日本一の大衆向けチョコレートメーカーである明治が、「(株)明治は、チョコ×野菜をおいしく食べる新スタイルを提案しています」と高らかに宣言して市場に投入した新製品『ショコラ・ド・トマト』。
スーパーのチョコレート・キャンディーコーナーにおいて、「あま~いトマト、はじめてのあじわい!」のコピーが添えられたと真っ赤なパッケージを見るたびに、「コレは買わねば!」「でも絶対マズイよなコレ」「といっても食わず嫌いはいけない」と逡巡して2カ月余。このたび、ようやく購入してきました。
「まぁ、トマトといってもチョコレートなんだろうし、イチゴチョコや抹茶チョコにはそれなりにチョコレートな風味もあったわけだから、これだって食べられないものじゃぁないんだろう。なんたって名品『明治デラックスチョコレート』の明治が出している商品なんだし」と、無理やり自分を納得させつつ撮影を済ませ、食ってみたんですが、その風味はといえば――
●匂い:トマトジュース。
●風味:砂糖をバカスカ投入したトマトジュースにコーヒーフレッシュを入れて攪拌した後のような風味。
●カロリー:約180kcal(6本)。1本当たりのカロリーは約30kcal。
――で、チョコレートらしさはゼロ。ただの甘ったるい固形トマトジュースでしたorz。トマトは、煮込みかトマトソースしか受け付けない手前としては、ほとんど拷問に近い経験でして、撮影用に折ったチョコの半分だけ食べてリタイヤ(カロリー対効果は測定不能)。しかも、ちょっとしか食べてないのに、しばらく後に出たゲップがトマト風味とかもうね……。ホント、これはアカンよ。
こういう商品が出てきたってことは、恐らくは、どっかの商社が粉末トマトを輸入し過ぎて市場に在庫がダブついているのでしょう。となれば、秋口くらいまでは粉末トマトを使った新製品が、いろんなとこから出てくるってことも、多分、間違いないんでしょう。でも、「トマトを甘るのはハズレ」ってことは、この商品がキッチリと証明した――何しろチョコレートの加工においては世界レベルの技術を持つ明治にして、こういう商品しか出せなかった――ので、これから粉末トマトを使った「甘いトマト」の新商品を出すメーカーは、今からでも遅くはないので撤退する勇気を持ってもらいたいものです。
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