2011年5月14日時点の順位表です(日刊スポーツのサイトより)。ここまでで大体25試合前後を終えたわけですが、両リーグとも上位2チーム以外は打線が例年以下の調子な感じです。実際、小笠原道大選手、和田一浩選手といった日本球界最強レベルの打者が打率1~2割台をウロウロしていたり、中日、オリックスのチーム打率が.220に届かなかったり、パリーグのエースの防御率が軒並み1点台だったりと、何というか50年前のプロ野球界にタイムスリップしたような状況――1962年、セリーグの投手成績(野球バンクより)。なお、同年の国鉄スワローズのチーム打率は2リーグ制以降最低記録となった.201――だったりします。
「『統一球=飛ばないボール』とはいわれていたけど、ここまでテキメンに効果が出るものかね?」
と思い、日刊スポーツの順位表の下の方を見たら、去年の交流戦成績があるじゃありませんか。交流戦の試合数は24試合。現時点で25試合前後を終えている2011年シーズンとほぼ同じくらいの試合数。ザッとではあるものの、「統一球の効果」を比べてみるには丁度良い対象といえるでしょう。
で、打率と防御率、本塁打数を見てみたわけですが――
・チーム打率.250以上は「2011年の5チームに対して2010年は10チーム」
・チーム防御率2点台は「2011年の5チームに対して2010年はゼロ」
・チーム本塁打20本以上は「2011年の6チームに対して2010年8チーム」
――となっています。もちろん対戦相手が違うリーグなので、対照的な比較とは全然いえません。ただ、全体的な傾向というかザッと比べてみて、「明らかに投高打低の傾向にあるようだナ」とはいえそうです。
とりわけ巨人の本塁打数は、2011年22本に対して2010年は41本とほぼ半減しています。これについては「東京ドームをほとんど使えず、ドームランが減った」こともあるんでしょうが、それにしてもインパクトの強い数字であることは確かといえましょう。
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