2013年3月19日火曜日

なぜ、<改憲>ではなく<廃憲>なのか? 都築の考え:その1

タイトルにある通り、<廃憲>の必要性について手前なりに考えてみました。

まず、これから書くことの大前提として、以下の3条を掲げます。

・ひとつ。公人が公的な約束を破ったら恥じよ。
・ふたつ。無害な他者・他国に対して不親切な働きかけをするな。
・みっつ。有害な他者・他国からの干渉には必ず反撃の策を講ぜざるべからず。

兵頭二十八師の著書『予言 日支宗教戦争』からの引用です。この3条を正しいと認められない、あるいは全く間違っている、と思われる方は、以下の文章のみならず、当blogの全エントリを読む必要はありません。無駄な時間は使わずに、TVを見たり、2chを見たり、本を読むなりして過ごしてください。

この3条ですが、手前はいずれも正しく、かつ大切なものであると確信しています。そのうえで、この3条の中から敢えて最も重要な条文を挙げるならば、古今東西における諸々の法典と同じように、1条となるでしょう。

「公人が公的な約束を破ったら恥じよ」とは、どういうことか? 

手前の理解では、約束を守ることであり、守れない約束は最初からしないことであり、真っ赤なウソをつかないことであり、食言しないことです。これがあって初めて、人と人、国と国とのあいだで信頼関係が構築されます。

人間関係でも国際関係でも同じですが、人と人、国と国とのあいだで対等な関係を取り結ぶのであれば、まずは自ら、「公人が公的な約束を破ったら恥じよ」という姿勢を貫くことから始めるべきでしょう。そして、この考え方を我が国に適用するならば、あらゆる点において「違憲」の状態を作ってはいけない――ということになります。

つまるところ、文明国(=条約を破らず、政府首脳がウソをつかない国)を文明国たらしめている最高法規において、ウソをついてはいけないってことですよ。何しろ憲法は公的なモノのなかでも、最も公的なモノなわけですから。

さて、このように見ていくと、現代日本における最高法規である日本国憲法は、「どこをどうみてもウソまみれ」という結論が得られます。では、先進国として公的な約束を破らない……ウソをつかないためには、どうすればいいのか?

方法は2つあります。すなわち、

①憲法にあわせて国状を変える。
②国状にあわせて憲法を変える。

のいずれかを断行するということ。

しかし、①は事実上、取り得ない手段です。実際にやるならば、「主権在民とは共和制のこと。共和制を貫徹するためには、国家元首として大統領を置く必要がある。天皇陛下? そんなのはただの飾りです(略」「戦力を保持しないということは、自衛隊はもちろん違憲。即刻全て解散する必要がある」「公金を教育事業に支出しちゃダメなんだから、私立大学への助成金は全て廃止する必要がある」という、非現実的な政策を取らざるをえなくなります。

となると、日本が文明国であり続けるためには、②の「国状にあわせて憲法を変える」という手段を早急に取る必要があるといえましょう。日本国憲法を改めるか、日本国憲法を棄てて、新たな憲法を制定する必要があるということです。
(つづく)

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