2015年9月3日木曜日

今年一杯はNetflixとHuluを併用すると思う

昨日、動画配信サービスの大本命たるNetflixが、日本でのサービスをスタートしました。3年近くHuluに世話になっている視聴者としては、「Netflix? オレにはHuluがあるからいらないや! うぉぉぉ! またリックとダリルが血まみれだ!!」というのが、このニュースに対する正しい受け止め方なのかも知れません。でも実際の反応といえば、「アメリカでは配信タイトル、視聴者数ともNetflixがHuluを圧倒してるんでしょ? だったら契約しなきゃウソでしょ!」ですよ。

さて、サービス開始から1日経ってのファーストインプレッションは以下の通りです。

・インフラはNetflixが圧倒的に上。
・現時点における配信タイトル数はHuluが圧倒的に上。
・現時点における海外ドラマの配信タイトルでは若干Huluが上

という感じでしょうか。Huluについては4年前から国内向けサービスをスタートしていたアドバンテージ――日本語字幕、吹き替えや番組獲得について、時間をかけて充実させてきた――があるので、配信タイトルが倍以上あるのは当然といえば当然です。ただし、回線速度や字幕・音声の切り替え機能(Huluは字幕版、吹き替え版を別々に配信)、プッシュ機能などのインフラ面は、文字通りNetflixが圧倒しています。フルHD画質でも一切カクツクことなく、回線の再読み込みもせず、途中で画質が悪くなることもなく番組が見られることには、正直、感動しました。実際、4画面×4K配信サービス(月額1450円)までやっているのだから、HD配信でカクツクわけもないのでしょうが、ニコニコ動画(プレミアム会員ですよ)やHuluでは、普通にHD画質でトラブルなく1時間通してみるのが難しいですからね。

で、4年来のにわか海外ドラマファンとしては、海外ドラマの配信タイトルがどうなのか? が、一番気になるところなのですが、結論から言うと「多分、今年一杯はHuluを解約するのは難しいかも」です。

まず、Netflixの強味は、言うまでもなく自社オリジナルタイトルにあります。大傑作ドラマ『Breaking Bad』で一番好きで愛すべきキャラであったソウル・グッドマン――しっかし凄いネーミングセンス。これに匹敵するのは肉欲棒太郎くらいだと思う――を主役に据えたスピンオフ『Better Call Saul』(AMC制作だけど配信はNetflix独占)や『Daredevil』(3話まで見たけど及第点以上の出来)、それに近々にもシーズン3も含めて配信されるであろうキラータイトル『House of Cards』あたりは、Netflixでなければ見られませんからね。

このほかにHuluにはないタイトルとしては、

『The Blacklist』(レンタルDVD有)
『Peaky Blinders』(見たくて震えるほど楽しみ)
『Spartacus: Blood and Sand』(レンタルDVD有。配信されているなら見るしかないでしょ)
『The 100』(レンタルDVD有)
『The Fall』(レンタルDVD有)
『The Originals』(レンタルDVD有)
『The Following』(レンタルDVD有。役者は凄いけど中身は聳え立つクソ)
『The Adventures of Merlin』(レンタルDVD有。是非見たい)
『Heartland』(見たかったんだよ、これ)
『Black Mirror』(存在自体知らなかった)
『The Bletchley Circle』(紹介文を読む限り面白そうだ)
『Line Of Duty』(これも知らなかった。シーズン2から“オレのキーリー・ホーズたん”が出ているので、見たいのだけど……)

あたりがあります。このなかで文句なしにキラータイトルと言えそうなのは、『Spartacus: Blood and Sand』くらいと思います。『The Originals』『The 100』あたりも客寄せには十分でしょうが。

あと、Huluで配信されているタイトルながらもフルシーズン(もしくは日本語化されている最新シーズンまで)配信しているものとして、

『Friends』
『Damages』
『The Big Bang Theory』
『Supernatural』

があります。一方で、『Bones』(シーズン5、6のみ)『24』(シーズン1、2のみ)、『The Mentalist』(シーズン1、2のみ)あたりはフルシーズンで見られません。

片やHuluはといえば、Netflixのサービス開始に合わせて日本で最も早く『The Walking Dead』のシーズン5を配信したのを皮切りに、『The Killing』『SUITS』『Gossip Girl』といった人気タイトルの最新シーズンを配信しました。なお、これら3つのタイトルは、Netflixでも同じように配信しています。恐らく1~2カ月中には『Doctor Who』のシーズン8も配信するでしょう。このほかにも『Orphan Black』『Outlander』といった独占タイトルや『Sons Of Anarchy』(多分、近々にも『Netflix』で配信されるはず)『Spooks』といった新しめのタイトルから、『The X-Files』『Buffy the Vampire Slayer』などのクラシックまで揃っているので、海外ドラマファンとしては、すぐに解約するのは惜しいといえましょう。てか、手前的には『The Walking Dead』『Doctor Who』という2大キラータイトルを見るためだけに、毎月1000円払っても惜しくないと思っているので、しばらくHuluにもお布施を払うことは決定済みなんですけどね。

というわけで、現時点では海外ドラマの配信タイトルの質、量においてはHuluがNetflixに勝っていると思われます。が、日を追うごとにNetflixのタイトルが充実してくるであろうことは、ほぼ間違いないでしょう。何せ本家Netflixの強味は、「古い番組のラインアップ」にあるわけですから。なので、日本語化作業の進展とともに、『Dawson's Creek』とか『MacGyver』とかが見られるはず。

てか、こういった「アメリカでは当たり前に見られているけど、何故かローカライズされなかった超メジャータイトル」の配信こそが、手前がNetflixに求めていることなので、最新タイトルとか独占タイトルとかよりも、こっちの方を優先してほしいものです。実際、『Life On Mars』『Ashes To Ashes』『Smallville』の3つをフルシーズンでローカライズしてくれるなら、明日にもHuluを解約して、最上位サービスに契約しなおすので、もしNetflixの担当者がコレを見てくれたのであれば、サッサと上司に進言しろ……じゃなくて、是非とも提案してください。

ともあれ手前は、韓国は仏像を返還すべきであると思う。

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