の兵隊を張り付かせたうえで、『来いよベネット!』とばかりに上海特別陸戦隊を攻撃するような「先に作戦計画を発動(=侵略)してきた敵」に対して、「反撃(=自衛戦争。第二次上海事変でいうところの拡大方針)」できるような条文であればOKってことですよ。

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